「未経験ではありますが」と志望動機に書いて良い?
問題ありません!ただし、採用担当者が納得する志望動機があってこそ「未経験」でも受け入れられるものです。
「未経験ではありますが」という言葉を志望動機で使って良いか、悩んでいませんか?私も転職活動時によく使っていたので、共感できます。
結論として面接官が納得する「キャリアアップのための志望動機」さえ書けていれば、使用してもまったく問題ありません。
むしろ「未経験ではありますが」という言葉によって、謙虚さや仕事に向き合う誠実な態度を示すこともできます。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
本記事では、私の転職経験から「未経験ではありますが」という言葉を志望動機に書く言い回しの例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「未経験ではありますが」未経験者の分類
「未経験ではありますが」という言葉を志望動機で使う際に転職業界における「未経験者」について再度確認しておきましょう。
一般的に、未経験者とは異業種へ転職する場合と、異職種へ転職する場合を言います。
自分が働いている業界とは、異なる業界への転職のことを異業種転職と言います。
例)不動産業界から金融業界へ
例)IT業界から教育業界へ
現職・前職の業務内容とは、異なる業務内容の仕事へ転職することを異職種転職と言います。
例)営業職から事務職へ
例)エンジニアからデザイナーへ
「未経験ではありますが」未経験者の割合
志望動機で「未経験ではありますが」という言葉を使う人の割合はどの程度でしょうか。dodaが異業種、異職種への転職者割合を調査した結果がこちらです。
異業種への転職者割合は57%(※未経験ではありますが)
異業種への転職者割合は57%です。「業界は未経験ではありますが」というケース。転職者の半分以上が異なる業界へ挑戦し成功していることになりますね。
実際、異業種への転職は一般的です。例えば、不動産会社で営業職をしている人が、職種は変えず、自動車ディーラーの営業職に転職するようなケース。
異業種転職は業界未経験でも、前職のスキルを活かしやすいため、年収アップや、転職後のさらなるキャリアアップにつながるメリットがあります。
一方で異業種転職は、前職のスキルを活かして、早期に活躍するよう即戦力を求められやすいと言えます。
異職種への転職者割合はは34%(※未経験ではありますが)
異職種への転職者割合は34%です。「仕事内容は経験ではありますが」というケース。異業種転職に比べやや少なく若干難しい印象です。
例えば、販売職や営業職から、事務職に鞍替えしたい転職者は多いですよね。
私の経験ベースでは異職種転職は将来的な可能性を見込んでの採用が多く、求人の幅が広がり、若年層に有利というイメージです。
逆に、異職種転職は転職後に新しいスキルを獲得する必要があるため自己学習や仕事に慣れるまでが大変と言えます。
ちなみに私は、全く異なる業界、職種に転職しました。
「未経験ではありますが」アンケート調査
志望動機において「未経験ではありますが」という言葉に対する印象について、一般企業採用担当者100名にアンケート調査しました。
「未経験ではありますが」という言葉に対する印象は? | |
---|---|
大変良い | 14% |
良い | 61% |
どちらでもない | 23% |
悪い | 2% |
「大変良い」「良い」が75%を占め、「どちらでもない」は23%でした。ほとんどの採用担当者は「未経験ではありますが」という言葉に良い印象を持っているようですね。
未経験でも貢献できることを裏付けるキャリアアップのための志望動機と、上手な言い回しを最大限活用し、さらに良い印象を与えられるようブラッシュアップしましょう。
「未経験ではありますが」志望動機例文9選
志望動機に「未経験ではありますが」という言葉を書く際の言い回しを「事務職、営業職、技術職」に分けて、9例紹介します。
未経験でも自分が努力して仕事を覚え、会社に貢献できる姿勢を伝えることが肝心です。「キャリアアップのための志望動機」の最後に、この言い回しを加えてください。
キャリアアップの志望動機の作り方は次項で紹介します。
「未経験ではありますが」に続けて書く文章のポイントは以下の3つです。
【1】自己学習や資格取得して仕事を覚える(※未経験ではありますが)
未経験とは言え、自己学習や資格取得によっていち早く仕事を覚え、会社に貢献したい意欲を具体的にアピールする言い回しです。
例文①事務職
(中略)以上の理由で私は貴社の経理職を志望しています。
未経験ではありますが、食品メーカーの経理職に必要な知識として食品関連法規についても学習し、日商簿記2級資格を取得して食品業界に必要な財務・会計知識を身につけ、早期に活躍できる人材を目指したいと思います。
※電気メーカー経理職から食品メーカー経理職への転職
例文②営業職
(中略)以上の理由で私は貴社の営業職を志望しています。
未経験ではありますが、顧客のライフステージに合わせた保険商品を提案できるよう、保険商品の種類や販売戦略を習得したいと考えています。また、ファイナンシャルプランナー2級の資格取得を目指して学びを深め、即戦力になれるよう努力する所存です。
※不動産会社営業職から生保会社営業職への転職
例文③技術職
(中略)以上の理由で私は貴社のエンジニア職を志望しています。
未経験ではありますが、オンライン教育を通じて最新技術や業界用語について積極的に学習しています。例えば、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語について、オンラインプラットフォームを活用して習得しています。貴社で早期に活躍できるよう邁進してまいります。
※アパレル販売職からWEBアプリ開発会社システムエンジニアへの転職
【2】前職のスキルを応用して仕事を覚える(※未経験ではありますが)
未経験でも、前職で磨いたスキルを活かせる共通点を見つけ、それを応用しながら新たな仕事を覚えていく意欲を伝える言い回しです。
例文④事務職
(中略)以上の理由で私は貴社の経理職を志望しています。
未経験ではありますが、電機メーカーの経理職で培った人事や給与計算など、経理職の基本的な業務スキルはもちろん、財務分析スキルを、食品メーカーの原価分析や収益性分析に活かし、業務効率を向上し、いち早く貴社の戦力になれるよう努力いたします。
※電気メーカー経理職から食品メーカー経理職への転職
例文⑤営業職
(中略)以上の理由で私は貴社の営業職を志望しています。
未経験ではありますが、前職の不動産営業職で培った、契約交渉や顧客対応力などのスキルを活かし、保険商品の提案や契約手続きをスムーズに進め、お客様に対して安心感を与えることができるよう、迅速かつ効果的に仕事をこなし、なるべく早く貴社にとって必要な人材になれるよう精進いたします。
※不動産会社営業職から生保会社営業職への転職
例文⑥技術職
(中略)以上の理由で私は貴社のエンジニア職を志望しています。
未経験ではありますが、アパレル販売職で培ったコミュニケーション能力、顧客対応能力、クレーム対応能力などを、エンジニア職に活かせると考えています。例えば、店頭での接客経験を通じて、お客様のニーズを汲み取る力、また、クレーム処理では、お客様の問題解決のために自ら調査し、解決策を模索するスキルをIT業界で生かし、即戦力となって貴社に貢献したいと考えています。
※アパレル販売職からWEBアプリ開発会社システムエンジニアへの転職
【3】コミュニケーション力で仕事を覚える(※未経験ではありますが)
未経験でも、コミュニケーション力を活かして新しい職場に馴染み、周囲のサポートを受けながら仕事を覚える意欲をアピールする言い回しです。
例文⑦事務職
(中略)以上の理由で私は貴社の経理職を志望しています。
未経験ではありますが、食品メーカーの製造部門や営業部門のスタッフや、経理業務に関連する部署において積極的にコミュニケーションを取り、業務フローを理解してスムーズな業務遂行に努め、即戦力になれるように精進いたします。
※電気メーカー経理職から食品メーカー経理職への転職
例文⑧営業職
(中略)以上の理由で私は貴社の営業職を志望しています。
未経験ではありますが、先輩社員や上司からのフィードバックを通じて、実践的な営業スキルを習得したいと考えています。コミュニケーション能力を活かし、チームワークを大切にしながら、他社員からのアドバイスや経験を吸収し、早期に貴社で活躍できるよう自己研鑽に努める所存です。
※不動産会社営業職から生保会社営業職への転職
例文⑨技術職
(中略)以上の理由で私は貴社のエンジニア職を志望しています。
未経験ではありますが、会社の方針やプロセス、技術など、エンジニアとして働くための基礎知識を、先輩社員や上司から積極的に学び取ろうと考えています。さらにWeb開発における業務フローやタスクの進め方など、職場でのコミュニケーションを通じて学び、スキルアップに取り組み、チーム全体の開発プロセスに貢献できるように努めます。
※アパレル販売職からWEBアプリ開発会社システムエンジニアへの転職
「未経験ではありますが」志望動機の作り方(※重要)
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で判明しました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる2つの方法
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「未経験ではありますが」私の転職体験談
私が中途採用選考を受けて転職した先は、完全に未経験の業種・職種でした。当時、一緒に採用選考を受けていたのは大手総合商社やメガバンクといった面々。
中堅企業の平社員だった私がなぜ採用されたのか疑問に感じました。しかし、今考えてみると、採用担当者に「信頼できる人材」と見て貰えたことが大きいと思います。
集団面接では、周りが華々しい経歴をアピールする中、私は何もアピールできるものがありませんでした。しかし、笑顔で受け答えをし、自分の信念を守り、伝え続けました。
精神論に聞こえるかもしれませんが、最終的には人間的に信頼できることをアピールして、受け入れられることが最大の面接突破法だと思います。
志望動機における「未経験ではありますが」という言い回しは、頼りない印象を与えるように考える人もいるかも知れません。
しかし、私個人としては転職活動でよく使っていましたし、何より転職成功のためには上記の通り、面接官の信頼を勝ち取ることが肝心です。
その点において、「未経験」であることを素直に伝え、謙虚さや誠実さが伝わるのであれば、むしろ積極的に使用するべきだと思います。
ただし、面接官が納得するキャリアアップの志望動機があることが前提です。ぜひ、私が1000倍の就職倍率を勝ち抜いた志望動機作成法を実践してみてくださいね。
「未経験ではありますが」履歴書に書くとき
「未経験ではありますが」という言葉を履歴書に書く場合、文字数が限られるため、例文のような表現は難しいかも知れません。
しかし、すでに解説した以下の3つのポイントを、そのまま文末に挿入する形で問題ありません。
未経験ではありますが、自己学習と簿記資格の取得に励み、即戦力となれるよう努力いたします。
未経験ではありますが、前職で培った営業スキルを活かし早期に活躍できる人材を目指します。
未経験ではありますが、社員の皆様と活発なコミュニケーションをとり、いち早く職場に馴染み貴社に貢献する所存です。
志望動機の作り方で紹介したように、AIツールを活用すれば、履歴書用に短く要点をまとめることもできるので、良ければ活用してみてください。
「未経験ではありますが」転職成功テクニック
志望動機において「未経験ではありますが」の書き方が理解できたら、ぜひ以下の転職成功テクニックを試してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、私の転職経験から「未経験ではありますが」を志望動機で使うときのコツと例文、志望動機のつくりかた、転職成功テクニックについて解説しました。
・「未経験ではありますが」には異業種転職と異職種転職があります。2つの違いについて簡単に理解しておくと、転職活動の方向性が明確になります。
・「未経験ではありますが」という人の割合は、異業種に転職する人が57%、異職種に転職する人が34%で、職種はそのままで業界を変える人の方が多い傾向にあります。
・「未経験ではありますが」という言葉は採用担当者に良い印象を持たれています。キャリアアップの志望動機に追加して、上手な言い回しで、さらに良い印象を与えましょう。
・「未経験ではありますが」を志望動機に盛り込む際は「自己学習や資格取得」「前職のスキルを応用する」「コミュニケーション力」に取り組み、仕事を早く覚えることを伝えると良いです。
・「未経験ではありますが」という方は、キャリアアップを目的とした志望動機をつくり、未経験であっても活躍できることを裏付けましょう。自己分析結果から志望動機を作成することが最強の志望動機作成法です。
・「未経験ではありますが」という言葉を履歴書に書く際は、「自己学習や資格取得」「前職のスキルを応用する」「コミュニケーション力」を短くまとめればOK。AI活用が役立ちます。
・「未経験ではありますが」という方は、転職成功テクニックを駆使して内定獲得率を高まめましょう。
みなさんの転職成功を心から祈っております。