「キャリアアップが望めない」ことが転職理由なら、どう伝える?
まずは、自分の強みを反映した志望動機を作成した上で、「キャリアアップが望めない」ことを追記しましょう。
前職・現職で「キャリアアップが望めない」ことが理由で転職を考えている場合、企業にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も経験があります。
しかし、「キャリアアップが望めない」というネガティブな転職理由だけでは、採用担当者の信頼を得るのは簡単ではありません。
まずは自分の強みを反映した志望動機を作成し、「キャリアアップが望めない」という転職理由も加えて伝えることで、採用担当者に納得してもらうことがカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「キャリアアップが望めない」という転職理由を含めた志望動機例文3選と、強みを反映した志望動機の作成法を紹介します。
「キャリアアップが望めない」という転職理由の割合
はじめに、「キャリアアップが望めない」という転職理由で退職する人がどの程度いるのか、その割合を見てみましょう。
リクナビネクストの調べでは、「キャリアアップが望めない」という理由で退職した人の割合は全体の6%で、7位でした。
本音として「キャリアアップが望めない」という理由で退職する人は、非常に少ないことが分かります。
実際、私も心からキャリアアップしたいと考えて転職活動を行ったことは、ほとんどありません。
・「キャリアアップが望めない」という転職理由で退職した人⇒全体の6%で非常に少ない。
「キャリアアップが望めない」という転職理由の欠点
「キャリアアップが望めない」ことを理由に転職する人が少ないのは、企業に伝える際にいくつかの欠点があるからです。
企業の採用担当者に与える主な印象を見てみましょう。
「消極的な印象」を与える
まず、「キャリアアップが望めない」という転職理由は、企業の採用担当者に対して消極的な印象を与える欠点があります。
前職や現職の職場環境について十分に説明しない限り、キャリアアップを求めて行動に移す努力をしなかっただけ、と思われてしまうからです。
企業は前向きな人材を求めています。そのため、キャリアアップが望めないことだけを話すと、単なる前職への不満と見なされます。
私がキャリアアップが望めない理由を話すときは、限界を感じた具体的なエピソードを添えていました。
「適応能力がない印象」を与える
「キャリアアップが望めない」という転職理由では、適応能力がない印象を与える欠点もあります。
キャリアアップが望めなかったのは、職場や仕事内容に対して自分が適応できなかっただけ、と見なされるわけです。
キャリアアップは、企業側だけでなく、自分自身が企業に合わせて努力することによって得られるものだからです。
そのため、私は自分がどのように職場に適応しようと努力したかを熱心に説明しました。
「自己理解が不足している印象」を与える
さらに、「キャリアアップが望めない」という転職理由は、自己理解が不足している印象を与える欠点もあります。
自分の強みや伸ばすべきスキルを正しく理解していないために、キャリアアップのチャンスを逃したと見なされる場合です。
企業は自己理解ができていない人材を採用しません。転職してもまた同じ理由ですぐに退職するかも知れない…と考えるからです。
そのため、私はまず自己分析を徹底し、自身の強みを把握してから採用試験に臨むようにしました。
・「キャリアアップが望めない」という転職理由の欠点⇒消極的、適応能力がない、自己理解が不足している印象を採用担当者に与える。
「キャリアアップが望めない」ことは志望動機に追記
「キャリアアップが望めない」ことが転職理由の場合、自分の強みを反映した志望動機に追記することで、採用担当者から信頼を得られます。
応募者の強みを反映した志望動機なら、キャリアアップが望めないことを伝える際の欠点をすべてカバーできるからです。
私もまずは自分の強みを知り、それをしっかりと反映した志望動機を作成することで、数々の採用試験を突破してきました。
・「キャリアアップが望めない」という転職理由⇒自分の強みを反映した志望動機に追記する。
「キャリアアップが望めない」の志望動機のつくり方(※重要)
「キャリアアップが望めない」という転職理由を伝えるため、基礎となる強みを反映した志望動機の作成法を解説します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めると企業アンケートで判明しました。
つまり強みが反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で分かりました。また、9割が応募者が「自己分析」しているか分かるとも答えました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析結果の「強み」で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業に転職できました。これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機は人間以上の精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「キャリアアップが望めない」を含む志望動機例文3選
志望動機を作る2つの方法で書いた志望動機に「キャリアアップが望めない」という転職理由を含めた例文3選を紹介します。
「キャリアアップが望めない」ことを転職理由に書く際は、以下のポイントに注意してください。
志望動機と面接回答例文①(※キャリアアップが望めないことを含む)
自己分析で判明した強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しております。お客様の生活状況に合わせた物件提案を心がけ、成約に繋げてまいりました。しかし、現職では取り扱う物件の選択肢が限られており、お客様のご要望に十分応えられないこともあるため、より多様なご提案ができる環境で営業力をさらに磨き、キャリアアップを図りたいと考え、転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして自社開発の住宅設備や耐震性に優れた住宅を提供し、常にお客様の多様なニーズに応えられる住宅開発を行っていることに感銘を受けました。
私は現職で培った営業経験を活かし、貴社においてもお客様お一人お一人のご要望を深くお伺いし、ニーズを満たす住宅提案に努めることで、契約率の向上に貢献し、貴社の更なる発展に寄与したいと考えて志望しました。
※不動産会社賃貸仲介営業からハウスメーカー営業への転職
志望動機と面接回答例文②(※キャリアアップが望めないことを含む)
自己分析で判明した強み:協調性
私はレンタカー会社でサービススタッフを務めております。予約担当やフロントスタッフと連携し、速やかな車両手配や顧客対応を行うことでリピーターを増やしてまいりました。しかし、現職では短期的な顧客対応が中心のため、今後はより長くお客様と信頼関係を築ける製品の販売に携わりキャリアアップを目指したいと考え、転職を決意いたしました。
貴社では販売担当者と整備担当が連携してお客様と対応し、信頼関係を築きながら車両販売台数を伸ばし、同時に顧客満足度を追求している姿勢に強く共感しました。
私は前職で培った顧客対応経験を活かし、チームワークを重視した車両提案やアフターサービスの提供を通じて、顧客との長期的な信頼関係を築き、リピート利用率の向上に努め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※レンタカー会社サービススタッフから自動車ディーラー販売スタッフへの転職
志望動機と面接回答例文③(※キャリアアップが望めないことを含む)
自己分析で判明した強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を務めております。顧客データの管理や電話対応、融資書類のチェックなどを通じて、融資担当者のサポートに努めてまいりました。しかし、現職のバックオフィス業務では、直接お客様と接する機会が限られており、よりお客様と密接に関わる環境で事務処理能力を向上させながらキャリアアップを図りたいと考え、転職を決意いたしました。
貴院では、医療事務を含むチーム医療を重視し、スタッフ同士が積極的にサポートし合い、患者満足度向上を目指す風土があると伺い、大変魅力を感じております。
私は、現職で培った事務スキルを活かしながら、患者様の受付対応や医療事務業務において、医師や看護師の業務をサポートし、医療スタッフ全員が働きやすい環境を作ることで、貴院の患者満足度向上に貢献したいと考え、応募いたしました。
※信用金庫後方事務からクリニック医療事務への転職
「キャリアアップが望めない」ことに関する私の体験談
私も「前職ではキャリアアップが望めない」という転職理由を志望動機に書いたり、面接で話した経験があります。
それでも、本音の転職理由はもっと私的な理由でした。転職を考えているほとんどの方も同じではないでしょうか。
しかし、キャリアアップが望めないと直接志望動機に書けば、ネガティブなイメージを持たれることが多かったです。
たとえ自社に入社してもキャリアアップができなければ、再び転職するのではないか?という不安を採用担当者に与えるからです。
このため、キャリアアップが望めないことを書くなら、前職での経験談や、キャリアアップができない明確な理由を示す必要があります。
まずは、あなたの強みを印象付ける志望動機を作り込み、キャリアアップが望めない明確な理由をしっかりと示しましょう。
転職成功テクニック
「キャリアアップが望めない」という転職理由の志望動機が書けたら、転職成功テクニックも試してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
転職面接なら「家族のために転職する」ことをアピールするだけでも信頼性と定着性を示すことができます。
アピール方法の詳細は、下記記事をご覧ください↓↓
まとめ
「キャリアアップが望めない」という転職理由を含めた志望動機例文3選と、強みを反映した志望動機作成法について紹介してまいりました。
・「キャリアアップが望めない」という転職理由の割合は、全体の6%で非常に少ない。
・「キャリアアップが望めない」という転職理由の欠点は、消極的、適応能力がない、自己理解が不足している印象を採用担当者に与えること。
・「キャリアアップが望めない」ことは、自分の強みを反映した志望動機に追記する。
・「キャリアアップが望めない」ことを伝えるため、自己分析ツールの結果で分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「キャリアアップが望めない」ことを転職理由に書く際は、前職で強みを発揮して仕事をしてきたことを印象付ける、前職でキャリアアップが望めない理由を具体的に述べる、キャリアアップしたい理由を添えて転職の決意を述べることがポイント。
・転職成功テクニックの活用で内定獲得を早めてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。