「専門性を高めたい」ことが転職理由のとき、志望動機はどう書く?
素晴らしい転職理由ですね。志望動機では、専門性を高めることで、企業の魅力を高め貢献できることを示しましょう。
「専門性を高めたい」という転職理由を志望動機に書いて企業にアピールしたい。しかし、どう書くべきか分からず悩んでいませんか?
私も「専門性を高めたい」という転職理由で転職活動をした経験があり、実際に内定を頂いたこともあります。
しかし「専門性を高めたい」だけが転職理由の志望動機は、やや説得力に欠けます。志望動機では専門性を高めることで企業の魅力を高められることを説明し、採用メリットを示しましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の経験をもとに「専門性を高めたい」ことが転職理由の注意点と例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「専門性を高めたい」独自アンケート調査
一般企業の採用担当者100名に「専門性を高めたい」という転職理由の印象について、独自アンケート調査を行いました。
「専門性を高めたい」ことが転職理由の印象は? | |
---|---|
大変良い | 18% |
良い | 59% |
どちらでもない | 21% |
悪い | 2% |
その結果、約8割の採用担当者が「良い印象」をもっていることが分かりました。専門性を高めたいこと自体は、企業にとって受け入れやすい転職理由と言えます。
あとは、志望動機でうまく「専門性を高めたい」ことを伝えられるか?が、採否の分かれ道になりそうです。
次に「専門性を高めたい」ことについて、転職におけるメリットを考えてみましょう。
「専門性を高めたい」が転職理由のメリット
「専門性を高めたい」ことが転職理由である場合のメリットを挙げます。
・採用の可能性が上がる
・キャリアアップになる
・高収入・高待遇の転職
①採用の可能性が上がる (※専門性を高めたいのメリット)
「専門性を高めたい」という転職理由の場合、スキルを絞ってしまうので業界や職種が限定されるように思えますが、反対に採用内定される可能性が高い求人は増えると言えます。
私も専門性を高めるために応募した業種・職種の求人数自体は少なかったものの実際の内定率は高かったです。
また専門性が高い分野(IT系や医療系分野など)の求人募集は増加傾向にあります。そのため、今後も転職市場では専門性を高めたい人材は安定的に求められるでしょう。
②キャリアアップになる(※専門性を高めたいのメリット)
「専門性を高めたい」が転職理由の場合、転職後に高度なスキルを身に付けることでキャリアアップに繋がります。
私が専門性を高めたいと考えて応募した求人では、前職で未経験の業務に取り組む機会が増え、無駄と感じていた業務を省ける企業も多くありました。
自分の得意な業務でスキルを向上させることは、転職先での評価だけでなく将来的に他の転職機会を増やすことにも繋がります。
③高収入・高待遇の転職(※専門性を高めたいのメリット)
「専門性を高めたい」が転職理由の場合、スキルアップによって市場価値を高め高収入・高待遇の転職につながります。
私も同じような業務内容の同業他社に転職する際、大手企業や外資系企業では前職よりも高い給与が提示されることが多かったです。
給与面では、転職エージェント等からアドバイスを受けながら、自身の持つスキルを最大限にアピールして給与交渉を行うことがカギです。
「専門性を高めたい」が転職理由の注意点
「専門性を高めたい」ことだけの志望動機は印象が良くない
「専門性を高めたい」ことが目的で転職を考える場合、スキルアップが重要でも専門性を高めることだけが目的に思われると企業の印象が良くありません。
転職理由が「専門性を高めたい」だと、どうしても自分よがりな志望動機になってしまいがちなんですね。
私は「専門性を高めたい」ことが転職理由の場合、専門性を高めることと、応募する企業の商品やサービスの魅力とのマッチングを考えました。
「専門性を高めたい」思いを「企業の魅力を高めたい」につなげる
つまり、応募する企業の強みである独自商品やサービスに注目し、自身の専門性を高めることで、そういった企業の魅力を高め、貢献できる人材になれると伝えることが肝心です。
自身の専門性を高めたい。
⇩
自身の専門性を高めて企業の魅力を高めることに貢献したい。
企業の魅力に言及することで、企業側にあなたを採用するメリットが生まれます。そのためには、企業研究や業界知識も必要になってきます。
私も企業研究を通じて、業界知識や応募企業の商品やサービスを調べました。
「専門性を高めたい」志望動機の例文3選
注意点を考慮した上で「専門性を高めたい」が転職理由のときの分かりやすい志望動機例文を3つ紹介します。
専門性を高めたい志望動機の例文①
私は医療品の法人営業をしてきた経験から、法人営業のスキルをさらに高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社の主力製品である床下冷暖房システムは、エコロジーとエネルギー効率の両面で優れている点に大変魅力を感じています。
私は、前職の経験を生かし、さらに法人営業の専門性を高めることで、この優れた製品をより多くのクライアントに提供し、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて志望致しました。
※MR(製薬会社医薬情報担当者)から機械メーカー法人営業への転職
専門性を高めたい志望動機の例文②
私は経理職として長年建設業界で働いてきましたが、今後のキャリアアップのために、他業種において経験が積みたいと考え、転職を決意しました。
貴社は不動産仲介会社として独自に「仲介手数料無料サービス」を展開しています。不動産購入時の仲介手数料を負担軽減できる顧客満足度を追求した、革新的なサービスだと思います。
私は経理職として、不動産売買に関わる各種手続きや契約書作成にも携わりながら、専門性を高め、新規事業にも柔軟に対応できる経理スキルを身に付けることで、貴社の発展に貢献したいと考えています。
※建設業者経理職から不動産仲介会社経理職への転職
専門性を高めたい志望動機の例文③
私は、アプリ開発のエンジニアとして経験を積むなかで、さらなるフィールドでスキルアップを図るとともに、Web制作の世界に挑戦したいと考えて転職を決めました。
特に、貴社が行っている飲食店、居酒屋等のホームページ制作に魅力を感じています。オンラインでのメニュー閲覧や予約機能を充実させることで、顧客の利便性を高める試みには感銘を受けました。
私は、アプリ開発のスキルを生かしつつ、さらに専門性を高め、貴社が提供するサービスのクオリティとユーザビリティを高めることで、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※アプリ開発会社エンジニアからWEB制作会社エンジニアへ転職
この志望動機は、以下の志望動機作成法に従って書いています。
「専門性を高めたい」志望動機のつくり方(※重要)
例文は、転職業界が考えた志望動機の【型】に沿って書いています。転職理由は「専門性を高めたい」ことを書き、次いで企業の特徴を示し、マッチングで締めます。
・転職理由…専門性を高めたい。
・企業の特徴…企業独自の商品やサービス。
・マッチング…さらに専門性を高めて、企業独自の商品やサービス拡大に貢献したい。
型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり、あなたの強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからです。
専門性を高めたいと思っているスキルに自分の強みや適性があるのか確認できれば最強の志望動機になります。
私は自己分析をしてから志望動機をつくることで、実際倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文を貼っておきます。人間が書いたみたいですよね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「専門性を高めたい」企業研究の重要性
転職理由が「専門性を高めたい」という場合、応募する企業の企業研究は必須です。
そもそも企業研究をしないと、面接官から「当社でどのような専門性を身につけたいのか」という単純な質問に答えられず、採用の結果にも影響します。
また、応募するポジションの業務内容について自分も企業も正しく理解できないため、採用された後に適切でない業務を担当する可能性もあります。
私は、企業の口コミサイトや転職エージェントで何度も企業研究をしました。
「専門性を高めたい」私の転職体験談
私は「専門性を高めたい」ことを転職理由として転職活動を行っていた時期がありました。主に同業他社で規模の大きい企業への転職を目指していました。
前職はどちからと言えば事務系だったので、事務におけるスキルや業界知識を深めて面接に挑むことが多かったです。
一度、転職エージェントから得た企業情報から、応募企業の商品について改善点をまとめた提案書を引っさげて面接に臨んだこともあります。
今考えれば生意気以外の何ものでもないですが、運よく経営層に気に入って貰い内々定をもらいました。結局、事情があって入社には至らなかったのですが。
いずれにしても、「専門性を高めたい」を転職理由にする場合、業界知識に加えて綿密な企業研究とその仕事に従事したいという強い意欲が必要不可欠です。
「専門性を高めたい」Twitter民の意見
転職理由が「専門性を高めたい」についてTwitter民の話題を見てみましょう。
専門性を高めるとは、その人にしかできない仕事を極めること。そういう考え方もありますね。専門性に関する転職サイトと転職エージェントで活用方法を見極めることも重要です。
「専門性を高めたい」転職成功テクニック
転職理由が「専門性を高めたい」という方に実践して欲しい、転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓このテクニックを活用するだけで、他の転職者と圧倒的な差がつきます。
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「専門性を高めたい」という転職理由の注意点と効果的に伝える方法、採用内定に至る転職成功テクニックについて解説しました。
・「専門性を高めたい」という転職理由のメリットは採用の可能性が上がる、キャリアアップになる、高収入・高待遇の転職につながることです。
・「専門性を高めたい」という転職理由の注意点は、スキルアップだけの追求でなく専門性を高め、企業の魅力を高めることに貢献したいと伝えること。企業の採用メリットを示しましょう。
・「専門性を高めたい」という転職理由で志望動機をつくるなら、自己分析をして強みを洗い出し「強み」と「専門性を高めたいスキル」が関連しているかチェックした上で書けば、最強の志望動機になる。
・「専門性を高めたい」という転職理由なら企業研究が必須です。企業研究を怠ると、面接での合否にも直結し、転職後に任せられる業務の適性にも関わる。
・転職成功テクニックを活用して、内定獲得に一歩前進してください。
皆さんの転職成功を心からお祈りしています。