
退職理由は嘘をついて良い?
おすすめの退職理由はある?

社会人として本音と建前を使い分けながら「退職理由」を説明すればOKです。
転職面接で「退職理由」を聞かれたときに、嘘をついて良いのか?おすすめの嘘はあるのか?と悩んでいませんか。私も同じ悩みを抱えていました。
退職理由におすすめの嘘はあります。むしろ退職理由を正直に伝える方がビジネスマナーを疑われてしまうこともあります。
「嘘」というよりも、退職理由を本音と建前で使い分けるだけで良いのです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「退職理由におすすめの嘘」について、本音と建前に分けて伝える方法を例文付で解説し、建前の志望動機の作成法も併せて紹介します。
「退職理由におすすめの嘘」の独自アンケート調査結果

当サイトで、一般企業の採用担当者100名に「嘘をついている」と感じた応募者の印象をアンケート調査しました。
「嘘をついている」と感じる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 0% |
良い | 1% |
どちらでもない | 5% |
悪い | 94% |
言うまでもなく、悪い印象が9割以上という結果でした。しかし重要なことは、わずかな嘘を「感じた」だけでも悪印象につながることです。
企業の採用担当者は、応募者のスキルや実績以上に人間性や信頼性を見極めている、という点を押さえておいてください。

本記事でおすすめする退職理由の嘘とは、面接官を騙そうとする嘘ではなく、あくまでも建前と本音を使い分ける、ということをご理解ください。
「退職理由におすすめの嘘」とは本音と建前の使い分け

・面接官は「退職理由」をあまり気にしていない
・嘘(建前)は「ビジネスパーソン」としての条件
・嘘の退職理由ではなく「本音と建前を使い分ける」だけで良い
面接官は「退職理由」をあまり気にしていない
退職理由におすすめの嘘を解説する前に、面接で採用担当者が退職理由をどのように考えているのかを確認しておきましょう。
dodaが中途採用担当者1000名を対象に行ったアンケートでは、営業系・企画/管理系において、最も重視されていない項目が「転職理由」でした。
これは、退職した理由そのものよりも、志望動機に一貫性や整合性があるかどうかのほうが重視されていることを示しています。

採用担当者は、応募者が話す退職理由そのものよりも、志望動機と照らし合わせて筋が通っているかどうかを確認しているのです。
嘘(建前)は「ビジネスパーソン」としての条件
【嘘】 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽 (いつわ) り。
goo辞書
本来、嘘と建前は「人をだますような悪意があるか」という点で全く違うものです。
前職への不満など、いわゆる本音の退職理由を話すと、採用に不利に影響することは避けられません。
正直にそれを話していては、いつまで経っても採用されませんし、ビジネスパーソンとしてもおすすめできません。
転職して新しい会社で働けば、社員同士や取引先、顧客など、様々な立場の人々との円滑なコミュニケーションが必要です。
例えば、自社製品のデメリットをわざわざ取引先や顧客に積極的に話すことを、会社はあなたに求めるでしょうか。恐らく求めません。

取引先や顧客に確実に不利益となる場合を除いて、不利なことは相手を不快にさせないために、建前で話せることがビジネスパーソンとしての条件なのです。
嘘の退職理由ではなく「本音と建前を使い分ける」だけで良い
自分自身を売り込む採用選考の場合も、本音と建前を使い分け嘘ではなく建前の退職理由に変換し、本音は必要に応じて面接で伝えましょう。
「必要に応じて」とは、嘘をつける場合でも、誠実さや信頼性は採用担当者が最も評価するため、正直に答えることも時には好印象だからです。

例えば、前職での人間関係や職場環境が悪く、次の職場で同じ状況を繰り返したくないときは、本音を話す方が良い場合もあります。
・退職理由を嘘ではなく「建前」として言い換えるのがビジネスパーソンの条件。
「退職理由におすすめの嘘」では建前の志望動機を作る(※重要)

嘘ではなく建前の志望動機を簡単に作成できる、おすすめの方法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。

この方法なら、嘘ではない建前の志望動機でありながら自分の強みを反映しているという意味で本音の志望動機と言えます。
「退職理由におすすめの嘘」の建前の志望動機面接例文

おすすめした方法で作成した建前の志望動機例文

おすすめした志望動機をつくる2つの方法に従って、噓ではなく「建前」に変換してつくった志望動機の例文を挙げます。
前職では、携帯電話販売員としてお客様のニーズに合わせた適切な商品提案を行うことで、信頼関係を築き、顧客満足度を高めることができました。しかし、多数のお客様が来店されるため、深い提案を行うことが難しい場合がありました。そのため、お客様の課題や要望に対して、より深い洞察や提案を行う仕事がしたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、顧客第一主義を掲げ、お客様に最高のサービスを提供することを大切にされています。また、お客様との長期的な関係性を重視し、専門性や洞察力を持ったスタッフが多数在籍していることが魅力的に感じました。
私は、コミュニケーション力を生かして、お客様との信頼関係を築き、貴社の顧客第一主義を体現することができると考えています。この経験を活かして、貴社に貢献したいと思い、応募させていただきました。何卒宜しくお願い致します。
「本音の退職理由」を面接で伝えるおすすめの方法
「人間関係、職場環境、給与」など嘘ではない本音の退職理由を話しておきたい場合、以下の4つのポイントを考慮し面接で伝えることをおすすめします。
・業務上の不可抗力であった
・対処したが改善できなかった
・退職する理由のひとつである
・今後は前職の経験を活かしたい
例えば、前職の労働環境が悪すぎて退職した場合…
・人員不足で仕方なかった
・業務効率化を図ったが改善しなかった
・あくまでも退職理由のうちのひとつ
・この経験を貴社の職務に活かしたい
…といった具合で伝えます。

これらのポイントを押さえることで採用担当者に受け入れられやすい退職理由になります。
人間関係が退職理由である面接例文(※おすすめする本音の退職理由)
現職では、担当地域の既存顧客にアプローチし、営業部に結果を報告する目標がありました。目標に達しなかった場合は、上司からの強い指示で長時間の残業を強いられ、通常業務に支障が出るまでになりました。営業部との連携により業務効率化を図りましたが、上司の部内で完結すべきとの意向があり、問題解決には至りませんでした。以上の経緯が退職の理由のひとつではありますが、今後はこの経験を活かして、貴社内での所属を超えた連携を図り、職務に貢献したいと考えております。
メーカー営業事務から営業職に転職
職場環境が退職理由である面接例文(※おすすめする本音の退職理由)
現職では、人員不足のために長時間労働や休日出勤が避けられない状況が続いています。一方で、私は労働時間の改善に努めてきました。たとえば、定時で退社できる日を設けたり、業務の効率化のために申請書類の書式を簡素化したり、情報共有ツールを導入することで、時間短縮を図ったりしました。しかし、労働環境が改善されず、そのような状況下では業務の成果を出すことが難しいと判断したことも退職の理由のひとつです。今後、貴社での機会があれば、これまでの経験を活かし、限られた労働時間の中でより高い成果を出せるように貢献したいと考えています。
事務職から事務職への転職
給与・評価への不満が退職理由である面接例文(※おすすめする本音の退職理由)
現職では、給与面が安定せず、生活費を賄うのが難しい状況でした。社内評価を上げるために、営業マニュアルを作成したり、顧客からの問い合わせに素早く対応するように努めたりと、積極的に取り組んでいましたが、結果的に評価や給与に反映されることはありませんでした。現職にとどまっていても自分自身のスキルアップに繋がらないと考えたことも、転職を決意したひとつの要因です。しかしながら、現職で培った商品の魅力を伝えるためのコミュニケーション力や顧客に対する提案力、チームワークを大切にする姿勢などを活かし貴社の発展に貢献したいと考えています。
営業職から営業職への転職
「退職理由におすすめの嘘」を使うときに注意すべき点

・退職理由の「本音を語れる相手」をつくる
・退職理由として「つくべきでない嘘」を留意
退職理由の「本音を語れる相手」をつくる
嘘ではない本音の退職理由は、自分だけでなく、第三者の意見も聞いてみることをおすすめします。私は知人や転職エージェントに相談しました。
エージェントは企業とパイプがあるため、本音に合わせて最適な退職理由や企業の内情についてアドバイスが貰えるうえに、難しい交渉も代行してくれます。

私も実際に、転勤したくないといった交渉や、年収に数十万円を上乗せする給与交渉についてエージェントに代行してもらいました。
退職理由として「つくべきでない嘘」を留意
退職理由におすすめの嘘(建前)や本音について解説してきました。

一方で、嘘をついたり、遠回しに伝えることをおすすめしない退職理由もあります。
病気やケガなどの健康問題
健康に関する事情は、業務を続けられるかどうかに関わる話であり、また、雇用側の企業における健康保険や福利厚生にも関係するため、面接では嘘ではなく正直に伝えておくのが安心です。
家族の問題
家族に関する事情は、仕事との両立を考えるうえで避けて通れないテーマです。業務に支障が出る可能性がある場合には、あらかじめ企業に嘘ではなく事実を伝えておいた方がスムーズに働けます。
「退職理由におすすめの嘘」に関する私の転職面接体験

私も転職活動中に「退職理由を本音で伝えるべきか、それとも嘘を話すべきか」と悩んだ経験があります。
実際の面接で「退職に繋がるような人間関係に不満に感じたことはありますか?」と聞かれ、前職の上司との関係について少し触れました。
すると、面接官の反応があまり良くなく、雰囲気が一気に硬くなってしまったのを覚えています。
慌てて「自分自身も問題に向き合い、改善に努めたこと」を補足したところ、何とか面接は無事に通過しました。
この体験からわかったのは、「退職理由におすすめの嘘」とは、面接官をだますような嘘ではなく、本音をベースに建前として前向きに言い換えることです。
面接では、相手は前職の内部事情を知らないため、ただ本音を語るだけでは誤解されたり、マイナスの印象を与えてしまいます。
だからこそ、私はそれ以降、建前の志望動機を先にしっかりと用意し、そのうえで必要に応じて本音を伝えるようにしました。

嘘ではなく建前で前向きな印象を与えつつ、退職理由に対して自分がどう向き合ってきたのかを伝えることがおすすめです。
転職成功テクニック

嘘ではなく建前の退職理由(志望動機)が完成したら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「退職理由におすすめの嘘」について、本音と建前に分けて伝える方法と例文を解説しました。
・独自アンケート調査では、「嘘をついている」と感じる応募者の印象について、採用担当者の9割以上が悪印象を抱くことが分かった。
・「退職理由」そのものは採用担当者も重視していない。本音と建前を使い分けるビジネスパーソンが求められるため、嘘ではなく建前の一貫性ある志望動機を書くだけで良い。
・「退職理由」を嘘ではなく建前の志望動機にするためには、自己分析を行い強みを反映した志望動機をつくることがおすすめ。それが本音の志望動機(退職理由)にもなる。
・「退職理由」について嘘ではなく、本音を伝える必要があるとき、業務上の不可抗力、対処した努力、退職理由のひとつ、経験を活かす4点を考慮して伝えることがおすすめ。
・嘘ではない本音の「退職理由」を語れる第三者をつくるべき。嘘をつくべきでない退職理由についても要注意。
・嘘ではない建前の志望動機に加えて、私が実践した「転職成功テクニック」がおすすめです。

皆さんの転職成功を心からお祈りしています。