転職の志望動機を「家族のため」にしていいの…?
内定につながる刺さる志望動機ってなに…?
「転職理由は家族のため」は最強の志望動機です。
転職を考えている人には「転職理由は家族のため」だが、どう伝えて良いか迷っている人もいるでしょう。
また多くの人が内定を勝ち取るために採用担当者に刺さる志望動機を探しています。私も同じ思いで、数々の企業に応募してきました。
実は「家族のため」という志望動機を上手く活用すれば、自身の魅力を最大限に伝え、内定を獲得できます。工夫次第で、応募先企業から強い信頼を勝ち取ることができるのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職体験から「転職理由は家族のため」という志望動機を上手く活用する方法を解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「転職理由は家族のため」採用担当者のホンネ
企業が採用したくない人材
「転職理由は家族のため」の前提として、企業はどんな人を採用したくないと考えているのでしょう。企業の採用担当者にアンケート調査を行いました。
調査の結果73%の企業採用担当者が採用者の早期退職を懸念しており、96%が早期退職されると責任を感じると回答しました。
企業は多額の資金と労力を採用活動に投じていますが、早期退職が発生するとそれらが全て無駄になります。
企業の採用担当者はすぐに辞める人材をもっとも嫌っています。
「定着性」をアピールすることが大切
「転職理由は家族のため」という方を含めて、私たちが取り組むべきことは、採用担当者の不安を解消し「この会社で長く働く定着性」を最大限にアピールすることです。
輝かしい実績やスキルは必要ありません。採用試験では常に「定着性」を意識し、最初に採用担当者の心を掴めば、役員や社長面接でもバックアップしてもらえます。
私の転職経験で確信したことは、定着性を最大限に示せば内定を獲得できるということです。そして「転職理由は家族のため」という志望動機は定着性を強くアピールできます。
「転職理由は家族のため」志望動機のメリット
「転職理由は家族のため」に対する企業の評価
「転職理由は家族のため」に対する企業の評価を見てみましょう。リクナビNEXTの調査によれば、100人の企業人事採用担当者のうち95%が「家族のための転職」を肯定的にとらえています。
「転職理由は家族のため」の企業評価
「転職理由は家族のため」が志望動機の企業評価は以下のとおりです。
・責任感がある
・信頼できる
・簡単に離職しない
・人柄が良い
「簡単に離職しない」という評価は定着性そのままです。
「転職理由は家族のため」は責任感をアピールできる
家族を養う立場にある人は、自身の生活を犠牲にしてでも家族を守る意志を持っています。そのため、「転職理由は家族のため」という志望動機は責任感があると評価されます。
「転職理由は家族のため」は信頼性をアピールできる
転職希望者が家族のためにキャリアアップを考えることは一般的であり、家庭を持っているというだけでコミュニケーション力や信頼性を高めます。
「転職理由は家族のため」は人柄をアピールできる
家族を大切にしている人は優れた人間性があると評価されます。採用担当者にとっては職場で良い人間関係を築きやすく早期退職のリスクが低いと見られます。
「早期退職」を最も避けたいと考える採用担当者にとって「家族のため」は定着性を強く示す魅力的な志望動機です。
「転職理由は家族のため」志望動機での注意点
必ずタテマエの志望動機をつくっておく
「転職理由は家族のため」という志望動機が強い定着性のアピールになる一方、注意点としてそれ自体を転職の志望動機にすべきではないことがあります。
企業は、志望動機が「家族のためだけ」だと避けたい人材と感じます。
・出勤や残業時間の融通がきかない
・転勤ができない
・仕事に熱意がない
「家族さえ良ければうちの会社じゃなくて良いんじゃないの?」
「家族の状況が変われば辞めて別の会社に行くんじゃないの?」
志望動機が「家族のためだけ」だと、このようなネガティブイメージを与える可能性があります。
家族のことが転職の動機になっていても、応募先企業へ提出する志望動機は必ず仕事への熱意を示すタテマエの志望動機にすることが肝心です。
タテマエの志望動機を書く方法は後半で解説しています。
それでも「転職理由は家族のため」が志望動機の場合
家族のためが唯一の転職理由の場合正直にその理由を企業に伝えてください。ただし、家族を優先する不採用のデメリットは理解しておく必要があります。
これは入社後のミスマッチを防ぐためです。しかし、家族を大切にするあなたを理解し採用してくれる企業は必ず存在します。
むしろ、そのような企業に出会えれば、会社の発展に貢献したいという意欲が新たに生まれるでしょう。
「転職理由は家族のため」面接でのアピール法
「転職理由は家族のため」は面接でアピール
「転職理由は家族のため」という志望動機について、企業へ与えるポジティブなイメージと志望動機自体にしてはいけない注意点を理解いただけたかと思います。
「転職理由は家族のため」言い換えれば「家庭の事情」は、仕事に制約がない限り、企業にとってはプラスのイメージしかありません。
これを転職活動で活用しない手はありません。私は「家族のため」を上手く使って、高倍率の採用試験も通過してきました。
「転職理由は家族のため」を最大限に活かすなら面接でアピールしましょう。
「家庭の事情」アピールの王道は結婚・出産
「転職理由は家族のため・家庭の事情」を面接でアピールする場合…
・結婚
・出産
が王道です。とはいえ独身で交際相手もいないという方も多いと思いますので、この場合は「近いうちに家庭を持ちたいと考えている」ことをアピールします。
他にも原則転勤が伴わない企業で両親が住んでいる地方へUターン、Jターンするときも、「家庭の事情」アピールが使えます。
・Uターン
就職などで一度都会に出た人が、生まれ育った地元に帰って定住すること。
・Jターン
就職などで一度都会に出た人が、生まれ育った地元の近県や、同じ県内の都市部などに帰って定住すること。
これらを面接の後半でアピールします。
面接後半とは希望条件と逆質問のとき
「家庭の事情」について一次面接の冒頭でアピールすることは基本NGです。
アピールするなら質疑応答も落ち着いた以下2つの場面です。
・面接官があなたの希望(入社日、給与、勤務地等)を聞いてきたとき
・逆質問のとき
具体例を交えて解説します。
面接官があなたの希望(入社日、給与、勤務地等)を聞いてきたとき
面接終盤になると希望の入社日、給与、勤務地などの条件を聞かれることがあります。このときに条件に添えるかたちで「家庭の事情」を伝えます。
〇〇についてですが、何か希望はありますか?
「転職理由は家族のため」に添えるキーワードは長く安定です。
逆質問のとき
条件の話が出なくても面接の最後には「何か質問はありますか」と面接官から打診されるケースがほとんど。これが逆質問です。
逆質問の提案がなかったときは、自分から「恐れ入りますがお伺いしてもよろしいでしょうか」と投げかけて質問できる環境をつくってください。具体例を解説します。
最後になにか質問はありますか?
「応募企業の社員の状況」について聞くと、うまくアピールできます。
家庭の事情を伝えた際の面接官の反応は様々です。しかし反応にこだわる必要はありません。面接官は「転職理由は家族のため」という情報を確実に記録しています。「伝えたこと」に意味があります。
「転職理由が家族のため」アピール法の注意点
「家庭の事情」によって「仕事が縛られる」と思われる発言、質問はひかえてください。
【NG例】
女性がアピールする場合は工夫が必要
「家庭の事情」アピールは主に男性向けです。女性の場合、やや注意が必要です。一部の企業は結婚や出産による退職や長期休暇を懸念することもあります。
しかし「女性社員」という限定的な表現を示せば「転職理由は家族のため」を効果的にアピールできます。
最後になにか質問はありますか?
はい。御社の「女性社員」で家庭をもちながら活躍されている方の特徴を教えてください。
明確なキャリアプランがあってこそ
「転職理由が家族のため・家庭の事情」を面接でアピールする際は自身のキャリアに基づく明確な志望動機が欠かせません。
この建前の志望動機をしっかりつくりこんでおかないと、いくら家族のための転職理由を面接でアピールしても無意味です。
次は面接官に刺さり採用される志望動機作成法を紹介します。しっかりと志望動機をつくって、面接後半で「家庭の事情」をアピールすれば内定獲得に大きく前進します。
「転職理由は家族のため」志望動機のつくり方(※重要)
「転職理由が家族のため」だと面接で強力にアピールできるかは、応募時のキャリアに沿った志望動機の完成度にかかっています。しかし作り方はいたって簡単です。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で判明しました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる2つの方法
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「転職理由は家族のため」独自アンケート
当サイトにおいても「転職理由は家族のため」という応募者に対してどのような印象を持つのか一般企業の採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
一般企業採用担当者100名への独自アンケート結果 | |
家族のために転職したい応募者の印象は? | |
大変良い | 22% |
良い | 61% |
どちらでもない | 11% |
悪い | 6% |
結果として83%の採用担当者は「大変良い」「良い」印象を持つことが分かりました。一方で「悪い」と回答した担当者は6%でした。
解説してきたように「転職理由は家族のため」というだけの志望動機では良い印象を持たない企業も一定数存在します。キャリアに沿った志望動機作成を心掛けてください。
「転職理由は家族のため」私の転職体験談
転職活動の中盤で「転職理由は家族のため」という志望動機が採用担当者に好印象を与えることに気付きました。
ある企業の一次面接の終盤で「希望する勤務地はありますか?家族のことは大丈夫ですか?」と質問されました。
私が「可能なら〇〇が良いです」と答えた後、面接官が「ほう…ご結婚の予定でも?」と尋ねてきました。
当時、私には結婚の予定はありませんでしたが、「将来的には家庭を持ちたいです」と答えると、話が盛り上がり、結果的に1時間以上の面接となりました。
私が「家庭や家族の話題はどうですか?」と尋ねると、面接官は「家庭がある人は信頼できますよ」と答えてくれたことを覚えています。
それ以降、私は面接で「家庭の事情」について話すようにしました。実際に面接官の反応も良く、難関採用試験を突破した際も最終面接で家族について話しました。
転職サイトや転職エージェントが勧めることでなく、私が経験を通じて学んだ中で、最も効果的なテクニックは「家族のため」という志望動機を面接で伝えることです。
転職成功テクニック
「家族のため」の志望動機が用意できたら、転職を成功に導くテクニックをぜひ実践してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓このテクニックを活用するだけで、他の転職者と圧倒的な差がつきます。
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
まとめ
以上、「転職理由は家族のため」という志望動機を上手く活用する方法と志望動機のつくり方について解説しました。
・「転職理由は家族のため」企業が採用したくない人材はすぐに辞める「早期退職者」であり、転職では企業への定着性をアピールすることが肝心。
・「転職理由は家族のため」という志望動機のメリットは、企業に対して「責任感」「信頼性」「定着性」「人間性」の良さを非常に強くアピールできる点。
・「転職理由は家族のため」という志望動機の注意点は、志望動機そのものを「家族のため」にしないこと。キャリアに沿った志望動機があってこそ「家族のため」に説得力が生まれます。
・「転職理由は家族のため」をアピールする方法は、面接終盤の「希望条件・逆質問」の時間に「結婚」「出産」「U・Jターン」といった話題を出すこと。
・転職成功テクニックを活用して、内定を量産してください。
みなさんの転職成功を心からお祈りしています。