中途採用で正社員って難しいの?
いいえ!難しいと「思われている」だけです。
現在、約35%の雇用者が非正社員で働いています。つまり、正社員ではなく契約社員やアルバイト、派遣社員などで働いている人が3人に1人います。
しかし、フリーターや第二新卒、既卒、早期退職者の方の中には、中途採用で正社員として働きたいと悩む方も多いはず。
確かに、年齢やキャリアによって、中途採用で正社員になることが難しいこともあります。しかし、30歳未満の若年層なら「ポテンシャル採用」で正社員になるチャンスは十分にありますよ。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、なぜ正社員になるのが難しいと言われるのか、そして正社員になるための具体的な対策についてわかりやすく解説します。
「正社員は難しい」と思われている理由は?
中途採用で正社員になるのが難しい理由には年齢やスキルの問題、採用側の偏見があることが考えられます。
一般的に、中途採用者には即戦力を求める企業が多いので、30歳を超えるとそれまでの経験やスキルが求められます。
そのため、年齢やスキルがネックになってしまい「中途採用で正社員になるのは難しい」と感じてしまうのかも知れません。
しかし、30歳未満であれば、企業は若さやポテンシャルを見込んで、積極的に採用活動を行っています。そのため、正社員として受け入れてくれる企業も多いです。
また、フリーターや第二新卒、既卒、早期退職者といった人材には、未熟な人物や就活失敗者といったマイナスイメージをもつ企業も存在します。
こういった採用側の偏見も、中途採用で正社員を目指すことが難しいイメージを生み出しているかもしれません。
しかし、そういった企業を心配する必要はありません。人材の育成に長い目で取り組んでいない会社は、社員から信頼されず、いずれ衰退することになります。実際に非正社員だったからこそ、正社員として所属することの意味を理解している人材こそ、会社にとって必要な存在です。
「正社員は難しい」転職型か契約社員型か?
中途採用で正社員になるためには、契約社員型と転職型があります。転職型は、最初から正社員として採用されることを目指す方法です。
一方で契約社員型は、契約社員として企業に入社して、正社員になることを目指すものです。正社員になることが難しいのは契約社員型です。
2019年のリクルートワークス研究所の調査によれば、非正社員から正社員になる割合はたったの6.3%です。全員が正社員を望んでいるわけではありませんが、非常に低い割合です。
また、契約社員で企業に入社しても、社員として扱われないことで履歴書の評価が低くなり、スキルアップも難しくなることで、結果的に時間と労力の無駄になる場合もあります。
中途採用で正社員を目指すなら、転職型として直接正社員雇用を目指す方が、効率的で有利だと言えます。
「正社員は難しい」正社員雇用は増えている
こちらは厚生労働省による雇用者数の推移です。中途採用で正社員になることが難しいと言われるなか、実際のところ、正社員として雇用されている人は年々増加しています。
2009年にはリーマンショックの影響で一時的に正社員雇用の数が減少しましたが、2013年以降は回復し、正社員の数は増加し続けています。
一方で、非正社員の雇用も同時に増加してはいますが、高齢者の就労割合が高くなったことが大きな影響を与えていると言われています。
2019年にはコロナ渦で少し落ち込みましたが、正社員の雇用については増加し続けている状況です。コロナ渦が収束することで、今後はさらに正社員雇用の増加が見込まれます。
「正社員は難しい」企業の半分は人手が不足
帝国データバンクによる全国の2万7,663社を対象にした調査では、全ての業界において「正社員の人手不足」と感じている企業は51.4%にもなりました。
4月の結果としては過去最高記録で、特に情報サービス業や、ホテル・旅館といったサービス業は70%を超える高い割合になりました。
一部の業界で中途採用の正社員が難しいことはあっても、業界や職種によっては、まだまだ人手不足で人材が足りないと考えている企業はたくさんあります。
特に、転職サイトのようなネット上に公開されている求人だけではなく、非公開になっている求人には、若手を求める優良求人が隠れていることも多いです。
「正社員は難しい」業界、職種をしぼるべき
中途採用で正社員が難しいと感じてしまう個人的な理由に、転職を希望している業界や職種をしぼらないで、とにかく目についた求人を見ていることで感じてしまうというものがあります。
フリーター、第二新卒、早期退職者という理由で、自分の関心がある業界や職種についてあまり調べずに求人を探しても、いざ面接となると内容に深みがでません。
新卒の頃とおなじように、自分に誇りをもって、やってみたい仕事、興味関心がある業界・職種をしぼって転職活動することで、本当にやりたい仕事がリアルに見えてきます。
例えば、金融業界にしぼった場合、ファイナンシャルプランナーや簿記の資格、営業スキルを磨きたい人材が歓迎されることが分かります。
人手不足の情報サービス業界でも、プログラミング言語の習得やITスキルの向上で、一定の需要が見込まれ、採用やキャリアアップにつながることが見えてきます。
「正社員は難しい」転職は人柄採用が決め手
中途採用で正社員が難しいと思われるのは、大手企業や有名企業に目が行ってしまいがちなことが理由とも言えます。
社員を大事にするホワイト企業は、大企業だけではありません。大手企業に転職しても、職場のストレスやライフワークバランスが崩れて失敗する人はいくらでもいます。
本当の転職の成功は、あなたの人柄を評価して共に長い間働ける環境が整った企業に出会えるかどうかにあります。
その意味で、あなたが今フリーター、第二新卒、早期退職者であっても、自分の人となりを志望動機でしっかりとアピールできれば、優良企業との出会いにつながります。
当サイトでは、志望動機のつくりかたについても解説しています。正社員としての職務経験がある方用ですが、フリーターや早期退職者でも直近の仕事内容に置き換えれば作成できます↓。
「正社員は難しい」転職サポートを活用する
企業は中途採用において情報漏洩を防ぐため、求人内容を非公開にすることが多いです。そのため優良企業の正社員求人ほど非公開求人になっています。
転職サイトで求人を探すのも一つの方法ですが、転職エージェントは非公開求人を抱えていることが多く、優良企業の「正社員」求人を紹介してくれます。
以下に採用担当者に評価が高い転職エージェントをランキング化したので、目を通してみてください↓↓
また35歳未満の方向けには、全国各地のハローワーク内に「わかものハローワーク」が設置されています。通常のハローワークでは紹介が難しい案件も扱っています。
エージェントほど情報は豊富ではありませんが、非公開求人や履歴書・職務経歴書の作成相談も受け付けているので、近くのハローワークに相談してみるのも良いでしょう。
「正社員は難しい」転職成功テクニック
中途採用で「正社員」は難しいと考えている方へ、ぜひ試してもらいたい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、正社員になるのが難しいと考えられる理由、そして正社員になるための具体的な対策について解説しました。
・「中途採用の正社員は難しい」と思われている理由は、年齢、スキル、採用側の偏見が原因である。
・「中途採用の正社員は難しい」企業に契約社員として入社後に正社員を目指すより、最初から正社員としての採用を目指す転職型がおすすめ。
・「中途採用の正社員は難しい」リーマンショック以降、正社員雇用は増えており、コロナ渦が収束後はさらなる雇用増大が見込まれる。
・「中途採用の正社員は難しい」企業の半分は人手が不足している状態。特にIT業界、サービス業界は顕著で、正社員としての採用チャンスが大きい。
・「中途採用の正社員は難しい」正社員を目指して転職する場合は、業界、職種をしぼって明確な志望動機をもってのぞむべき。
・「中途採用の正社員は難しい」大手企業というだけではなく人柄採用によって長く働ける職場を見つけることが、正社員としての転職の成功と言える。
・「中途採用の正社員は難しい」現在は第二新卒、既卒、フリーター、早期退職者向けの転職エージェントや、ハローワークでわかもの専用の就職サポートが充実しているため、これらをうまく利用して転職を成功に導くことができる。