
転職理由が「家の近くで働きたい」はNG?

キャリアアップの志望動機に加えて伝えればOK。
「家の近くで働きたい」という転職理由を応募先企業に伝えてよいのか、悩んでいませんか?私も以前、地元企業に応募したことがあります。
ただ、「家の近くで働きたい」だけでは、採用してくれる企業はほとんどありません。「他の会社でもいいのでは?」と思われるからです。
まずはキャリアアップの志望動機を作り、そのうえで「家の近くで働きたい」理由をうまく補足すれば問題ありません。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに、「家の近くで働きたい」という転職理由を伝える面接例文と、採用される志望動機の作成法を紹介します。
「家の近くで働きたい」の独自アンケートの結果

当サイトで「家の近くで働きたい」ことが転職理由である応募者の印象について、企業の採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
「家の近くで働きたい」が転職理由の印象は? | |
---|---|
大変良い | 2% |
良い | 30% |
どちらでもない | 57% |
悪い | 11% |
その結果、過半数の採用担当者は『どちらでもない』と回答しました。『悪い』と回答した採用担当者は11%程度でした。

「家の近くで働きたい」という転職理由に対する印象は、企業によってばらつきがあると言えます。
「家の近くで働きたい」という転職理由の印象⇒過半数の企業は「どちらでもない」と回答。
「家の近くで働きたい」は地域貢献に言い換える

「家の近くで働きたい」という転職理由には、個人的な事情が多く含まれます。
・通勤時間を短縮したい
・両親と一緒にいたい
・パートナーといたい
しかし、これらをそのまま伝えると、ネガティブな印象を持たれます。そこで志望動機では、「地域貢献」に言い換えるのがおすすめです。
たとえば、生まれ育った地域や学生時代を過ごした土地に愛着があり、その地域の活性化に関わりたいと表現します。

ただし、「地域貢献」だけでは「なぜこの会社なのか?」が弱いため、キャリアアップの志望動機を先に伝えたうえで補足しましょう。
・家の近くで働きたい≒地域貢献したい
「家の近くで働きたい」は本音と建前の使い分け

家の近くで働きたい、地域貢献したいという本音は、建前の志望動機があってこそ、面接官を納得させることができます。
リクナビNEXTの調査によると、実に転職者の38%が「キャリアアップしたかった」という建前の退職理由で転職に成功しています。
つまり、「家の近くで働きたい」という本音よりも、キャリアアップの志望動機を建前として伝えるほうが圧倒的に採用されやすいのです。

志望動機では、まずキャリアアップを中心に伝え、そのうえで「地域に貢献したい」「家の近くで働きたい」という想いを補足しましょう。
・キャリアアップの志望動機+地域貢献したい(家の近くで働きたい)
「家の近くで働きたい」を含む志望動機の作り方(※重要)

家の近くで働きたい(地域貢献したい)ことを補足するため、まずキャリアアップの志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しています。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「家の近くで働きたい」を補足した志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法で書いたキャリアアップの志望動機に、家の近くで働きたい(地域貢献したい)思いを補足した例文3選を紹介します。

「企業の特徴」のなかで、地域貢献したい(家の近くで働きたい)ことを説明しています。
志望動機例文①(※家の近くで働きたい)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で賃貸仲介業営業職として、顧客との関係構築に力を注いできました。共感性を活かし、顧客ニーズを理解して、最適な物件提案に努めました。しかし、現職では、提案できる物件の選択肢が限られていることから、より顧客ニーズに合った商品提案によって、顧客満足度を高める仕事でキャリアアップを図りたい思いから転職を決意しました。
貴社は満足度向上のために、車両のアフターサービスやトラブル対応などの顧客サポートに力を入れていると伺いました。また、地域に根ざした貴社の販売活動は、私が生まれ育った地域社会への貢献に繋がることも魅力です。
私は現職の営業経験を活かしながら、お客様のニーズに合った自動車の提案、点検や修理などのアフターサポートを提供し、顧客の信頼を得て、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(※家の近くで働きたい)
【自己分析で分かった強み:人あたり】
私は紳士服店で販売職として働いています。人あたりの良い丁寧な接客を心がけ、店舗の売上に貢献してきました。しかし、オンラインショッピングの普及などにより店舗での販売が減少している現状があります。現職を通して、今後はより柔軟に、販売戦略そのものに関わる仕事がしたいと考えて転職を決めました。
貴社は家具メーカーとして、新規ショールームの展開や、オンラインストアを立ち上げ、積極的に販売拡大を図っています。営業事務職では、営業部門のサポートとして販売戦略に関われると伺っています。また、地域ニーズに合わせた商品展開や販売戦略は、私が学生時代を過ごした地域の活性化に貢献しており、地域貢献に繋がる仕事に携われることにも魅力を感じています。
貴社で、現職の経験を活かして、顧客への提案資料の作成や見積もりの作成などの営業事務業務を通じて、営業部門を力強くサポートし、頼られる存在として貴社の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服店販売職から家具メーカー営業事務職への転職
志望動機例文③(※家の近くで働きたい)
【自己分析で分かった強み:細かな作業(オーガナイズ能力)】
私は信用金庫で後方事務職を担当しています。データ入力や書類作成などの細かな作業を通じて、常に正確さを心掛けることで、上司や同僚から信頼され、多くの仕事を任されました。しかし、ひとりで取り組む作業が多いため、より職員同士で連携して業務効率化を図る環境でスキルアップしたいと考えて、転職を決意しました。
貴院は患者サービス第一を掲げ、予約管理、医療記録の管理など、医療事務全般の業務を職員同士が分担して円滑に行えるように取り組んでいると伺いました。また、地域医療に力を入れていることも、私が育った地域貢献につながるため、大変魅力的です。
貴院において、患者様への丁寧な対応を心がけ、現職で培った正確性を活かして、スムーズな保険請求業務や予約管理に努め、医療スタッフの診療をサポートし、貴院の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職

キャリアアップの志望動機に、地域貢献したい(家の近くで働きたい)という思いを加えることで、説得力ある志望動機が完成します。
「家の近くで働きたい」ことと私の転職活動体験

私も転職活動では、今住んでいる地域の会社と、引っ越しが必要な会社の両方に応募していました。
「家の近くで働きたい」という思いはありましたが、それだけを伝えても採用にはつながらないと感じていました。
面接を重ねる中で、地元企業から「地域の発展や活性化に力を入れている」という話を聞くことがありました。
そこで私は、「家の近くで働きたい」という本音を、「地域貢献」という表現に言い換えて伝えるようにしました。
言い換えたことで、選考の通過率が上がり、前向きに受け止めてもらえる感触がありました。
また、建前としてキャリアアップしたいことを伝えたので、「家の近くで働きたい」という転職理由を裏付けることができました。
言い方を工夫することで、「家の近くで働きたい」という思いも、十分に伝えられると感じました。

皆さんもぜひ、キャリアアップの志望動機を作成した上で、「家の近くで働きたい」という思いを形にしてください。
転職成功テクニック

「家の近くで働きたい」ことに加えて、ホワイト企業入社を叶える転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに、「家の近くで働きたい」という転職理由を伝える面接例文と採用される志望動機の作成法を解説しました。
・「家の近くで働きたい」という転職理由の印象について、過半数の企業は「どちらでもない」と回答。
・「家の近くで働きたい」転職理由は、地域貢献に言い換えることで、より自然で説得力ある志望動機になる。
・「家の近くで働きたい」ことを地域貢献に言い換える場合、本音と建前の使い分けが肝心。
・「家の近くで働きたい」ことを含めて志望動機を作る際は、自己分析結果で分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「家の近くで働きたい」ことを地域貢献に言い換える場合、企業の特徴で応募企業が地域活性化や地域貢献に力を入れている点を説明する。
・転職成功テクニックを駆使してホワイト企業の内定獲得に一歩前進してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。