
転職の面接で「苦労したこと」を聞かれたら?

志望動機で示した自分の強みを活かして、「苦労を乗り越えた経験」を話しましょう。
転職面接で「苦労したこと」の答え方に悩んでいませんか?私も実際に面接でこの質問を受け、頭を抱えた経験があります。
「何に苦労し、どのように乗り越えたのか」を説明すべきだと言われますが、実はそれだけでは不十分です。
私は、志望動機に書いた自分の強みを活かして「苦労を乗り越えた経験」を話し、内定を獲得しました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに、面接で「苦労したこと」に答えるポイントや面接例文3選を解説し、あわせて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「苦労したこと」のアンケート調査結果

当サイトで「苦労したこと」を答えられる応募者の印象について、企業に独自アンケートを実施しました。
「苦労したこと」に答えられる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 51% |
良い | 31% |
どちらでもない | 17% |
悪い | 1% |
採用担当者100名を対象とした調査で、印象が「大変良い」が51%、「良い」が31%に達し、合わせて80%を超えました。

「苦労したこと」に答えられるか否かで、採用担当者に対する印象が大きく変わることが分かります。
・「苦労したこと」に答えられる応募者の印象調査⇒8割以上が「良い」と回答。
「苦労したこと」を面接で聞かれる理由

転職面接で「苦労したこと」について聞かれる主な理由は、下記の通りです。
・何を苦労だと感じるか
・ストレス耐性があるか
・問題解決能力はあるか
何を苦労だと感じるか(※「苦労したこと」を聞かれる理由①)
面接官が「苦労したこと」について質問するのは、応募者の価値観や適応能力を確認する目的があります。
前職でどのような状況を「苦労」と感じたかを知ることで、自社の社風に合っているか?長く働ける人材か?を見ているのです。

私も、応募先企業の文化や社風に合わせて、回答を工夫しました。
ストレス耐性があるか(※「苦労したこと」を聞かれる理由②)
面接官は、応募者が「苦労したこと」をどのように克服したかを聞く中で、ストレス耐性があるかどうかを確認しています。
企業は、昨今の不景気の中でも、厳しい経営環境に対応できるストレス耐性を持つ人材を求めています。

一定のストレス耐性があるか?自分でストレス管理ができるか?は重要なポイントだということですね。
問題解決能力はあるか(※「苦労したこと」を聞かれる理由③)
面接官は、「苦労したこと」についての質問を通じて、応募者に問題解決能力があるかどうかを評価しています。
前職・現職での苦労からどう抜け出したかを聞くことで、問題解決スキルを発揮して自社で活躍できる人材かどうかを見ているのです。

私も、面接を通して問題解決能力を試されたことが何度もあります。
・面接で「苦労したこと」を聞く理由:自社に適応し、長く活躍できる人材かを確認するため。
「苦労したこと」で避けるべき回答例文

一方で、転職面接で「苦労したこと」について尋ねられた場合に、避けるべき回答例がいくつかあります。
・「職歴」と関係のない回答
・「前職の不満だけ」の回答
・「志望動機」と合わない回答
「職歴」と関係のない回答(※「苦労したこと」についてのNG回答①)
「苦労したこと」について聞かれた際に意外と多いのが、職歴に関係のない話をしてしまうことです。
面接では、緊張がほぐれたタイミングこそ、面接官が応募者の本音や対応力をよく観察しています。
そのため、学生時代の経験や日常生活の話など、職歴に関係のない内容は極力避けましょう。

面接官は、あくまで応募者の職務経験やそれに伴う対応力に関心があるのです。
「前職の不満だけ」の回答(※「苦労したこと」についてのNG回答②)
「苦労したこと」と聞かれると、つい前職や現職への不満を話してしまう方も少なくありません。
しかし、前職の不満は絶対に避けるべきです。特に、残業や休日出勤など労働環境に関する苦労話は、ネガティブな印象にしかなりません。
労働環境の話題については、面接官から質問された場合を除き、自分から持ち出すのは控えましょう。

私も前職の不満をうっかり口にしてしまい、あと一歩で内定に至らなかった苦い経験があります。
「志望動機」と合わない回答(※「苦労したこと」についてのNG回答③)
「苦労したこと」を答える際に、志望動機と関係のない内容を話してしまうと、せっかくのアピールチャンスを逃してしまいます。
面接官は常に、「なぜこの応募者は自社で働きたいのか」「志望動機に一貫性があるか」を意識しながら話を聞いています。
そのため、「苦労したこと」も志望動機とつながりのある内容を選び、自分の強みや熱意を改めてアピールしましょう。

詳しくは、本記事で紹介している面接例文を参考にしてください。
・「苦労したこと」で避けるべき回答:職歴と関係ない、前職の不満、志望動機と合わない。
「苦労したこと」は志望動機に合わせる

転職面接で「苦労したこと」について聞かれたら、志望動機に書く自分の強みを活かして苦労を乗り越えた経験を話しましょう。
採用担当者はこれまでの面接経験から、応募者が話すありふれた苦労話には慣れており、飽きているのが実情です。
しかし、志望動機で示した自分の『強み』を活かして苦労を乗り越えた経験ならば、面接官の関心を引くことができます。

私も、自分の『強み』を再度アピールすることで、企業に好印象を与え、内定を得てきました。
・「苦労したこと」⇒志望動機で示す自分の『強み』を活かして苦労を乗り越えた経験を話す。
「苦労したこと」の志望動機のつくり方(※重要)

転職面接での「苦労したこと」に答えるため、自分の強みを知る必要性と強みを反映した志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「苦労したこと」の志望動機と面接例文

志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機と、自分の強みをもとに「苦労したこと」を答える面接回答例文3選を紹介します。

「苦労したこと」を聞かれた際は、以下のポイントに従って回答してください。
・「現職・前職の業務で苦労したこと」を話す
・「自分の強み」を活かして乗り越えたと話す
・応募企業で苦労した経験を活かしたいと話す
志望動機と回答例文①(※現職・前職で苦労したこと)
【自己分析で分かった強み:共感力】
私は不動産会社で営業職をしています。共感力を活かした営業スタイルで、顧客のニーズを的確に捉え、信頼によって高い成約率を達成してまいりました。しかし、不動産取引では一時的な関係が多く、顧客とより長い関係を構築できる営業力を身に付けたいと考えて転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとしてアフターサポートや整備を重視し、新規顧客だけでなく既存顧客の維持に注力していると伺いました。
私は現職で培った経験を活かし、顧客の不安を取り除く営業姿勢によって顧客の信頼を獲得し、既存顧客維持率を向上させ、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職

現職で苦労したことは何ですか?

はい。飛び込み営業に苦労しました。アパート経営の飛び込み営業を行う際、多くの場合、地主様は断られます。そこで私は、まず地主様が抱える不安や不満に共感する営業を心掛けました。土地活用に関するリスクについて先に説明し、不安を解消することで成約につなげました。御社でも新規および既存の顧客が抱える自動車に関する不安を徹底的にお伺いし、それを安心に変える営業を通じて、販売台数の向上を図りたいと考えています。
志望動機と回答例文②(※現職・前職で苦労したこと)
【自己分析で分かった強み:サービス精神(気配り)】
私は紳士服専門店で販売を担当しています。お客様のご要望を先読みするサービス精神を活かした接客で、店舗の売上に貢献してまいりました。今後は、商品価値以上の接客を通じた価値提供によって、顧客満足度向上を図れる環境でキャリアを築きたいと考えて転職を決めました。
貴社のホテルは、全社員への接遇研修の徹底や、感染症予防のためにインルームダイニングを早くから導入したりと、ホスピタリティを追求していらっしゃいます。
私は現職の販売経験を活かしつつ、貴社のホテリエとして接遇スキルを磨き、宿泊料金以上の快適な滞在体験を提供することで、貴社の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職

現職で苦労したことは何ですか?

はい。新作スーツの接客販売には苦労しました。新作スーツが登場すると、店舗からは積極的な販売が求められますが、無理な売り込みは顧客離れを招きます。私は持ち前のサービス精神を活かして、お求めのスーツの最新トレンドを説明し、トレンドに興味を持たれたお客様にのみ新作スーツを提案し、売上に貢献しました。御社でも、お客様の隠れたご要望を引き出せるサービスを提供し、顧客満足度を向上させたいと考えています。
志望動機と回答例文③(※現職・前職で苦労したこと)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は前職で精密機器メーカーの営業事務職を務めていました。職員間で円滑なコミュニケーションを図りながら、正確な売上データや受注書などの書類管理、電話応対に取り組み、部内で高く評価されておりました。しかし、直接お客様と関わる環境で事務処理能力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴院は、予約システムなどの事務業務効率化と医療事務員もチーム医療に参加することを求め、患者サービスの質向上を目指していると伺っております。
私は前職の事務経験を活かし、即戦力として医療事務業務の効率化を図りながら、職員間の連携を促し、患者様により良い医療サービスを提供できるよう努力することで、貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※精密機器メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職

前職で苦労したことは何ですか?

はい。顧客からのクレーム対応に苦労しました。機器の不具合や故障に関するクレームには、私が窓口として電話対応していました。クレームには早急な対応が何よりも重要です。日頃から営業担当者と緊密にコミュニケーションを取り、迅速な問題解決のための環境を整えることで、クレームの拡大を未然に防ぐことができました。御社でも医療スタッフとの関係構築に取り組み、患者様に最善の医療を提供できるよう尽力したいと考えています。
「苦労したこと」と私の転職面接体験談

私も転職活動中、面接で「苦労したこと」を本当によく聞かれました。転職を始めたばかりの頃は、前職での苦労話をそのまま話していました。
しかし、ある企業の面接で、やや圧迫気味の質問を受けたことがありました。その中で、「苦労したこと」についてかなり深く掘り下げられました。
たとえば、私が話し終えた直後に、「どうしてそれが苦労だと感じたんですか?」「その経験から何を得たんですか?」といった追加質問が矢継ぎ早に飛んできました。
最初は戸惑いましたが、このように自分の回答に対して「なぜ?」を重ねて考えることは、とても有効な面接対策になると気付きました。
面接が終わったあと、私はそのとき受けた質問を振り返りながら、自分の回答に対して一つひとつ「なぜ?」と問い直して整理してみました。
その結果、「苦労したこと」に限らず、あらゆる質問が自分の強みを伝えるチャンスになることに気づきました。
「ただ苦労を乗り越えた話」をするだけではなく、その過程でどんな強みを発揮したのかを伝え、内定に結びつけることができました。

皆さんも、「苦労したこと」の面接質問に答えるときは、自分の強みをアピールすることで採用にぐっと近づくはずです。
転職成功テクニック

面接例文を参考に「苦労したこと」に対策ができたら、ホワイト企業に入社できる転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに、面接で「苦労したこと」に答えるポイントや面接例文3選、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケート調査の結果、「苦労したこと」に答えられる応募者の印象について、8割以上の採用担当者が「良い」と回答。
・「苦労したこと」について面接官が聞く理由は、何を苦労だと感じるか、ストレス耐性があるか、問題解決能力を確認するため。
・「苦労したこと」について避けるべき回答は、職歴に関係がない回答、前職の不満だけの回答、志望動機に合わない回答。
・「苦労したこと」に答えるときは、志望動機で示した自分の強みを活かして苦労を乗り越えた経験を話すことで面接官の関心を引くことができる。
・「苦労したこと」に答えるために、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「苦労したこと」を回答する際は、現職・前職の業務で苦労したこと、自分の強みを活かして乗り越えた経緯、応募企業で苦労した経験を活かしたい、と話すことがポイント。
・転職成功テクニックを活用して、ホワイト企業の内定獲得に前進してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。