
転職の面接中に「他の会社を勧められる理由」は?

応募者の機敏性を見ているだけです。志望動機を作成して対応すればOKです。
面接で、まれに他の会社を勧められることがあります。しかし、面接官は本気で他社を勧めているわけではありません。
私も同じ経験がありますが、面接官の目的は、私の「志望度」や「機敏性」などの対応力を試すことでした。
この質問に備えるには、志望動機を作成し「その企業にしかない特徴」を事前に押さえておくことがカギです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、面接で「他の会社を勧められる理由」と対処法、さらに採用される志望動機の作成法も紹介します。
「他の会社を勧められる」ことのアンケート調査結果

当サイトで「他の会社を勧められる」ことについて、一般企業の採用担当者にアンケート調査を行いました。
「他の会社を勧めた」ときに答える応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 33% |
良い | 42% |
どちらでもない | 23% |
悪い | 2% |
その結果、他の会社を勧めたときに即座に答える応募者の印象について、『大変良い』『良い』が75%に達しました。

『悪い』という回答は2%に過ぎず、採用担当者の狙いが他にあることが伺えます。
・「他の会社を勧められる」ときに答える応募者の印象⇒75%の採用担当者が「良い」と回答。
「他の会社を勧められる」のは機敏性を確認するため

転職の面接中に「他の会社を勧められる」といっても、面接官が本気で他社を勧めているわけではありません。
面接官は、特に機敏性を確認しています。ここでいう機敏性とは、ただ反応が早いだけでなく、状況に応じて対応できる力を指します。
このため、他の会社を勧められたときは、素早く落ち着いて答えることがカギです。

私も決して焦らず、冷静に返答することを最も意識しました。
き‐びん【機敏】 の解説
goo辞書
[名・形動]時に応じてすばやく判断し、行動すること。
・「他の会社を勧められる」のは、素早く応える機敏性を確認するため。
「他の会社を勧められる」ときは企業の特徴を挙げる

転職の面接で「他の会社を勧められる」ときは、その企業の特徴を挙げることが一番の対処法です。
他の会社を勧められたときに、事前に調べておいた会社独自の事業や商品・サービスの特徴を改めて伝えるだけです。
また、それが難しい場合は社風に注目するのも良いでしょう。

ただ、面接で突然こうした質問を受けると、緊張して戸惑うこともありますよね。
社風に関しては、以下の記事も参考になります↓↓
・「他の会社を勧められる」ときは企業の特徴を挙げることが対処法。
「他の会社を勧められる」ときに思い浮かばないなら

転職の面接で「他の会社を勧められる」とき、どうしても思い浮かばない場合は、以下の対処法3選を試してみてください。
・他の企業は「把握」してる
・「商品・サービス」が好き
・社員の「人柄」に惹かれた
【1】他の企業は「把握」してる(※他の会社を勧められるとき)
すでに他の企業の求人情報は確認済みだと伝えます。応募先企業は、他社の採用活動の状況までは把握していないのが普通です。
「他社も見た上で、貴社を選んでいる」と伝えることで、それ以上の追及を避けることができます。
ただし、実際に確認していないのに嘘をつくのはNGです。

自分なりに調べた範囲で構いませんので、他社も見た上で希望していると伝えましょう。
【2】「商品・サービス」が好き(※他の会社を勧められるとき)
応募企業の商品やサービスの魅力を伝えるのは、よくある方法です。
ここでは、個人的なレベルで「好き」だと思った企業の商品やサービスを素直に話し、面接官の感情に訴えかけます。
個人として好意を持っていると伝えれば、面接官もそれ以上追及しづらくなります。

消費者目線で、企業の魅力を感じた点を話しましょう。
【3】社員の「人柄」に惹かれた(※他の会社を勧められるとき)
応募企業の社員の人柄に惹かれたと伝える方法です。
応募企業の商品やサービスを利用した際、または、選考過程での経験から社員の人柄に惹かれたと伝えます。
社員の人柄といった目に見えない部分は、その企業独自の魅力です。

このため、面接官にとっても追及しづらく、悪い印象にもなりません。
・「他の会社を勧められた」ときに思い浮かばない ⇒ 他企業は把握済み、商品・サービスが好き、社員の人柄に惹かれた。
「他の会社を勧められる」のは志望動機に原因がある

そもそも、面接で「他の会社を勧められる」のは、採用担当者があなたの志望動機に魅力がないと感じているからです。
志望動機に一貫性がなく、面接官が自社を受けた理由に納得できないため、他の会社を勧められるのです。

そのため、面接官に他の会社を勧められないためにも、最初から一貫性のある志望動機を用意しておくことがカギです。
・そもそも「他の会社を勧められる」ことがない志望動機を書く。
「他の会社を勧められる」ことと志望動機のつくり方(※重要)

転職面接で「他の会社を勧められる」ような隙を与えないほど、完成度の高い志望動機を作成する方法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

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「他の会社を勧められる」ときの志望動機と例文3選

志望動機をつくる2つの方法に従って作成した志望動機と、面接中に「他の会社を勧められる」ときの回答例文3選を紹介します。

「他の会社を勧められる」ときの対処法を押さえつつ、回答しています。
志望動機例文①(※他の会社を勧められる)
【自己分析で分かった強み:状況適応力】
私は不動産会社の営業職として営業スキルを磨き、顧客の状況に応じた物件提案で成果を上げてきました。しかし、取り扱う物件が限られていたため、より柔軟に提案営業ができる環境を求めて転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、最新の素材や技術を取り入れた家づくりを提案していると伺っています。お客様と真摯に向き合い、最高の提案を提供し、高い満足度を追求する貴社に魅力を感じています。
私は貴社において、現職で培った営業スキルを活かし、顧客の夢や希望を形にする提案営業で貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。

わが社ではなく、他の会社の方が良いのではないですか?

いいえ、御社以外の中途採用を行っているハウスメーカーは全て確認しております。その上で、最新トレンドを反映した住宅設計を行っている御社に魅力を感じています。
志望動機例文②(※他の会社を勧められる)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は紳士服店の販売職として、丁寧な接客を心掛け、お客様のニーズに合った商品を提案することに力を注ぎ、リピート購入や店舗の売上に貢献してきました。しかし、紳士服の固定ブランドの枠を超えて、多種多様な商品の接客スキルを高めたいと考え、転職を決めました。
貴社は多様な家電製品の販促に取り組み、お客様に最適な商品を提案するための徹底した社員研修や勉強会が活発だと伺っています。
現職での接客スキルを活かし、丁寧な接客を心掛けながら、新しい商品や技術の学習に努め、確かな製品知識でお客様の信頼を勝ち取ることで、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。

わが社ではなく、他の会社の方が良いのではないですか?

いいえ、御社が選び抜いて提供している製品や販売戦略に感銘を受け、愛着を感じております。ですから、御社で働いてこそ希望が叶うと考えています。
志望動機例文③(※他の会社を勧められる)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は信用金庫で後方事務職として、データ処理や文書作成を迅速かつ正確に処理し、業務効率化に努めました。しかし、今後はより高い事務処理能力を持ちながらお客様にさらなる価値を提供できる職務でキャリアを築きたいと考えて、転職を決意しました。
貴院は医療支援システムを積極的に導入し、患者サービスを優先する医療機関として、地域医療に貢献していることが魅力的です。
私は、現職での迅速かつ正確な事務処理能力を活かしつつ、貴院の医療事務職として、医療スタッフを支え、患者様の笑顔や安心感を実感できる患者サービス向上を目指し、貴院の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。

当院ではなく、他の病院の方が良いのではないですか?

いいえ、過去に御院にお世話になった際や、今回の選考を通して、御院の職員の皆様の人柄に大変惹かれております。御院でこそ、自身のキャリアアップが図れると確信しています。
「他の会社を勧められる」といった私の転職面接体験

私も転職活動中、「面接で他の会社を勧められる」経験がありました。面接官から「同業他社でも同じことをしていますよね?」と言われたのです。
そこで、その会社ならではの事業や魅力をあらためて伝えましたが、面接官の反応は薄く、「たとえば〇〇株式会社もありますよね?」と他社名まで挙げられました。
答えに詰まるのは良くないと思い、「他に応募している企業はなく、ご指摘の会社も含め、同業他社の採用状況はすべて把握しています」と返しました。
さらに、「それでも、御社の職員の方々の真摯な対応に感銘を受け、御社を志望しました」と伝えました。自分なりの理由を補足した形です。
少し強めだったかとも思いましたが、面接官は「なるほど」と納得してくれました。結果的に、次の面接にも呼ばれました。
面接で「他の会社を勧められる」場面では、志望動機の一貫性と落ち着いた対応が大切です。ぶれない姿勢が信頼につながります。
もちろん企業研究は必要ですが、うまく答えが浮かばないときは、「他社も見たうえで、御社を選んだ」という流れを意識すると伝えやすくなります。

「面接で他の会社を勧められる」ことは誰にでも起こり得ます。あらかじめ準備しておけば、冷静に乗り切ってください。
転職成功テクニック

「他の会社を勧められる」ことの対策ができたら、ホワイト企業に入社する転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、面接で「他の会社を勧められる理由」と対処法、さらに採用される志望動機の作成法を解説しました。
・「他の会社を勧められる」ときに答えられる応募者の印象について、アンケート調査で多くの採用担当者が「良い」と回答。
・「他の会社を勧められる」ことを面接官が尋ねるのは、あなたの機敏性を確認したいから。
・「他の会社を勧められる」際に理想的な回答は、その企業にしかない、企業独自の特徴を挙げること。
・「他の会社を勧められる」ことについて聞かれた際に、何も思い浮かばないときは「他の企業は把握してる」「商品・サービスが好き」「社員の人柄に惹かれた」ことを話すと良い。
・「他の会社を勧められる」そもそもの原因は、志望動機の完成度が低いこと。
・「他の会社を勧められる」ことを避けるために、面接官に隙を与えない一貫性のある志望動機を自己分析結果から作成してください。
・転職成功テクニックを活用してホワイト企業の内定獲得率を大幅に上げてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。