「業務量が多い」ことが退職理由なんだけど、志望動機はどう書けば良い?
人員不足を理由にキャリアアップのために志望したことを伝えればOK。
前職の退職理由が「業務量が多い」場合、志望動機を書くのに悩みますよね。私も同じ経験があり、ゆとりのある職場を希望していました。
しかし、「業務量が多い」ことを退職理由にすることは、ややリスクがあると言えます。業務が増えたら辞める、耐性がない人材と思われるからです。
しかし、人員不足による結果と説明し、前職の組織体制に問題があったことを示す表現なら、採用担当者も納得しやすくなります。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の経験をもとに「業務量が多い」退職理由の面接での例文と、採用される志望動機の作成法を解説します。
「業務量が多い」に関するアンケート
当サイトで「業務量が多い」という退職理由への印象について、一般企業の採用担当者100名に独自アンケート調査を行いました。
その結果、『どちらでもない』との回答が最も多く、71%となりました。また、一定数の採用担当者が『悪い』とも回答しました。
業務量が多くなった原因を詳しく知りたい、と考える採用担当者が多いようですね。
「業務量が多い」という退職理由の印象⇒7割以上が「どちらでもない」と回答
「業務量が多い」だけの退職理由はNG
業務量が多いとストレスがたまり、残業が増え、職場環境が悪化し、転職したいと考えるのは自然です。しかし、単に業務量が多いだけの退職理由は企業に理解されにくいです。
業務量の増加は事業の成長期によく起こることで、健全な企業なら安定期に入り、解消される可能性もあるからです。
ですから「業務量が多い」だけで退職する人材は、経営方針を理解せず、仕事が増えるとすぐに辞める人材のイメージを与えかねません。
私も前職はかなり忙しかったですが、今は人員確保に成功し、安定しているようです。
業務量が多いことが退職理由⇒仕事が増えるとすぐ辞める
「業務量が多い」人員不足に言い換える
「業務量が多い」という退職理由はネガティブな印象を与えがちですが、人員不足が理由だと説明すれば、採用担当者も納得しやすくなります。
実際には業務量が多いだけでなく、やりがいを感じていたが、人員不足によって通常業務の遂行までも難しくなったと示します。
私も面接で前職の忙しさを尋ねられた際に、業務のやりがいを感じつつも、人員不足の問題も説明することで、納得してもらいました。
業務量が多い⇒人員不足に言い換える
「業務量が多い」キャリアアップが中心
「業務量が多い」という退職理由を人員不足に言い換えるとしても、そもそもの志望動機はキャリアアップを目的とした内容を作成しましょう。
実際にリクナビNEXTの調査では、転職者の38%が「キャリアアップしたい」という建前の退職理由を志望動機にして転職に成功しています。
つまり「キャリアアップしたい」という建前の志望動機にした方が、採用確率が圧倒的に高まるというわけです。
キャリアアップのための志望動機に「人員不足のために退職した」ことを加えれば良いのです。
キャリアアップの志望動機+退職理由は人員不足
「業務量が多い」志望動機のつくり方(※重要)
業務量が多い、つまり人手不足が退職理由だと納得してもらうには、キャリアアップの志望動機がいかに魅力的かが重要です。しかし、志望動機のつくり方はとても簡単です。
志望動機には転職業界が考えた「型」があり、型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で判明しました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「業務量が多い」志望動機の例文3選
志望動機をつくる方法で書いた志望動機と、業務量が多いという退職理由を人員不足に言い換えた(※太字)例文を3例紹介します。
業務量が多いことで人員不足となり、お客様や顧客への良質なサービス提供が困難になったと説明することがポイントです。
志望動機例文①(※業務量が多いことで人員不足になった)
私は不動産会社営業職として、丁寧な営業を心掛け、顧客との信頼関係を築くことで物件の案内や契約手続きをスムーズに進め、多くの成約を達成してきました。しかし、現職では提案できる物件数が限られていることや、取引が長期化することで業務量が増え、人員不足に陥ったため、顧客ニーズに応えることが難しい状況となりました。より顧客ニーズを捉えた提案ができる環境で、営業スキルを磨きたいと考えて転職を決意しました。
貴社はセーフティ・サポートカー割引をいち早く適応するなど、顧客ニーズに合わせた多様な新商品を開発し続けている点に大変魅力を感じました。
私は現職で培った経験を活かし、顧客のリスクやニーズに合わせたカスタマイズされた保険商品を提供することで、長期的なお客様の獲得・維持に貢献したいと考えて貴社を志望いたしました。
※不動産会社営業職から損害保険会社営業職への転職
志望動機例文②(※業務量が多いことで人員不足になった)
私は婦人服専門店の販売職として、混雑する店内でも焦らずに多くのお客様を効率的にご案内し、リピート購入や店舗の売上拡大に貢献してきました。しかし、人員不足もあり、業務量が増えたことで接客に割く時間が限られ、バックヤード業務なども担当しなければならない状況となりました。そんな中で、営業面や販売戦略をサポートする側でキャリアを築きたいと考えるようになり、転職を決意しました。
貴社は常に高品質な製品を提供し、長年顧客から愛されてきた精密機器メーカーです。特に、営業事務職としてお客様からの問い合わせ対応や受注処理などに携われることに大変魅力を感じています。
現職で培った迅速かつ正確な処理能力を活かし、製品に関する情報提供や営業部門をサポートする資料作成などを通して、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※婦人服専門店販売職から精密機器メーカー営業事務職への転職
志望動機例文③(※業務量が多いことで人員不足になった)
私は郵便局の事務職として、コミュニケーション力を活かし窓口対応や郵便物の取り扱いなどの業務に従事し、顧客満足度向上を図ってきました。しかし、人員不足により分業化が進まず、あらゆる業務を一人で担当することで業務量が増え、結果的に顧客満足度の低下を招きました。そのため、各職員が個別の業務を専任で行う環境でスキルを高めたいと考えて、転職を決意いたしました。
貴院では事務職員が分担して業務に当たることで、医療スタッフを支え、患者サービス向上を実現していると伺っています。
私は現職の経験を活かして、医療事務職員同士の連携を図りながら、患者様の受付や予約管理、医療情報の管理業務を通して、患者サービス向上の一翼を担いたいと考えて、貴院を志望いたしました。
※郵便局事務職員からクリニック医療事務職への転職
「業務量が多い」私の転職体験談
私も前職では、業務量が多いことに悩まされました。営業から事務作業まで幅広い業務を担当していて、週明けや、忙しい期間には毎日残業で、2週間連勤もありました。
多忙過ぎたことも退職理由ではありましたが、前職の業務内容について話す際に、面接官は不満点を話すかどうかを観察しています。
ただ単に不満を述べるだけではなく、自身が努力したことを話すことで、積極的な態度を示すことが大切です。
私も転職活動を始めた頃は、率直に不満を伝えることばかりで、面接官の反応も良くありませんでした。
企業からすると、業務量が多いだけで転職したいという応募者は敬遠されます。実際に私の場合も採用につながりませんでした。
業務量の多さは組織の問題で、自分が努力したことや、キャリアを中心に話すことで面接官の反応が好転しました。
皆さんも業務量が多いことを言い換えて、キャリアに焦点を当てて積極的にアピールすることで、選考に勝ち抜くことができると思います。
「業務量が多い」Twitter民の意見
「業務量が多い」という退職理由についてTwitter民の話題を挙げてみます。
業務量が多いことが退職理由の人はかなり多いですね。ネガティブな印象を与えがちだけど、伝えないわけにはいかないという意見も。業務のなかで何ができたか?が大切ですね。
「業務量が多い」転職成功テクニック
「業務量が多い」ことについて面接対策ができたら、転職を成功に導く各種テクニックを実践してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓このテクニックを活用するだけで、他の転職者と圧倒的な差がつきます。
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「業務量が多い」退職理由の面接例文と、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・「業務量が多い」という退職理由の印象調査では、7割以上の採用担当者が「どちらでもない」と回答。
・「業務量が多い」だけの退職理由は、採用担当者に「仕事が増えると辞める人材」と思われやすいため、避けた方が良い。
・「業務量が多い」という退職理由は、人員不足に言い換えると良い。仕事量が多いからではなく、会社組織の問題であったことを説明すると良い。
・「業務量が多い」という退職理由は、キャリアアップを中心とした志望動機に加えて書けば良い。あくまでもキャリアのための転職だと印象付ける必要がある。
・「業務量が多い」という退職理由を書くキャリアアップの志望動機は、自己分析の結果から作成するのがおすすめ。私の志望動機作成法を実践してみてください。
・「業務量が多い」ことを志望動機に書く際は、人員不足に言い換えたうえで、満足な顧客サービスが提供できなくなったことに言及すれば良い。
・私が実践した転職成功テクニックを駆使して、内定獲得率を高めてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。