転職理由が「地元に帰りたい」でも良い?
もちろんOK。ただし、志望動機はキャリアアップを中心に書きましょう。
「地元に帰りたい」と考えて転職する場合、転職理由をどう書いて良いか分からず悩んでいませんか?
地元に帰りたい思いは、立派な転職理由です。一方で、地元に帰ることだけが目的だと採用担当者に思われると不利に働きます。
志望動機はキャリアアップを中心に書いて、その中に「地元に帰りたい」思いを取り入れるのが最も効果的な方法です。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職体験をもとに「地元に戻りたい」という思いを志望動機に取り入れる方法を例文付きで解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「地元に帰りたい」のアンケート調査
「地元に帰りたい」という転職理由の印象について、がっくん転職ゼミナールで実際に独自アンケートを実施しました。
企業の採用担当者100名を対象とした調査の結果、「大変良い」「良い」という回答が7割以上を占める結果となりました。
採用担当者にとって、「地元に帰りたい」という転職理由は受け入れやすいものであることが分かりますね。
・「地元に帰りたい」という転職理由に対して、7割以上の採用担当者が肯定的。
「地元に帰りたい」とはどういうこと?
「地元に戻りたい」という転職理由には、主にUターン、Jターンの2つのケースがあります。どちらも、自身が生まれ育った地域に戻ることを指します。
結婚や親の介護など生活スタイルの変化、または一生涯を通じて愛着ある地元での生活を求める人が増えており、このような動機は採用担当者にも理解されやすいです。
・Uターン
就職などで一度都会に出た人が、生まれ育った地元に帰って定住すること。
・Jターン
就職などで一度都会に出た人が、生まれ育った地元の近県や、同じ県内の都市部などに帰って定住すること。
「地元に帰りたい」転職理由のメリット
「地元に帰りたい」ことが転職理由の場合、以下のような点で企業の採用担当者に好印象を与えるメリットがあります。
【1】地元の発展に貢献できる
「地元に帰りたい」という気持ちは、地元の成長に貢献したい熱意に言い換えることができ、採用担当者に好印象を与えるポイントです。
企業は顧客や取引先銀行など、地域との繋がりが不可欠です。そのため、地元の成長に対する貢献意欲は歓迎されます。
【2】培ったスキルを活かせる
都市部の企業で培った経験やスキルは、地方企業にとっても価値があります。
実際の仕事で磨いたスキルや業界の最新動向を通じて、地元企業の成長と改善に貢献できることをアピールすれば、採用担当者に好印象を与えられます。
【3】企業への定着性を示せる
「地元に帰りたい」という気持ちは、その理由に関わらず、再就職後も長期間勤め続ける意志を示すことができ、地元企業の採用担当者に安心感を与えます。
長く働ける定着性は、企業の採用担当者が最も評価する採用基準の一つで、しっかりとアピールすれば内定獲得に繋がりやすくなります。
「地元に帰りたい」転職理由のデメリット
「地元に帰りたい」という転職理由の最大のデメリットは、採用担当者に対してどの地元企業でも良いという印象を与えることです。
地元に帰りたいという理由は歓迎される一方で、その会社でなければならない理由を伝えにくく、採用担当者に熱意が無いと捉えられる可能性があります。
このため、志望動機には前提となる志望企業で働きたい理由を書く必要があります。
・「どの地元企業でも良い」という悪印象を与える
「地元に帰りたい」キャリアアップが中心
「地元に帰りたい」ことが転職理由の場合、まずキャリアアップ中心の志望動機を書き、地元に帰りたい思いも付け加えるのがベストです。
リクナビNEXTの調査でも、転職者の38%がキャリアアップを退職理由にすることで転職に成功しています。
キャリア(仕事)を中心に書いた志望動機の方が、はるかに採用されやすいということです。
・キャリアアップ中心の志望動機+地元に帰りたい理由
「地元に帰りたい」志望動機のつくり方(※重要)
「地元に帰りたい」ことを志望動機に書く前提として、キャリアアップのための志望動機を書く方法を紹介します。
志望動機には転職業界が考えた「型」があり、型に当てはめれば面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業への調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されないと、採用に繋がらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが一般企業の追加調査で判明しました。また9割は面接で自己分析済か見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくれば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも『強み』をもとに書くからです。
私は、自己分析結果から志望動機を書くことで倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「地元に帰りたい」志望動機の例文3選
志望動機のつくりかたで作成したキャリアアップ中心の志望動機に「地元に帰りたい」転職理由を加えた例文3選を紹介します。
地元に帰りたい理由は生まれ育った地元に貢献したいことに統一し、介護や結婚など具体的な内容は面接で聞かれたら答えるスタンスでOKです。
志望動機例文①(※地元に帰りたい)
私は不動産会社で営業職を担当しています。共感性を活かした営業スタイルで顧客との信頼関係を築き、成約に貢献してきました。仕事を通して、より顧客の求める細かいニーズを満たせる不動産物件を提供したいと考えるようになり転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、高品質素材の採用やカスタマイズ可能な住宅設備に注力する業界のリーディングカンパニーです。
貴社において、現職で培った共感性を生かし、顧客のニーズに合わせた商品の提供に最大限尽力することで、貴社の更なる発展に貢献したいと考えています。
また、生まれ育った地元への土地開発や住宅事業に参加し、その発展に貢献できる点も貴社を志望した理由のひとつです。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※地元に帰りたい)
私は紳士服専門店で販売職として働いています。人当たりの良さを活かしてお客様のニーズに合う商品をご提案する接客を心掛け、店舗の売上に貢献してきました。今後のキャリアにおいて、ホスピタリティやおもてなしのスキルを追求したいという思いから、転職を決めました。
貴ホテルは、お客様に最高の滞在体験を提供することに尽力し、ホテル周辺の飲食店や観光施設との連携や、スタッフの接遇スキル向上に努めています。
現職で培った接客スキルを発揮しつつ、ホスピタリティを学び、お客様に還元できるよう努力し、顧客満足度を高めることで貴ホテルの発展に貢献したいと考えています。
加えて、生まれ育った地元産業の活性化に貢献できることも貴ホテルに応募した理由です。
※紳士服専門店販売職からホテルフロント業務への転職
志望動機例文③(※地元に帰りたい)
私は信用金庫で後方事務職をしています。迅速かつ丁寧な事務処理業務に励み、顧客や庫内でも高い評価をいただいております。しかし、今後は顧客と直接関わる環境での対人スキルを含む事務処理スキルを向上させたいという思いから、転職を決意しました。
貴院は患者第一主義を掲げ、医療事務職においても患者様との対話を重要視し、全職員が患者サービスを優先する風土だと伺っています。
私は貴院において、現職で培った迅速な事務処理スキルを活かし、早期に貴院の一員として貢献できるよう努力し、患者サービスの向上と医療スタッフのサポートに深い共感を持ちながら尽力することで、貴院の発展に寄与したいと考えています。
また、私が生まれ育った地元で貴院を通じて地域医療の発展に貢献できることも、貴院を志望した理由の一つです。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
「地元に帰りたい」私の転職体験談
私も転職活動中に「地元に帰りたい」という理由で企業を受けたことがあります。最初は単純に、生まれ育った土地に愛着を持つ人材は、採用されやすいと考えていました。
長く働き続ける人材は企業にとって魅力的だからです。しかし、面接の場では「なぜ当社を選んだのですか?」と聞かれることが多かったです。
地方で転職活動をしている人や、都市部からの転職者は「地元企業なら受かりやすい」というある種の偏見があるのかも知れません。
しかし、地方であろうと企業は生き残りをかけて競争力を高めることに必死で、様々な戦略を展開しています。
企業にとっては、都市部からの人材採用は新しい視点を取り入れたり、社員のモチベーション低下を防ぐ意味で歓迎されます。
こういった点に注目し、自身が地元企業に転職することで発揮できる価値をしっかりと考え、採用試験に臨むことが採用にグッと近づく決め手になります。
「地元に帰りたい」Twitter民の意見
「地元に帰りたい」という転職理由についてTwitter(X)民の意見を見てみましょう。
地元に帰りたい強い思いがあっても、応募先にどう伝えれば良いか悩む人が多いようです。地元の「その会社」でなければならない理由に踏み込んで考えてみてください。
「地元に帰りたい」転職成功テクニック
「地元に帰りたい」ことについて志望動機が書けた方に、内定獲得率を飛躍的にアップする転職成功テクニックをお伝えします。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓このテクニックを活用するだけで、他の転職者と圧倒的な差がつきます。
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
「家族のために転職する」ことを面接でアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践してきました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「地元に戻りたい」という思いを志望動機に取り入れる方法と例文について解説し、併せて転職成功テクニックを紹介しました。
・独自アンケート調査の結果、「地元に帰りたい」という転職理由に対して、7割以上の採用担当者が肯定的な回答を示した。
・「地元に帰りたい」とは、Uターン、Jターンなど生まれ育った地域で再就職することを指します。
・「地元に帰りたい」という転職理由のメリットは、地元の発展に貢献できる、培ったスキルを活かせる、企業への定着性を示せること。
・「地元に帰りたい」転職理由の最大のデメリットは「どの地元企業でも良い」という悪印象を与えてしまうこと。
・「地元に帰りたい」という転職理由の場合、キャリアアップが中心である志望動機を書いた上で、地元に帰りたい理由も付け加えるのがベスト。
・「地元に帰りたい」志望動機は、自己分析結果をもとに書くことで、面接で何を突っ込まれてもブレないものになる。
・「地元に帰りたい」志望動機では、志望企業を通して地元に貢献できることを具体的に付け加える。
・転職成功テクニックを活用して、内定獲得率を飛躍的に向上させてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。