
転職面接で逆質問ばかりするのは良くない?
逆転内定できる、おすすめの逆質問はある?

面接で逆質問ばかりするのはNGです。逆転内定につながる逆質問のやり方を解説します。
転職面接において、「どんな逆質問をすれば良いのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。私も同じ悩みを抱えた経験があります。
ただし、逆質問ばかりしたり、意図が伝わりにくい逆質問をしてしまうと、かえって不利になることもあります。
実は、逆質問は「入社意欲」と「定着性」という2つのポイントに分けて伝えるだけで、好印象を与えることができます。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、逆質問ばかりすることが不利になる理由や、内定につながる逆質問の例文を解説します。さらに、上手な逆質問を行うための志望動機の作り方も紹介します。
「逆質問ばかりする人」の独自アンケート調査結果

当サイトで一般企業採用担当者100名に「面接で逆質問ばかりする応募者の印象」について独自アンケートを行いました。
「面接で逆質問ばかりする」の応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 0% |
良い | 2% |
どちらでもない | 22% |
悪い | 76% |
7割以上が逆質問ばかりすることに「悪い印象」を持ち、「どちらでもない」が2割弱の結果となりました。

なぜ、逆質問ばかりすることが悪い印象を持たれやすいのか、まずは企業が逆質問の時間を設ける理由から考えていきましょう。
「逆質問ばかりする人」と企業が逆質問をする理由

転職面接で逆質問を有効に活用するためには、企業が逆質問をする理由を理解しておきましょう。
・自社に対する入社意欲を確認したい
・コミュニケーション力を確認したい
・自社にマッチした人材か確認したい
・単に形式的に行っているだけの場合
①自社に対する入社意欲を確認したい(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)
企業が逆質問を設定する最大の理由は、応募者の入社意欲を確認したいからです。
逆質問では、応募者の自社への好奇心を確認し、自社に本当に関心があるのかを測っています。

裏を返せば逆質問しない、あるいは内容が薄いと「わが社に関心がない…」と思われてマイナスイメージになります。
②コミュニケーション力を確認したい(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)
転職後は、社員同士はもちろん、顧客や取引先といった様々な人々と関わる必要があります。
すなわち、採用担当者は逆質問を通じて応募者のコミュニケーション力を確認しているわけです。

一方で、「逆質問ばかり」することは、コミュニケーション力の評価を下げることになります。
③自社にマッチした人材か確認したい(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)
企業は逆質問の内容を見て、応募者が自社にマッチした人材かどうかを確認しています。
例えば、社員それぞれが分業で仕事に取り組む会社もあれば、チームワークで仕事に取り組む会社もあるでしょう。

私は、応募する会社の特徴をHPや求人情報で確認し、企業研究を徹底してマッチする人材を目指しました。
④単に形式的に行っているだけの場合(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)
採用担当者が確認したかったことが面接の質疑応答で完了した場合、最後の逆質問は形式的に行われることもあります。
そのため、「素っ気ない感じで逆質問を提案されたんだけど…」と落ち込む必要は全くありません。

私の場合、逆質問をたくさんさせてもらえる状況だったにもかかわらず、あっさりとお祈りされた経験があります。
「逆質問ばかりする人」と応募者が逆質問する理由

転職面接で「逆質問ばかり」するのは、応募者自身が逆質問するメリットを理解できていないことが考えられます。

ここでは、逆質問をすることで得られる2つのメリットを解説します。
・入社意欲をアピールするため
・定着性をアピールするため
①入社意欲をアピールするため(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)
応募者にとって逆質問をする第一のメリットは、入社意欲をアピールできることです。
「逆質問ばかりする人」は入社意欲をアピールしすぎていると言えます。そのため、バランスを考えましょう。

逆質問をしすぎるのでもなく、全くしないのでもなく、適度に逆質問をすることがカギです。
入社意欲をアピールする【逆質問の例文】は後半で紹介します。
②定着性をアピールするため(※逆質問ばかりする人が知っておきたい)

逆質問の最大のメリットは定着性をアピールできることです。定着性とは、その企業で長く働き続けることを指します。
当サイトの調査で、企業採用担当者の73%が採用後の人材の「早期退職」を最も心配し、96%は早期退職者が出た場合、「自己責任を感じる」と回答しました。

こうした採用担当者の不安を取り除き、逆質問で「定着性がある人材」だとアピールすることで、内定の可能性が高まります。
定着性をアピールする【逆質問の例文】は後半で紹介します。なお、本調査に関しては、下記記事で詳しく解説しています↓↓
「逆質問ばかりする人」のための逆質問の失敗例文

転職面接で「逆質問ばかりする人」が注意すべき逆質問の失敗例文を7つまとめます。
・逆質問ばかり繰り返す
・調べれば分かる逆質問
・専門的な内容の逆質問
・経営や戦略に関する逆質問
・待遇や給与に関する逆質問
・面接官を考慮しない逆質問
・過度に自己PRする逆質問
①逆質問ばかり繰り返す(※逆質問ばかりする人が注意する点)
言うまでもなく、転職面接で逆質問ばかり繰り返すのはNGです。何度も繰り返し逆質問をするのは面接官に悪印象を与えます。
アピールしたい気持ちは分かりますが、逆質問は簡潔な質問を2~3個程度に抑えるのがベストです。

たとえ的を射た良い逆質問でも、「逆質問ばかりしてきた人」としての印象が面接官に残るだけです。
②調べれば分かる逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
企業のHPや求人欄を調べれば分かる逆質問は避けましょう。入社意欲が低いと判断されます。

また、面接中にすでに分かったことを再度逆質問で尋ねるのも避けましょう。
③専門的な内容の逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
細かい専門的な逆質問も控えましょう。面接官が答えられるとしても、「今ここでそれを知ってどうするのか?」と思われます。

知識をひけらかしている印象を与えやすく、協調性がない人と見なされる可能性もあります。
④経営や戦略に関する逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
企業の経営に関する考えや経営戦略についての逆質問もおすすめしません。

面接官も社員のひとりであり、経営戦略が社外秘である場合も多く、答えにくいことがあります。
⑤待遇や給与に関する逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
待遇や給与に関する逆質問はNGです。

ワークライフバランスに関する逆質問ばかりだと、入社意欲が低い印象を与えかねません。
※どうしても聞く必要がある場合、前職での待遇に触れた上で伝えましょう。
⑥面接官を考慮しない逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
一次面接と最終面接では面接官の役職が異なるため、逆質問は面接官の立場に合わせる必要があります。

面接官の役職を事前に知るのは難しいため、転職エージェントなどを活用して情報を収集しましょう。
⑦過度に自己PRする逆質問(※逆質問ばかりする人が注意する点)
応募者の自己PRを含む逆質問も避けましょう。自己PRは職務経歴書で十分で、逆質問で過度にアピールする必要はありません。

面接官が自己PRに興味を持てば、面接中に直接質問してくるでしょう。
「逆質問ばかりする人」が逆転内定できる例文5選

「逆質問ばかりしていた人」が、不利な面接でも逆転できる逆質問5選(全10例)を2つのカテゴリに分けて解説します。
・入社意欲をアピールする逆質問3選
・定着性をアピールする逆質問2選
【1】入社意欲をアピールする逆質問3選(※逆質問ばかりしていた人へ)
逆質問ばかりする失敗を避けて、「入社意欲」をアピールする逆質問例文3選を紹介します。
①入社までの事前準備
②活躍している社員の特徴
③面接官のエピソード
①入社までの事前準備
入社までに準備しておくべきことを逆質問する方法です。入社意欲を示すアピールとしては鉄板です。

入社前提の逆質問ばかりにならないように、「内定をいただけた場合」と謙虚な姿勢を心掛けましょう。
②活躍している社員の特徴
活躍している社員の特徴を逆質問することで、自分も入社後に目指す姿勢を示し、入社意欲をアピールできます。

「御社で活躍されている方の特徴が分かりました。内定をいただけた場合、理想の社員を目指したいです」と返答しておくと効果的です。
③面接官のエピソード
面接官のエピソード(経験談)を尋ねる逆質問は、面接官も答えやすく、入社後のイメージが湧きやすいので効果的です。

面接官によっては話題が弾んで場が和むこともあり、逆質問が多くなっても問題ありません。
【2】定着性をアピールする逆質問2選(※逆質問ばかりしていた人へ)
逆質問ばかりする失敗を避け、早期退職を防ぐために、企業で長く働ける「定着性」をアピールする逆質問2選を紹介します。
④志望動機と一致した逆質問
⑤家族のためを交えた逆質問
④志望動機と一致した逆質問
志望動機で示す退職理由と一致する逆質問をして、すぐに辞めない人材であることを示します。

志望動機の作成法は後半で解説します。
⑤家族のためを交えた逆質問
家族のため・家庭の事情を含めて逆質問することで、人間性や信頼性を示し、定着性をアピールできます。

私も実際に家庭や家族の話をすることで定着性をアピールしてきました。
「逆質問ばかりする人」が逆転する志望動機作成法(※重要)

転職面接で逆質問ばかりしていた方へ、逆質問で内定獲得につなげる志望動機の作成法を解説します。

志望動機には面接官に刺さる【型】が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」

一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。

つまり「強み」が反映されていないと、採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない

採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接で「自己分析しているか見抜ける」と回答しました。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映すれば面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。あなたの強みをもとに書くからです。

私は自己分析結果をもとに志望動機を作成し、実際倍率1000倍の企業にも転職できました。以下にこれを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
「逆質問ばかりする人」に関する私の転職活動体験

「逆質問ばかりする人」に関して私の転職体験をお話しします。転職活動を始めたばかりの頃、某大手企業の集団面接を受けました。
入室前は和やかな雰囲気だったものの、始まってみると他の応募者がメガバンクや大手商社出身と知り、私は萎縮してしまいました。
逆質問の時間になると、私の質問が終わった後、他の応募者が次々と高度な逆質問をし始め、まるで競争のようでした。
中でも一人は経理システムの構築について長々と話し、面接官も応じていましたが、最終的に次の面接に呼ばれたのは私だけでした。
逆質問ばかりする人は「入社意欲を示すためには知識やスキルをアピールすれば良い」と考えている人が多いのではないかと感じた経験です。

面接の逆質問では、適度なバランスを保ちつつ、志望動機をもとに意欲と定着性をアピールしましょう。
転職成功テクニック

転職面接で逆質問ばかりしてしまった方でも、ホワイト企業入社につながる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、逆質問ばかりすることが不利になる理由や内定につながる逆質問の例文、上手な逆質問を行うための志望動機の作り方について解説しました。
・「転職の面接で逆質問ばかり」してしまう人は、まず企業が逆質問をする目的を理解しておきましょう。企業は入社意欲やコミュニケーション力、企業とのマッチングを確認するために逆質問を行っています。
・「転職の面接で逆質問ばかり」になるのは、企業へのアピール意識が過剰になっているためです。
・「転職の面接で逆質問ばかり」してしまう場合は、入社意欲と定着性という2つの要素をアピールできる逆質問を意識しましょう。
・「転職の面接で逆質問ばかり」になる前に、自己分析ツールで分かった強みをもとに逆質問につながる志望動機を作成しておきましょう。
・「転職の面接で逆質問ばかり」しがちな人は、面接対策に加えて転職成功テクニックを活用し、内定獲得を目指しましょう。

みなさんの転職成功をこころからお祈りしています!