
転職・退職理由が「仕事が合わない」とき勤務先にどう伝える?
転職・退職理由が「仕事が合わない」とき応募先にどう伝える?

勤務先には正直に伝え、転職活動では志望動機をしっかりと作り込むことがポイントです。
「仕事が合わない」と感じて、今の会社を退職して転職したいと考えている方。今勤めている会社や転職先にどう伝えれば良いか、悩んでいませんか?
私も仕事が合わない…と感じて転職活動をしていた経験があるため、その気持ちは大変よく理解できます。
単に「仕事が合わない」とだけ伝えるのは避け、勤務先には正直に、応募先には志望動機をしっかりと作り込むことが、転職・退職理由を伝えるカギです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験を踏まえ、「仕事が合わない」という転職・退職理由を伝える方法を例文付きで解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「仕事が合わない」退職理由を伝える面接例文7選

「仕事が合わない」という退職理由を勤務先に伝える面接例文7選を紹介します。
転職・退職理由が「仕事が合わない」と言っても、その理由は人それぞれです。ここでは、理由ごとに分けて例文をお届けします。

現職での円満退職を目指すために、特に以下の2点を意識し、慎重に言葉を選んで伝えましょう。
・仕事が合わない退職理由は「正直」に伝える
・残る「在職期間を全うする気持ち」を伝える
・業界が合わない
・職種が合わない
・職場の環境が合わない
・職場の文化が合わない
・職場での責任が合わない
・職場での評価が合わない
・初心と現在の仕事が合わない
①業界が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、従事している業界が合わないときの例文です。

不動産の営業担当者として、業界特有の短期間での成約が求められる環境が自身の求めるキャリアのスタイルに合わないと感じて退職を決意しました。しかしながら、今まで培った業務経験を活かして、〇〇不動産にお世話になった恩返しができるよう、最後までしっかりと仕事に取り組みたいと考えております。引き続きよろしくお願いいたします。
②職種が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、仕事の職種が合わないときの例文です。

私の退職理由は、経理職におけるルーティンワークに適性がないと感じたからです。経理業務では伝票入力やデータのチェック作業など、同じ作業を繰り返すことが多く、苦手意識を感じておりました。経営のための数字やデータを扱う重要な職種であるために、ご迷惑をおかけしたくないという思いもございます。退職日までしばらくありますが、精いっぱい仕事に取り組む所存です。
③職場の環境が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、社内環境が合わないときの例文です。

〇〇食品では本社の企画部におきまして商品企画を担当してまいりました。退職する理由はいくつかありますが、特に営業や生産管理部門との協業がスムーズに進まない場面で、自分自身の能力不足を痛感したためです。残りわずかな期間ではございますが、精いっぱい自分にできる仕事を完遂いたします。
④職場の文化が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、企業の方針や文化が合わないときの例文です。

〇〇塾の講師として生徒の成績向上に貢献することに強いやりがいを感じておりましたが、生徒たちの学習環境や授業の質ではなく、生徒数を増やすことに投資する〇〇塾の企業文化に疑問を感じ、退職を決めました。しかしながら、〇〇塾で培った生徒を思う精神を最後まで貫徹し、仕事に取り組みたいと考えております。
⑤職場での責任が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、役職と責任が合わないときの例文です。

〇〇証券営業部の課長補佐としてマネジメント業務を担当してまいりましたが、マネジメント業務以外の新規口座開拓やクライアントとの折衝、新規ビジネスの提案など、課長補佐としての業務以外の割り当てが多く、私の能力が及ばないために退職を決意しました。残りの期間、〇〇証券で学んだ知識、スキルを他の社員と共有し、しっかりと引継ぎをしてまいりたいと思います。
⑥職場での評価が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、職場における評価が合わないときの例文です。

〇〇自動車の営業職では、評価制度が販売実績だけでなく、顧客満足度やアフターサービスの提供状況等を含めた総合的なものであるため、クレームやアフターサービスの不備により評価が大きく下がる本制度では今後のキャリアアップが望めないと判断し、退職を決意しました。残された勤務期間中、磨いてきたスキルを最大限に発揮し、常に全力で仕事に取り組む意向です。
⑦初心と現在の仕事が合わない
退職理由が「仕事が合わない」と感じた際に、入社当初と現在の仕事が合わないときの例文です。

〇〇工業において、技術職としてお世話になってまいりました。現在はわが社が展開する工業製品の一部である、産業用シャフトの品質管理や設計改良に携わっております。しかしながら、私は入社時より農業分野における新製品の開発、設計を希望しており、現在の仕事は私の理想とは異なります。したがって、かねてからの希望を実現するためにこの度退職を決意致しました。残りの期間、〇〇工業に貢献できるよう精一杯仕事に取り組みたいと考えております。
「仕事が合わない」ことの企業独自アンケート調査

当サイトで「仕事が合わない」という転職・退職理由の印象について、一般企業の採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
「仕事が合わない」ことが転職・退職理由の印象は? | |
---|---|
大変良い | 1% |
良い | 12% |
どちらでもない | 73% |
悪い | 14% |
結果、7割以上の採用担当者が「どちらでもない」を選択。「良い」「悪い」と回答した採用担当者はそれぞれ1割程度でした。

このため、「仕事が合わない」という転職・退職理由で企業に応募する際は、まず採用担当者を納得させる志望動機を作り込んでください。
「仕事が合わない」が転職理由の志望動機の作り方(※重要)

「仕事が合わない」という転職理由を応募企業に伝えるため、土台となる志望動機を作る方法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる【型】が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業調査で分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で分かりました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機が書けます。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大好評です。
「仕事が合わない」が転・退職理由の志望動機例文

志望動機をつくる2つの方法をもとに、「仕事が合わない」という転職・退職理由を含む志望動機の例文を紹介します。
私は信用金庫で営業職として働いており、地元の中小企業や個人のお客様を担当してきました。ある老舗旅館の経営者との出会いで、お客様へのおもてなしの精神に深い感銘を受けました。成約に至るために、お客様の信頼を得ることの重要性を痛感しました。しかし、信用金庫の仕事では金融商品の提案や顧客の資産運用支援など、利益追求のみが求められる場面もあります。そのため、専門スキルに加えてお客様へのおもてなしの精神が求められる職業で今後のキャリアを築きたいと考え、転職を決意しました。
貴ホテルは徹底したホスピタリティを追求し、ホテル業界をけん引しています。観光案内のフロント対応や充実したアメニティまで細部に配慮が行き届いており、お客様に快適な滞在を提供する姿勢が感じられます。
私のキャリア目標は、貴ホテルのように徹底したホスピタリティを提供することです。これまでの営業経験で培ったコミュニケーション能力とお客様との関わり方を活かし、お客様に心地よい滞在サービスを提供することで貴社の発展に全力を尽くしたいと考えています。
※信用金庫営業職からホテリエへの転職

転職・退職理由として「仕事が合わない」ことを伝えるだけでなく、その経験を通じて「やりたいことが明確になった」ことを強調しましょう。
「仕事が合わない」転職理由を伝える面接例文7選

志望動機をつくる2つの方法をもとに、面接で転職・退職理由が「仕事が合わない」ことを伝える例文7選を紹介します。
応募先企業に伝える際は、なるべくネガティブな印象を避け、自身の努力や経験に焦点を当てて伝えましょう。

転職・退職理由が「仕事が合わない」場合、仕事に合わせようと努力した姿勢や、結果的に得られた経験を話すことがポイントです。
・仕事に合わせようと努力した姿勢を示す
・結果として得た経験をポジティブに示す
・業界が合わない
・職種が合わない
・職場の環境が合わない
・職場の文化が合わない
・職場での責任が合わない
・職場での評価が合わない
・初心と現在の仕事が合わない
①業界が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、業界が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

私は不動産業界で働いてきました。お客様に最適な物件を提案するため、市場調査や物件情報の収集、成約率向上を目指して努力してきました。しかし、業界特有の短期間での成約が求められる環境が、自分には合わないと感じ、退職を決意しました。それでも、多くの物件を担当する中で、成約に必要なコミュニケーションスキルを身につけました。これらの経験は、今後のキャリアに必ず役立つと考えております。
②職種が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、職種が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

私は経理業務において、先輩や上司に相談しながらスキルアップを図り、Excelや会計ソフトの研修にも積極的に参加しました。しかし、伝票入力やデータチェックといったルーティンワークに適性がないと感じ、退職を決意しました。ただし、経理業務を通じてExcelをはじめとするソフトスキルを磨き、ミスを防ぐ注意力を身につけることができました。これらの経験は、貴社においても活かせると考えております。
③職場の環境が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、職場の環境が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

私は食品メーカーの企画担当として勤務しておりました。営業や生産管理部門との協力体制がうまく機能しない中で、関係部署と積極的に打ち合わせを行い、業務改善に取り組みましたが、根本的な改善には至りませんでした。このような環境では、自身の成長が難しいと判断し、退職を決めました。しかし、プロジェクトを通じて培ったマネジメントスキルや調整力は、貴社でも活かせると考えております。
④職場の文化が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、企業の方針や文化が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

〇〇塾で講師として勤務してまいりましたが、生徒数を増やすことに注力する企業方針に違和感を覚えました。授業の質向上を目指し、個別相談や設備改善に尽力しましたが、会社の意向とは異なり、退職を決意しました。〇〇塾で培った生徒を思う姿勢を、今後はお客様を思う姿勢として活かし、貴社に貢献したいと考えております。
⑤職場における責任が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、役職や責任が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

〇〇証券で課長補佐としてマネジメント業務を担当しておりましたが、新規口座開拓やクライアント対応など、マネジメント以外の業務が多く、負担が大きいと感じました。タスク管理ツールを導入し、業務改善を図りましたが、大きな変化はなく退職を決意しました。しかし、課長補佐としての問題解決力は、貴社においても活かせると考えております。
⑥職場での評価が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、評価制度が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

〇〇自動車で新車販売を担当していましたが、評価制度が販売実績だけでなく、クレームやアフターサービスも含めた総合評価であり、不利に感じました。クレーム対応マニュアルを見直しましたが、改善にはつながらず、キャリアアップが難しいと判断し、退職を決めました。しかし、顧客対応力や問題解決力は貴社でも活かせると確信しております。
⑦初心と現在の仕事が合わない
転職理由が「仕事が合わない」中で、入社当初の志望と現在の仕事内容が合わないと感じた場合の応募先へ伝える例文です。

〇〇工業で技術職として働いてきましたが、産業用シャフトの品質管理に従事する中で、当初希望していた農業分野の開発業務とは異なると感じました。品質管理の知識を深め、製造ラインの改善を提案しましたが、希望する業務に携わる機会はなく、退職を決意しました。現職で培った品質管理技術は貴社でも応用できると考えています。
「仕事が合わない」と感じていた私の転職活動体験

転職・退職理由が「仕事が合わない」と感じている方は、大勢いると思います。私が転職を決めた理由にも「仕事が合わない」ことがありました。
転職活動の初期は、正直に「仕事が合わない」と伝えていましたが、結果として採用内定率は低くなってしまいました。
そこで、まずは志望動機を作り込んで、なぜ転職しようとしているのか、なぜその会社を希望するのかという軸を固めました。
その上で、「仕事が合わない」という退職理由に加え、前職では実現できなかったやりたいことが明確になったと伝えるように工夫しました。
すると、選考も順調に進むようになり、私も面接を突破できるようになりました。「仕事が合わない」と伝えること自体にも利点があると実感した経験です。
転職が一般化し、自分に合わない職場で働く人も増えているため、前職の不満を述べることに対する企業の受け止め方も変化していると感じます。
応募する企業の業界や企業理念によっては、転職・退職理由をはっきりと認識し、それを率直に伝える人材を評価する企業も存在するのです。

志望動機をしっかりと作り込んだ上で、「仕事が合わない」という転職・退職理由を効果的に伝えてください。
転職成功テクニック

転職・退職理由が「仕事が合わない」ときの例文と志望動機の書き方を解説しました。ここからは、ホワイト企業入社に役立つ転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、「仕事が合わない」という転職・退職理由を伝える方法と例文、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・転職・退職理由が「仕事が合わない」と感じた場合、勤務先には正直に伝えた上で、残りの在職期間も全力で職務に取り組む姿勢を示しましょう。
・転職・退職理由が「仕事が合わない」と応募先企業に伝える際には、これまでに自分が努力してきたことや、その過程で得られた経験も合わせて述べるようにしましょう。
・転職・退職理由が「仕事が合わない」ことを伝える場合、まずは自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作り込みましょう。
・転職・退職理由が「仕事が合わない」という方は、転職成功テクニックを活用して内定獲得に一歩近づきましょう。

皆さんの転職成功を心から願っております。