退職理由が「仕事を教えてもらえない」ことなら、転職の面接でどう伝えるべき?
まずは建前の志望動機を作成し、本音(仕事を教えてもらえない)も加えて伝えればOK。
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由である場合、転職活動の面接でどう伝えるべきか悩む方も多いでしょう。私にも経験があります。
しかし、仕事を教えてもらえないという退職理由だけでは、受け身姿勢で会社に定着しない人材と見られ、採用に結びつきません。
まずは建前の志望動機を作成し、採用メリットをしっかりとアピールしてから本音(仕事を教えてもらえない)の退職理由を伝えましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由の際の面接例文3選を解説し、併せて採用される志望動機の作成法を紹介します。
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由である人の割合
まずは、「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由である人が、転職者のうちどの程度いるのか見てみましょう。
リクナビNEXTの調査では、仕事を教えてもらえない、つまり「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった」ことが理由で退職した人は13%で3位となっています。
仕事を教えてもらえない、OJTがうまくいかないという職場内の人間関係で辞めていく人は非常に多い傾向がありますね。
私も前職では仕事を教えてもらえなくて苦労したことを覚えています。
・「仕事を教えてもらえない」ことを含む人間関係が退職理由の割合:13%(3位)
「仕事を教えてもらえない」という退職理由のデメリットは?
しかし、「仕事を教えてもらえない」という退職理由には、大きなデメリットがあります。
「成長意欲」がないと思われる
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由だと、成長意欲がないと思われるデメリットがあります。
「仕事を教えてもらえない」という受け身の姿勢では、自分から仕事を学んでいこう、スキルアップしていこうという成長意欲が見られないからです。
仕事を教えてもらえないとしても、自分なりに学ぼうとした意欲を示すことが肝心です。
成長意欲があると思われれば、仕事に対する意欲も高い人材として見られやすいです。
「問題解決力」がないと思われる
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由だと、問題解決力がないと思われるデメリットもあります。
教育体制が整っていないから退職したいという受け身の姿勢では、教えてもらえないことに対して、自分なりに解決しようとする力がないと受け取られます。
教えてもらえない問題に対して、解決しようとした姿勢を採用担当者にアピールしなくてはなりません。
入社後に直面する様々な問題を解決できる人材こそ、高く評価されるからです。
「他責思考」だと思われる
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由だと、企業の面接官に他責思考だと思われるデメリットがあります。
そもそも仕事を教えてもらえないのは前職の問題ではなく、応募者にこそ問題があると企業の採用担当者は考えるからです。
仕事を教えてもらえないからといって転職を繰り返すような他責思考の人は、自社に迎えてもすぐに退職する定着性がない人材として採用されません。
私も転職活動において、採用担当者が「定着性」をいかに大切にしているかを実感しました。
・「仕事を教えてもらえない」という退職理由のデメリット:、成長意欲がない、問題解決力がない、他責思考だと思われる。
「仕事を教えてもらえない」ことは建前の志望動機に加える
「仕事を教えてもらえない」という本音の退職理由は、建前の志望動機に加えることでデメリットを避け、採用担当者の信頼を得ることができます。
仕事を教えてもらえないという受け身で定着しないマイナスイメージは、建前の志望動機を書いておくことで払拭できるからです。
さらに、本音と建前を使い分けることで、企業に入社してからの人間関係(社内、顧客、取引先)もうまくこなしていけるという印象を与えられます。
私も建前の志望動機と本音の退職理由の使い分けスキルをアピールし、採用担当者の信頼を得て、複数の内定を手にしてきました。
・仕事を教えてもらえない(本音の退職理由)⇒「建前の志望動機」に加えて伝える。
「仕事を教えてもらえない」建前の志望動機の作り方(※重要)
まずは、「仕事を教えてもらえない」という本音を伝えるため、建前の志望動機の作り方を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが追加調査で分かりました。さらに、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析で分かった強みで志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。これを試せる2つの方法を紹介します↓↓どちらか選んで書いてみて下さい。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「仕事を教えてもらえない」という退職理由を含む例文3選
志望動機の作り方に沿って書いた「仕事を教えてもらえない」という退職理由を含む志望動機の例文3選を紹介します。
「仕事を教えてもらえない」ことを伝えるときのポイントは、以下の通りです。
志望動機例文①(※仕事を教えてもらえないという退職理由を含む)
【応募者の強み:共感性】
私は不動産会社で賃貸物件の仲介営業を担当してきました。お客様のご要望に深く共感し、最適な物件を提案することで成約率を高めることに注力してまいりました。しかし、既存の物件を紹介する業務に満足せず、お客様一人ひとりのライフスタイルや希望に合わせた家づくりを実現できる環境で営業力を高めたいと考えて転職を決意しました。
また現職では、業務に関する具体的な指導やサポートが不十分で、独学で業務をこなさなければならない社風でした。しかし、独学では成約に直結する具体的なノウハウやチーム内での仕事には限界がありました。このため、貴社のように教育体制が整っており、共に成長していく風土の会社でスキルアップしたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社はハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や耐震性に優れた資材を使用し、お客様に安心と信頼を提供する家づくりを追求している点に深い感銘を受けました。
現職で培った営業経験を活かし、お客様の理想の住まいを実現するために丁寧かつ細やかな営業に努め、信頼関係を築きながら新規顧客の獲得を通じて貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※仕事を教えてもらえないという退職理由を含む)
【応募者の強み:人当たり】
私はドラッグストアで接客販売を担当していました。商品知識と人当たりの良い丁寧な接客によって、お客様に商品の特徴や使い方を分かりやすく説明し、リピート客の獲得や店舗売上の向上に貢献してきました。しかし、今後は商品だけでなく、お客様への付加価値を提供できる環境で接客スキルをさらに磨きたいと思い、転職を決意しました。
また、前職では実務レベルの社内研修が用意されていませんでした。そのため、現場で自分なりの接客スキルを磨いてきましたが、やはりスタッフ間で共通レベルのスキルがないと顧客満足度に影響すると感じました。このため、貴社のように接遇研修を徹底し、スタッフ同士が能力を高め合う環境で働きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は地域に密着した旅館として、地産地消のレストランや観光案内サービスを充実させ、ホスピタリティの向上と顧客満足度の追求に努めていることが魅力的です。
私は前職で培った販売経験を活かし、フロントスタッフとしてお客様に温かい接遇と貴館の魅力を存分に伝えることでリピーターの比率を高め、貴社の成長に貢献したいと考えて志望しました。
※ドラックストア販売スタッフから旅館フロントスタッフへの転職
志望動機例文③(※仕事を教えてもらえないという退職理由を含む)
【応募者の強み:サポート力】
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。これまでに営業担当者のスケジュール調整や顧客対応、売上管理など、営業部門の業務を支えてきました。しかし、単なる事務処理にとどまらず、より直接的にお客様に貢献できる仕事を求めて転職を決意しました。
また現職では、部門間の職域の違いについて上司や先輩が指導する風土がありませんでした。マニュアル通りに仕事をしても、やはり部門を超えた教育指導の機会がないと相互扶助が難しいことがありました。このため、貴院のように事務員と医療スタッフが強く連携し、互いに仕事を補完し合う環境で働きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴院では、積極的な患者様との関わりや医療スタッフとのコミュニケーションを重視し、医療事務員の役割を広げていることに魅了されました。
私はチーム医療の一員として、患者様の迅速な受付や電話対応、予約管理、カルテの整理など、医療事務業務を通じて患者満足度を向上させ、医療スタッフを強力にサポートすることで貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由の私の転職体験
私も仕事を教えてもらえない経験をしたことがあります。OJTを含めて、特に他部門の先輩からよくお叱りを受けていましたね。
他部門ということで分からないことも多いのですが、「何度も言わせないで」とよく言われていました。何度もやり直しを強制されたこともあります。
初めからマニュアル化してくれよ…とも言えず、淡々と仕事をこなしていました。仕事を教えてもらえないことは致命的で、退職理由としては十分です。
しかし、いざ転職活動となるとなかなか先方の企業には伝わりません。むしろ否定的な印象を持たれてしまうのが現実です。
ただ、面接官としては本音の退職理由を知りたいと考えるのも事実です。そこで私は建前の志望動機と本音の退職理由の組み合わせで面接対策をしました。
すでに解説した通り、志望動機でポジティブなイメージを与えつつ、本音の退職理由をオブラートに包みながら伝え、本音と建前の使い分けスキルを示しましょう。
「仕事を教えてもらえない」転職成功テクニック
「仕事を教えてもらえない」という退職理由が対策できたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。
私が実践したアピール方法は、以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由の際の面接例文3選と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・「仕事を教えてもらえない」ことが退職理由である人の割合は、13%で3位にランクイン。
・「仕事を教えてもらえない」という退職理由のデメリットは、成長意欲がない、問題解決力がない、他責思考だと思われること。
・「仕事を教えてもらえない」という本音の退職理由は、建前の志望動機に加えて伝える。
・「仕事を教えてもらえない」という本音を伝えるため、自己分析ツールで分かった強みをもとに建前の志望動機を作成する。
・「仕事を教えてもらえない」という退職理由は、主な転職理由に仕事を教えてもらえない退職理由も含める、仕事を教えてもらえないことと自分で学ぼうとした姿勢を述べる、仕事を教えてもらえないことは転職理由のひとつであると述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、効率的な内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。