即戦力求むという求人ばかりで悩む…
即戦力が無ければ採用内定は厳しい…?
心配無用です。即戦力になる人材とは、会社への高い定着性がある人材です。
一般的に、転職業界では「即戦力」が重要と言われますから、志望動機に「即戦力」になりたい旨を書くことは問題ありません。
しかし、未経験者や実績・スキルが無い人は「即戦力なんて無理」と悩むのが普通でしょう。私も実績やスキルが無かったので、大変悩みました。
しかし、真に求められているのは即戦力というより企業への定着性です。私は「一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる定着性を示すことで、内定を得ました。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、即戦力の定義と「中途採用で即戦力は無理」でも良い5つの理由を解説し、加えて私が転職に成功した採用される志望動機の作成法もご紹介します。
「中途採用で即戦力は無理」に関するアンケート
今回、一般企業の採用担当者100名に「即戦力になれない中途採用者」の印象について独自アンケート調査を行いました。
「即戦力になれない中途採用者」の印象は? | |
---|---|
大変良い | 3% |
良い | 7% |
どちらでもない | 52% |
悪い | 38% |
「即戦力になれない中途採用者」というストレートな表現でしたが、意外と「悪い(38%)」印象より「どちらでもない(52%)」と回答した採用担当者の方が多い結果となりました。
「中途採用で即戦力は無理」だと、当たり前にとらえる企業も多いのかも知れません。
「中途採用で即戦力は無理」言葉が生まれた背景
「中途採用で即戦力は無理」という言葉が生まれた背景を解説します。主に以下が引き金となり、企業が中途採用者に過度に即戦力を求めていると考えられます。
・市場の変化
・企業のコスト削減
・企業の人材不足
【1】市場の変化(中途採用で即戦力が求められる理由)
近年のグローバル化や高齢化で市場のニーズが多様化し、企業間の顧客獲得競争が激化しています。
このような状況で企業が生き残るためには、採用コストを下げつつ即座に業務に対応できる人材の採用が、ひとつの戦略と言えます。
ゆえに、人材に求める過剰な即戦力の期待が「中途採用で即戦力は無理」という言葉を生む要因のひとつです。
【2】企業のコスト削減(中途採用で即戦力が求められる理由)
市場の変化によって、企業は、新卒者を採用し数年かけて育成するよりも、中途採用者を即戦力として採用し育成コストを削減したい思惑があります。
そのため、中途採用者に対する育成プログラムは軽視されがちで、これが「中途採用で即戦力は無理」という言葉を生む要因となります。
私も転職後に即戦力は求められましたが、それなりの育成プログラム、OJTがあった点は、まだ恵まれていました。
【3】企業の人材不足(中途採用で即戦力が求められる理由)
少子高齢化により各業界で深刻な人材不足が発生しています。育成コストをかけた後で辞める可能性がある新卒採用より、中途採用の即戦力に期待する企業もあります。
例えば製造業では、設備投資による生産性向上のための人材、営業職であれば即座に売上を上げてくれる人材が不足している状況です。
慢性的な人材不足で、中途採用だからという理由のみで即戦力が求められます。結果、転職者に溜まった不満が「中途採用で即戦力は無理」という言葉に表れているわけです。
「中途採用で即戦力は無理」即戦力の定義とは?
「中途採用で即戦力が無理」である前にそもそも即戦力とは何を指すのか考えてみます。
スキルや実績(中途採用における即戦力の定義)
ダイヤモンドオンラインのアンケート調査では、ビジネスパーソンが考える即戦力とは以下のとおりです。
・ビジネス英語や簿記、パソコンなど会社で一般的に役立つと思われるスキルや力
・業務分野における学術的な知識・経験
・実務に関係する専門的な能力や資格
このようなスキルや実績を伴うものが39.8%を占めました。
スキルや実績は目に見えるものが多く、転職後に活かせる前職でのスキルや実績が有れば「即戦力がある人材」と見なす人も多いようです。
では、スキルや実績だけが即戦力なのでしょうか?
コミュニケーション能力(中途採用における即戦力の定義)
このアンケート調査で注目すべきは、コミュニケーション力に関する項目がスキルや実績の割合を上回っていることです。
・対人関係における構築や交渉力などケース・商談をリードできるコミュニケーション力
という回答が半数以上の53.3%にのぼります。これはスキルや実績があっても、コミュニケーション力が低いと「即戦力がある人材」と見なされないことを意味します。
「中途採用で即戦力は無理」と考える方は、コミュニケーション力による即戦力の方が重要度が高いことを覚えておいてください。
「中途採用で即戦力は無理」でも良い5つの理由
企業は様々な理由で即戦力を求めますが「中途採用で即戦力は無理」だと否定的に考える必要はまったくありません。5つの理由を挙げます。
・そもそも即戦力が無理なことは当たり前
・過度に即戦力を求めることは企業側も不利
・良い会社組織ほど無理に即戦力を求めない
・即戦力アピールは入社後ハードルを上げる
・会社に定着できることが真の即戦力だから
そもそも即戦力が無理なことは当たり前(中途採用で即戦力は無理で良い理由①)
何十万という企業が存在する中で、たとえ業種や職種が同じでも業務の遂行方法、扱う商品やサービスはそれぞれ異なるわけです。
ですから入社して数週間、数か月でうまく仕事をこなせる人などほとんどいません。簡単な研修後、OJTで仕事を覚える手順は新卒と何ら変わりません。
私の会社にも同業種から転職した先輩がいましたが「会社によってやり方が違うから苦労したよ」と言っていました。
過度に即戦力を求めることは企業側も不利(中途採用で即戦力は無理で良い理由②)
「中途採用が即戦力になるのは無理」と理解している企業もあります。即戦力を過度に求めることで企業側が不利になることもあるからです。
例えば「5年以上の営業経験」を募集条件にして即戦力を確保できても、一方でポテンシャルのある応募者を採用し損ねる可能性もあります。
さらに即戦力を求め過ぎることで採用活動自体が長期化すれば、無駄に経費がかさみます。
私の前職でも経験者採用をしたけれどすぐに退職され、同時にポテンシャル採用した未経験者が結果的に勤続数年で成果を出したケースがありました。
良い会社組織ほど無理に即戦力を求めない(中途採用で即戦力は無理で良い理由③)
「即戦力求む」の求人は多数ありますが本気で即戦力を求めるほど人材に事欠いている企業が良い組織と言えるでしょうか。
以下のようなそもそも人材を受け入れる土台や雇用継続対策をしていない会社が「即戦力を求めている」とも考えられるのです。
・企業人事戦略
・ジョブローテーション(社内で様々な職種を経験させ多様性ある人材を育てる)
・属人化対策(ひとりの社員にしかできない業務がある状況を避ける)
事業拡大、欠員募集、企業が即戦力を求める根拠は分かりますが、人材が定着して長く働ける健全な経営体質の会社ほど無理に即戦力を求めないと言えます。
即戦力アピールは入社後ハードルを上げる(中途採用で即戦力は無理で良い理由④)
企業が「即戦力を求める」からと言って、応募書類や面接でいかに即戦力になれるか過度にアピールすることにもリスクがあります。
企業側は、スキルや実績を評価する一方で、当然それに見合った入社後の活躍を期待して採用します。期待が外れれば、応募者の負担になるだけです。
中途採用では無理な即戦力のアピールでなく、転職する動機やキャリアへの考え、会社への適応性などを志望動機でアピールする方が重要です。
会社に定着できることが真の即戦力だから(中途採用で即戦力は無理で良い理由⑤)
会社に中途入社して、スキルや経験を早期に活かして成果を出すことが即戦力ですが、それはひとりだけで実現できることではありません。
会社になじみ、適応し、他の社員の協力があってはじめて戦力になれます。会社に定着することなく、前職でのスキルや経験を活かすことはできません。
中途採用で即戦力が無理だと考えている方は、会社に早くなじむ定着性があることが真の即戦力であり、企業が求めている人材だと覚えておいてください。
この定着性を示し優良企業に内定をもらう志望動機のつくりかたを解説します。
「中途採用で即戦力は無理」志望動機のつくりかた(※重要)
「中途採用で即戦力は無理」と考える必要はありません。真の即戦力(定着性)がある人材を求める優良企業に刺さる志望動機の書き方を解説します。
志望動機には転職業界が考えた【型】が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けてしまうことになります。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても絶対にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからですね。
私はそのために自己分析してから志望動機を作成することで、実際倍率1000倍の企業にも転職できました。これには以下2つの方法があるので、良かったら試してください。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
AIが書いた志望動機例文を貼っておきます。人間が書いたみたいですよね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
「中途採用で即戦力は無理」私の転職体験談
中途採用で即戦力について考えた経験
私も転職活動中に「中途採用で即戦力なんて無理」と考えたことがあります。私が内定を頂いた企業は、ほとんどが未経験業界・未経験職種でした。
それぞれの企業の募集要項には「即戦力となる人材」と書かれていました。集団面接でも同業界・同職種出身者がおり、質疑応答レベルの高さに驚愕してました。
「即戦力になるなんて到底無理な話だ…」そう考えていたものの結果的に内定を貰ったのは私でした。
人事部長には「うちで長くやってくれそうだから採用した」と言われました。
未経験者の育成にかかるコストよりも、たとえ即戦力があっても、会社に定着せずすぐに退職されるコスト損失の方が遥かに大きいと言えます。
良い会社、良い組織ほど会社に定着し、真に貢献する人材なのかを見極めて採用活動をしている印象があります。
転職エージェントと相談した経験
「中途採用で即戦力は無理」と考えていた頃、即戦力について転職エージェントに相談したことがあります。
エージェントととしては、即戦力を求める企業は多いけれど、即戦力を重視する度合いは企業によってかなり差があるとのことでした。
私は転職活動中、エージェントに応募企業の情報を事前に収集してもらってました。
即戦力求むとあっても、実際に面接すると、エージェントの情報通り研修もOJTに注力している企業だと分かり、安心した経験があります。
「即戦力」という言葉の便利さから、求人広告では建前で使っている企業も多いんでしょうね。
「中途採用で即戦力は無理」転職成功テクニック
「中途採用で即戦力は無理」と考える方に、ぜひ実践して欲しい転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
「中途採用で即戦力は無理」使うべきサービス
中途採用で即戦力が無理と考える方へ、組織に定着できることが何よりの即戦力だと解説してきました。
しかし、それでも転職後はなるべく早く即戦力を示したい、という方も多いでしょう。
ここからは、現状スキルを持っていないとしても、転職後になるべく早くかつスムーズに即戦力を発揮するために活用したいサービスを紹介します。
・PCスキルの向上
・企業口コミサイトの活用
・転職エージェントの活用
PCスキルの向上ツール
現在、ほぼ全ての職場でパソコンのスキルは必須です。中途採用での即戦力が無理でもパソコンスキルを向上させることは非常に重要です。
オフィスのワードやエクセル以外にもオンラインツールのスキルは、リモートワークが増加し一般化した今後も、益々求められるでしょう。
オフィスのワードやエクセルの使い方を無料で学習できるツールとしてMicrosoft 365 トレーニングなどがあります。
私も転職先でphotoshopを初めて使う機会があり苦戦しました。入社前に仕事内容を把握しておけば、もっとスムーズに対応できたのに、と後悔した経験があります。
企業口コミサイトの活用
企業の口コミサイトでは、応募先の会社の具体的な仕事内容や社内風土が現社員や元社員によって書かれています。
会社の業績や将来性、そして即戦力として求める人材の特徴について自分のスキルや経験を活かせる職場かどうか情報収集ができます。
私も転職で企業の口コミサイトを活用しました。中途採用での即戦力は無理と考える方にお勧めの対策です。
転職エージェントの活用
企業と太いパイプで繋がった転職エージェントなら、応募先の企業が即戦力として求める人物像やスキルについて、信頼性のある内部情報が得られます。
これらをもとに、自分のスキルや経験を即戦力として活かせるか、エージェントに相談、サポートを受け、スムーズに転職活動が進められることが強みです。
企業の採用担当者が選ぶ転職エージェントのランキングをつくったので関心があれば以下からどうぞ↓↓
まとめ
以上、即戦力の定義と「中途採用で即戦力は無理」でも良い5つの理由、定着性を示して転職に成功する方法について解説しました。
・「中途採用で即戦力は無理」という言葉が生まれた背景は、市場の変化、企業のコスト削減、企業の人材不足によるもの。
・「中途採用で即戦力は無理」と考える場合、即戦力とはスキルや実績以外に、対人関係におけるコミュニケーション力が重要であることを覚えておきましょう。
・「中途採用で即戦力は無理」でも良い5つの理由は、即戦力は無理で当たり前、過度に即戦力を求めると企業側も不利、良い会社組織ほど無理に即戦力を求めない、即戦力アピールは入社後ハードルを上げる、会社に定着できることが真の即戦力であること。
・「中途採用で即戦力は無理」という方は、真の即戦力(定着性)を求める優良企業に転職するため、私が実践した一貫性ある志望動機作成法に挑戦してみてください。
・「中途採用で即戦力は無理」という方は、定着性を意識してホワイト企業に転職するテクニックを実績してみてください。
・「中途採用で即戦力は無理」という方が、それでも即戦力を発揮したいときに使えるサービスは、PCスキルの向上ツール、企業口コミサイト、転職エージェントなどがある。
みなさんの転職成功を心から祈っております。