
「その会社でなければならない理由」はどう答える?

企業の社風に注目すれば「その会社でなければならない理由」が説明しやすくなります。
転職の志望動機や面接で「その会社でなければならない理由」の答え方に悩んでいませんか?私も同じ悩みを抱えていました。
企業独自の事業展開や優れた商品・サービスを挙げるのも一つの方法ですが、採用担当者に刺さるとは限りません。
実は、もっとも伝えやすいのは、企業の社風に焦点を当てることです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「その会社でなければならない理由」の面接例文と、採用される志望動機の作成法を紹介します。
「その会社でなければならない理由」の独自アンケート調査

当サイトにおいて「その会社でなければならない理由」について答えられる応募者の印象について、企業の採用担当者に独自アンケート調査を実施しました。
「その会社でなければならない理由」に答えられる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 80% |
良い | 11% |
どちらでもない | 6% |
悪い | 3% |
その結果、9割以上の採用担当者が肯定的な印象を持っていることが分かりました。『どちらでもない』『悪い』は1割程度でした。

一般的に、その会社でなければならないしっかりとした理由を持つ応募者の印象は、大変良いと言えます。
・「その会社でなければならない理由」を答えられる応募者の印象は良い。
「その会社でなければならない理由」を会社が知りたい理由

企業が「その会社でなければならない理由」を応募者に求める理由を解説します。
当サイトの調査では、採用担当者の73%が採用した人材の「早期退職」を心配し、96%が早期退職されると「自己責任を感じる」と答えています。
つまり、採用後すぐに他社へ転職する人材は何としても避けたいのです。

ですから、「その会社でなければならない理由」が本当にあるのかを知りたいのです。
・早期退職者を避けたい⇒「自社でなければならない理由」が知りたい。
「その会社でなければならない理由」は社風に言い換えよう

「その会社でなければならない理由」として企業の商品やサービス、事業を語るのは一般的ですが、似た特徴の他社も存在します。
そこで、「その会社でなければならない理由」をより説得力を持って伝える方法として、会社の「社風」に注目しましょう。
社風は、社員が築いた企業独自の文化であり、他社と重なりにくく、企業の魅力を伝えやすいのです。

私も同業他社との差別化が難しいときは「社風」を志望動機に取り入れ、実際に内定を得たことがあります。
・その会社でなければならない⇒その「社風」でなければならない
「その会社でなければならない理由」と志望動機のつくり方(※重要)

「その会社でなければならない理由」を答えるため、ベースとなる志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職しました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「その会社でなければならない理由」を含む志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法に沿って、「その会社でなければならない理由」を含めた志望動機の例文3選を紹介します。

「その会社でなければならない理由」を社風(※太字)に言い換えています。
【1】実力主義の社風(※その会社でなければならない理由)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は不動産会社で賃貸仲介業の営業職を担当しています。コミュニケーション力を生かし、日々数多くの顧客との対話を通じて、最適な賃貸物件の提案を心掛けてきました。しかし、賃貸仲介業で扱う物件の提案にとどまることなく、時代のニーズに合わせた商品の提案と成約を通じて、より営業スキルを高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、太陽光発電システム販売・施工に特化しており、大きな潜在力を秘めています。また、実力主義の社風と伺っており、営業スキルを存分に発揮できる環境にも大変魅力を感じています。
貴社において、現職で培った営業スキルを活かしつつ、貴社の太陽光発電システム販売・施工業務の拡大に貢献したいと強く願い、志望致しました。
※不動産会社営業職から太陽光発電システム販売会社への転職
【2】挑戦的な社風(※その会社でなければならない理由)
【自己分析で分かった強み:状況適応力】
私はゴルフ用品店で販売職として働いています。お客様のご希望やご予算の状況に応じた接客スキルを活かし、店舗の売上向上に努めてまいりました。しかしながら、現職では取り扱うブランドが限られており、より深い商品知識に基づいた接客で販売に貢献できる、より挑戦的な環境での自己成長を求めて転職を決意しました。
貴社は次々と登場する新商品の勉強会や販売促進イベントを積極的に開催していると伺っています。社員一丸となって幅広い家電製品に関する知識を深め、販売戦略を生み出す挑戦的な社風に魅力を感じました。
貴社では、現職で培った接客スキルを活かしつつ、商品知識に裏打ちされた確かな接客と販売により、お客様との良好な関係を築き、売上と貴社の発展に貢献できると考えて応募しました。
※ゴルフ用品店販売職から家電量販店販売職への転職
【3】新しいことを取り入れる社風(※その会社でなければならない理由)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は精密機器メーカーの営業事務職として、顧客からの問い合わせや注文処理、資料作成を担当してきました。迅速な対応で営業部門の業務遂行や顧客との信頼関係構築をサポートしてきました。しかし、現職では人員不足もあり、業務効率化によって、より顧客満足度を追求できる環境を求めて転職を決意しました。
貴院では患者サービスを第一に掲げている点に共感しました。また迅速な処理が求められる医療事務職において、最新の予約管理システムを導入し、新しい取り組みに積極的な貴院の社風にも魅力を感じています。
貴院において、現職で培った迅速性を活かしながら、患者情報の受付や予約管理、請求業務などの効率化を図ることで、患者サービス向上に努め、貴院に貢献したいと考えて志望致しました。
※精密機器メーカーの営業事務職からクリニック医療事務職への転職

志望動機の作り方に沿って、社風という究極的な企業の個性を踏まえ、「その会社でなければならない理由」を的確に伝えています。
「その会社でなければならない理由」として社風を探す方法

「その会社でなければならない理由」を社風に言い換える場合は、事前に対象企業の社風を調べておくことがカギです。
企業の公式HPや求人だけでは、他社との違いが見えないため、企業口コミサイトや転職エージェントで内部情報を集めるのがおすすめです。

口コミサイトやエージェントを利用すれば、実際の雰囲気や社内のリアルな情報を、より信頼性の高い形で得ることができます。
・企業口コミサイト
・転職エージェント
「その会社でなければならない理由」と私の転職面接体験談

「その会社でなければならない理由」を社風に言い換える方法は、私が転職活動中に気づいた工夫のひとつです。
当時は、転職サイトやエージェントで情報を集めながら、志望動機を社風に置き換えて面接で話していました。
一次面接を通過すると、次は役員や社長との面接が控えています。その場では、求人情報や企業HPの内容だけでは薄く見えてしまいます。
その点、「社風」は創業以来、社員全員で築いてきた企業文化です。経営層にとって社風を指摘されると、好印象を持たれることが多いのです。
私も実際に、面接で社風の話をしたとき、経営陣と1時間以上話し込む展開になりました。そして、その面接で内定をいただくことができました。
社風を通じて「その会社でなければならない理由」を語ると、深い対話につながり、他の応募者と差をつけやすくなります。
企業にとって、自社を深く理解してくれている応募者は魅力的です。社風という切り口は、それを伝える最高の方法です。

皆さんもぜひ、志望動機を固めつつ社風を意識して「その会社でなければならない理由」を伝え、内定獲得に近づいてください。
転職成功テクニック

「その会社でなければならない理由」の対策ができたら、ホワイト企業に入社できる転職成功テクニックを実践してください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「その会社でなければならない理由」の面接回答例文と採用される志望動機の作成法を紹介しました。
・「その会社でなければならない理由」に答えられる応募者の印象は良いことが独自アンケート調査で判明した。
・「その会社でなければならない理由」を企業が応募者に聞く理由は、採用後にまた転職されるリスクを避けるため。
・「その会社でなければならない理由」は社風に言い換えれば良い。社風は企業が独自に培ってきた唯一無二の価値観であり、その会社でなければならない理由にしやすい。
・「その会社でなければならない理由」について、自己分析で分かった強みをもとに、社風を含めた企業の特徴を志望動機に書く。
・「その会社でなければならない理由」について、応募企業の社風を探すなら、企業口コミサイトや転職エージェントがおすすめ。
・内定をいち早く獲得する転職成功テクニックを実践してみてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。