
転職の面接で「当社について知っていること」を聞かれたら?

自分の『強み』を反映した志望動機を中心に回答しましょう。
転職面接における「当社について知っていることは?」という質問に悩む方も多いでしょう。私も悩んだ経験があります。
単に「知っていること」を話しても、意味がありません。面接官は、転職活動の真剣度や志望動機の一貫性を確認しているからです。
私は「当社について知っていること」について、自分の『強み』を反映した志望動機を中心に回答することで内定を勝ち取りました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験から「当社について知っていること」の面接回答例文3選と、採用される志望動機の作成法を紹介します。
「当社について知っていること」の独自アンケート調査

「当社について知っていること」が言える応募者の印象について、当サイトで独自アンケートを行いました。
「当社について知っていること」が言える応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 43% |
良い | 39% |
どちらでもない | 15% |
悪い | 3% |
採用担当者100名の調査で、「大変良い」が43%、「良い」が39%となり、好意的な回答が82%に達しました。

「当社について知っていること」を回答できれば、採用担当者の関心を引くことができます。
・「当社について知っていること」が言える応募者:82%の採用担当者が好印象を抱く。
「当社について知っていること」を面接で聞かれる理由

「当社について知っていること」について面接で聞かれる理由は、主に以下の3点です。
・志望動機との「一貫性」の確認
・転職活動への「真剣度」の確認
・志望企業との「マッチ度」の確認
志望動機との「一貫性」の確認
採用担当者は、「当社について知っていること」を通じて、応募者の回答が志望動機と一貫しているかを確認しています。
「知っていること」と志望動機との間に一貫性があれば、応募者が企業に興味を持った理由を面接官が理解しやすくなります。
よく考えて志望動機を作成した姿勢が伝わることで、面接官に信頼感を与えるのです。

私も転職面接では、志望動機と一貫した回答を心がけました。
転職活動への「真剣度」の確認
次に、面接で「当社について知っていること」を聞くことで、採用担当者は転職活動への真剣度を確認しています。
会社についてしっかりと説明できるだけで、企業に入社したいという熱意や上昇志向をもって転職に臨んでいる姿勢が伝わります。
転職活動に真剣に取り組む応募者ほど、入社後も活躍すると判断されやすくなります。

私も、数々の面接で転職の本気度を問われた経験があります。
志望企業との「マッチ度」の確認
最後に、面接で「当社について知っていること」を聞くことで、採用担当者は応募者と自社のマッチ度を確認しています。
回答内容が企業の文化や価値観にマッチしていると、長く働いてくれる人材として評価されやすくなります。
このためには、企業研究を行い、企業の特徴を理解しておく必要があります。

その上で、「入社してから何ができるか?」まで説明できれば、より好印象を与えられます。
・「当社について知っていること」を聞かれる理由:志望動機との一貫性、転職活動の真剣度、志望企業とのマッチ度の確認。
「当社について知っていること」で避けるべきNG回答例

「当社について知っていること」について、面接で避けるべきNG回答例について解説します。
・「志望動機」と一貫性が見られない回答
・転職活動への「真剣度」を感じない回答
・志望企業との「マッチ度」が低い回答
「志望動機」と一貫性が見られない回答
「当社について知っていること」に対して、志望動機と一貫性がない回答は避けましょう。
志望動機は、「なぜその企業で働きたいのか?」を伝えるものです。もし矛盾した内容だと、面接官の信頼を損なうことになります。
面接に臨む前に、自分の志望動機をあらためて見直し、回答内容に一貫性があるか確認しておきましょう。

私も、なぜその企業で働きたいのかを何度も考え直し、志望動機を丁寧に作り込みました。
転職活動への「真剣度」を感じない回答
「当社について知っていること」への回答で、転職活動への真剣度を感じない回答は避けましょう。
企業研究を怠ることはもちろん、企業理念など求人広告に載っているような表面的な情報を話しても真剣度は伝わりません。
面接では、企業が注力している事業や強みなどをあらかじめ調べ、できるだけ具体的で特徴的な情報を交えましょう。

私も、企業口コミサイトなどから社員のリアルな声を参考にしていました。
志望企業との「マッチ度」が低い回答
「当社について知っていること」に対して、企業とのマッチ度が低い回答も避けるべきです。
知っていることをいくら並べても、企業とのマッチ度は示せません。応募者は社外の人間ですから、すべてを知っている必要はないのです。
大切なのは、企業研究で得た情報の中から、自分がどのように貢献できるかを伝えることです。

私も、入社後にどう貢献できるかを徹底的に考えました。
・「当社について知っていること」のNG回答:志望動機と一貫性がない、転職活動の真剣度を感じない、志望企業とのマッチ度が低い回答。
「当社について知っていること」は志望動機を中心に話す

「当社について知っていること」に回答する際は、自分の『強み』を反映した志望動機を中心に話すことがポイントです。
志望動機を中心に話すことにより、転職への真剣度や一貫性、マッチ度を示すことができ、NG回答を極力回避できるからです。
志望動機に書いた企業の特徴に触れつつ、その中で発揮できる自分の『強み』を面接でも伝えましょう。

私も転職面接では志望動機を踏まえて回答することで、複数の内定を獲得してきました。
・「当社について知っていること」⇒自分の『強み』を反映した志望動機を中心に話す。
「当社について知っていること」に答える志望動機作成法(※重要)

「当社について知っていること」に回答するため、ベースとなる自分の『強み』を反映した志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが自分の『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「当社について知っていること」に答える面接回答例文

志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機と、「当社について知っていること」の面接回答例文3選を紹介します。

「当社について知っていること」に回答する際は、以下のポイントに注意してください。
・企業の特徴から「知っていること」を述べる。
・自分の「強み」を活かせることを再度述べる。
・企業に「貢献したい」思いを改めて述べる。
【1】志望動機と回答例文(※当社について知っていること)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職をしています。お客様のご要望や悩みに深く共感し、信頼を築いて成約に結びつけ、営業成績を上げることにやりがいを感じております。しかし、一度の取引だけでなく、より長く顧客関係を築ける環境で営業力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、車検案内や整備案内を通じて既存顧客と接し、その都度、顧客のご要望に合った新車提案に注力していると伺いました。
私は自動車という生活に欠かせない製品を取り扱いながら、既存顧客と長い信頼関係を築く営業で、新車販売台数の増加に寄与し、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職

当社について知っていることを教えてください。

はい。御社が既存顧客に対する囲い込み戦略に注力していることを承知しています。車検案内や整備案内など、顧客にとって必要不可欠なサービスに焦点を当て、継続的な関係を築く戦略は、顧客の信頼を得ながら新車提案に直結する戦略だと感じています。この点において、私が現職で培った共感性を活かした営業手法は、お客様に寄り添いながら信頼関係を深める上で大いに役立つと思います。顧客の期待を超える提案力と深い共感にもとづく営業スキルを御社で存分に発揮し、新車販売台数の増加と顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
【2】志望動機と回答例文(※当社について知っていること)
【自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)】
私は紳士服専門店で販売職を務めてきました。きめ細やかな接客を心がけ、お客様の隠れたニーズを探り出し、リピート購入に結びつけることで店舗の売上に貢献してまいりました。今後は、接遇によって価値の高いサービスを提供できる環境に挑戦したいと考えて、転職を決めました。
貴社のホテルは地元企業との協業による観光案内サービスや徹底的な接遇マナー研修を通じてホスピタリティを追求している点に非常に魅力を感じます。
私は、前職で培った販売経験を活かしながら、接遇スキルを磨き、顧客サービスの品質向上に努め、リピート利用率を高めることで、貴社の発展に貢献したいと考えて応募いたしました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職

当社について知っていることを教えてください。

はい。御社が航空業界やアミューズメント業界から講師を招き、職員の実践的な接遇マナーの向上に努めていることは、よく存じ上げております。接遇は、ホスピタリティ産業で絶対に欠かせないスキルであり、お客様の満足度を最大化するためには、質の高いサービスが提供できる人材の育成が重要であると私も強く感じます。前職で培ったきめ細やかな接客スキルを、御社の研修を通じてさらに進化させ、「あなたがいるからまた利用したい」と思われるような接遇によって、御社ホテルのリピート率を向上させることに貢献したいと思います。
【3】志望動機と回答例文(※当社について知っていること)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は信用金庫で後方事務を担当しています。融資申請や電話応対など、迅速かつ正確な事務処理に努め、庫内で高い評価を頂いています。しかし、現職ではお客様と接する機会が限られるため、よりお客様に近い環境で事務処理能力を伸ばしたいという思いから転職を決意しました。
貴院は地域に根差したクリニックとして、予約管理システムや電子レセプトの導入により業務効率化を図り、患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かしつつ、新しい医療支援システムに迅速に対応し、患者様の待ち時間を短縮し、医療スタッフの診療サポートを行うことで、貴院の患者満足度向上と発展に貢献できると考えて志望しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職

当社について知っていることを教えてください。

はい。御院が積極的に医療支援システムを導入し、効率化を重視していることは承知しています。特に、患者様の待ち時間やストレスを減少させること、そして事務員や医療スタッフがチームとして協力し合い、患者満足度の向上を目指している点に深く共感しています。現職で迅速かつ正確な事務処理がいかに顧客満足度に直結するかを実感しました。この経験を活かし、御院の効率化に関する取り組みをさらに促進し、地域に根差したクリニックとしての御院の価値を高めることに貢献したいと強く願っております。
「当社について知っていること」と私の転職面接体験談

私も転職活動中の集団面接で、「当社について知っていること」を聞かれた経験があります。
この質問には、応募者の事前の企業研究や入社したいという熱意を確認する意図があるのは間違いありません。
しかし、集団面接では、私よりもはるかに企業研究をしていたと思われる他の応募者が、次の面接に呼ばれることはありませんでした。
なぜなら、面接では「知っていること」を話すだけではなく、自分の強みや経験とどう結びつけて貢献できるかを伝える方が大切だからです。
面接官が見ているのは、応募者が企業をどれだけ調べたかだけではありません。企業文化や価値観に合っているか、志望動機に一貫性があるかです。
そのためには、まず自己分析で自分の強みを明らかにした上で、それをもとに志望動機をしっかりと固めておくことが肝心です。
「当社について知っていること」を問われた際には、企業研究の知識を披露するだけで終わらないよう注意しましょう。

大事なのは、企業の特徴と自分の強みや志望動機をうまく結びつけて、入社後にどう活躍したいかをアピールすることです。
転職成功テクニック

「当社について知っていること」の面接例文と併せて、ホワイト企業の内定獲得率を高める転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験から「当社について知っていること」の面接回答例文3選と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケートで「当社について知っていること」が言える応募者に対し、82%の採用担当者が好意的にとらえることが分かった。
・「当社について知っていること」を聞かれる理由は、志望動機との一貫性、転職活動への真剣度、志望企業とのマッチ度の確認。
・「当社について知っていること」で避けるべきNG回答は、志望動機と一貫性がない、転職活動への真剣度を感じない、志望企業とのマッチ度が低い回答。
・「当社について知っていること」は、自分の強みを反映した志望動機を中心に話すことで、面接官に一貫性を示し、好印象を与えることができる。
・「当社について知っていること」に回答するため、自己分析ツールで分かった自分の強みを反映した志望動機を作成する。
・「当社について知っていること」に回答するポイントは、企業の特徴から知っていること、自分の強みを活かせること、企業に貢献したい思いを述べること。
・転職成功テクニックを活用して、ホワイト企業の内定獲得率アップを狙ってください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。