転職面接で「残業についてどう思うか」と聞かれたら、どう答えるべき？
入社後に達成したいこと（志望動機）を示すためにも、肯定的に答えましょう。
転職面接で「残業についてどう思うか」と聞かれたときの答え方に悩んでいませんか？私も残業に関する質問を受けた経験があります。
残業について聞かれた場合、ネガティブな発言や明らかな拒否反応をすることは避けなければなりません。
入社後に達成したいこと（志望動機）を伝えるため、「ある程度の残業はやむを得ない」という前向きな姿勢を示すことがポイントです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍（2024名エントリー、採用2名）の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに、「残業についてどう思うか」という質問に対する答え方のポイントを例文付きで解説し、志望動機の作成法も紹介します。
「残業についてどう思うか」の独自アンケート調査
面接時の「残業についてどう思うか」という質問にしっかりと回答できる応募者への印象について、当サイトが独自にアンケートを行いました。
| 「残業についてどう思うか」に回答できる応募者の印象は？ | |
|---|---|
| 大変良い | 34％ |
| 良い | 59％ |
| どちらでもない | 6％ |
| 悪い | 1％ |
一般企業の採用担当者100名を対象にした調査で、９０%以上の採用担当者が印象が「良い」と回答しました。
残業に関する質問は、企業の採用担当者にとっても重要であることが良く分かりますね。
・「残業についてどう思うか」に答える応募者の印象：９０%以上の採用担当者が「良い」と回答。
「残業についてどう思うか」と面接官が聞く理由
転職で面接官が「残業についてどう思うか」と聞く背景には、以下のような理由があります。
・自社への意欲を確認したい
・残業への理解を確認したい
・採用後のもめ事を避けたい
【１】自社への意欲を確認したい
面接官は、「残業についてどう思うか」という質問をして、応募者がどれだけ自社に対して志望意欲を持っているかを見ています。
「残業」という従業員にとっての負担も、必要であれば受け入れ、会社に貢献する姿勢があるかどうかを確認しているのです。
私も実際に、面接でこの質問を受けたとき、「本当にこの会社に入りたいと思っているのか」を試されていると感じました。
【２】残業への理解を確認したい
面接官は、応募者が残業についてどのように考えているか、ビジネスパーソンとしての理解があるかを確認しています。
たとえば、なぜ残業が発生するのか、どのような場面で必要になるのか、基本的な理解を持っているかどうかを確かめています。
そのうえで、こうした状況に柔軟に適応できるかどうかが見られているのです。
【３】採用後のもめ事を避けたい
「残業」に対するミスマッチによるトラブルや早期退職といったもめ事を避けたいという意図もあります。
採用後に「そんなに残業があるとは思わなかった」といった認識の違いがあると、企業と応募者の間に摩擦が生じるからです。
そのため、面接の段階で残業に対する考え方やスタンスをすり合わせておくことで、入社後のトラブルを未然に防ごうとしているのです。
私の経験上、内定が出やすい企業ほど、このような確認の質問をする傾向が強いと感じています。
・「残業についてどう思うか」を聞かれる理由：自社への意欲、残業への理解、採用後のもめ事を避けたい。
「残業についてどう思うか」で避けるべき答え方
転職面接で「残業についてどう思うか」と聞かれた場合、次のような答え方は避けるべきです。
・「残業はしない」と回答する
・「残業代」について言及する
・「全く問題ない」と回答する
【１】「残業はしない」と回答する
「残業はしません」と即答してしまうと、ビジネスパーソンとしての常識がない、入社意欲が低いと判断されます。
どのような仕事であっても、経営状況や緊急対応によって一定の残業は必要になることがあります。
そのため、「残業はできない」「一切しない」といった非現実的な回答は避けましょう。
私も、必要最低限の残業は受け入れる姿勢を伝えるようにしていました。
【２】「残業代」について言及する
「残業についてどう思うか」と聞かれて、「残業代」など報酬に関する話をするのは避けましょう。
給与の話は、面接の段階ではなく、内定後や条件交渉の場など適切なタイミングがあります。
報酬次第で働くかどうかを判断するような印象を与えると、入社意欲が低いと思われかねません。
私も報酬については、質問するタイミングを意識していました。
【３】「全く問題ない」と回答する
「残業についてどう思うか」と聞かれた際に、「まったく問題ありません」「いくらでもします」など、肯定し過ぎることも避けましょう。
面接官にとって「本心ではなく、内定目的の発言」と受け取られやすく、かえって誠実さや志望度を疑われます。
入社意欲を無理に強調する必要はありません。現実的な姿勢をもって回答することが大切です。
・「残業についてどう思うか」で避けるべき答え方：残業はしない、残業代、全く問題ない、といった回答。
「残業についてどう思うか」に回答するポイント
「残業についてどう思うか」と面接で聞かれたら、残業への理解を示しながら、志望動機を改めてアピールしましょう。
入社後に実現したいこと（志望動機）のためであれば、ある程度の残業も前向きに受け入れる姿勢を示すだけで十分です。
このとき、志望動機と「残業についてどう思うか」の回答に一貫性を持たせることがポイントです。
私も、まず面接官に好印象を与える志望動機を準備し、そのうえで面接対策を重ねて、内定を獲得してきました。
・志望動機のために「残業も受け入れる姿勢」をアピールする。
「残業についてどう思うか」の志望動機の作り方（※重要）
「残業についてどう思うか」という質問に答えるため、ベースとなる志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
８割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、９割が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【２つの方法】
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
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「残業についてどう思うか」に答える面接例文3選
志望動機をつくる２つの方法で書いた志望動機と、「残業についてどう思うか」に答える面接例文3選を紹介します。
「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントは、以下の通りです。
・残業に対応できると述べる
・前職の残業も含めて述べる
・志望動機と合わせて述べる（※入社意欲を強調）
志望動機と回答例文①（※残業についてどう思うか）
【自己分析で分かった強み：共感性】
私は不動産会社で営業職をしています。共感性を活かした営業で賃貸物件を紹介し、成約を獲得してきました。しかし、賃貸物件という既製品にとどまらず、顧客ニーズに対応できる家づくりの分野で営業力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、高品質素材や多様なデザインに対応するハウスメーカーとして、業界を牽引する存在です。
私は貴社において、現職で培った営業スキルを活かしつつ、顧客との対話を通じて、理想の住宅を実現するニーズを引き出し、貴社の顧客満足度向上と発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
残業についてはどう思いますか？
はい。業務上必要であれば、適切に残業に対応したいと思います。現職でも月に約20時間程度の残業を行っております。お客様と住宅について詳しく話し合い、ご満足いただける営業活動を行う際には、残業が必要な場合もあると認識しています。
志望動機と回答例文②（※残業についてどう思うか）
【自己分析で分かった強み：人あたり】
私は百貨店の紳士靴で販売を担当していました。人あたりの良い接客と確かな商品知識で、顧客との信頼関係を築き店舗売上に貢献してきました。しかし、現職では商品管理などのバックヤード業務が増えたため、より接客スキルを養える環境で改めて接客業務に挑戦したいと考えて転職を決めました。
貴社は家電量販店として、集客において接客業務やサービスに特に重きを置く風土があると伺っています。
私は貴社での接客業務を通して、持ち前の人当たりの良い接客スキルと商品に関する学習意欲を発揮し、お客様にご満足いただける接客を心がけることで、店舗の売上と貴社の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※百貨店販売職から家電量販店販売職への転職
残業についてはどう思いますか？
はい。必要に応じて対応したいと考えています。前職でも時間外業務は月に数十時間発生しておりました。丁寧な接客を心掛けるため、また多様な商品を扱う性質上、ある程度の時間外業務が発生することは理解しております。
志望動機と回答例文③（※残業についてどう思うか）
【自己分析で分かった強み：迅速性（オーガナイズ能力）】
私は自動車ディーラーで営業事務をしています。迅速かつ正確な事務処理で顧客と社内から高い評価をいただいてきました。しかし、人員不足の中で手作業での事務作業が多く、業務効率化が遅れるなか、より先進的な環境で事務処理スキルを向上させたいと考えて転職を決意しました。
貴院は、予約システムやレセプト管理など最新の医療支援システムを導入し、患者様に高品質な医療サービスを提供するクリニックです。
私は貴院の医療事務職において、事務処理効率化のための各種システムを迅速に習得し、事務スキルを磨くことで、医療スタッフを最大限にサポートし、貴院の発展と患者様の健康に貢献したいと考えて志願しました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
残業についてはどう思いますか？
はい。業務が適切な時間内に完了するよう努力した上での残業には対応いたします。現職でも月に15時間程度の残業をしております。患者様という緊急対応が必要な職場であるため、より高品質な医療サービスを提供するための残業は、必要だと考えております。
「残業についてどう思うか」と私の転職面接体験談
「残業についてどう思うか」という質問は、私もこれまでの面接で何度か受けたことがあります。
ただ、質問が出た会社が特別に残業が多かったわけではなく、あくまで「残業に対する考え方」を知りたいことが意図だと感じました。
この質問には、「残業についてどう思うか」という考え方を問うものと、「残業はできるか？」という実務的な可否を問うもの、2種類があると思います。
「残業ができるかどうか」は人それぞれですが、私の場合は、業務時間内に仕事を終える努力を前提に、残業にも対応する姿勢を伝えていました。
一方、「残業についてどう思うか」という質問には、作業時間だけでなく、仕事や会社への向き合い方も問われていると感じました。
面接官はこの質問を通じて、応募者が会社にどれだけ貢献する意志があるか、どんな価値観で働くのかを見ているのだと思います。
だからこそ、私は志望動機に触れながら、「実現したいことのためなら、ある程度の残業は受け入れる」と意欲的に伝えていました。
志望動機と残業への考え方に一貫性を持たせつつ、自分の考えと意欲が伝わるよう、しっかり準備しておいてください。
転職成功テクニック
「残業についてどう思うか」の面接対策ができた方に、ホワイト企業に内定を貰える転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
実は、私も含め転職成功者の32％は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。
しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。
アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、私の転職体験をもとに「残業についてどう思うか」という質問に対する答え方のポイントや例文、志望動機の作成法を解説しました。
・「残業についてどう思うか」という質問に答える応募者の印象に関して、９０%以上の採用担当者が「良い」と回答した。
・「残業についてどう思うか」と面接官が聞く理由は、自社への意欲、残業への理解、採用後のもめ事を避けたいから。
・「残業についてどう思うか」という質問に対して残業はしない、残業代について言及、全く問題ないという答え方は避ける。
・「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントは、残業への理解を示しつつ、志望動機を達成するために残業も受け入れる姿勢を示すこと。
・「残業についてどう思うか」という質問に回答するため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「残業についてどう思うか」という質問に対しては、残業に対応できる、前職の残業も含める、志望動機と合わせることに留意して回答する。
・転職成功テクニックを活用してホワイト企業の内定獲得率向上に挑戦してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。
