「一度離れた職種に戻る」とき志望動機はどう書けば良い?
離れた職種で再確認した自分の強みを志望動機に取り入れましょう。
「一度離れた職種に戻る」とき、志望動機の書き方に悩んでいませんか?私も転職後に以前の職種を希望して転職活動をした経験があるので、よく分かります。
「一度離れた職種」に戻りたい場合、その職種で再確認した自分の強みを志望動機に付け加えて作成すると良いです。
一度離れたからこそ気づいた自分の強みをアピールし、キャリアアップしたいことを示せば良いのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「一度離れた職種に戻る」ときのメリット・デメリットを解説し、さらに例文を交えて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「一度離れた職種に戻る」ことのアンケート調査
「一度離れた職種に戻る」ような応募者の印象について、当サイトで独自に企業アンケートを実施しました。
その結果、採用担当者100名のうち「大変良い」「良い」という回答が合わせて80%を超えました。
一度離れた職種に戻ることは、採用担当者にとって特に大きな問題ではないことが分かります。
・「一度離れた職種に戻る応募者」に対する採用担当者の印象は良い。
「一度離れた職種に戻る」とは?出戻りとの違い
「一度離れた職種に戻る」とは、当初営業職をしていて、事務職に転職後に再び営業職に戻りたい、など過去に経験した職種に再挑戦するケースです。
最近では「出戻り転職」という言葉も耳にするようになりました。出戻り転職は以前勤務していた会社に再就職することです。
出戻り転職でも「一度離れた職種に戻る」ことが多いため混同されがちですが、出戻り転職する人は前職を熟知しており、評価も引き継ぐことができます。
そのため、単に離れた職種に戻りたいだけなら、通常の転職と同様に志望動機をしっかりと見直す必要があります。
・出戻り転職のケースと混同しないよう注意が必要
「一度離れた職種に戻る」メリット・デメリット
「一度離れた職種に戻る」ことについて、私の経験を通して感じたメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
一度離れた職種に戻るメリット
即戦力になれる(※一度離れた職種に戻るメリット①)
応募者は職種の経験があるので、すぐに役立つスキルや知識をもっています。そのため、新しい仕事に適応して貢献できる即戦力になれる可能性が高いです。
さらに、OJTなど中途入社の研修期間が短く済み、採用担当者としても教育コストがかからない点は魅力的です。
信頼されやすい(※一度離れた職種に戻るメリット②)
一度離れたとは言え、職種の経験があることで採用担当者からは信頼されやすくなります。同じ分野の経験者として、その職種だけの苦労が理解できるからです。
私も面接中は話題に事欠かなかったですし、コミュニケーションがしやすいことで採用担当者に信頼と安心感を与えることができます。
雇用条件が良い(※一度離れた職種に戻るメリット③)
過去に同じ職種で培った経験やスキルがある場合、中途採用での給与交渉や雇用条件の交渉に有利に働く可能性があります。
他の職種未経験の応募者よりも、給与や待遇についての交渉が楽で、スムーズに行える点が挙げられます。私が交渉したときは、希望年収に近づくようあれこれ提案して貰えました。
一度離れた職種に戻るデメリット
通常より即戦力が求められる(※一度離れた職種に戻るデメリット①)
即戦力になれることがメリットである一方、見方を変えれば、転職後に新しい職場で即戦力を求められるプレッシャーもあります。
未経験社員と違い失敗を許されなかったり、早く成果を出さないと評価されない社風だと、今まで以上に苦労するかも知れません。
再度退職しないか心配される(※一度離れた職種に戻るデメリット②)
職種を一度離れた経験があると、採用担当者に再び同じような理由で辞めないか不安を与える可能性があります。これが最大のデメリットですね。
志望動機では、再度同じ職種に就いても辞めないことをしっかりアピールし、不安を払しょくする必要があります。
・一度離れた職種に戻ることにメリットは多いが、採用担当者に「また辞めないか不安を与える点」がデメリット
「一度離れた職種に戻る」志望動機を書くポイント
「一度離れた職種に戻る」ときの志望動機では、採用担当者にまた同じ理由で辞めるのではないか…?と不安に思わせないことが肝心です。
採用担当者の不安を取り払うために、以下のポイントに注意して志望動機を作成してください。
志望動機に付け加える形にする
私の経験上「一度離れた職種に戻る」ときは、あまり前の職種へのこだわりを出しすぎるのは良くありません。希望している職種は他の会社でも実現できるからです。
志望動機そのものは、会社を志望する理由で作成し、一度離れた職種に戻りたい思いを付け加える方が良いです。面接で質問されたら対応する程度にしましょう。
離れた職種での強みを強調する
志望動機に一度離れた職種に戻りたい思いを加えるなら、必ず離れたからこそ分かった、その職種における自分の強みを盛り込んでください。
採用担当者の不安を拭うためには、その職種でしか生かせない、自身の強みを印象づけることが肝心です。
「転職理由のひとつ」と説明する
最後に一度離れた職種に戻る、戻りたい思いは転職理由のひとつだと説明し、あくまでも応募した理由は、その企業が魅力的であること、自身とマッチしていることを前置きしておきます。
・採用担当者の不安を払う⇒志望動機に「その職種でこそ生きる強み」を加える
「一度離れた職種に戻る」際の志望動機|例文3選
「一度離れた職種に戻る」際の志望動機例文を3つ紹介します。
※志望動機のつくり方は後半で解説します。
【1】営業職に戻りたい(※一度離れた職種に戻る志望動機例文)
私は家具メーカーで製造管理職を務めています。主に品質管理に従事し、職員同士の協力を促すことで生産プロセスの効率化に貢献してきました。しかし、お客様と直接関わり、信頼関係を築ける営業力を身に付けたいと考えて転職を決意しました。
現職の前はハウスメーカーで営業経験があり、共感力を活かして顧客ニーズを引き出す営業に力を注いでおりました。改めて営業という仕事に魅力と自己の適性を感じたことも転職理由のひとつです。
貴社は地域密着型の不動産会社として、業界最大級の物件保有数を誇り、顧客との信頼関係構築に重点を置いていると伺っています。
私は現職で培った業務効率化の経験を活かしつつ、賃貸物件の仲介営業においてお客様に寄り添う営業スタイルで信頼関係を築き、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※家具メーカー製造管理職から不動産会社営業職への転職
【2】販売職に戻りたい(※一度離れた職種に戻る志望動機例文)
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。見積作成や窓口業務にて営業部門をサポートすることで、店舗売上の拡大に貢献してまいりました。しかし、事務業務にとどまらず、接客スキルを発揮して顧客満足度を追求できる環境でキャリアを築きたいと考えて転職を決めました。
また、以前は百貨店で美容部員をしていました。人当たりの良い接客で成果につながる販売という職種に喜びを感じていました。生涯を通して販売に携わり、接客スキルを磨きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は紳士服専門店として、いち早くオーダーシステムを取り入れ、顧客満足度を追求する先進的な姿勢が大変魅力的です。
現職で培った窓口業務の経験を活かし、貴社にてお客様との対話を通じて顧客ニーズを正確に理解することで顧客満足度と売り上げ向上に努め、貴社の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※自動車ディーラー営業事務職から紳士服専門店販売職への転職
【3】事務職に戻りたい(※一度離れた職種に戻る志望動機例文)
私は医療機器メーカーで営業職をしています。提案営業では、いかに早く顧客に必要な商品を届けられるかという点を重視し、営業成績を積み上げてまいりました。しかし、個人の成果よりもチームで仕事に取り組める環境でお客様により良い商品、安心感を与えられる仕事がしたいと考えて転職を決意しました。
前職では健康食品メーカーで一般事務をしていました。迅速な受発注業務に専念し、部内で評価されてきました。改めて事務職という他部門を支える仕事の魅力に気付いたことも転職理由のひとつです。
貴院は医療事務員もチーム医療の一員として重視し、医療スタッフと事務員の連携によって医療サービス向上を目指す風土だと伺いました。
私は現職での営業経験を活かしつつ、貴院の医療事務職において迅速かつ丁寧な事務処理によってチーム医療に携わり、患者サービス向上を図ることで貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※医療機器メーカー営業職からクリニック医療事務職への転職
しっかりした志望動機に「戻りたい職種への強みと熱意」が伝わる理由を加えることがポイントです。
「一度離れた職種に戻る」志望動機のつくり方(※重要)
「一度離れた職種に戻る」ことを魅力的に伝えるためには、ベースになる志望動機が重要です。そこで、私が実践した採用される志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業のアンケート調査で分かりました。
つまり強みが反映されないといつまでも採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析しているか」を見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、自分の強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果で志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓どちらかの方法で書いてみてください。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「一度離れた職種に戻る」私の転職活動体験談
「一度離れた職種に戻る」ことにはデメリットもありますが、個人的にはメリットの方が多いと感じます。
私も転職直後に新しい職場で不慣れさを感じ、一時期、以前の職種に戻りたいと考えて転職活動を再開したことがありました。
最終的には転職しなかったのですが、いくつかの企業から内定をいただきました。どの面接でも、一度離れた職場に戻りたい理由をしっかり聞かれました。
しかし、経験者のためか、全体を通して面接の手応えは良かったです。その職種だけにある苦労に共感できることが評価されたと感じます。
特に、なぜ以前の職種に適性があると考えるのか?その職種での自分の強みは何か?を深堀して聞かれ、それに対応できた点が大きかったですね。
一度離れた職種に戻る場合でも、以前の職種で得意だったこと、その職種での自己の強みを明確にすることが、離れた職種に戻るときのポイントです。
転職成功テクニック
「一度離れた職種に戻る」ための志望動機が書けた方に、内定獲得を早める転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
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しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上「一度離れた職種に戻る」ときのメリット・デメリット、例文を交えた志望動機のつくり方について解説しました。
・独自アンケート調査によれば、採用担当者の「一度離れた職種に戻る応募者」に対する印象は良いことが判明。
・「一度離れた職種に戻る」ときは、出戻り転職と混同しないように注意が必要です。
・「一度離れた職種に戻る」ときのメリットは即戦力になれる、信頼されやすい、雇用条件が良い点。デメリットは通常より即戦力が求められる、再度退職しないか心配される点。
・「一度離れた職種に戻る」ときに志望動機を書くポイントは、採用担当者の不安を払うために、志望動機に「離れた職種でこそ活いる強み」を加えること。
・「一度離れた職種に戻る」ときは、ベースになる志望動機が重要です。ツールを使用して自身の強みを反映した志望動機を作成してみてください。
・私が実践した転職成功テクニックを活用して、内定獲得に一歩前進してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。