
応募先企業が「自分に合っている」と感じたとき、志望動機はどう書く?

企業に「この人しかいない」と思わせる志望動機を意識しましょう。
求人を見て「自分に合っている」と感じても、志望動機の書き方に迷う方は多いでしょう。私も、そう感じた企業に何度も応募してきました。
ただし、「自分に合っている」と感じる気持ちは他の応募者も同じですから、差別化することがカギとなります。
自己分析と企業の特徴に注目し、「なぜ自分に合っているのか」を伝えれば、あなたしかいない…と企業に思わせる志望動機が書けます。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに、「自分に合っている」と感じた企業に採用される志望動機の例文3選と志望動機の作成法を紹介します。
「自分に合っている」の独自アンケート調査

一般企業の採用担当者100名に「自分に合っている」という志望動機の印象について、独自アンケート調査を行いました。
「自分に合っている」ことが志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 2% |
良い | 13% |
どちらでもない | 78% |
悪い | 8% |
その結果、8割弱が「どちらでもない」と回答しました。「良い」との回答は13%で、わずかですが「悪い」との回答もありました。

採用担当者としては、何が自分に合っているのか?をもっと具体的に知りたいのでしょう。
「自分に合っている」と考えるから転職する

リクナビNEXTの退職理由調査では、「職場が合わないから辞めた」という人が大多数を占めています。そもそも、今の職場が合わずに辞めるのは、ある意味で自然なことです。
つまり、あなたの競争相手である応募者も、みな「自分に合っている」と感じて、その企業に応募しているのです。

このため、志望動機を「自分に合っているから」と伝えるだけでは、他の応募者と差別化するのが非常に難しいと言えます。
・転職者の多くが「自分に合っている」と感じて同じ企業に応募している。
「自分に合っている」と合わないことを知る

「自分に合っている」と感じた会社に入りたいと思っても、実際にそのような企業に採用されるとは限りません。
志望動機を考える前に、まずは転職で失敗しないためにも、今の職場で「自分に合わなかったこと」を知っておきましょう。
前職で最も合わないと感じたことを頭に置いておくだけで、それを意識しながら転職活動に臨むことができます。

結果として、選考や面接を通じて自然と「合わない職場」を避けられるようになり、志望動機もより説得力のある内容になります。
・職場の「人間関係」が合わない
・職場の「企業風土」が合わない
・職場の「労働環境」が合わない
「自分に合っている」なら企業の特徴を知る

「自分に合っている」と感じる企業に応募するなら、他者と差別化するために企業の特徴をしっかり知ることがカギです。
企業の採用担当者は、自分たちが持っている思いや企業努力に共感されると、やはり嬉しいものだからです。

志望動機で採用担当者が気づきを得られるような会社の隠れた魅力を指摘すると、「わが社に合っている人材」と見られやすくなります。
・力を入れて取り組んでいる事業
・社長や経営陣が持っている情熱
・企業独自の風土や社員達の人柄
「自分に合っている」の志望動機のつくり方(※重要)

「自分に合っている」という志望動機を書くため、企業の特徴を踏まえた志望動機の作成法をご紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職しました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「自分に合っている」の志望動機の例文3選

志望動機をつくる2つの方法を使い、強みや企業の特徴を踏まえて作成した志望動機の例文3選を紹介します。

下記の企業の特徴に合わせて、「自分こそが会社に合っている」ことを示します。
・力を入れて取り組んでいる事業
・社長や経営陣が持っている情熱
・企業独自の風土や社員達の人柄
【1】力を入れて取り組んでいる事業(が自分に合っている)
【自己分析で分かった強み:バイタリティ】
私は損害保険会社で営業職として働いています。ルート営業に加えて、自ら新たな取引先の開拓に積極的に取り組み、営業成績に反映させてきました。しかし、現職では新規開拓を任される機会が少なく、より挑戦的な社風の会社でキャリアアップを図りたいと考え、転職を決意しました。
貴社は、難病や高額治療にも対応できる新型ペット保険を開発し、新規顧客獲得のために全国に代理店営業網を拡大しています。
私は、貴社のように市場で競争力を高めつつ、多くの飼い主とペットが安心して生活できる社会の実現に貢献する企業で、挑戦心を活かして新規顧客のチームの一員として活躍したいと強く希望し、志望しました。
※損害保険会社営業職からペット損害保険会社営業職への転職
【2】社長や経営陣が持っている情熱(が自分に合っている)
【自己分析で分かった強み:社交性】
私はキッズアパレルメーカーで販売職を担当しています。社交性を活かして、笑顔と明るい接客でお客様に商品の価値以上の満足感を提供することにやりがいを感じています。しかし、職務の中でより幅広い商品やサービスの提供に携わり、事業全体の成長を感じられる役割に関心を抱き、転職を決めました。
貴社は農業器具メーカーとして、経営陣の方々が地産地消を推進する農家の支援を通じて地域活性化の実現を目指している点に大変共感しました。
貴社の営業事務職として働くことで、事務処理業務はもちろん、顧客のヒアリングに積極的に取り組み、個々の顧客に合わせた提案やアフターサービスを行うことで、貴社の営業部門を全力でサポートできると考えています。貴社の情熱と志を共にし、使命感を持って貴社の発展に貢献したいと考え、応募いたしました。
※キッズアパレルメーカー店舗販売員から農業器具メーカー営業事務職への転職
【3】企業独自の風土や社員達の人柄(が自分に合っている)
【自己分析で分かった強み:オーガナイズ能力】
私は総合商社において受付事務職を担当しています。来客対応や電話応対、文書管理など、細部に注意を払いながら、ミスを最小限に抑えることに努めました。しかし、ひとりで受付や事務処理を黙々とこなす業務にとどまらず、職員同士の連携を通して、より幅広い事務業務に携わる機会を求めて転職を決意しました。
貴院は患者情報の管理や医療保険請求など、正確性が求められる業務に携わる一方で、医療スタッフと事務職員が協力して患者サービスに徹する風土があると伺っています。
貴院では、私の正確性を追求する事務処理能力を活かしつつ、職員が共同して業務の効率化を図る環境で、患者満足度の向上に貢献できると考え、応募いたしました。
※総合商社受付事務職からクリニック医療事務職への転職

自分の「強み」を理解し、企業の特徴をしっかりとつかんでおくだけで、「自分に合っている」という志望動機に説得力が生まれます。
「自分に合っている」の私の転職活動体験談

私も企業に応募する際は、「自分に合っている」「これだ」と感じて志望動機を書いてきました。
しかし、さまざまな求人に対して「自分に合っている」と感じて応募し続けていると、結局は転職できないことになりかねません。
気づかないうちに、自分が無理に応募する会社に合わせていくようになっていたのです。そのため、「こういう職場は合わない」と常に考えることが大切だと実感しました。
また、書類選考や面接で、会社の雰囲気に触れると、「やっぱり違うな」と直感的に感じることも増えました。
やはり、転職回数は少ない方が良いというのが日本社会の現状です。収入やキャリアの面でも、少ない方が有利な場面が多いのは事実です。
だからこそ、「自分に合っている」企業に転職するには、焦らず吟味することが大切だと感じました。
「合わないこと」を明確にしておき、企業の特徴をしっかりと把握することで、ミスマッチを防ぐことができます。

そのうえで、「自分に合っている」と納得できる企業に対して、説得力のある志望動機を書くことが、採用につながる近道だと思います。
転職成功テクニック

「自分に合っている」という志望動機が形になったら、ホワイト企業入社に繋がる転職成功テクニックを実践してください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに、「自分に合っている」と感じた企業に採用される志望動機の例文3選と志望動機の作成法を解説しました。
・「自分に合っている」と考えるから応募する人が大多数であり、ライバルとの差別化を図らないと転職に成功することは難しい。
・「自分に合っている」と考えて志望動機を書く場合、反対に「合わないこと」を明確にして、これだけは避けたい、と考える条件を自分なりに持っておきましょう。
・「自分に合っている」志望動機は「型」に当てはめてつくります。しかし、自己分析で強みを理解し、企業の特徴をしっかりつかむことが、採用担当者の心をつかむポイントです。
・「自分に合っている」と考えて志望動機を書くなら、企業に「わが社に合っている人材」と特別視されるよう「企業の特徴」をしっかり調べ、志望動機で指摘しましょう。
・ホワイト企業内定を決める転職成功テクニックをぜひ実践してください。

皆さんの転職成功を心からお祈りしています。