
「前職で学んだこと」を聞かれたら、どう答えたらいい?

文化、風土といった応募先企業の特徴にマッチするように答えましょう。
「前職で学んだこと」を面接でどう答えるべきか、あるいは志望動機にどう書けばよいか悩んでいませんか?
私も面接で「前職で学んだこと」を質問された経験があります。転職活動当初は、どのように答えるべきか大変迷いました。
しかし、企業が求めている答えは、意外とシンプルです。企業は、企業の特徴に合い長く働ける人材かどうかを確認したいだけです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに、「前職で学んだこと」に答える面接例文3選や、採用される志望動機の作成法を解説します。
「前職で学んだこと」の独自アンケート結果

転職面接において「前職で学んだこと」を回答できる応募者の印象について、採用担当者を対象に独自アンケート調査を実施しました。
「前職で学んだこと」に回答できる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 78% |
良い | 11% |
どちらでもない | 9% |
悪い | 2% |
その結果、『大変良い』『良い』と評価された回答が全体の9割を占め、その他の回答は1割程度でした。

「前職で学んだこと」をしっかりと回答できる応募者の印象は、非常に良いことが分かります。
「前職で学んだこと」について聞かれる理由

企業の採用担当者は、「前職で学んだこと」を通じて、自社の文化や風土に合う人材かどうかを見ています。
150人への調査では、多くの採用担当者が「早期退職されることが心配」「早期退職されると自己責任を感じる」と回答しています。
つまり、企業は応募者の活躍を期待する以前に、まず自社にマッチし、長く働いてくれる人材を求めているのです。

そのため、「前職で学んだこと」に答える際は、スキルや実績よりも、応募企業の特徴に合う人材であるとアピールするほうが有効です。
・営業成績を上げてくれそうな人材より、マッチする人材
・事務処理能力を発揮しそうな人材より、長く働ける人材
「前職で学んだこと」は企業の特徴に合わせる

「前職で学んだこと」を回答する際は、応募先企業の文化や風土に合う学びのエピソードを伝えましょう。
たとえば、応募先企業に「意見交換が活発」「個人の成績を評価」「社員の連携を重視」といった企業文化があるとします。
その場合、前職でも同じような経験をしたエピソードを語り、良い学びを得たことを説明しましょう。

特に、その経験を通じて「やりがいを感じた」など、前向きに仕事に取り組めたことを強調することがポイントです。
・自由で意見交換が活発
・個人の成績を評価する
・社員の連携を重視する
「前職で学んだこと」を答える志望動機の作り方(※重要)

企業の特徴に合わせながら「前職で学んだこと」に答えるため、まずは志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

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「前職で学んだこと」の志望動機と面接例文3選

志望動機をつくる2つの方法をもとに、「前職で学んだこと」を含む志望動機形式の面接例文3選を紹介します。

今回は、以下3つの「企業の特徴」に合わせて、前職で学んだことを書きます。
・自由で意見交換が活発な企業
・個人の成績を評価する企業
・社員の連携を重視する企業
①自由で意見交換が活発な企業(太字※前職で学んだこと)
私は不動産会社で営業職として働いており、主に契約交渉の業務に携わってきました。その中で上司に相談のうえ、私独自の販売プランを提案することで、営業成績に大きく貢献できました。独自の意見が尊重される環境でやりがいをもって仕事に取り組む姿勢が結果につながる良い学びを得ました。
しかし、現在の職場では、特定の商材や価格帯の物件を取り扱うことが多く、顧客に対してより柔軟な商品提案ができる環境を求めて転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、社員の声に耳を傾け、業務プロセスの改善や新商品の開発に熱心であると聞いています。
私は貴社において、新商品の開発に貢献できる営業スタイルを追求し、市場ニーズを正確に捉えた提案を行うことで、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
②個人の成績を評価する企業(太字※前職で学んだこと)
私は前職で百貨店の販売職として勤務していました。接客スキルを磨くことで、リピート購買や口コミによる新規顧客の獲得に繋がり、個人の接客力だけで店舗の販売実績に大きく反映されることを学び、大変な喜びと達成感を感じることができました。
しかし、百貨店業界では大規模な店舗や多数の販売員が存在するため、個人の貢献度を客観的に評価することが難しい側面もあります。そのため、より個人の努力が評価される環境でキャリアを追求したいと考え、転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、目標販売台数に応じた加算評価制度など、個人の販売実績を公正に評価する環境を整えていらっしゃいます。
私は貴社において、自身の接客スキルや販売力を最大限に活かすことで、貴社の発展に貢献すると同時に、自己成長を遂げることを期待して応募いたしました。
※百貨店販売職から自動車ディーラー営業職への転職
③社員の連携を重視する企業(太字※前職で学んだこと)
私は法律事務所で事務職を担当しています。大規模な案件において、職員が連携して情報収集や文書作成業務を行い、弁護士をサポートすることで、クライアントの要望に応える結果を生み出せることを学び、職員同士で喜びを共有しました。
しかし、最近は個別案件が増えたため、メンバーとの連携機会が減少してしまいました。そのため、より社員同士の連携が重視される仕事で、自身の能力を発揮したいと考え、転職を決意しました。
貴社は新鋭の化学繊維メーカーとして、社員のチームワークを重視し、営業事務職においては営業チームと連携してクライアントのニーズや要望に関する資料や提案書の作成に携われる環境だと伺っています。
貴社において、前職で培ったチーム全体で業務サポートを行う姿勢や、職員の連携を促進する役割を活かすことで、貴社の事業展開に貢献できると考えて応募いたしました。
※法律事務所事務職から化学繊維メーカー営業事務職への転職

志望動機の作り方に沿って、応募企業の特徴に合わせながら「前職で学んだこと」をつくりあげてください。
「前職で学んだこと」と私の転職面接体験談

私も以前、面接で「前職で学んだこと」を質問されたことがあります。転職を始めたばかりの頃は、よく考えずに学んだことをそのまま話していました。
やはり、面接官の反応はあまり良くありませんでした。そこで、「前職で学んだことを応募先でどう活かすか」を語るようになりました。
実際にやってみると手応えはありましたが、よく考えると、それは職務経歴書や志望動機にも書いてある内容と重なっていました。
そこで、なぜ面接官は「前職で学んだこと」をわざわざ聞くのか、その意図を考えるようになりました。
その結果、転職のキッカケや仕事に取り組む姿勢が会社に合っているかを確認して、人となりを見ようとしているのだと気づきました。
つまり、「前職で学んだこと」は価値観や姿勢を伝えるものであり、企業に合う人物かを確かめる質問なのです。
それ以来、志望動機や面接では、応募先企業の文化に合った学びを意識して話すようにし、内定につながる回答ができるようになりました。

皆さんも、例文を参考にしつつ、自分の経験を企業の価値観に結びつけて話せるように準備しておくことをおすすめします。
転職成功テクニック

「前職で学んだこと」の志望動機、面接対策ができたら、ホワイト企業入社に役立つ転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに、「前職で学んだこと」に答える面接例文3選と採用される志望動機の作成法を解説しました。
・「前職で学んだこと」について独自アンケートを実施したところ、採用担当者の印象は概ね良いことが分かりました。
・「前職で学んだこと」について聞かれるのは、企業が応募者について「会社にマッチして長く働いてくれる人材」かを確認したいからです。
・「前職で学んだこと」について志望動機を書いたり、質問に答える際は、会社の特徴に合う「同じような経験をしたエピソード」について、やりがいを持って取り組んだことを語りましょう。
・「前職で学んだこと」について志望動機を書く場合は、自己分析で分かった強みをもとに作成する方法を実践してください。
・転職成功テクニックを実践すれば、ホワイト企業の内定獲得率が向上します。

皆さんの転職成功を心からお祈りしています。