「前職で学んだこと」について聞かれたら、どう答えたらいい?
応募先企業が大切にしている企業文化、風土にマッチする内容にすればOK。
「前職で学んだこと」について聞かれたら、どう答えるべきか、あるいは志望動機にどう書けば良いか、悩んでいませんか?
私も以前、面接で「前職で学んだこと」について質問された経験がありますが、転職活動に慣れていない頃は大変迷いました。
しかし、企業が求めている答えは意外と簡単です。企業は自社の文化や風土に合う人材か、長く働いてくれる人材かを確認したいだけなのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験をもとに「前職で学んだこと」についての面接例文と採用される志望動機の作成法を解説します。
「前職で学んだこと」の独自アンケート結果
転職面接において『前職で学んだこと』に対して回答できる応募者の印象について、当サイトで採用担当者を対象に独自アンケート調査を実施しました。
その結果、『大変良い』『良い』と評価された回答が全体の9割を占め、その他の回答は1割程度でした。
『前職で学んだこと』に対してしっかりと回答できる応募者の印象は、非常に良いことが分かります。
「前職で学んだこと」について聞かれる理由
一般企業の採用担当者150人の調査で73%の採用担当者が最も心配なことは、採用した人材に『早期退職される』ことだと回答しました。
また、早期退職した場合、96%の採用担当者は、採用した人材が早期退職すると『自己責任を感じる』と回答しています。
・優れた営業成績を上げてくれそうな人材
・高度な事務処理能力を発揮しそうな人材
企業の採用担当者は、以上のような活躍を応募者に期待する前に、会社にマッチして長く働いてくれる人材を求めています。
ですから「前職で学んだこと」に回答する際は、前職でのスキルや実績より応募企業の文化や風土に合う人材だとアピールする方が有効です。
「前職で学んだこと」企業の特徴に合わせる
「前職で学んだこと」について回答する際は、前職での学びを通じて、応募する企業の文化や風土に合う学びのエピソードを答えると良いです。
例えば、応募する企業に以下のような企業文化、風土があるとしましょう。
前職の業務のなかで応募先企業の特徴と同じような経験をしたエピソードを語り、良い学びが得られたことを説明するのです。
ポイントは、前職で同じような経験をしたときに、やりがいをもって仕事に取り組めた、と強調することです。
「前職で学んだこと」についての例文集3選
「前職で学んだこと」について志望動機の形式で例文を3つ紹介します。
以下3つの企業の特徴に合わせて、前職で学んだことを書きます。
①自由で意見交換が活発な企業(太字※前職で学んだこと)
私は不動産会社で営業職として働いており、主に契約交渉の業務に携わってきました。その中で上司に相談のうえ、私独自の販売プランを提案することで、営業成績に大きく貢献できました。独自の意見が尊重される環境でやりがいをもって仕事に取り組む姿勢が結果につながる良い学びを得ました。
しかし、現在の職場では、特定の商材や価格帯の物件を取り扱うことが多く、顧客に対してより柔軟な商品提案ができる環境を求めて転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、社員の声に耳を傾け、業務プロセスの改善や新商品の開発に熱心であると聞いています。
私は貴社において、新商品の開発に貢献できる営業スタイルを追求し、市場ニーズを正確に捉えた提案を行うことで、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
②個人の成績を評価する企業(太字※前職で学んだこと)
私は前職で百貨店の販売職として勤務していました。接客スキルを磨くことで、リピート購買や口コミによる新規顧客の獲得に繋がり、個人の接客力だけで店舗の販売実績に大きく反映されることを学び、大変な喜びと達成感を感じることができました。
しかし、百貨店業界では大規模な店舗や多数の販売員が存在するため、個人の貢献度を客観的に評価することが難しい側面もあります。そのため、より個人の努力が評価される環境でキャリアを追求したいと考え、転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、目標販売台数に応じた加算評価制度など、個人の販売実績を公正に評価する環境を整えていらっしゃいます。
私は貴社において、自身の接客スキルや販売力を最大限に活かすことで、貴社の発展に貢献すると同時に、自己成長を遂げることを期待して応募いたしました。
※百貨店販売職から自動車ディーラー営業職への転職
③社員の連携を重視する企業(太字※前職で学んだこと)
私は法律事務所で事務職を担当しています。大規模な案件において、職員が連携して情報収集や文書作成業務を行い、弁護士をサポートすることで、クライアントの要望に応える結果を生み出せることを学び、職員同士で喜びを共有しました。
しかし、最近は個別案件が増えたため、メンバーとの連携機会が減少してしまいました。そのため、より社員同士の連携が重視される仕事で、自身の能力を発揮したいと考え、転職を決意しました。
貴社は新鋭の化学繊維メーカーとして、社員のチームワークを重視し、営業事務職においては営業チームと連携してクライアントのニーズや要望に関する資料や提案書の作成に携われる環境だと伺っています。
貴社において、前職で培ったチーム全体で業務サポートを行う姿勢や、職員の連携を促進する役割を活かすことで、貴社の事業展開に貢献できると考えて応募いたしました。
※法律事務所事務職から化学繊維メーカー営業事務職への転職
応募企業の特徴に合わせて「前職で学んだこと」をつくりあげていくコツがご理解いただけたと思います。次はこのような志望動機を書く方法を解説します。
「前職で学んだこと」志望動機のつくりかた(※重要)
「前職で学んだこと」で紹介した志望動機の例文は、上記の【型】に沿って書いています。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で判明しました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「前職で学んだこと」私の転職体験談
「前職で学んだこと」について、私も面接で質問されたことがあります。転職を始めた頃は、そのまま受け止めて、学んだことを淡々と話していました。
当然ながら、これだと面接官の反応も鈍く、さまざまな情報を調べた結果、前職で学んだことを応募先企業でどのように活かせるのかを具体的に話すようにしました。
しかし、前職の経験で活かせることは職務経歴書にも書いてあるし、志望動機の最後でも、それについては触れています。
面接官が「前職で学んだこと」を知りたい根本的な理由を考えたときに、それは転職のキッカケや仕事に取り組む姿勢が会社に合っているか確認したいからだと気づきました。
仕事に対する価値観の一致ですね。それ以降は面接でも、志望動機を書くときも、応募する企業の風土や文化に注目し、それにマッチする内容を強調するようにしました。
皆さんも例文を参考にして志望動機を書いたり、面接で「前職で学んだこと」について聞かれても、即座に答えられるように準備しておくことをおすすめします。
「前職で学んだこと」転職成功テクニック
「前職で学んだこと」についての志望動機、面接対策ができたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上「前職で学んだこと」について面接例文と志望動機のつくりかたを解説し、合わせて転職成功テクニックも紹介しました。
・「前職で学んだこと」について独自アンケートを実施したところ、採用担当者の印象は概ね良いことが分かった。
・「前職で学んだこと」について聞かれるのは、企業が応募者について「会社にマッチして長く働いてくれる人材」かを確認したいから。
・「前職で学んだこと」について志望動機を書いたり、質問に答える際は、会社の特徴に合う「同じような経験をしたエピソード」について、やりがいをもって取り組んだことを語ろう。
・「前職で学んだこと」について志望動機を書く場合、自己分析結果から志望動機を作成する方法をぜひ実践してみてください。面接官を唸らせる志望動機になるはずです。
・転職成功テクニックを実践すれば、内定獲得率が飛躍的に向上します。
皆さんの転職成功を心からお祈りしています。