
転職面接で「これまで培ってきた能力やスキル」を聞かれたら?

自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答すればOKです。
転職面接で「これまで培ってきた能力やスキル」を聞かれたとき、どう答えるべきか悩んでいませんか?私も能力やスキルのアピール方法に頭を抱えていました。
採用担当者がこの質問をする目的は、応募者の能力やスキルを通じて、自社で活躍できる人材かどうかを確かめるためです。
私は、自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答することで、採用担当者に一貫性を伝え、複数の企業から内定を得てきました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
ここでは、私の転職体験をもとに、面接で「これまで培ってきた能力やスキル」を聞かれた際の回答例文3選と志望動機の作成法をご紹介します。
「これまで培ってきた能力やスキル」に関するアンケート

「これまで培ってきた能力やスキル」を答えられる応募者の印象について、当サイトで独自にアンケートを実施しました。
「これまで培ってきた能力やスキル」に答えられる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 27% |
良い | 56% |
どちらでもない | 14% |
悪い | 3% |
一般企業の採用担当者100名を対象に調査した結果、「大変良い」が27%、「良い」が56%で計83%となりました。

培ってきた能力やスキルをしっかりとアピールできれば、採用担当者に好印象を残せることが分かります。
・「これまで培ってきた能力やスキル」に答えられる応募者:83%の採用担当者が「印象が良い」と回答。
「これまで培ってきた能力やスキル」を面接で聞かれる理由

採用担当者が「これまで培ってきた能力やスキル」を転職面接で聞く理由は、下記の通りです。
・「強み」を理解しているか確認したい
・「企業研究」をしているか確認したい
・「志望動機」との一貫性を確認したい
「強み」を理解しているか確認したい
採用担当者は「これまで培ってきた能力やスキル」を確認し、応募者が自分の強みを理解しているかどうかを見ています。
「これまで培ってきた能力やスキル」は、言い換えれば、自分の強みということになります。
強みを理解していないと、転職後に新しい職場でどのように活躍したいかを、自分でも把握できていないと判断されます。

このため、私はあらかじめ自己分析を行い、自分の強みを明確にしておきました。
「企業研究」をしているか確認したい
採用担当者は、企業研究を行って求人内容をしっかりと理解しつつ、入社意欲が高い人材を求めています。
これまで培ってきた能力やスキルを聞いて、応募先企業の文化や社風に合わせながら回答できるかを見ているのです。
このため、事前に企業研究を行い、応募先企業に合わせた能力やスキルを挙げてアピールする必要があります。

私も面接前には、入念な企業研究を行っていました。
「志望動機」との一貫性を確認したい
採用担当者は、「これまで培ってきた能力やスキル」の回答を通じて、志望動機との一貫性をチェックしています。
履歴書や面接の冒頭で述べる志望動機と、面接中の回答にズレがなければ、面接官に好印象を与えられます。
転職活動に対して一貫した姿勢を示すことで、真剣に取り組んでいることが伝わり、採用担当者も安心して次の選考に進めます。

私も転職活動中、履歴書に目を落としながら、こちらの回答をじっくり聞いている面接官の姿を何度も目にしました。
・「これまで培ってきた能力やスキル」を聞く理由⇒強みの理解、企業研究、志望動機との一貫性の確認。
「これまで培ってきた能力やスキル」で避けるべきNG回答例

「これまで培ってきた能力やスキル」について、避けるべきNG回答例は以下の通りです。
・「強み」を理解していない
・「企業研究」が不足している
・「志望動機」と一貫性がない
「強み」を理解していない
「これまで培ってきた能力やスキル」について、強みを理解していないと思われる回答は避けましょう。
培ってきた能力やスキルが多すぎたり、それらを裏付ける前職でのエピソードがないと、強みの理解不足と見なされます。

私も面接では、なるべく採用担当者に分かりやすく、前職のエピソードを交えて自分の強みをアピールしました。
「企業研究」が不足している
「これまで培ってきた能力やスキル」において、企業研究が不足していると思われる回答は避けましょう。
どんなに素晴らしい能力やスキルでも、応募先の企業の文化や社風に合っていなければ、採用されることはありません。
採用担当者は離職率を気にします。企業に合わないと感じられる人材は会社に定着しないと見なされ、採用されません。

私も、転職エージェントから「良い人だけど、うちには合わない」という理由で不採用になる人が多いと聞きました。
「志望動機」と一貫性がない
最後に、志望動機と「これまで培ってきた能力やスキル」の間に一貫性がないと思われる回答は避けましょう。
転職活動の「顔」と言える志望動機と回答内容が矛盾していると、採用担当者の信頼を損ねます。
転職面接では、採用担当者に「一緒に働きたい」と信頼してもらえるかどうかが、採用につながる決め手だからです。

このため、私も作成した志望動機に沿った一貫性のある回答を心がけました。
・「これまで培ってきた能力やスキル」で避けるNG回答⇒強みを理解していない、企業研究が不足している、志望動機と一貫性がない回答。
「これまで培ってきた能力やスキル」では志望動機が重要!

「これまで培ってきた能力やスキル」は、自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答することが、内定に直結します。
志望動機をもとに回答することで、採用担当者に対し、十分な企業研究や一貫性を示しつつ、NG回答を避けることができます。
さらに、応募者の『強み』を改めて採用担当者に印象づけることもできるのです。

私も、志望動機をしっかりと準備することで、複数企業から内定を獲得することができました。
・「これまで培ってきた能力やスキル」⇒自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答する。
「これまで培ってきた能力やスキル」の志望動機の作り方(※重要)

「これまで培ってきた能力やスキル」に回答するため、ベースとなる『強み』を反映した志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが自分の『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「これまで培ってきた能力やスキル」の志望動機と面接例文

志望動機をつくる2つの方法で作成した志望動機と「これまで培ってきた能力やスキル」に対する転職面接の回答例文3選を紹介します。

「これまで培ってきた能力やスキル」に回答するときは、以下のポイントに注意しましょう。
・「強み」をもとにこれまで培ってきた能力やスキルを述べる。
・これまで培ってきた能力やスキルの「エピソード」を述べる。
・志望企業でも培った能力やスキルを「活かす姿勢」を述べる。
志望動機と回答例文①(※これまで培ってきた能力やスキル)
【自己分析で診断した強み:共感力】
私は不動産会社で営業職を務めています。顧客のニーズに深く共感し、最適な住宅を提案することで成約を重ねてきました。しかしながら、既存物件のみの提案に限界を感じ、より柔軟な住宅提案ができる環境で、営業力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や充実したアフターサービスを通じて顧客満足度を高めている点に、感銘を受けました。
現職の営業経験を活かし、貴社の先進的な住宅設備やアフターサービスを通じて顧客と永続的な信頼関係を築き上げ、顧客満足度を高めることで貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職

「これまで培ってきた能力やスキル」を教えてください。

私は共感力を活かした営業スキルを培ってきました。現職では、予算内で特定の地域に住みたいと考えているお客様が多数いらっしゃいました。私は低価格の物件をただ紹介するだけではなく、お客様とじっくり話し合い、優先順位を伺いました。例えば、ご家族の安全と交通の利便性を重視されているお客様には、ご希望地域の近隣で、交通アクセスが良く、治安の良い物件をご提案し、契約に結びつけてきました。御社で働く機会をいただければ、この経験を活かし、お客様一人ひとりの隠れたニーズを見極めた住宅づくりのご提案によって、満足度の高い営業を目指したいです。
志望動機と回答例文②(※これまで培ってきた能力やスキル)
【自己分析で診断した強み:人あたり(気配り)】
私はスポーツ用品店で販売を担当しておりました。きめ細やかな接客でお客様との信頼関係を築き、リピート購入を促進することで、店舗売上に貢献してまいりました。今後は接客によってお客様に付加価値を提供できる環境でキャリアを積みたいと考え、転職を決意しました。
貴社のホテルは地元企業と協業した観光案内サービスや地産地消レストランを併設し、ホスピタリティを追求していることに強く魅力を感じました。
私は販売経験を活かしながら、宿泊客一人ひとりに合わせた洗練された接遇によって、お客様に忘れられない滞在体験を創出し、リピート利用率を高めることで貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募いたしました。
※スポーツ用品店販売員からホテリエへの転職

「これまで培ってきた能力やスキル」を教えてください。

私はお客様に対するきめ細やかな接客スキルを培いました。前職では、お客様からクレームをいただくこともありました。販売中のスポーツウェアに関するクレームを受けた際も、謝罪だけでなく、お客様のスポーツに関する話題で会話を広げ、お客様との距離を縮めるよう努めました。お客様は私の接客を気に入ってくださり、最終的に他の商品も併せて購入してくださいました。お客様と信頼関係を深めることが、企業の利益に繋がることを実感しました。御社のホテルでも、前職での接客経験を生かし、ホテルの顔として宿泊客に寄り添う丁寧なサービスで、ホテルのファンを増やし、リピーターの増加に貢献したいです。
志望動機と回答例文③(※これまで培ってきた能力やスキル)
【自己分析で診断した強み:サポート力】
私は自動車販売店で営業事務を担当しております。顧客からの問い合わせ対応や車両販売における各種事務手続きを迅速に処理し、営業部門をサポートすることで販売台数の増加に貢献してまいりました。しかしながら、現職では主に後方事務を担当しており、より直接顧客と関わる環境で事務処理能力を磨きたいと考えて転職を決意いたしました。
貴院は新しい予約システムの導入や医療事務員をチーム医療の一員として位置づけ、患者満足度の向上を目指していると伺いました。
貴院において、迅速かつ丁寧な事務業務に努めながら、チーム医療の一員としての自覚を持ち、医療スタッフを力強くサポートすることで、患者満足度の向上に貢献したいと考え、志望いたしました。
※自動車販売会社営業事務職からクリニック医療事務職への転職

「これまで培ってきた能力やスキル」を教えてください。

私はサポート力を活かした事務処理能力を培いました。現職の販売促進キャンペーンでは、電話応対や販売資料の作成だけでなく、営業スタッフが販売活動に集中できるようサポートしました。過去の販売履歴を見て、購入パターンや顧客の興味がある車種、購入周期を見極め、新車に関心が高そうな既存顧客を営業担当者と共有しました。この結果、キャンペーン期間中の再購入率を向上させることができました。御院においても、チーム医療の一員として、効率的な医療事務業務を行い、患者様への細やかな配慮をもって医療スタッフを全力でサポートしたいと考えています。
「これまで培ってきた能力やスキル」と私の転職活動体験談

転職活動中の面接で、私も自分がこれまで培ってきた能力やスキルに関する質問を何度か受けたことがあります。
面接官が本当に応募者の能力やスキルを確認しようとしている場合もあれば、そうではなく、別の観点から質問している場合もあります。
そうした中で、企業の採用担当者が何より重視しているのは、応募者が転職活動にどれだけ一貫した態度と真剣さで臨んでいるか、という点です。
採用担当者にとって何より避けたいのは、入社後すぐに退職してしまう早期退職者を出すことです。採用に投じたコストや時間が無駄になるからです。
そのため面接官は、応募者がどれだけ熱意を持って転職活動を行っているか、また、転職後に会社に馴染んで定着し、長く働いてくれるかどうかを見ています。
つまり、表面的なスキルだけでなく、会社との相性や将来的な定着の見込みまで含めて判断しているのです。
ここで注意すべきなのが、これまで培ってきた能力やスキルのアピールばかりに集中しすぎると、志望動機と矛盾してしまうことがある点です。

まずは、中心となる志望動機をしっかりと準備し、そのうえで自分の能力やスキルを結び付けて話すことが、採用への近道になります。
転職成功テクニック

「これまで培ってきた能力やスキル」の面接例文に加えて、ホワイト企業に内定する転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに面接で「これまで培ってきた能力やスキル」を聞かれた際の回答例文3選と志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケートの結果、「これまで培ってきた能力やスキル」に答えられる応募者に対し83%の採用担当者が「印象が良い」と回答した。
・「これまで培ってきた能力やスキル」を聞かれる理由は、強みの理解、企業研究、志望動機との一貫性の確認。
・「これまで培ってきた能力やスキル」についてのNG回答は、強みを理解していない、企業研究が不足している、志望動機と一貫性がない回答。
・「これまで培ってきた能力やスキル」は、自分の強みを反映した志望動機をもとに回答することが内定につながる。
・「これまで培ってきた能力やスキル」に回答するため、自己分析で分かった強みを反映した志望動機を作成してください。
・「これまで培ってきた能力やスキル」は、強み、エピソード、志望企業でも培った能力やスキルを活かす姿勢を述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業の内定獲得率を高めてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。