転職面接で「職場の雰囲気が合わない」という退職理由はどう伝えるべき?
まずはキャリアアップを中心とした志望動機を作成し、その上で「職場の雰囲気が合わない」という退職理由も加えて説明すればOKです。
「職場の雰囲気が合わない」という理由で退職したい…しかし、次の転職先にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も同じ悩みを抱えた経験があります。
一般的に企業の採用担当者は、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を聞くと、雰囲気が合わなければ辞める人だというネガティブな印象を持ちます。
まずはキャリアアップを中心とした志望動機を作成し、職場の雰囲気が合わないことを「社風」に言い換えて伝えることがポイントです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めた志望動機の面接例文3選と、採用される志望動機の作成法をご紹介します。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由者の印象
今回、当サイトで「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由である応募者の印象について独自アンケート調査を実施しました。
一般企業の採用担当者100名の調査で、印象が「悪い」が45%でトップとなり、「大変良い」「良い」といった肯定的な回答は16%でした。
なぜ、職場の雰囲気が合わないと感じたのか?をきちんと説明できなければ、厳しい印象になりそうです。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の印象:採用担当者の45%が「悪い」と回答。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由者の割合
続いて、転職者のうち「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の人の割合についてご紹介します。
リクナビNEXTの調査によると、退職理由の本音ランキングでは『社風が合わなかった』という理由が全体の6%を占め、7位にランクインしています。
一方、同調査の建前の退職理由ランキングには「社風が合わなかった」は含まれていません。
つまり、職場の雰囲気が合わないことが退職理由である人は多いものの、実際の面接ではその理由を伝えない人が多いということです。
・「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由者の割合:退職理由全体の6%(ランキング7位)
「職場の雰囲気が合わない」が退職理由のデメリット
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由をそのまま伝えると、以下のデメリットが考えられます。
「一貫性」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由だけでは、採用担当者に就職から転職に至るまで一貫性がない人材という印象を与える可能性があります。
・自分の希望する職場環境や職務内容について十分に調べずに前職に就職した。
・短期間で職場を変える人で、自社に入っても同じ理由で退職するかもしれない。
採用担当者は、自分自身のキャリア観が一貫していて転職に対する真剣度が高い応募者に魅力を感じるからです。
「状況適応力」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由だけでは、状況適応力がない人材だと思われる可能性があります。
・新しい職場環境やチームに適応するのが難しい。
・問題が発生したときに、環境のせいにしてしまう。
転職後は、周囲の人間関係が一変し様々な業務課題と直面するわけですから、採用担当者としても状況適応力が高い人材を求めています。
仕事への「熱意」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由では、そもそも仕事に対する熱意がない人材という印象を与える可能性があります。
・仕事そのものよりも職場環境を重視している。
・企業や事業の発展に貢献したいという意識が低い。
採用担当者としては、常に高い意欲やモチベーションを維持して仕事に向き合ってくれる人材を求めています。
・「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由のデメリット:一貫性がない、状況適応力がない、仕事への熱意がない人材と思われる。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の伝え方
リクナビNEXTの調査では、建前(タテマエ)の退職理由として38%の転職者が『キャリアアップしたかった』ことを述べて転職に成功しています。
本音(社風が合わなかった)の退職理由ではなく、建前としてキャリアアップを伝えた方が圧倒的に採用されやすいためです。
つまり、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由は、キャリアアップを中心とした志望動機に含めて伝えれば良いのです。
私もキャリアアップを中心に志望動機を書き、必要があれば本音を含めて伝えることで内定を獲得してきました。
・「職場の雰囲気が合わない」が退職理由⇒キャリアアップが中心の志望動機に含めて伝える。
「職場の雰囲気が合わない」志望動機のつくり方(※重要)
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めて伝えるための、ベースとなるキャリアアップが中心の志望動機作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、面接官の9割が「応募者が自己分析しているか」を見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。あなたの強みをもとに書くからです。
私は自己分析で分かった「強み」で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「職場の雰囲気が合わない」を含む志望動機例文
志望動機のつくり方の方法で書いた「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含む志望動機例文3選を紹介します。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を伝えるときのポイントは、以下の通りです。
志望動機例文①(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)
【応募者の強み:共感性】
私は不動産会社で営業を担当しています。お客様に深く共感する営業に努め、信頼関係を築くことで物件の新規契約を獲得してまいりました。しかし、短い契約期間でお客様との関係が終了する不動産業界から、より長くお客様とお付き合いできる環境で営業力を高めたいと考え、転職を決意しました。
また、現職では成果のみを優先する社風があり、厳しいノルマのために社員は目標だけに専念し、顧客満足度に悪影響がでることもありました。このため、今後は顧客第一の姿勢を一貫して営業に取り組みたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は自動車ディーラーとして車検や整備案内を通じて既存顧客と長い信頼関係を築き、新車販売につなげていることに感銘を受けました。
私は現職の営業経験を活かし、一人のお客様とじっくりと向き合い、深い信頼関係を築くことで新車販売の成約率を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)
【応募者の強み:人当たり】
私は紳士服専門店で販売を担当していました。丁寧かつ人当たりの良い接客を心がけ、リピーター客の獲得に取り組み、店舗売上に貢献してまいりました。しかし、既製品のみを扱うのではなく、お客様に対して柔軟な提案ができる環境でキャリアアップしたいと考えて転職を決めました。
前職では接客の質よりも短期的な売上を重視する傾向が強く、お客様に対して十分な接客ができないことがありました。このため、今後は接客を通じて商品を磨き上げ、お客様にご満足いただける形で提供したいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は旅行代理店として、レジャー施設を盛り込んだツアーの企画・販売を武器に柔軟なプランをお客様にご提供し、顧客満足度の向上を追求している姿勢に魅力を感じました。
私は前職の接客経験を活かしながら、お客様一人ひとりの希望に応じた旅行プランを提案することで、顧客満足度を満たし、リピート利用率を高めることで貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※紳士服専門店販売職から旅行代理店カウンタースタッフ
志望動機例文③(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)
【応募者の強み:サポート力】
私は信用金庫で後方事務を務めています。電話応対や融資書類の作成を通じて、融資担当者がスムーズに業務を進められるようにサポートし、業務効率化に貢献してまいりました。しかし、後方事務の特性上、直接お客様と接する機会が限られているため、よりお客様と関わる環境で事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
現職は伝統的な社風で、新しい技術や改善を嫌う傾向があり、業務効率化が遅れがちでした。このため、職員が一丸となって業務効率化と顧客満足度向上に努める意識の高い職場でキャリアを築きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴院は地域に根差すクリニックとして、予約システムを刷新し、医療事務員もチーム医療の一員として積極的に患者と関わることを求め、常に患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かし、患者様に対するお声がけや親切丁寧な事務スキルを磨き、医療スタッフを支え、患者様が安心して医療を受けられる環境作りを通じて、貴院全体の患者満足度向上と発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※信用金庫の後方事務職からクリニック医療事務職への転職
「職場の雰囲気が合わない」私の転職活動体験談
私も前職の職場の雰囲気が合わないことがありました。年功序列のような風土があり、サービス残業も当たり前という風潮がありました。
転職活動中の面接で前職の職場の雰囲気について聞かれたとき、正直にこの前職の社風や職場の雰囲気を話したことがあります。
しかし、面接官から「うちの会社でも同じような状況になるとどうしますか?」と言われたときは、うまく返答できませんでしたね。
それでも、面接自体は無事に通過できました。これは、前もってキャリアアップを中心に志望動機を用意していたからです。
本記事で解説した通り、多くの転職者と同じように「キャリアアップしたい」という退職理由を伝えて信頼を得ることの大切さを感じました。
志望動機を作り込むことで「職場の雰囲気が合わない」という本音の退職理由をポジティブに伝えてください。
「職場の雰囲気が合わない」転職成功テクニック
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の面接対策ができたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
転職面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。
アピール方法は、以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めた志望動機の面接例文3選と、最強の志望動機をつくる2つの方法をご紹介しました。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由者の割合は、退職理由全体の6%(ランキング7位:リクナビNEXT調べ)
・「職場の雰囲気が合わない」が退職理由のデメリットは、一貫性がない、状況適応力がない、仕事への熱意がない人材と思われること。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由は、キャリアアップが中心の志望動機に含めて伝える。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めて伝えるため、自己分析ツールで診断した強みをもとにキャリアアップが中心の志望動機を作成する。
・「職場の雰囲気が合わない」を含む志望動機は、職場の雰囲気のことを社風に言い換える、前職の社風が合わない理由を具体的に述べる、社風が合わないことは転職理由のひとつと述べることがポイント。
・転職成功テクニックの活用で内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。