
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由はどう伝えるべき?

まずはキャリアを中心にした志望動機を作成し、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由も加えればOK。
「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由…しかし、次の転職先にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も同じ悩みを抱えた経験があります。
一般的に企業の採用担当者は、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を聞くとネガティブな印象を持ちます。
私はキャリアを中心にした志望動機を作成し、「職場の雰囲気が合わない」ことを「社風が合わなかった」と言い換えることで内定を勝ち取りました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めた志望動機の面接例文3選と、採用される志望動機の作成法を紹介します。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の印象

当サイトで「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由である応募者の印象について独自アンケート調査を実施しました。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の印象は? | |
---|---|
大変良い | 3% |
良い | 13% |
どちらでもない | 39% |
悪い | 45% |
一般企業の採用担当者100名のうち、印象が「悪い」が45%でトップとなり、「大変良い」「良い」といった肯定的な回答は16%でした。

なぜ、職場の雰囲気が合わないと感じたのか?をきちんと説明できなければ、厳しい印象になりそうです。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の印象:採用担当者の45%が「悪い」と回答。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の割合

「職場の雰囲気が合わない」ことが退職理由だった転職者の割合をご紹介します。
リクナビの調査によると、退職理由の本音ランキングで「社風が合わなかった」は全体の6%を占め、7位にランクインしています。
一方で、建前の退職理由ランキングには「社風が合わなかった」は含まれていません。

つまり、職場の雰囲気が合わないと感じて辞める人は一定数いるものの、面接ではその理由を伝えていない人が多いのです。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の割合:転職者全体の6%
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の欠点

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由をそのまま伝えると、以下のデメリットが考えられます。
・「一貫性」がない人材と思われる
・「状況適応力」がない人材と思われる
・仕事への「熱意」がない人材と思われる
「一貫性」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由だけでは、就職から転職に至るまで一貫性がない人材という印象を与えます。
企業の採用担当者は、一貫したキャリア観を持ち、転職活動に真剣な応募者に魅力を感じます。

このため、私は志望動機を通して一貫したキャリア観を示しました。
・自分の希望する職場環境や職務内容を十分に調べずに前職に就職した。
・短期間で職場を変える人で、自社でも同じ理由で退職するかもしれない。
「状況適応力」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由だけでは、状況適応力がない人材と思われる可能性があります。
転職後は、周囲の人間関係が一変し、様々な業務課題に直面するため、採用担当者も適応力のある人材を求めています。

私も、企業への適応性を疑われて不採用となった経験があります。
・新しい職場環境やチームに適応するのが難しい。
・問題が発生したときに、すぐ環境のせいにする。
仕事への「熱意」がない人材と思われる
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由では、仕事への熱意がない人材という印象を与える可能性があります。
採用担当者は、常に高い意欲やモチベーションを持って仕事に向き合う人材を求めています。

私も、熱意のこもった受け答えができるように面接対策を行いました。
・仕事そのものよりも職場環境を重視している。
・企業の発展に貢献したいという意識が低い。
「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の伝え方

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由は、「社風」が合わなかったと言い換えて伝えることをおすすめします。
「職場の雰囲気」という漠然とした表現よりも、「社風」が合わなかった…の方が転職活動で一般的に使われるためです。

私も採用担当者がイメージしやすいよう、「社風が合わなかった」と伝えていました。
・「職場の雰囲気が合わない」⇒「社風」が合わなかったに言い換える。
「職場の雰囲気が合わない」ことよりキャリアが中心

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を伝える際は、まずキャリアを中心にした志望動機を作成しましょう。
リクナビの調査によると、建前の退職理由として38%の転職者が「キャリアアップしたかった」と答えて転職に成功しています。
つまり、「職場の雰囲気が合わない」という本音よりも、「キャリアアップ」を建前として伝える方が採用されやすいのです。

私もキャリアを中心にした志望動機に「職場の雰囲気(社風)が合わない」という退職理由を含めることで内定につなげました。
・「職場の雰囲気が合わない」が退職理由⇒キャリアを中心にした志望動機に含めて伝える。
「職場の雰囲気が合わない」を伝える志望動機作成法(※重要)

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を伝えるため、キャリアを中心にした志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで答えました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で分かりました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「職場の雰囲気が合わない」を含む志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法で作成した「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含む志望動機の例文3選を紹介します。

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を伝えるときのポイントは、以下の通りです。
・職場の雰囲気のことを「社風」に言い換える。
・前職の社風が「合わない理由」を具体的に述べる。
・社風が合わないことは「転職理由のひとつ」と述べる。
志望動機例文①(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)

自己分析で分かった強み:共感性
私は不動産会社で営業を担当しています。お客様に深く共感する営業に努め、信頼関係を築くことで物件の新規契約を獲得してまいりました。しかし、短い契約期間でお客様との関係が終了する不動産業界から、より長くお客様とお付き合いできる環境で営業力を高めたいと考え、転職を決意しました。
また、現職では成果のみを優先する社風があり、厳しいノルマのために社員は目標だけに専念し、顧客満足度に悪影響がでることもありました。このため、今後は顧客第一の姿勢を一貫して営業に取り組みたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は自動車ディーラーとして車検や整備案内を通じて既存顧客と長い信頼関係を築き、新車販売につなげていることに感銘を受けました。
私は現職の営業経験を活かし、一人のお客様とじっくりと向き合い、深い信頼関係を築くことで新車販売の成約率を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)

自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)
私は紳士服専門店で販売を担当していました。親切丁寧な接客を心がけ、リピーター客の獲得に取り組み、店舗売上に貢献してまいりました。しかし、既製品のみを扱うのではなく、お客様に対して柔軟な提案ができる環境でキャリアアップしたいと考えて転職を決めました。
前職では接客の質よりも短期的な売上を重視する傾向が強く、お客様に対して十分な接客ができないことがありました。このため、今後は接客を通じて商品を磨き上げ、お客様にご満足いただける形で提供したいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は旅行代理店として、レジャー施設を盛り込んだツアーの企画・販売を武器に柔軟なプランをお客様にご提供し、顧客満足度の向上を追求している姿勢に魅力を感じました。
私は前職の接客経験を活かしながら、お客様一人ひとりの希望に応じた旅行プランを提案することで、顧客満足度を満たし、リピート利用率を高めることで貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※紳士服専門店販売職から旅行代理店カウンタースタッフ
志望動機例文③(※太字:職場の雰囲気が合わない退職理由)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を務めています。電話応対や融資書類の作成を通じて、融資担当者がスムーズに業務を進められるようにサポートし、業務効率化に貢献してまいりました。しかし、後方事務の特性上、直接お客様と接する機会が限られているため、よりお客様と関わる環境で事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
現職は伝統的な社風で、新しい技術や改善を嫌う傾向があり、業務効率化が遅れがちでした。このため、職員が一丸となって業務効率化と顧客満足度向上に努める意識の高い職場でキャリアを築きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴院は地域に根差すクリニックとして、予約システムを刷新し、医療事務員もチーム医療の一員として積極的に患者と関わることを求め、常に患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かし、患者様に対するお声がけや親切丁寧な事務スキルを磨き、医療スタッフを支え、患者様が安心して医療を受けられる環境作りを通じて、貴院全体の患者満足度向上と発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※信用金庫の後方事務職からクリニック医療事務職への転職
「職場の雰囲気が合わない」ことと私の転職体験談

私も前職の職場の雰囲気が合わないと感じたことがありました。年功序列の風土が強く、サービス残業が当たり前という状況でした。
転職活動中の面接で、前職の職場の雰囲気について聞かれた際、私は正直にその社風や雰囲気について話しました。
しかし、面接官から「当社でも同じような状況になったらどうしますか?」と尋ねられたとき、うまく返答できませんでした。
それでも、面接自体は無事に通過しました。なぜなら、事前にキャリアアップを中心に据えた志望動機を用意していたからです。
本記事でも解説しているように、「キャリアアップしたい」という退職理由は多くの転職者が選ぶ建前です。
実際、キャリアアップを理由にすることで「職場の雰囲気が合わない」という本音を直接伝えるよりも、前向きな印象を与えやすくなります。
面接官の立場から見ても、「キャリアアップ」を強調することで、転職理由に一貫性が出て信頼感が増すのです。

志望動機をしっかり作り込むことで、「職場の雰囲気が合わない」という退職理由も前向きに伝えてください。
転職成功テクニック

「職場の雰囲気が合わない」という退職理由の面接例文に加えて、ホワイト企業の内定獲得率を高める転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めた志望動機の面接例文3選と採用される志望動機の作成法を紹介しました。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由者の割合は、退職理由全体の6%(ランキング7位:リクナビNEXT調べ)
・「職場の雰囲気が合わない」が退職理由のデメリットは、一貫性がない、状況適応力がない、仕事への熱意がない人材と思われること。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由は、「社風」が合わなかったと言い換えて伝える。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由は、キャリアアップが中心の志望動機に含めて伝える。
・「職場の雰囲気が合わない」という退職理由を含めて伝えるため、自己分析ツールで診断した強みをもとにキャリアアップが中心の志望動機を作成する。
・「職場の雰囲気が合わない」を含む志望動機は、職場の雰囲気のことを社風に言い換える、前職の社風が合わない理由を具体的に述べる、社風が合わないことは転職理由のひとつと述べることがポイント。
・転職成功テクニックの活用でホワイト企業の内定獲得を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。