転職面接で「残業についてどう思うか」と聞かれたらどう答える?
志望動機で話す内容をもとに、肯定的な回答を心掛けてください。
転職面接で「残業についてどう思うか」と聞かれることがあります。私も残業や労働環境に関する質問を受けた経験があります。
残業について尋ねられた際はネガティブな回答はもちろん、過剰反応を避けて回答する必要があります。
志望動機で「応募者が企業で実現したいこと」を示すために、ある程度の残業はやむを得ないとポジティブな態度を示すことがカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職成功体験をもとに「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントを例文付きで解説し、さらに採用される志望動機の作成法も紹介します。
「残業についてどう思うか」をアンケート調査
面接時の「残業についてどう思うか」という質問にしっかりと回答できる応募者への印象について、当サイトが独自にアンケートを行いました。
一般企業の採用担当者100名を対象にした調査で、90%以上の採用担当者が印象が「良い」と回答しました。
残業に関する質問は、企業の採用担当者にとっても重要であることが良く分かりますね。
・「残業についてどう思うか」という質問は、採用担当者にとって極めて重要。
「残業についてどう思うか」面接官が聞く理由
転職の面接で採用担当者が「残業についてどう思うか」という質問をするのには以下のような理由があります。
【1】自社への意欲を確認したい
こちらが最大の理由と言えます。面接官は「残業についてどう思うか」という質問を通じて、応募者の自社への志望意欲を知りたいと考えています。
「残業」という従業員としての犠牲的な業務について、応募者が必要な場合に残業を受け入れ、会社に貢献する姿勢があるかを確認したいわけです。
【2】残業への理解を確認したい
面接官は「残業についてどう思うか」と尋ねることで、応募者が残業に対してビジネスパーソンとしての理解があるかを確認しています。
応募者が残業が発生する状況やその理由、労働法に関する基礎知識などをきちんと理解したうえで、仕事の遂行や環境に適応できるか確認しています。
【3】採用後のもめ事を避けたい
面接官は「残業についてどう思うか」と尋ねることで、採用後に応募者と残業に対する誤解や対立が生じないよう配慮しています。
採用後に「残業」に関するミスマッチがトラブルや早期退職につながることを回避し、あらかじめ残業について面接の段階で相互理解しておきたいわけです。
・「入社意欲」の確認が最大の理由
「残業についてどう思うか」に対するNG回答
面接で「残業についてどう思うか」と聞かれた場合、次のような回答はNG回答として避けるべきです。
【1】「残業はしない」と回答する
面接で残業についてどう思うか聞かれて、「残業はしない」と即答すればビジネスパーソンとしての常識がなく入社意欲が低いと思われます。
現実的に考えて、どんな仕事でも経営状況や緊急事態に対応するための残業は必要なため、残業できない、難しいという非現実的な回答は避けましょう。
【2】「残業代」について言及する
面接で残業についてどう思うか聞かれて、「残業代」に触れることは極力避けた方が良いです。給与交渉には、面接の段階や内定後などの適切なタイミングがあるからです。
面接はあくまで会社にどう貢献できるか、企業に合う人材かを評価する場です。また、仕事を報酬次第で決める入社意欲の低い人材という印象も与えかねません。
【3】「全く問題ない」と回答する
面接で「残業についてどう思うか」と質問された際、「全く問題ない」「いくらでもします」といった、あまりにも肯定的な回答は避けるべきです。
面接官からすると、残業への理解がなく、単に内定を貰うことだけを考えているように映り、自社への入社意欲が低い人材と思われるからです。
・回答次第で「入社意欲」が低いと思われないよう注意
「残業についてどう思うか」回答するポイント
「残業についてどう思うか」面接で聞かれた際、大切なのは、残業に理解がありつつ入社に対する高い意欲をアピールすることです。
方法として、自分が入社後に達成したいこと(志望動機)のためには、ある程度の残業も受け入れると前向きに回答すれば良いのです。
志望動機と「残業についてどう思うか」の回答を一致させることがカギです。そのため、事前に面接官に好印象を与える志望動機が重要になります。
・志望動機のために残業も受け入れる姿勢をアピール
「残業についてどう思うか」志望動機の作り方(※重要)
面接で「残業についてどう思うか」に回答する際に、入社意欲を強くアピールできる志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には「型」があり、型に当てはめれば、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが、一般企業へのアンケート調査で分かりました。
つまり強みが反映されていないと、いつまでも採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが追加調査で分かりました。また9割の採用担当者は、面接で自己分析済かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』をして志望動機を作れば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、自分の強みで書いているからです。
私は自己分析の結果をもとに志望動機を書き、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを簡単に試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
コチラはAIが書いた志望動機例文です。凄い精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。ぜひ、挑戦してみてください。
「残業についてどう思うか」志望動機と回答例
志望動機の作り方に従って書いた志望動機と、面接で「残業についてどう思うか」聞かれた際の回答例文を3つ紹介します。
「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントは以下の通りです。
志望動機と回答例文①(※残業についてどう思うか)
私は不動産会社で営業職をしています。共感性を活かした営業で賃貸物件を紹介し、成約を獲得してきました。しかし、賃貸物件という既製品にとどまらず、顧客ニーズに対応できる家づくりの分野で営業力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、高品質素材や多様なデザインに対応するハウスメーカーとして、業界を牽引する存在です。
私は貴社において、現職で培った営業スキルを活かしつつ、顧客との対話を通じて、理想の住宅を実現するニーズを引き出し、貴社の顧客満足度向上と発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
残業についてはどう思いますか?
はい。業務上必要であれば、適切に残業に対応したいと思います。現職でも月に約20時間程度の残業を行っております。お客様と住宅について詳しく話し合い、ご満足いただける営業活動を行う際には、残業が必要な場合もあると認識しています。
志望動機と回答例文②(※残業についてどう思うか)
私は百貨店の紳士靴で販売を担当していました。人当たりの良い接客と確かな商品知識で、顧客との信頼関係を築き店舗売上に貢献してきました。しかし、現職では商品管理などのバックヤード業務が増えたため、より接客スキルを養える環境で改めて接客業務に挑戦したいと考えて転職を決めました。
貴社は家電量販店として、集客において接客業務やサービスに特に重きを置く風土があると伺っています。
私は貴社での接客業務を通して、持ち前の人当たりの良い接客スキルと商品に関する学習意欲を発揮し、お客様にご満足いただける接客を心がけることで、店舗の売上と貴社の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※百貨店販売職から家電量販店販売職への転職
残業についてはどう思いますか?
はい。必要に応じて対応したいと考えています。前職でも時間外業務は月に数十時間発生しておりました。丁寧な接客を心掛けるため、また多様な商品を扱う性質上、ある程度の時間外業務が発生することは理解しております。
志望動機と回答例文③(※残業についてどう思うか)
私は自動車ディーラーで営業事務をしています。迅速かつ正確な事務処理で顧客と社内から高い評価をいただいてきました。しかし、人員不足の中で手作業での事務作業が多く、業務効率化が遅れるなか、より先進的な環境で事務処理スキルを向上させたいと考えて転職を決意しました。
貴院は、予約システムやレセプト管理など最新の医療支援システムを導入し、患者様に高品質な医療サービスを提供するクリニックです。
私は貴院の医療事務職において、事務処理効率化のための各種システムを迅速に習得し、事務スキルを磨くことで、医療スタッフを最大限にサポートし、貴院の発展と患者様の健康に貢献したいと考えて志願しました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
残業についてはどう思いますか?
はい。業務が適切な時間内に完了するよう努力した上での残業には対応いたします。現職でも月に15時間程度の残業をしております。患者様という緊急対応が必要な職場であるため、より高品質な医療サービスを提供するための残業は、必要だと考えております。
「残業についてどう思うか」私の転職体験談
「残業についてどう思うか」という質問は、私も面接で何度か受けた経験があります。残業が多い会社だから質問する、という印象はありませんでした。
残業については、今回のように「どう思うか」という考えを知りたい質問と、残業が「できるか?」という残業の可否を問う質問の両方があると思います。
「できるか?」については、個々の応募者の状況によると思いますが、私の場合、業務時間内に仕事を適切に終えるよう努力し、必要に応じて残業に対応すると述べていました。
今回の「どう思うか」という質問においては、企業にとって残業するとはどんな意味があるか?を問う意味も含まれます。
この場合、残業に対する考えに加えて、入社意欲をアピールする絶好の機会です。すでに解説したように志望動機の内容を強調し、入社意欲をしっかりアピールしてください。
「残業についてどう思うか」転職成功テクニック
「残業についてどう思うか」について面接対策ができた方に、内定獲得率を向上させる転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントを例文付きで解説し、合わせて志望動機の作り方について紹介しました。
・「残業についてどう思うか」という質問が、採用担当者にとって極めて重要であることが独自アンケート調査の結果で判明した。
・「残業についてどう思うか」と面接官が聞く理由は、自社への意欲、残業への理解、採用後のもめ事を避けたいから。なかでも入社熱意の確認が最大の理由。
・「残業についてどう思うか」という質問に対するNG回答は、「残業はしない」と回答する、残業代」について言及する、「全く問題ない」と回答すること。入社意欲が低いと思われないよう注意する必要がある。
・「残業についてどう思うか」という質問に回答するポイントは、残業への理解を示しつつ、志望動機を達成するために残業も受け入れる姿勢を示して、入社意欲をアピールすること。
・「残業についてどう思うか」という質問に回答するため、自己分析の結果から、入社意欲を強く示す志望動機を作成してみてください。
・「残業についてどう思うか」という質問に対しては、残業に対応できる、前職の残業も含める、志望動機と合わせることに留意して回答しましょう。
・転職成功テクニックを活用して内定獲得率向上に挑戦してみてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。