
転職面接で「仕事で工夫したこと」を聞かれたら?

自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答しましょう。
転職面接で「仕事で工夫したこと」について聞かれ、回答に悩んでいませんか?私も以前、前職での工夫について質問を受けた経験があります。
当初は、仕事で工夫したことだけをそのまま話していましたが、それでは採用に繋がりませんでした。
私はまず、自分の『強み』を反映した志望動機を作成し、それをベースに面接対策を行うことで、内定を獲得できました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「仕事で工夫したこと」を聞かれた際の面接例文3選と、採用される志望動機の作成法を解説します。
「仕事で工夫したこと」のアンケート調査結果

面接で「仕事で工夫したこと」に答えられる応募者の印象について、企業の採用担当者に独自アンケート調査を実施しました。
「仕事で工夫したこと」に答えられる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 47% |
良い | 35% |
どちらでもない | 16% |
悪い | 2% |
一般企業の採用担当者100名のうち、「大変良い」が47%、「良い」が35%となり、合わせて80%以上に達しました。

「仕事で工夫したこと」に関して、しっかりと回答できれば採用担当者の印象が良くなることが分かりますね。
・「仕事で工夫したこと」に答えられる応募者:80%以上の採用担当者が「良い印象」と回答。
「仕事で工夫したこと」を面接官が尋ねる理由

転職面接で「仕事で工夫したこと」を面接官が尋ねる理由は、主に以下の通りです。
・仕事に対する「意欲」の確認
・企業との「マッチ度」の確認
・志望動機との「一貫性」の確認
【1】仕事に対する「意欲」の確認(※「仕事で工夫したこと」を聞く理由)

面接官は「仕事で工夫したこと」を通じて、応募者の成長や会社への貢献など、仕事に対する意欲を確認しています。
成長意欲:応募者がどれだけ自身のスキル向上や業務の質を高める意欲があるか。
貢献意欲:応募者が長く会社に尽くして働き、会社や組織へ貢献する意欲があるか。
【2】企業との「マッチ度」の確認(※「仕事で工夫したこと」を聞く理由)

面接官は「仕事で工夫したこと」から、応募者の協調性や課題解決力、実現可能性など企業とのマッチ度を確認しています。
協調性:応募者がどれだけ自社の社員と協調し、企業に適応できるか。
課題解決力:応募者がどのような工夫をして課題に取り組み、解決したか。
実現可能性:応募者の工夫が自社の事業や部署の仕事でも実現可能かどうか。
【3】志望動機との「一貫性」の確認(※「仕事で工夫したこと」を聞く理由)

面接官は「仕事で工夫したこと」の回答から、応募者の志望動機との一貫性を確認し、信頼性のある人材かどうかを見ています。
一貫性:「仕事で工夫したこと」の回答が履歴書の志望動機と合致しているか、面接終了まで応募者に一貫した姿勢があるか。
信頼性:「仕事で工夫したこと」の回答と、応募者の発言や態度が一貫している場合、採用後に仕事を任せても信頼できる人材。
・「仕事で工夫したこと」を尋ねる理由:意欲、マッチ度、一貫性の確認。
「仕事で工夫したこと」で避けるべきNG回答例文

転職面接で「仕事で工夫したこと」を聞かれた際に、避けるべきNG回答例文を紹介します。
・「意欲」を感じない回答
・企業とマッチしない回答
・志望動機と合わない回答
【1】「意欲」を感じない回答(※「仕事で工夫したこと」のNG回答)

「仕事で工夫したこと」を聞かれた際に、以下のような意欲を感じない回答は避けましょう。
成長意欲がない:「与えられた」という受け身の表現や単に仕事の効率化を図っただけで、その背後にある学びや自己成長の意欲が伝わらない。
貢献意欲がない:個人的な事務作業の効率化のための工夫にとどまり、会社全体への貢献意識が見えない。
【2】企業とマッチしない回答(※「仕事で工夫したこと」のNG回答)

「仕事で工夫したこと」の内容に協調性・課題解決力・実現可能性が欠けていると、企業とマッチしない人材と判断されるため避けましょう。
協調性がない:チーム内での連携や柔軟な対応が求められる中で、「私だけ」の工夫を述べても、協調性に欠ける印象を与える。
課題解決力がない:工夫した内容が課題の解決に結びついていないと、同じ状況が自社で発生した場合に対応できないと思われる。
実現可能性がない: 「全社員に再配布する」という行動も、応募先の業務に合わない、または実現困難な工夫と見なされる。
【3】志望動機と合わない回答(※「仕事で工夫したこと」のNG回答)

「仕事で工夫したこと」の内容が志望動機と一貫していないと、応募者の信頼性に疑問を持たれるため、避けましょう。
一貫性がない:もし、志望動機で「顧客満足度を向上させたい」と述べていれば、営業利益を追求するような工夫とは矛盾する。
信頼性がない:もし、志望動機で「効率重視の営業活動」を述べていれば、成約率の低い社員に見込み顧客を任せるという発言で信頼を損なう。
「仕事で工夫したこと」は志望動機をもとに回答

転職面接で「仕事で工夫したこと」を聞かれた場合は、自分の『強み』を反映した志望動機をもとに答えましょう。
あなたの『強み』を踏まえて回答することで、意欲が伝わりやすくなり、NG回答を避けることができるからです。
また、志望動機をもとに回答することで、「仕事で工夫したこと」に一貫性が生まれ、信頼性も高まります。

私も、自分の『強み』をもとに志望動機を作成し、面接対策を行ったことで、複数企業から内定を得ました。
・「仕事で工夫したこと」⇒自分の『強み』を反映した志望動機をもとに回答する。
「仕事で工夫したこと」に答える志望動機作成法(※重要)

「仕事で工夫したこと」に回答するため、『強み』を理解する必要性と、ベースとなる志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「仕事で工夫したこと」の志望動機と面接例文

志望動機をつくる2つの方法で作成した志望動機と「仕事で工夫したこと」に答える面接回答例3選を紹介します。

「仕事で工夫したこと」に回答する際のポイントは、以下の通りです。
・前職で「工夫したエピソード」を結論から述べる
・「強み」を活かして工夫し解決した経緯を述べる
・「強み」を応募企業でも活かしたいことを述べる
志望動機と面接例文①(※仕事で工夫したこと)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職をしています。顧客の要望や不安に共感しながら、信頼を築き上げ、成約に繋げてきました。しかしながら、不動産取引では短期的な契約で顧客との関係が終了することが多いです。そのため、顧客と長く深い関係を築き上げ、人々の生活に密着した商品を扱う業界で、顧客満足度を高める営業力を磨きたいとの思いから、転職を決意いたしました。
貴社は、生命保険会社として、現代のニーズに合わせた子ども医療保険の開発や、迅速な保険金の支払いに取り組み、顧客満足度の向上に力を注いでいると伺っております。
私のこれまでの営業経験を生かし、お客様の生活の中で真に求められている保険のニーズを把握し、最適な商品を提案することで信頼関係を築き上げ、顧客満足度を高めることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から生命保険会社営業職への転職

「仕事で工夫したこと」はありますか?

はい。顧客のご要望や不安だけでなく、他の営業メンバーの営業活動にも共感し、積極的に顧客情報を共有するように工夫しました。現職では営業メンバー同士が成績を競い合う風潮がありました。しかし、それでは顧客に最適な物件を提案するという企業理念から逸れ、結果として顧客満足度の低下につながる恐れがあります。そこで私は、顧客情報を他の営業担当者と共有できるように工夫し、どの顧客の問い合わせにも即座に対応できる環境づくりに徹しました。御社でも営業担当者同士の連携を強化し、総合的な顧客満足度の向上に努めたいと考えています。
志望動機と面接例文②(※仕事で工夫したこと)
【自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)】
私は紳士服専門店で販売職として勤務してきました。人あたりの良い接客を心がけ、お客様ひとりひとりに合わせたスタイルの提案やトレンドを取り入れることで、リピート購入率の向上に貢献してまいりました。今後は、接遇を中心にお客様に価値を提供できる環境でキャリアを築きたいと考え、転職を決意しました。
貴社はホテル経営において、地元企業との協業による観光案内サービスや職員の接遇マナー研修など、ホスピタリティを追求している点に感銘を受けました。
私は前職の販売経験を活かし、持ち前の接客スキルを接遇マナーに磨き上げ、お客様に最高の滞在体験を提供することでリピート利用率を高め、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職

「仕事で工夫したこと」はありますか?

はい。前職では、持ち前の人あたりの良い性格を武器に、商品説明以外の対話力を磨き、販売に繋げる工夫を凝らしました。前職では、利益率の高い商品や余剰在庫の販売が重視される傾向がありました。しかし、これが結果的に客離れを招く原因になり、リピート購入に繋がらない現状がありました。私は、商品の説明はもちろん、お客様との対話を重視し、販売員としての魅力も伝えることで、リピート購入客の増加に努めました。御社でも、お客様との対話を通じて企業の顔となるホテリエを目指し、ホテルのリピート利用率向上に貢献したいと思っています。
志望動機と面接例文③(※仕事で工夫したこと)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。来客応対から顧客のデータ管理まで、日々の業務を迅速かつ正確に行うよう努力してきました。お客様のカーライフを支える仕事にやりがいを感じつつも、より公共性が高く、お客様の日常生活を身近に感じられる環境で事務経験を積みたいと考え、転職を決意しました。
貴院では医療支援システムの新規導入や、医療事務員がチーム医療に参加し、積極的に患者と関わることで患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は、現職での事務経験を活かし、迅速かつ正確な医療事務業務を通じて患者様の待ち時間を短縮し、医療スタッフのサポートと患者様に対する丁寧な対応と説明に努め、患者満足度を向上させることで貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職

「仕事で工夫したこと」はありますか?

はい。私は、クレームを迅速に処理できるよう工夫しました。現職では、お客様からの契約や納車に関するクレームが多く寄せられるため、窓口での対応が重要です。迅速に対応しないと、営業担当者に負担がかかり、他のお客様への営業活動にも影響が及びます。私は、クレームごとに対応表を作成し、お電話や来店時に迅速に対応する体制を整え、営業担当者の負担を軽減しました。御社でも、患者様の苦情に対して迅速に対応できるよう、患者情報をしっかりと管理し、医療スタッフの負担を軽減することで、患者満足度の向上に貢献したいと思っています。
「仕事で工夫したこと」と私の転職活動体験談

私も転職活動中の面接で、「仕事で工夫したこと」を質問された経験があります。最初は、前職での工夫事例をそのまま話していました。
ですが、何社も面接を受ける中で気づいたのは、採用担当者が履歴書や職務経歴書を見ながら質問してくるということです。
採用担当者は、応募者の書類に基づいて質問を考えています。「仕事で工夫したこと」も、その内容と一致しているかを確認されているのです。
企業が重視しているのは、「一貫性」や「信頼性」です。書類と面接の内容にズレがない人ほど、信頼を得やすくなります。
そして、多くの企業では「信頼」が採用の決め手です。信頼できる人材は、社内でも推薦しやすく、早期退職のリスクも低いからです。
だからこそ、「仕事で工夫したこと」を話すときは、履歴書や志望動機と矛盾しないようにすることが大切です。
私も書類と面接で語る内容にズレがないように一貫性を意識するようになってから、面接通過率が明らかに上がりました。

「仕事で工夫したこと」は単なる実績ではなく、志望動機を裏づけるチャンスだと考えて、まずは志望動機の作成から始めてみてください。
転職成功テクニック

「仕事で工夫したこと」の面接例文と併せて、ホワイト企業の内定獲得率を高める転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「仕事で工夫したこと」を聞かれた際の面接例文3選と、採用される志望動機の作成法を解説しました。
・独自のアンケート調査の結果、「仕事で工夫したこと」に答えられる応募者に対し、80%以上の採用担当者が印象が良いと回答。
・「仕事で工夫したこと」を面接官が聞く理由は、仕事に対する意欲、企業とのマッチ度、志望動機との一貫性を確認するため。
・「仕事で工夫したこと」に対するNG回答は、意欲を感じない、企業とマッチしない、志望動機と合わない回答。
・「仕事で工夫したこと」は、自分の強みを反映した志望動機をもとに回答しましょう。
・「仕事で工夫したこと」に回答するため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成しましょう。
・「仕事で工夫したこと」は、前職で工夫したエピソード、強みを活かして工夫し解決した経緯、強みを応募企業でも活かしたいこと、を述べる。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業の内定獲得率向上を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。