
転職面接で「入社後にしたいこと」はどう答えるべき?

入社したい企業の志望動機と合わせた内容を答えて、一貫性を示しましょう。
転職面接で「入社後にしたいこと」を聞かれ、悩んだ経験はありませんか?私も、面接でこの質問をされるたびに頭を抱えていました。
やみくもに「入社後にしたいこと」を話すのではなく、自分の強みを理解し、それをどう活かすか伝えることが鍵です。
私は志望動機と合わせた内容を話し、自分の強みをアピールすることで一貫した応募姿勢を示し内定を得ました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに「入社後にしたいこと」を答えるポイントと実際の転職面接例文3選を紹介し、採用される志望動機の作り方を解説します。
「入社後にしたいこと」のアンケート調査結果

当サイトで「入社後にしたいこと」が明確な応募者の印象について、企業の採用担当者向けにアンケートを実施しました。
「入社後にしたいこと」が明確な応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 76% |
良い | 19% |
どちらでもない | 3% |
悪い | 2% |
その結果、採用担当者100名のうち、「大変良い」が76%となり、次いで「良い」も19%に達しました。

採用担当者にとって、入社後にやりたいことが明確な応募者は高く評価されています。
「入社後にしたいこと」が明確な応募者⇒企業の採用担当者から高く評価される。
「入社後にしたいこと」について聞かれる理由

転職面接で「入社後にしたいこと」について聞かれる主な理由は次の通りです。
・「事業内容の理解」を確認したい
・「キャリアの熱意」を確認したい
・「強み」を活かせるか確認したい
「事業内容の理解」を確認したい(※「入社後にしたいこと」を聞かれる理由①)
面接官は「入社後にしたいこと」を通じて、応募者が自社の事業内容を正しく理解しているかを確認しています。
これは、入社後に企業文化や仕事内容と合わずに早期離職してしまう「ミスマッチ」を防ぐためです。
細かい事業内容まで覚えておく必要はありませんが、少なくとも事業の概要は把握しておく必要があります。

私が経験した集団面接では、事業内容を知らずに受けた応募者がいて、残念ながら不採用になっていました。
「キャリアの熱意」を確認したい(※「入社後にしたいこと」を聞かれる理由②)
面接官は、「入社後にしたいこと」から応募者のキャリアに対する本気度を見ています。
気楽に転職しようとしているのではなく、自己成長や企業への貢献を本気で考えている人かをチェックしているのです。
私も面接で、「いつから転職を考えたのか」「転職活動はいつまで続けるか」といった質問を受けたことがあります。

応募者がどれだけ意欲的か、長く働くつもりがあるかを確認する意図があります。
「強み」を活かせるか確認したい(※「入社後にしたいこと」を聞かれる理由③)
「入社後にしたいこと」を聞く最大の目的は、応募者の強みが自社で活かせるかを知るためです。
自分が持っている強みを活かせる人材は成果を出しやすく、企業の定着率も高いと期待されるからです。
私も転職活動では、自分の強みを反映した志望動機を作成し、それに合わせて「入社後にしたいこと」を答えました。

その結果、面接官に志望動機との一貫性が伝わり、内定につながりました。
・「入社後にしたいこと」を聞かれる理由:事業理解、キャリアの熱意、強みの確認。
「入社後にしたいこと」で避けるべき回答例文

一方で、転職面接で「入社後にしたいこと」を聞かれた際に、避けるべき回答例について解説します。
・「事業内容」に合わない回答
・「キャリア目標」が低い回答
・「志望動機」と合わない回答
「事業内容」に合わない回答(※「入社後にしたいこと」のNG回答①)
「入社後にしたいこと」として、応募ポジションや事業内容とまったく関係のない内容を答えるのは避けましょう。
また、事業内容に合っていたとしても、「営業利益率を50%上げたいです」といった現実的でない高すぎる目標もNGです。

私も転職活動を始めたばかりの頃は、つい高い目標を掲げてしまい、かえって逆効果になったことがありました。
「キャリア目標」が低い回答(※「入社後にしたいこと」のNG回答②)
「入社後にしたいこと」が、あまりにも低すぎるキャリア目標だと、成長意欲や貢献姿勢がないと見なされる可能性があります。
たとえば、「研修が充実している」「仕事を通じて学びたい」といった受け身な印象の回答は、積極性に欠けます。

私も以前は「研修が充実しているので…」という言い回しを多用していましたが、あまり良い印象を持たれませんでした。
「志望動機」と合わない回答(※「入社後にしたいこと」のNG回答③)
志望動機と「入社後にしたいこと」が一致していない回答は、特に注意が必要です。
応募書類や面接冒頭の志望動機と矛盾する発言をすると、内定に不可欠な採用担当者からの信頼を失う原因になります。

私も緊張から志望動機とズレた内容を話してしまい、面接官の印象を悪くしてしまった経験があります。
・「入社後にしたいこと」で避けるべき回答:事業内容に合わない、キャリア目標が低い、志望動機と合わない回答。
「入社後にしたいこと」は志望動機に合わせる

「入社後にしたいこと」に回答する際は、必ず志望動機と合わせた内容を話し、採用担当者に一貫性を示しましょう。
自分の『強み』を反映した志望動機を書き、「入社後にしたいこと」も志望動機をもとに掘り下げて答えるのがポイントです。
入社後も、志望動機に書いた「強みを活かして仕事がしたい」と話せば、説得力が生まれます。

私も、志望動機と一貫性のある回答を心がけたことで、採用担当者に信頼され内定につながりました。
・「入社後にしたいこと」⇒志望動機と合わせた内容で一貫性を示す。
「入社後にしたいこと」の志望動機のつくり方(※重要)

転職面接における「入社後にしたいこと」に答えるため、ベースとなる志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「入社後にしたいこと」の転職面接の例文3選

志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機と「入社後にしたいこと」を答える転職面接の回答例文3選を紹介します。

「入社後にしたいこと」に回答する際は、以下のポイントに留意してください。
・まず「したいこと」の結論を述べる
・前職で強みが活きたエピソードを述べる
・企業の特徴から事業・業務を一つ選ぶ
・その業務で強みを活かせると述べる
志望動機と回答例文①(※入社後にしたいこと)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職をしています。共感性を活かす営業スタイルで顧客心理に踏み込んだ営業で成約を積み重ねてきました。既製品である賃貸物件だけでなく、お客様の要望に柔軟に対応できる営業力を身に付けたいと考え、転職を決意しました。
貴社は、ハウスメーカーとして住宅設備や耐震性に関する独自の工法の開発に取り組み、常にお客様の要望に向き合う姿勢に感銘を受けました。
私は現職の営業経験を生かし、貴社の多彩なサービスを活用して、質の高い住宅環境を提供し、お客様の信頼を得ることで成約率を向上させ、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職

「入社後にしたいこと」は何ですか?

はい。私はお客様に共感し、隠れたニーズを引き出すことで貴社の耐震性に関する独自工法を中心に注文住宅の成約につなげたいと考えています。現職でも予算だけでなく、ご家庭の状況もお伺いし、立地やセキュリティの側面から提案型の営業を行ってきました。お客様が住宅を購入する際には、家族の安全というニーズが重要だと思います。私はこの点に深く配慮し、貴社の耐震性に優れた住宅の販売促進と認知拡大に貢献したいと考えています。
志望動機と回答例文②(※入社後にしたいこと)
【自己分析で分かった強み:人あたり】
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。見積書作成などの事務業務に加え、人あたりの良い接客でお客様が安心してお車をご購入いただけるように努め、店舗売上に貢献しました。今後は、商品価値を高める接客に携わる環境でキャリアを築きたいと考えて転職を決めました。
貴社はゴルフ用品店として、中古市場への参入や試打室の拡充、販売員の接遇スキル向上を推進し、ネットショップに対抗しています。
私は現職で培った接客スキルを活かしつつ、確かな商品知識と顧客目線の接客によって顧客満足度を高め、リピート顧客の獲得を通じて貴社の店舗拡大と発展に貢献したいと考え、応募しました。
※自動車ディーラー営業事務職からゴルフ用品店販売員への転職

「入社後にしたいこと」は何ですか?

はい。私は販売員として人あたりの良い接客を心がけ、顧客リストを作成し、実店舗の売上を拡大したいと考えています。前職でも営業スタッフをサポートしながら、お客様との雑談力を高め、私目的に来店される顧客もいらっしゃいました。店舗離れが進む中で、魅力的な販売員の存在が不可欠だと思います。貴社において顧客リストを作成し、特定のお客様と信頼関係を築ける接客スキルを磨くことで、店舗の売上に貢献したいと考えています。
志望動機と回答例文③(※入社後にしたいこと)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は前職で地方銀行の後方事務として働いていました。迅速な資料作成や文書管理業務に加えて、電話応対も担当し、行内で高い評価を受けてきました。しかし、お客様との接点が限られており、直接お客様と関わる環境で事務処理能力を向上させたいと考えて転職を決意しました。
貴院は地元のクリニックとして、医療支援システムの導入や患者様への積極的なコミュニケーションや声掛けを重視し、医療サービスの質向上に取り組んでいると伺いました。
私は前職での事務経験を生かし、事務処理の効率化と患者様への積極的な声掛けによって、患者様に信頼される医院の一員として貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※地方銀行後方事務からクリニック医療事務職への転職

「入社後にしたいこと」は何ですか?

はい。貴院が新たに導入した医療支援システムに迅速に対応し、患者サービスの向上を図りたいです。前職でも社内システムの変更に伴う資料作成やデータ入力に速やかに対応し、それが顧客のクレーム減少に寄与しました。貴院は医療事務職に対して積極的に患者様との関わりを求めておりますが、事務業務の効率化で患者様の待ち時間を短縮し、患者様とより深く関わることで満足度向上と医療サービスの質向上に貢献したいと考えています。
「入社後にしたいこと」と私の転職活動体験談

私も転職活動の面接で「入社後にしたいこと」を伝える際に、うまくいかなかった経験がありますし、他の転職者が失敗している場面も見たことがあります。
たしかに、「入社後にしたいこと」が明確な人は、採用担当者にとって魅力的です。しかし、あまりに独りよがりな内容だと、逆に敬遠されてしまうこともあります。
以前、集団面接で「経理システムの改善」や「広報戦略の見直し」といった施策を、熱意たっぷりに語っていた応募者がいました。
その熱意自体は素晴らしいと感じましたが、採用担当者からは「扱いづらそう」と受け取られたのか、次の選考には進んでいませんでした。
このように、企業研究を通じて得た情報が、実際に働いている現場や採用担当者の認識とはズレてしまうことがあるのです。
だからこそ、「入社後にしたいこと」を一方的に押し通すのではなく、「企業が何を求めているのか」を考えながら、自分がどう貢献できるかを答える必要があります。
そのためには、企業研究に偏りすぎず、謙虚で前向きな姿勢を大切にしながら、自分の強みや経験を活かして貢献できることを示すことが大切です。

私も、志望動機に通じる意欲や一貫性、そして自分の強みを意識して伝えるようにしたことで、内定につながる手応えを得られるようになりました。
転職成功テクニック

「入社後にしたいこと」に答える転職面接の対策に加えて、ホワイト企業に入社できる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに「入社後にしたいこと」を答えるポイントと実際の転職面接例文3選、採用される志望動機の作り方について解説しました。
・当サイトによる独自アンケート結果より、「入社後にしたいこと」が明確な応募者は、企業の採用担当者から高く評価されることが分かった。
・「入社後にしたいこと」を聞かれる理由は、事業内容の理解、キャリアの熱意、入社後に強みを活かせるか確認するため。
・「入社後にしたいこと」のNG回答は、事業内容に合わない、キャリア目標が低い、志望動機に合わない回答。
・「入社後にしたいこと」は、志望動機の内容に合わせることで一貫性を示す。
・「入社後にしたいこと」に回答するため、自己分析ツールで分かった強みから志望動機を作成する。
・「入社後にしたいこと」に回答する際は、結論、前職のエピソード、企業の事業・業務、強みを活かせる業務を述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用して、ホワイト企業の内定獲得を目指してください。

皆さんの転職成功を心から願っております。