
転職・退職理由が「体力的にきつい」ならどう伝える?

まず、キャリア中心の志望動機を作成し、「体力的な理由」も付け加えましょう。
今の職場が「体力的にきつい」ことが原因で退職する場合、応募先にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も経験があります。
「体力的にきつい」ことをそのまま伝えると、採用のハードルは高くなります。同じ理由で退職されると不安に思われるからです。
私は、まずキャリア中心の志望動機を作成した上で、「体力的にきつい」といった本音の転職・退職理由も説明し、内定を得ました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の体験も含めて「体力的にきつい」ことが転職・退職理由である場合の伝え方を例文付きで解説し、志望動機の作成法も紹介します。
「体力的にきつい」の独自アンケート調査結果

当サイトで『体力的にきつい』という退職理由に対する印象の良し悪しについて、一般企業の採用担当者を対象にアンケートを行いました。
「体力的にきつい」という退職理由の印象は? | |
---|---|
大変良い | 2% |
良い | 18% |
どちらでもない | 47% |
悪い | 33% |
採用担当者100名のうち、「どちらでもない」という回答が47%で最多でした。一方で「悪い」との回答も33%ありました。

単に「体力的にきつい」という退職理由だけでは、一定数の採用担当者に悪い印象を与えることもあるようです。
・「体力的にきつい」という退職理由に悪印象を持つ採用担当者もいる。
「体力的にきつい」ことは正当な転・退職理由

「体力的にきつい」というのは、正当な退職理由です。健康が損なわれることは、将来のキャリアだけでなく、生活にも影響を及ぼすからです。
実際、大手の転職サイトによる退職理由ランキングでも、「体調」「体力」による退職は常に上位にランクインしています。
もし今、体力的な問題に直面しているのであれば、休職や転職活動を検討すべきです。

私も体力的にきついと感じたときは、すぐに人事に相談しました。
・「体力的にきつい」ことは正当な退職理由である。
「体力的にきつい」と伝えることのデメリット

しかし、「体力的にきつい」という退職理由だと、企業に対して早期退職者と見なされるデメリットがあります。
企業は何よりも、長く働ける人材を求めているからです。「体力的に問題がある人材」というレッテルは、採用のチャンスを激減させます。

では、体力的な問題を伝えつつ、できるだけ長く働ける人材としてアピールするためには、どうすれば良いのでしょうか。
・「体力的にきつい」という退職理由:早期退職者と見なされるデメリット。
「体力的にきつい」でもキャリアアップが中心

「体力的にきつい」という退職理由を企業に伝える場合、事前にキャリアアップ中心の志望動機を作っておくことがカギです。
リクナビNEXTの調査によれば転職者の38%がキャリアアップ中心の志望動機を書くことで転職に成功しています。
あくまでもキャリアアップを中心とした志望動機で選考に臨む方が、遥かに採用確率が高まるということです。

私も必ずキャリアアップを転職理由として志望動機を作成し、内定を獲得してきました。
「体力的にきつい」ことを志望動機に加える
キャリアアップの志望動機を作成したら、そこに「体力的にきつい」という退職理由を加えることで、面接官の理解を得ることができます。

「体力的にきつい」ことを説明する際は、以下のポイントに注意してください。
・体力的にきついことで業務に支障が出ると説明
・「体力的にきつい」という文言で統一して話す
・「体力的にきつい」は退職理由のひとつと説明
体力的にきついことで業務に支障が出ると説明
「体力的にきつい」ことで通常業務に支障が出ると説明し、会社や顧客に不利益が生じるという利他的な姿勢を示せば、面接官に納得されやすいです。
「体力的にきつい」という文言で統一して話す
「体力的にきつい」という表現で統一し、具体的な健康問題については触れないことで、面接官に余計な心配をさせないよう注意しましょう。
「体力的にきつい」は退職理由のひとつと説明
「体力的にきつい」ことは、退職理由のひとつに過ぎないと強調し、あくまでもキャリアアップ目的の転職であることを示しましょう。
・まずキャリアアップを中心に志望動機を作成し、「体力的にきつい」という退職理由を加える。
「体力的にきつい」を伝える志望動機の作り方(※重要)

「体力的にきつい」という退職理由を伝えるため、簡単にキャリアアップの志望動機を作成する方法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業調査で分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職しました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「体力的にきつい」を加えた志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法に従って「体力的にきつい」という退職理由を加えた志望動機の例文3選を紹介します。
志望動機例文①(※体力的にきつい退職理由を追加)

自己分析で分かった強み:社交性
私は不動産会社で営業職をしています。持ち前の社交性を活かし、対話を重視した営業活動で顧客のニーズに合う賃貸物件を紹介し、成約に結びつけてきました。しかし、ひとりひとりのお客様と信頼関係を築く時間は限られているため、より長期的かつ深い関係を築ける環境で営業スキルを高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、お客様の声に寄り添いながら高品質素材や設備の拡充を図り、ハウスメーカーとして業界をリードしています。
貴社であれば、お客様との長期的な関係を築きながら、使命感をもって営業活動に専念し、顧客満足度を高める営業で貴社の発展に貢献できると考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
また、現職では取り扱う物件数と顧客が多岐にわたり、残業や休日出勤が頻繁に発生し、体力的な負担が大きく、お客様に対する高品質なサービス提供が難しくなっていたことも、退職理由のひとつです。
志望動機例文②(※体力的にきつい退職理由を追加)

自己分析で分かった強み:人あたり
私は紳士服専門店で販売を担当しています。人あたりの良い接客を心がけ、お客様のスタイルに合わせた提案を行い、売上に貢献してきました。今後は、お客様のご要望をさらに追求できる商品ラインアップがある環境で接客を行いたいという思いから、転職を決めました。
貴社は、お客様に合ったオーダーメイドのゴルフ用品を提供するゴルフショップとして、お客様のご要望に応えることをモットーにしています。
貴社であれば、お客様のご要望に最大限応えることができ、私の接客スキルの向上とそれに伴う売上拡大に貢献できると考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からゴルフショップ販売職への転職
また、現職では在庫管理などのバックヤード業務に多くの時間を費やし、長時間勤務により体力的な負担が大きいことで、接客に充てる時間とその質が低下してしまったことも、退職理由のひとつです。
志望動機例文③(※体力的にきつい退職理由を追加)

自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)
私は郵便局の事務職として、正確さが求められる環境で郵便物の受付や発送手続き、データ入力などに従事し、局内でも迅速性を評価いただいてきました。しかし、郵便業務を超えて、さらに効率化が求められる環境で事務処理能力を発揮したいと考え、転職を決意しました。
貴院は、多くの患者を抱え、医療支援システムを導入して効率化を図り、より迅速な医療サービスを提供していると伺っています。
貴院において、現職で培った迅速かつ効率的な事務スキルを発揮し、医療スタッフが円滑に業務に集中できるよう力強くサポートし、患者サービス向上と貴院の更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※郵便局事務職からクリニック医療事務職への転職
また、現職ではシステムの導入が遅れ、手作業での事務業務が増加したため残業が増え、体力的に負担が増大しました。この状況下でお客様に十分なサービス提供が難しくなったことも、退職を決断する理由となりました。

キャリアアップを中心とした志望動機があることで、「体力的にきつい」という退職理由にも納得感が生まれます。
「体力的にきつい」に関する私の転職活動体験

私も「体力的にきつい」という退職理由は理解できます。前職では業務が忙しく、残業や休日出勤が多く、健康に支障をきたすことがありました。
しかし、転職活動を通じて気づいたのは、面接で体力や健康面の話をすると、ほぼ確実に不採用になるということです。
これは当然で、企業は長く働ける人材を求めているため、早期退職者が出ると大きな経済的損失になるからです。
そのため、応募者に体力や健康の不安があると分かれば、採用を見送るのが企業の本音だと感じました。
とはいえ、「体力的にきつい」ことが退職理由なら、応募先に伝えておくことも大切です。ポイントは、自分の問題を会社や顧客の不利益として伝えることです。
このように伝えることで、「体力的にきつい」という理由に理解を得ながら、相手への配慮ができる人だという印象を与えられます。
さらに、キャリアアップを中心にした志望動機に退職理由を加えることで、前向きな印象を持ってもらいやすくなります。

今回紹介した志望動機の作成法を使って、キャリアを示しつつ、退職理由を上手に伝えられるよう工夫してみてください。
転職成功テクニック

「体力的にきつい」という退職理由の対策ができた方に、ホワイト企業の内定獲得率を上げる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の体験も含め「体力的にきつい」ことが転職・退職理由である場合の伝え方や例文、キャリアアップの志望動機の作成法を解説しました。
・「体力的にきつい」という退職理由だけでは、悪印象を持つ採用担当者もいることがアンケート結果で判明した。
・「体力的にきつい」は正当な退職理由であり、体調に問題がある場合、早期に休職か転職活動することをおすすめします。
・「体力的にきつい」と伝えるデメリットは、すぐに退職する人材という悪印象を採用担当者に与えてしまうこと。
・「体力的にきつい」ことを伝える場合は、キャリアアップ中心の志望動機を作成したうえで、体力的にきついことも退職理由であると加える。
・「体力的にきつい」ことを加えるキャリアアップの志望動機は、自己分析ツールで分かった強みをもとに作成する。
・「体力的にきつい」ことを伝える場合、業務に支障が出る、文言を統一する、退職理由のひとつだと説明することがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業の内定獲得率向上に挑戦してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。