
転職の志望動機で「社員の人柄」を書く場合は、どう書けば良い?

まず、キャリアアップの志望動機を書いたうえで、人柄を社風に言い換えましょう。
「社員の人柄」を転職の志望動機にしたいとき、どのように書くべきか悩んでいませんか?私も悩んだ経験があります。
「社員の人柄」は企業独自の特徴なので志望動機として書きやすい一方、やや抽象的になることが問題です。
私は、まずキャリアアップの志望動機を書いて「社員の人柄」を「社風」に言い換えることで内定を獲得しました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「社員の人柄」を志望動機に書く方法やポイントと実際の例文を解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「社員の人柄」に関する独自アンケート調査

当サイトで「社員の人柄」を志望動機に書く応募者の印象について、企業の採用担当者100名に独自アンケート調査を行いました。
「社員の人柄」を志望動機に書く応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 9% |
良い | 10% |
どちらでもない | 54% |
悪い | 22% |
調査の結果、最も多かったのは「どちらでもない」という回答で54%、「悪い」との回答も22%に達しました。

「社員の人柄」を引き合いに出すだけでは、採用担当者の関心を引くことが難しいと分かりますね。
・「社員の人柄」だけでは、採用担当者の関心を引けない。
「社員の人柄」を志望動機に書くメリット

転職で「社員の人柄」を志望動機に書く最大のメリットは、「その会社でなくてはならない理由」を強調できることです。
志望動機では、企業の事業や商品、サービスを挙げて入社熱意を伝えますが、多くの場合、それは他の企業でも実現できることです。

その点、「社員の人柄」はその企業独自の特徴であり、他社にはない魅力なのです。
・「社員の人柄」はその会社でなくてはならない理由になる。
「社員の人柄」を志望動機に書くデメリット

一方で、「社員の人柄」を志望動機にする場合、以下のようなデメリットもあります。
・人柄という表現が抽象的
・転職への熱意を疑われる
・人間関係の退職を疑われる
【1】人柄という表現が抽象的
「人柄」という表現はとても抽象的で、応募する企業の採用担当者にとっては評価が難しいと言えます。
多くの社員がいるため、志望動機の中で「どの社員の人柄に魅力を感じたのか」を具体的に示す必要があります。

さらに、会社自体がその社員をどのように評価しているかも分かりません。
【2】転職への熱意を疑われる
志望動機が「社員の人柄」だと、採用担当者は「本当に転職したいのか?」と熱意に疑問を抱きやすくなります。
社員の人柄というのは、他の志望動機(企業の商品、サービス、業績、文化など)に比べて、感情的な要素が大きいためです。

私も「社員の人柄」に言及した際に、共感されなかった経験があります。
【3】人間関係の退職を疑われる
志望動機を「社員の人柄」にすると、採用担当者は前職で人間関係に問題があったのでは?と疑念を抱く可能性があります。
人間関係による退職はネガティブな印象を持たれやすく、内定につなげるにはかなりの工夫が必要です。

私も面接で人間関係に疑問を持たれ、不採用になった経験があります。
・「社員の人柄」を志望動機に書くデメリット:人柄が抽象的、熱意を疑われる、人間関係を疑われる。
「社員の人柄」よりもキャリアアップが中心

「社員の人柄」だけを志望動機に書くことにはデメリットが多く、避けた方が良いです。
リクナビの調査では、実は転職者の38%が「キャリアアップしたかった」という退職理由で転職に成功しています。
すなわち、キャリアアップを中心に志望動機を書く方が、圧倒的に採用されやすいのです。

「社員の人柄」は、キャリアアップの志望動機に付け加えるだけで十分です。
・志望動機は「キャリアアップ」を中心に書く。
「社員の人柄」を志望動機では社風に換える

「社員の人柄」を志望動機に書く場合は、「社風」に言い換えることをおすすめします。
社員の人柄という曖昧な対象では、「その会社でなくてはならない理由」や「入社への熱意」を伝えるのが難しくなります。
一方で、社風に言い換えることで、その企業の独自性を保ちつつ、これらのデメリットをすべて克服できます。

私も面接では、社員の人柄ではなく、「社風」と表現することで、無事に内定を得ることができました。
・社員の人柄⇒社風に言い換える。
「社員の人柄」を伝える志望動機のつくり方(※重要)

「社員の人柄(社風)」を伝えるため、キャリアアップを中心とした志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

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「社員の人柄」を含めた志望動機の例文3選

志望動機をつくる2つの方法に沿って作成したキャリアアップの志望動機に、社員の人柄(社風)を含めた例文3選を紹介します。

キャリアアップのための転職理由を述べつつ、社員の人柄を社風に言い換えた例文です。
・キャリアアップを中心にした転職理由
・「社員の人柄」を「社風」と表現する
志望動機例文①(太字※社員の人柄⇒社風)

自己分析で分かった強み:共感性
私は不動産会社の営業職として、共感性を活かして顧客の期待や不安に真摯に向き合い、物件の提案や価格交渉に取り組み、多くの成約を得てきました。しかし、現職では営業活動が終了すると、顧客への継続的なフォローアップの機会が限られています。そのため、お客様と長期的な関係を築ける環境で、営業スキルを高めたいという想いから転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、アフターサポートを重視し、顧客との持続的な関係を築くために自動車の整備や修理、アフターケアに積極的に取り組む社風だと伺っています。
私は現職で培った営業スキルを活かしつつ、貴社でお客様との継続的な営業活動を通じて関係を深め、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(太字※社員の人柄⇒社風)

自己分析で分かった強み:コミュニケーション力
私は百貨店の化粧品部門で販売員として従事しています。これまで、コミュニケーション力を活かし、商品知識に基づいた提案を通じて、個々のお客様に合ったアドバイスを提供し、部門の売上に貢献してきました。今後は、販売戦略にも関与できる環境でキャリアアップを目指すために、転職を決意しました。
貴社は精密機器メーカーとして、顧客満足度を徹底的に追求し、顧客の声を商品開発に活かす社風だと聞いています。
貴社の営業事務職において、電話受付やアンケート調査などを通じて、顧客の声を正確に捉え、営業部門をサポートしながら販売戦略に貢献できると考えています。現職の経験を活かし、貴社の顧客満足度向上に寄与し、貴社でのキャリアを築きたいと強く願い、応募しました。
※百貨店美容部員から精密機器メーカー営業事務職への転職
志望動機例文③(太字※職員の人柄⇒風土)

自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)
私は郵便局で事務職を務めており、迅速性を活かした事務業務に注力してきました。郵便業務や窓口業務において、正確かつ速やかな事務処理を行い、局内と顧客から信頼と高い評価を頂いています。しかし、郵便局の業務は物流に特化しており、より多様な事務業務を経験できる環境で事務処理スキルをさらに向上させたいと考え、転職を決意しました。
貴院は患者サービス向上を目指し、新たな医療支援システムを積極的に導入することで、事務業務の多様化と効率化に積極的に取り組む風土だと伺っています。
私は現職での経験を活かし、正確かつ迅速なレセプト請求処理や予約管理を通じて、職員同士の連携を図りながら事務処理スキルを向上させ、医療スタッフのサポートに貢献し、貴院の発展に寄与したいと考えて応募しました。
※郵便局事務職からクリニック医療事務職への転職
「社員の人柄」に関する私の転職面接体験談

「社員の人柄」は志望動機として作りやすく、面接官が追求しにくいことから、私も転職活動当初によく使用していました。
しかし、新卒の場合はまだしも、中途採用では志望動機としての根拠があいまいになりがちで、どうしても説得力に欠けます。
実際、採用担当者や現職社員の人柄に触れて感銘を受け、そのエピソードを志望動機や面接で話したこともありました。
とはいえ、そのときはあまり良い反応を得られなかった記憶があります。やはり個人の印象に関する話は、採用側にとって評価しづらいのかもしれません。
その点、社風に焦点を当てることは非常に有効でした。社風とは、企業が創業当初から培ってきた文化であり、経営陣にも納得してもらえるのです。
社風に魅力を感じて応募してくる人は、入社後も社内で良好な人間関係を築ける可能性が高く、採用担当者からの評価も得やすいと感じます。
私も、個人や一部の社員の人柄ではなく、社風という形で言い換えることで、志望動機に一貫性と納得感を持たせるようにしました。

皆さんも、社員の人柄を強調してあえて難易度を上げるのではなく、社風に注目し、この記事で紹介した方法をもとに、志望動機を作成してみてください。
転職成功テクニック

「社員の人柄」を志望動機に書くことができたら、ホワイト企業の内定獲得率を高める転職成功テクニックを実践してください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、「社員の人柄」を志望動機に書く方法やポイントと実際の例文、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・「社員の人柄」を志望動機に書くメリットは、その会社でなくてはならないことを強調できる点です。
・「社員の人柄」が志望動機に書くデメリットは、人柄という表現が抽象的であること、転職への熱意を疑われること、人間関係の退職を疑われることです。
・「社員の人柄」を志望動機に書く場合、まずはキャリアアップを中心とした内容を作成してください。
・「社員の人柄」は「社風」に言い換えることで、独自性を保ちつつも「社員の人柄」で挙げたデメリットをすべて克服できます。
・志望動機は、紹介した無料自己分析ツールを活用した方法でつくり、企業の特徴を「社風」に置き換えて書きましょう。
・ホワイト企業の内定獲得率を高めるため、転職成功テクニックを活用してみてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。