転職したいけど志望動機のエピソードがない…
エピソードがないのではなく、エピソードを思い出すキッカケがないだけです。
転職希望で志望動機を書こうとしても「エピソードがない…」と悩んでいませんか?私も転職活動を始めた当初はかなり悩みました。
志望動機にうまくエピソードを盛り込めれば、採用担当者からの印象もぐっと良くなります。
仕事をしたことがあれば、どんな人でも必ず志望動機で語れるエピソードはあります。それを思い出すためのきっかけ(強み)が理解できていないだけです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、志望動機のエピソードを思い出す具体的な方法について例文付きで解説し、私が実践した採用される志望動機の作成法も紹介します。
「エピソードがない」独自アンケート調査結果
エピソードがないことと対照的に「エピソードがある志望動機の印象」について採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
「エピソードがある」志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 40% |
良い | 51% |
どちらでもない | 8% |
悪い | 1% |
9割以上の採用担当者が「良い」と回答しました。想像以上にエピソードがあることは採用担当者に好印象を与えるようです。
だからこそ、エピソードがないと不安になるかも知れません。エピソードがない志望動機について深堀りしてみましょう。
「エピソードがない」から嘘をついても良い?
志望動機に加えるエピソードがないからと言って嘘のエピソードを考えるのはどうでしょうか。
正直なところ、嘘のエピソードを作り上げて志望動機にするのは簡単ですし、多くの転職者が志望動機に多少の嘘を混ぜている現状はあると思います。
しかし、以下の点で嘘のエピソードを志望動機に盛り込むことはあまりおすすめしません。
面接で深く聞かれると対応できない
嘘のエピソードを志望動機に盛り込むと、面接官に詳細に追求された際に困ることがあります。一度嘘が見破られてしまうと信頼を回復することは難しく採用試験が著しく不利になります。
転職活動の軸がブレる可能性がある
転職の志望動機では「転職の軸」が非常に重要です。自分がなぜ転職を考えたのか、という転職理由そのものです。嘘のエピソードを考える過程で、本来の転職の目的を見失い、転職活動の方向性が揺らぐ可能性があります。転職軸についての記事は以下でも書いています↓↓
入社してから苦労する可能性がある
志望動機のエピソードは、採用担当者に強い印象を残せます。しかし、エピソードで語った内容と実際の仕事への取組み、実績が一致しないと期待される成果を出せない人材と評価されます。
エピソードがないからと言って嘘のエピソードを志望動機にすることは、意外とデメリットが大きく避けたいところです。
「エピソードがない」自分の強みから考える
志望動機のエピソードがないと感じるのは、エピソードが存在しないわけではなく、単に思い出せていないだけです。
そのために必要なのが「あなたの強み」です。自分の強みを再評価するだけで、意外にもエピソードは簡単に見つかります。
例えば、どんな人とでもすぐに打ち解けられる人や、スピーディーに業務をこなせる人など、仕事における個々の強みを考えることで、エピソードが思い出されるはずです。
また、自分の強みを把握しておくことで、先に挙げた嘘のエピソードを話すことによるデメリットをすべて克服できます。
記事の後半では、私が実践した志望動機作成法も紹介します。
「エピソードがない」お客様体験を語るべき
それでも志望動機のエピソードがない場合や、強みがあってもエピソードになりにくいと感じる方もいるかもしれません。ご安心ください。
そんな方は「お客様体験を語る」という方法をぜひ試してみてください。私も実践しました。どんな職業にも、対象となる顧客が存在するはずです。
数字で示せる実績は、職務経歴書で十分です。以下のようなあなただけのお客様体験を語ることで、簡単にエピソードをつくることができます。
お客様体験のエピソードで、あなたの人柄が表れた顧客サービスへの取り組みを追求、アピールすることで好印象を与えられます。
「エピソードがない」志望動機のつくりかた(※重要)
志望動機のエピソードがない以前に、そもそも志望動機をどう書くか、私が実践した方法を紹介します。志望動機を作る方法はいたって簡単です。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
AIが書いた志望動機例文です↓↓人間が書いたみたいですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
志望動機のエピソードがない場合、「エピソードを加えて書いて」とAIに命令することで、参考になるエピソードもAIが考えてくれます。
「エピソードがない」志望動機【例文3選】
志望動機のエピソードがない方へ、志望動機のつくりかたに従って作成した志望動機の例文を3例紹介します。(太字がエピソード)
①建築会社マンション提案営業からハウスメーカー営業職への転職例(※エピソードがない方へ)
※自己分析結果の強み⇒共感性
私は建築会社の営業職として、地主の方々へのマンション提案営業を担当しました。地域の発展に貢献したいという地主様の思いに共感し、土地の特性や周辺環境について丁寧に調査し、最適な提案を行いました。しかし、既存の設計プランに基づく提案が多く、より多様な顧客ニーズに応える環境で営業力を発揮したいと思い、転職を決意しました。
貴社は戸建て注文住宅に注力し、顧客に合わせた多様な設計プランを提供しています。
私はお客様のこだわりに寄り添い、丁寧なコミュニケーションを通じて顧客の多様なニーズに応える営業活動に貢献し、貴社の発展に寄与したいと考えて志望しています。
②婦人服専門店販売職から携帯電話販売職への転職例(※エピソードがない方へ)
※自己分析結果の強み⇒学習意欲
私は婦人服専門店の販売職として働いています。正確な商品知識に基づいてお客様のシチュエーションに合わせたお洋服選びをお手伝いし、合致するアイテムやスタイリングのアドバイスも行い、販売成績に貢献しました。しかし、より幅広い商品知識やお客様ごとにカスタマイズされた商品の販売に携わりたい思いが強くなり、転職を決めました。
貴社はカスタマイズ可能で豊富な携帯電話の申し込みプランを取り扱っている点が魅力的です。
私は貴社において商品知識に裏打ちされた接客スキルを活かし、お客様の声やニーズを的確に捉えながら、それぞれのお客様に適したプランを提案することで、貴社の携帯電話販売の拡大に貢献したいと考えています。
③地方銀行後方事務職から自動車部品メーカー営業事務職への転職例(※エピソードがない方へ)
※自己分析結果の強み⇒迅速性
私は地方銀行で後方事務を担当し、迅速な事務処理を心掛けてきました。特に大口顧客の融資申請書類の処理では、素早く不備を特定し、迅速に対応することで顧客からの信頼を得ました。この経験から、営業部門を直接サポートする仕事に興味を持ち、事務処理の効率化によって営業部門を支援できる職務に力を発揮したいと転職を決意しました。
貴社において自動車部品の営業部門をサポートする機会に魅力を感じています。
迅速なデータ入力と報告書作成のスキルを活かし、貴社の営業部門の業績管理と顧客満足度の向上に貢献したいと思っています。
「エピソードがない」私の転職体験談
志望動機のエピソードがないことについて、私も同じように悩んでいました。他の人がどのような志望動機を持っているのかを転職サイトやエージェントを通じて調査しました。
でも、なかなか自分に合うエピソードが見つかりませんでした。そこで、自己分析を通じて再び自分の強みや適性を見つめ直すことから始めました。
自己分析によって自分の強みが明確になるほど、エピソードが自然に浮かんでくるようになりました。それにより、面接でさまざまな角度から質問されても揺らぐことがなくなりました。
志望動機は、自身のキャリア(仕事)を通じて達成したいことを伝えるものですが、エピソードはその感情を面接官に伝える際に非常に役立ちます。
何よりも、自分らしさを反映したエピソードを語ることができる志望動機こそが、面接官の心に響くものとなります。
転職成功テクニック
志望動機のエピソードがないことは、強みを見つけて対処しましょう。一方で転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、志望動機のエピソードを思い出す具体的な方法について例文付きで解説し、私が実践した志望動機作成法を紹介しました。
・「エピソードがない」ことは不利に働く場合がある。アンケート調査の結果、採用担当者は志望動機にエピソードを求めていることが分かった。
・「エピソードがない」という理由で、志望動機に嘘のエピソードを書くことはデメリットが多く決しておすすめしない。
・「エピソードがない」場合は、まずは自分の強みから考えることがベストです。強みが生きた経験を志望動機でエピソードとして語れば嘘をつくこととは反対の効果が得られる。
・「エピソードがない」場合に、おすすめできるのが「お客様体験を語る」こと。面接官の感情に訴えかける志望動機をつくりましょう。
・「エピソードがない」方は、型に沿ったうえで、自己分析結果から志望動機をつくり、これにエピソードを加えればOK。
・志望動機が書けたら、転職成功テクニックを活用して内定獲得率を上げてください。
皆さんの転職成功を心からお祈りしています。