
志望動機で「前職の経験を活かす」ことはどう書けば良い?

面接官にあなたの人間性(強み)が表れた経験をアピールしよう。
「前職の経験を活かす」ことを志望動機にどう書くべきか悩んでいませんか?私も前職の経験をどう活かすか、伝え方に悩んだことがあります。
実は、企業の採用担当者(面接官)は、思っているほど「前職の経験を活かす」ことに関心がないのが現状です。
どのように前職の経験を活かすか?面接官が気づいていない、あなたの人間性(強み)が表れた経験を志望動機に含めることがポイントです。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験から「前職の経験を活かす」という志望動機の例文3選を解説し、併せて採用される志望動機の作成法をご紹介します。
「前職の経験を活かす」のアンケート調査の結果

当サイトで「前職の経験を活かす」という志望動機の印象について、一般企業の採用担当者100名に独自アンケートを行いました。
「前職の経験を活かしたい」志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 8% |
良い | 21% |
どちらでもない | 71% |
悪い | 0% |
調査の結果、約3割が「良い」と回答した一方で、「どちらでもない」との回答が7割に達しました。

「前職の経験を活かす」ことに悪い印象はなくても、採用担当者に強い印象を残すことは難しいと言えますね。
「前職の経験を活かす」で面接官が見ているコト

アンケート調査の結果からも分かるように、企業の採用担当者(面接官)は、「前職の経験を活かす」ことに関心が高いわけではありません。
面接官は、あなたの職務経歴を見た時点で、どのような経験やスキルがあるかをある程度把握しています。
そのため「前職の経験を活かす」ことを強くアピールするには、志望動機に面接官がまだ知らない視点を取り入れる必要があります。

新しい視点を志望動機で示し、「その会社でなければならない」という思いを伝えれば、企業は高く評価してくれます。
・職務経歴では伝わらない「新たな視点」を志望動機で示す。
「前職の経験を活かす」なら人間性が表れた経験

前職の経験を活かすうえで取り入れるべき「新たな視点」とは、あなたの人間性(強み)が表れたような経験のことです。
職務経歴の実績やスキルを志望動機でもう一度強調するより、面接官には見えにくい人間性(強み)が伝わる経験を語る方が、関心を引けます。

例えば、下記のような経験には、人間性(強み)がよく表れていると言えます。
・親切で丁寧な顧客対応
・コミュニケーション力
・迅速で正確な業務処理
「前職の経験を活かす」を含む志望動機の作り方(※重要)

「前職の経験を活かす」ことを伝えるため、人間性(強み)を反映した志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことが『強み』の理解です。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「前職の経験を活かす」の志望動機の例文集3選

志望動機をつくる2つの方法に従って、「前職の経験を活かす」という志望動機の例文3選を紹介します。

今回は、以下の3つの視点をもとに、人間性(強み)が表れた経験を応募先でどう活かすかを書きます。
・親切で丁寧な顧客対応
・コミュニケーション力
・迅速で正確な業務処理
①親切で丁寧な顧客対応(前職の経験を活かす※太字)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は前職で不動産会社の営業職として働いており、親切かつ丁寧な顧客対応に努めました。マーケットの動向分析を通じて、お客様に信頼性の高い情報のみを提供することで、営業実績を上げることができました。しかし、激しい価格競争の中で顧客の利益と満足度を追求する姿勢を保つことが困難になり、転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、車両の購入だけでなくアフターサポートにも力を入れ、顧客満足度の向上と営業利益の増大を両立しています。
私は、前職で培った親切かつ丁寧な顧客対応の経験を活かし、お客様との関係を長期的なパートナーシップと捉え、信頼を築くことで貴社の顧客獲得と信頼性向上に貢献したいと考えて、志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー販売職への転職
②コミュニケーション力(前職の経験を活かす※太字)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は前職で、ゴルフ用品の販売員として勤務し、接客や販売管理の業務に従事していました。お客様に対して明るい対応を心掛け、お客様のニーズを先読みするコミュニケーション力を養うことで、店舗の販売実績に貢献しました。しかし、ゴルフ用品業界ではインターネット販売の台頭もあり、直接対面で顧客にサービスを提供するスキルを伸ばせる仕事がしたいと考えて転職を決めました。
貴ホテルのフロント業務では、観光案内や会員特典の活用など、お客様のホスピタリティを追求したサービスを提供しています。
貴ホテルにおいて、前職で培ったお客様のニーズを先読みするコミュニケーション力の経験を活かし、お客様にとってリピートしたくなるような信頼を築くことで、ホテル経営の一翼を担う存在になりたいと考えて応募しました。
※ゴルフ用品販売員からホテルフロント業務への転職
③迅速で正確な業務処理(前職の経験を活かす※太字)
【自己分析で分かった強み:オーガナイズ能力】
私は前職で食品メーカーの営業事務職として、注文処理や請求書の処理を迅速かつ正確に行うことで、営業部門をサポートしてきました。しかし、事務業務の新しいシステムに予算が割り当てられない状況もあり、より効率的な業務を通じて顧客サポートを提供できる環境を求めて転職を決意しました。
貴院では、最新の医療事務システムを導入し、医師や看護師のサポート、患者サービスに大きく貢献していると伺っています。
貴院のような環境なら、私は前職で培った正確さと迅速さを備えた事務処理の経験を活かし、業務の円滑化と効率化を実現することで、貴院のスタッフと患者に最高のサービスを提供できると考えて志望しました。
※食品メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職

人間性が表れた経験(強み)をもとに志望動機を書くことで、企業にとって、より魅力的な志望動機になりました。
「前職の経験を活かす」に関する私の転職体験談

私は転職活動を通じて、「前職の経験を活かす」ことを応募したほとんどの企業で志望動機に書いてきました。
実際、その経験をどのように活かせるかについて触れましたし、面接でも前職の業務内容や実績について質問されることがありました。
ただ、そうした質問は表面的な確認にとどまることが多く、深掘りされることはほとんどありませんでした。
そのとき感じたのは、企業側は「前職の経験を活かす」こと自体に、そこまで強い関心を持っていないという印象でした。
それぞれの会社に独自の仕事のやり方があり、前職の経験がそのまま通用するとは限らないため、採用担当者もイメージしづらいのでしょう。
さらに、同業種・同職種の企業で、仕事内容がほとんど変わらないにもかかわらず、前職の経験をアピールした際も反応はあまり良くありませんでした。
そこで、数字的な成果やスキルだけではなく、採用担当者が直感的に理解できる人間性(強み)が表れるような経験を話し、関心を引くようにしました。

その結果、志望動機に対する反応が目に見えて変わり、実際に内定を獲得した企業の多くは、「人間性が伝わってきた」と評価してくれました。
転職成功テクニック

「前職の経験を活かす」という志望動機に加え、ホワイト企業入社に繋がる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験から「前職の経験を活かす」という志望動機の例文3選と採用される志望動機の作成法を解説しました。
・「前職の経験を活かす」ことを志望動機で主張しても、採用担当者にそれほど強い印象を与えることは難しい。
・「前職の経験を活かす」ことについてはスキルや実績だけでなく、面接官に新たな視点を与えることが大切。
・「前職の経験を活かす」ことについて、どのように活かせるのか、あなたの人間性にもとづく経験(強み)を語ることがポイント。
・「前職の経験を活かす」ことを志望動機に書く場合、自己分析で分かった強みをもとに作成することで採用される志望動機になる。
・「前職の経験を活かす」を書くときは、職務経歴書に書かないような、仕事への取り組み方(共感性、コミュニケーション力、迅速性など)であなたが努力した経験を書けばOK。
・転職成功テクニックを実践して内定獲得に前進してください。

皆さんの転職成功を心からお祈りしています。