転職の面接で「失敗から学んだこと」を聞かれたらどう答えるべき?
自分の強みをアピールできる失敗体験を語り、印象付けましょう。
転職活動の面接では「失敗から学んだこと」について、よく聞かれます。私も同じ質問を受けた経験があります。
単に失敗を成功に変えた体験を話すだけでは、インパクトのある印象を面接官に与えることはできません。
そこで、あなたの強みをアピールできる失敗体験を話すことで、志望動機との一貫性を示し、採用担当者に強い印象を与える方法を解説します。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験をもとに「失敗から学んだこと」の面接回答例文を解説し、さらに採用される志望動機の作成法を紹介します。
「失敗から学んだこと」のアンケート調査結果
当サイトで「失敗から学んだこと」に上手く回答できる応募者の印象について、企業の採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
アンケートの結果、『大変良い』『良い』が90%以上に達し、この質問に対する採用担当者の関心が非常に高いことが分かりました。
「失敗から学んだこと」に上手く回答できるだけで、採用担当者に好印象を残せるわけですね。
「失敗から学んだこと」について聞かれる理由
転職の面接で「失敗から学んだこと」について聞かれる理由は、主に以下の3点が考えられます。
仕事の方向性の確認(※失敗から学んだことを聞かれる理由①)
面接官は、応募者が仕事をどのように捉えているか、方向性を理解し、自社に適切なキャリアプランを持っているかを確認したいと考えています。
過去の失敗体験を振り返ることで、応募者の仕事への取り組み方や、どんな職務を望んでいるのか価値観を知ることで、企業に合っている人材かを確認しています。
私も前職の業務についての失敗談を話して、いまいち反応が鈍い、なんてことがありました。
課題解決能力の確認(※失敗から学んだことを聞かれる理由②)
面接官は、失敗談を通して、応募者が課題にどのように立ち向かい、解決していく能力があるのかを確認しています。
応募者が失敗体験をどのように受け止め、それをどのように乗り越えて改善していったかを知りたいと考えています。
加えて、学習能力を持っているかを把握し、新たな仕事で能力が活かせるかを確認したいわけです。
忍耐力の有無の確認(※失敗から学んだことを聞かれる理由③)
新しい職場では、慣れない業務に対応する能力が必ず求められます。面接官は、応募者が失敗や逆境に耐える忍耐力を持っているか、自社で辞めずに勤務できるかを確認しています。
失敗体験から学んだことを確認して、応募者の粘り強さやストレス耐性を測り、採用決定の要素にしています。
私も忍耐力が試されるような話題であるほど、面接官の反応が良かった、という経験があります。
「失敗から学んだこと」でしてはいけない回答
失敗から学んだことはない(※失敗から学んだことでしてはいけない回答①)
言うまでもなく「失敗から学んだ経験はない」と答えるのはNGです。たとえ成功体験しかなく、失敗談を話したくなくても、面接官には意欲がない人材に映るだけです。
仕事での失敗は誰でもあることで、業務改善をしてこそ、会社の発展に貢献できます。面接官は謙虚で前向きな態度を応募者に求めます。
私も転職開始当初、特にない…と答えたことがあり、かなり心象を悪くしたことがあります。その時は緊張で思いつかなかっただけですが、同じことです。
取り返しのつかない失敗談(※失敗から学んだことでしてはいけない回答②)
面接官に失敗談を話す際は、それが取り返しのつかいような深刻な失敗だった場合、話すことは絶対に避けましょう。
例えば、法律違反や重大な倫理違反など、会社や社員に大きな損害を与えたような失敗は、たとえその後改善できたとしても、話題に出すべきではありません。
面接官に不信感を抱かせるだけで、プラスイメージに舵を切るのは無理があります。
私も焦って結構大きな失敗談を話したことがあり、面接官の心象を一気に悪くした経験があります。
仕事と関連性が薄い失敗談(※失敗から学んだことでしてはいけない回答③)
仕事とあまり関係のない個人的なエピソードに関する失敗談は、面接官にとっても、自社で活躍する姿が想像できないので、避けた方が良いです。
また、職場における人間関係の問題なども避けた方がベターです。
中途採用の面接では仕事以外の話題になる時間はたっぷりあるので、個人的な話はその時にした方が良いですね。
「失敗から学んだこと」志望動機で強みを示す
「失敗から学んだこと」については、失敗を乗り越えた長所を強調しろと言われますが、ただやみくもに話しても、インパクトに欠けます。
そこで、志望動機で自分の強みを示しておいて、その強みにもとづく失敗談を語ることで、志望動機と一貫性を持たせることが効果的です。
・志望動機で示した強みにもとずく「失敗から学んだこと」を語る
まずは自身の強みを反映した志望動機を作成する方法を紹介します。
「失敗から学んだこと」志望動機のつくり方(※重要)
「失敗から学んだこと」について面接官に強い印象を与えるために、強みをもとにした志望動機を作成できる方法を解説します。
志望動機には転職業界が考えた「型」があり、型に沿って書くだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の採用担当者に調査したところ8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めると分かりました。
つまり強みが反映されていないと、そもそも採用につながらないということです。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で分かりました。さらに採用担当者の9割は、面接で自己分析済かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機を作るだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果から志望動機をつくることで、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
「失敗から学んだこと」についての例文3選
転職の面接で「失敗から学んだこと」を聞かれた際の、応答例文を紹介します。すでに解説した、強みにもとづく志望動機を提示した上で、関連する失敗談を語ります。
志望動機と失敗談の例文①(強み※状況適応力)
私は現職の自動車ディーラー営業職において、新車・中古車の営業、契約交渉など、お客様の状況に適応し、最適なお車を提案することで、多くの成果を上げることができました。しかし、現職にとどまらず、顧客と長い付き合いができる環境で営業スキルを磨きたいと考えて転職を決意しました。
貴社は、賃貸仲介業において、顧客との信頼関係構築を最重視し、顧客ニーズに合わせて取り扱い物件を年々拡大していると伺っています。
現職での営業経験を活かし、顧客に多様な選択肢を用意できる営業スキルをさらに高め、顧客からの信頼を獲得することで、貴社の今後の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※自動車ディーラー営業職から不動産会社営業職への転職
現在の職場で「失敗から学んだこと」はありますか?
はい。お客様が新車購入を求めて来店された際に、私は、我々のディーラーの車両を選んでいただけるようお勧めしました。しかし、お客様は予算面での心配があり、競合他社の価格を示してきました。最初は、自分の提案が競合他社より優れている自信がありましたが、お客様の不安な表情を見ているうちに、焦ってしまい、価格面での交渉のみでご購入を決めていただく形になりました。結果、成約に至ったものの、利益率という観点では失敗でした。価格交渉においても、ただ値段を下げるだけではなく、付加価値を提供したり、特典を与えるなどの柔軟な交渉を心掛けるなど、より状況に適した対応の重要性を学んだ経験でした。
志望動機と失敗談の例文②(強み※人あたり)
私は紳士服店の販売職として、常にお客様に対して親しみやすい人あたりの良い接客を心掛け、リピート購入に繋げることで、店舗の売り上げ拡大に貢献してきました。しかし、現職の商品の売り込みや販促活動は大切な仕事ではありますが、より深いホスピタリティを追求し、お客様との真のコネクションを築き上げたいと考えて転職を決めました。
貴ホテルでは、アンケートを活用したフィードバックや、ホテル内のレストランで地元の食材を使った創意豊かな料理を提供したりと、ホスピタリティを追求するために様々な施策を打ち出す姿勢に感銘を受けました。
現職で培った真摯で丁寧な接客スキルと、貴ホテルが強みとするおもてなしのサービスを最大限に活かし、お客様に最高の滞在体験を提供することで、貴ホテルの発展に尽力したいと考えて応募しました。
※紳士服店販売職からホテルフロント業務への転職
現在の職場で「失敗から学んだこと」はありますか?
はい。新しいスーツをお探しのお客様が訪れた際に、私はいつも通り、親しみやすく笑顔で接し、好みを把握しようと努めました。しかし、そのお客様はなかなか自分に合ったスーツが見つからないようで、試着を繰り返しても決断できないご様子でした。そこで私は、他の商品に切り替えさせようとするなど、お客様にプレッシャーをかけてしまったことで、逆効果となり、ご購入には至りませんでした。後から考えると、お客様のペースに合わせてゆっくりと選んで頂くべきだったと反省しました。その後は、お客様が商品を選ぶのに時間がかかる場合でも、穏やかに、細やかな気配りをしながらのお手伝いを心掛けました。親しみやすい接客に加えて、時にはお客様のペースを尊重し、忍耐強く接することが大切だと学びました。
志望動機と失敗談の例文③(強み※学習意欲)
私は食品メーカーの営業事務職として、製品について詳しく学び、成分や特徴、品質管理などに関する知識を資料作成や電話対応に活かすことで、営業部門をサポートしてきました。しかし、バックオフィスのみの現職でなく、直接顧客と関わり合う職務において、今後のキャリアを築いていきたいと考えて転職を決意しました。
貴院は、患者サービス第一を掲げ、新しい医療支援システムを導入し、事務職員と医療スタッフが連携して、各々の職務に誇りを持って取り組む風土だと聞いています。
私は、これまでの経験を生かし、医療支援システムの円滑な運営方法を積極的に学習し、患者サービスの改善に向けて尽力することで、患者の満足度向上と貴院の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※食品メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
現在の職場で「失敗から学んだこと」はありますか?
はい。営業事務職として、新規クライアントとの商談に同席した際に、私は製品についての知識を徹底的に学習し、営業担当者をサポートできるよう用意していました。しかし、その知識が自信過剰に映ってしまったようで、自分の考えや提案を押し付けるような態度がクライアントの信頼を失わせてしまいました。結果的に成約には至ったものの、今後の取引に良い影響を与えない行為だったと反省しました。その後は、相手の意見や要望に常に耳を傾けることを意識しました。顧客との付き合いでは、自社製品の学習にとどまらず、相手のお話をじっくりと聞いて相手の評価を学習することも大切だと学びました。
「失敗から学んだこと」私の転職体験談
転職活動をしていると「失敗から学んだこと」は本当によく聞かれるテーマですよね。私も最初は、失敗談とそれをどう克服したかを話すことで十分だと考えていました。
複数の企業に応募しているなか、ある面接で「その学んだことを当社でどう活かせますか?」と追加の質問を受けたことがありました。言葉に詰まりました。
適当に答えた失敗談では、即座に面接官の追加質問に答えることができませんでした。十分な企業研究をしていれば問題ありませんが、不足しているとやはり難しいです。
その後、失敗談については、事前に企業ごとに用意した志望動機に結びつけるように心掛けました。
それにより、面接官が失敗談を尋ねても、焦ることなく志望動機で話した内容に加える感じで伝えるだけで十分でした。
皆さんもこの方法を取り入れて、転職活動における面接をスムーズに進めてくださいね。
「失敗から学んだこと」転職成功テクニック
「失敗から学んだこと」についての志望動機、質疑応答が準備できたら、ぜひ実践して欲しい転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
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「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」とアピールすれば信頼性と定着性を示せます。私も転職活動で実践してきました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、転職の面接で「失敗から学んだこと」の回答例文について解説し、合わせて一貫性のある志望動機を作成する方法を紹介しました。
・「失敗から学んだこと」に関する企業アンケートの結果、質問に対する採用担当者の関心が非常に高いことが分かった。
・「失敗から学んだこと」について聞かれるのは、面接官が仕事の方向性、課題解決能力、忍耐力を確認したいから。
・「失敗から学んだこと」でしてはいけないのは、失敗から学んだことはない、取り返しのつかない失敗談、仕事と関連性が薄い失敗談について話すこと。
・「失敗から学んだこと」について話すときは、志望動機で提示した自分の強みに応じた失敗談を話すことで、一貫性を示すことが大切。
・「失敗から学んだこと」を強調するため、強みをもとにした志望動機を作成しましょう。私が実践した自己分析結果から志望動機を作る方法をおすすめします。
・転職成功テクニックを活用することで、内定獲得率をアップさせてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。