「環境を変えたい」という転職理由は、企業にどう伝えるべき?
キャリアに沿った志望動機を書いた上で、面接で「環境を変えたい」と伝えればOK。
私も前職から「環境を変えたい」と考えて転職したひとりです。しかし、転職理由が「環境を変えたい」だけでは、面接官は納得しません。
私が内定を獲得できたのは説得力ある志望動機をつくり、それに「環境を変えたい」思いを加えて応募先企業に伝えたからです。
自分の強みをしっかり反映した志望動機を書いておけば、面接官に好印象を与え、転職理由もスムーズに伝えられます。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験をもとに「環境を変えたい」という転職理由を効果的に伝える面接例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「環境を変えたい」のアンケート結果
「環境を変えたい」という転職理由について、企業はどのような印象を持つのか?当サイトで独自にアンケート調査を行いました。
一般企業の採用担当者100名を対象にした調査では、「大変良い」「良い」という回答が35%で、「悪い」は11%でした。また、「どちらでもない」が最多で54%でした。
「環境を変えたい」という転職理由だけでは採用担当者の判断が困難であり、一部の担当者が悪印象を持つこともあるようです。
・「環境を変えたい」という転職理由の印象⇒採用担当者の半数は『良くも悪くもない』と評価
「環境を変えたい」が転職理由の割合
「環境を変えたい」ために転職する人は14%
人によって転職理由は様々ですが、「環境を変えたい」という理由で転職を希望する人の割合はどの程度でしょうか。
リクナビNEXTの調査によれば、「労働時間・環境が不満だった」ことを本音の退職理由に挙げた転職経験者は14%に達し、2位にランクインしています。
多くの転職者が「環境を変えたい」という理由で転職活動に臨んでいます。つまり、環境を変えたいと伝えるだけでは差別化が難しいと言えます。
「キャリアアップ」が目的の志望動機を書こう
「環境を変えたい」という転職者が多い一方で、38%もの転職者が「キャリアアップがしたかった」という建前の退職理由で転職に成功しています。
「環境を変えたい」という転職理由だけを伝えるよりも、キャリアアップを建前の転職理由として志望動機を書く方が圧倒的に採用されやすいからです。
私も自分の強みを反映したキャリアアップのための志望動機を書いて、実際に転職に成功しました。
・「環境を変えたい」⇒「キャリアアップ」が転職理由の方が採用されやすい
「環境を変えたい」ことは面接で回答
「環境を変えたい」ことは面接で直接伝えましょう
「環境を変えたい」ことだけを転職理由として、積極的に履歴書に書くべきではありません。転職理由としての説得力に欠けるからです。
環境を変えたい気持ちを採用担当者に効果的に伝えるには、面接の際に直接言葉で面接官にアピールする方が効果的です。
「環境を変えたい」ことは志望動機に付け加えよう
「環境を変えたい」という転職理由は、キャリアアップが中心の志望動機を書いた上で、それに付け加えるのが最も効果的です。
多くの転職成功者が実践しているように、まずは自身のキャリアを中心とした志望動機をしっかり固めておくことが大切です。
キャリア中心の志望動機に「環境を変えたい」気持ちを自然に取り入れ、独自の魅力をアピールすることで、面接官に説得力を与えられます。
・「環境を変えたい」⇒「キャリアアップ中心の志望動機」に付け加える
「環境を変えたい」志望動機のつくり方(※重要)
「環境を変えたい」という転職理由を付け加えるための、キャリアアップ中心の志望動機を作る方法を紹介します。自分の強みを反映することがカギです。
志望動機には面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めると企業アンケートの結果で分かりました。
つまり強みが反映されないといつまでも採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』して分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。あなたの「強み」をもとに書くからです。
私は自己分析結果で志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業に転職できました。これを試せる2つの方法を紹介します↓↓どちらかの方法で書いてみてください。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「環境を変えたい」志望動機の例文3選
志望動機のつくり方に従って強みを反映した志望動機に「環境を変えたい」という転職理由を加えた例文を3つご紹介します。
「環境を変えたい」ことは、あなたのキャリアに合わせて以下のように言い換えて述べることがポイントです。
【1】志望動機例文(※商品・サービス環境を変えたい)
【強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。共感性を活かした営業スタイルで顧客との信頼関係構築に努め、不動産契約における成約率を向上させてきました。しかしながら、不動産取引では短期的な契約が多いため、より長期的な信頼関係を築ける商品を扱う環境で、営業経験を積みたいと考えて転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、特に整備や車検案内を通じて顧客との長い信頼関係を築き、既存顧客に対する新車販売を行う囲い込み戦略に注力していると伺いました。
私は現職の営業経験を活かし、既存顧客のアフターサービスに焦点を当て、お客様との信頼を深めることで新車販売に繋げ、販売台数の拡大と貴社の業績向上に貢献したいと考えて志望致しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
【2】志望動機例文(※スキルを伸ばす環境を変えたい)
【強み:人当たりの良さ】
私は紳士服専門店で販売職を務めていました。人当たりの良い接客を心がけ、お客様に最適なスタイリングのアドバイスを提供することで、リピート購入につなげ店舗の販売実績に貢献してまいりました。今後のキャリアとして、接遇スキルをより一層高められる環境で顧客満足度の向上を図りたいと考え、転職を決めました。
貴社のホテルは、地元企業との協業による観光案内サービスの充実や、接遇マナー研修を通じて職員の接遇スキル向上に注力し、ホスピタリティを追求している点が非常に魅力的です。
私は前職で培った販売経験を活かしつつ、徹底した接遇スキルの向上に努め、お客様に宿泊料金以上の滞在体験を提供し、顧客満足度の向上に貢献することで貴社の発展に寄与したいと考え、応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職
【3】志望動機例文(※お客様・顧客の環境を変えたい)
【強み:迅速性】
私は信用金庫で後方事務を担当しています。迅速な対応力を活かして文書管理や電話応対などの事務処理に取り組み、庫内や顧客から高い評価を頂いてまいりました。しかし、後方事務ではお客様と接する機会が少ないため、直接お客様と関われる環境で事務処理能力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴院は予約管理システムや電子レセプトの導入による事務業務の効率化に加え、事務員に関しても積極的にチーム医療への参加を促し、患者様と接することを重視していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かし、新しい医療支援システムを迅速に覚え、医療スタッフと協力して患者様に丁寧に接し、最善の医療サービスを提供できる環境を整えることで、貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
「環境を変えたい」私の転職活動体験談
私が転職に踏み切った背景にも、「環境を変えたい」という思いがありました。前職とは違う環境の方が、自分に合っているのでは?と考えたからです。
前職では営業や事務の経験を積みながらも、残業や転勤の可能性があり、これを機に職場環境を一新したいと考えたわけです。
しかし、転職は簡単ではありません。理想的な職場環境の求人に巡り合うことは難しく、人気求人は倍率が高いので、採用までは至難の業でした。
魅力的な企業ほど、面接では「なぜその企業を志望するのか?」という基本的な質問が深掘りされ、面接官が納得する説明が必要でした。
面接官は採用のプロであり、単なる「環境を変えたい」という理由では納得しません。なぜ環境を変えてまで働きたいのか? という本質を見抜きます。
このため、自身のスキルや新たな職種への挑戦など、環境を変えたい理由を自己のキャリアや経験と結びつけ、具体的に説明することが面接通過のカギです。
転職成功テクニック
転職理由が「環境を変えたい」ことの対策に加え、ホワイト転職を実現するテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のための転職」をアピールするだけで信頼性を示すことができます。私も転職活動で実践してきました。
アピール方法については、下記記事をご覧ください↓↓
まとめ
以上、「環境を変えたい」という転職理由を効果的に伝える面接例文と、採用される志望動機のつくり方について解説しました。
・当サイト独自のアンケート調査では、「環境を変えたい」という転職理由の印象について、採用担当者の半数は『良くも悪くもない』と評価した。
・「環境を変えたい」ことが転職理由である人の割合は、リクナビNEXTによれば14%です。同調査では、環境を変えたいという転職理由でなく、キャリアアップを転職理由にする方が採用されやすいというデータがあります。
・「環境を変えたい」ことは、面接で直接回答しましょう。そのために、キャリアアップ中心の志望動機を書いておき、それに付け加える形で伝えることがポイントです。
・「環境を変えたい」ことを効果的に伝えるため、志望動機は自己分析の結果から作成してください。その結果、自身の強みを反映したものとなり、あらゆる転職面接の質問に対応できます。
・「環境を変えたい」ことを面接で答える場合、商品・サービス環境を変えたい、スキルを伸ばす環境を変えたい、お客様・顧客の環境を変えたい等に言い換えて伝えましょう。
・転職成功テクニックを活用して、内定獲得率の向上を実現してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。