
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機はNG?

いいえ、大丈夫です。ただし、建前としてキャリアが中心の志望動機を書いておく必要があります。
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機を転職で書いて良いか悩んでいませんか?私も面接対策で同じ悩みを経験しました。
人を喜ばせる力は評価ポイントですが、それだけでは採用担当者にメリットを感じてもらえず、採用に繋がらないのが現状です。
私は建前としてキャリアが中心の志望動機を作成し、採用担当者の信頼を得てから「人に喜んでもらうのが好き」といった本音をアピールしました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「人に喜んでもらうのが好き」なことを加えた志望動機の例文3選を解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「人に喜んでもらうのが好き」と書かれた志望動機の印象は?

「人に喜んでもらうのが好き」と書かれた志望動機の印象に関して当サイトで独自アンケート調査を行いました。
「人に喜んでもらうのが好き」と書かれた志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 3% |
良い | 22% |
どちらでもない | 54% |
悪い | 21% |
その結果、一般企業採用担当者100名のうち印象が「大変良い」「良い」が25%、「どちらでもない」が54%、「悪い」が21%でした。

「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機に関して、悪印象を抱く採用担当者も一部いるようです。
・『人に喜んでもらうのが好き』と書かれた志望動機の印象:採用担当者の25%が「良い」、54%が「どちらでもない」、21%が「悪い」と回答。
「人に喜んでもらうのが好き」だと志望動機に書くメリット

「人に喜んでもらうのが好き」だと志望動機に書くメリットは、以下の通りです。
・顧客志向の印象を与えられる
・多様な業界・職種に対応できる
・人間関係が得意な印象を与えられる
顧客志向の印象を与えられる
志望動機に「人に喜んでもらうのが好き」と書くことで、顧客志向の印象を与えられるメリットがあります。
「お客様は神様です」という言葉には賛否両論ありますが、企業としては顧客満足度を高めるためにも顧客志向を重視する傾向があります。

私もサービス精神が求められる企業に対しては、積極的に顧客志向の姿勢をアピールしました。
多様な業界・職種に対応できる
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機なら、多様な業界・職種に対応できるというメリットもあります。
メーカー、不動産、金融業界、営業、販売、企画職など、あらゆる業界・職種において「人に喜びを与えること」は求められています。

私も面接で言葉に詰まった際には、「喜ばれる」、「喜びを与える」といった表現を使って柔軟に対応していました。
人間関係が得意な印象を与えられる
志望動機に「人に喜んでもらうのが好き」と書くことで、人間関係が得意な印象を与えられるメリットがあります。
喜んでもらえる対象はお客様に限りません。企業内では社内や取引先など、様々な人と良好な関係を築く必要があります。

「人に喜んでもらうのが好き」=「人が好き」という印象を与えられれば、企業に馴染み、定着性がある人材だとアピールできます。
・「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機のメリット:顧客志向の印象、多様な業界・職種に対応、人間関係が得意な印象を与える。
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機のデメリット

「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機のデメリットについても考えてみましょう。
・自己犠牲的な印象を与える
・他者との差別化が難しくなる
・仕事の理解度が低いと思われる
自己犠牲的な印象を与える
まず、「人に喜んでもらうのが好き」というだけの志望動機であれば、自己犠牲的な印象を与えるデメリットがあります。
人のことばかりで自分を持っていないという悪印象につながるからです。自分を犠牲にして他人を喜ばせる人を企業は求めません。

私も自己PRでは、今後の課題や自分の意見も含めて伝えることで、自己主張とのバランスを保ってアピールしていました。
他者との差別化が難しくなる
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機だと、他者との差別化が難しくなるデメリットがあります。
「人に喜んでもらうのが好き」という求職者は多いため、他者と志望動機が重複し、企業にとって特別感が薄れるからです。

私は自分の「強みや適性」をもとに独自の志望動機を書き上げることで差別化しました。
仕事の理解度が低いと思われる
「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機だと、仕事の理解度が低いと思われるデメリットもあります。
「人に喜んでもらう」だけでは曖昧であり、応募者が自社の仕事内容や特徴をきちんと調べていない印象を与えてしまうからです。

そのため、私は企業研究で得た「企業の特徴」を志望動機に必ず盛り込むようにしました。
・「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機のデメリット:自己犠牲的な印象、他者との差別化の困難、仕事の理解度が低いと思われること。
「人に喜んでもらうのが好き」はキャリアの志望動機に書く

「人に喜んでもらうのが好き」なことは、建前であるキャリアが中心の志望動機に加えて書きましょう。
リクナビネクストの調べでは、転職希望者の38%が「キャリアアップしたかった」ことを建前にして実際に転職に成功しているからです。
キャリアを建前にすることで、「人に喜んでもらうのが好き」と伝えるデメリットをすべて克服できます。

私もキャリアを中心に志望動機を作成し、採用担当者の信頼を得ることで多数の企業から内定を得ました。
・「人に喜んでもらうのが好き」⇒キャリアが中心の志望動機に加える。
「人に喜んでもらうのが好き」の建前の志望動機のつくり方(※重要)

「人に喜んでもらうのが好き」と加えるために、まずはキャリアが中心の志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

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「人に喜んでもらうのが好き」を含めた志望動機の例文3選

志望動機を作る2つの方法で作成したキャリアが中心の志望動機に「人に喜んでもらうのが好き」だと加えた例文3選を紹介します。

「人に喜んでもらうのが好き」と加える際のポイントは、以下の通りです。
【1】人に喜んでもらうのが好きなことは「志望動機」に追記。
【2】「企業の特徴」により人に喜んでもらえることを述べる。
【3】人に喜んでもらうことが「仕事観」に繋がる事を述べる。
志望動機例文①(※人に喜んでもらうのが好き)

自己分析で分かった強み:共感性
私は不動産会社で営業を担当しています。お客様に共感しニーズを先読みする営業により、多くの成約実績を上げてきました。しかし、賃貸物件に限らず、お客様の生涯にわたる住まいづくりに携わりたいという思いから、転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして自社開発の住宅設備を揃え、高品質な資材の仕入れルートを確保することで、長く住める家づくりに注力している点に大変魅力を感じています。
私はこれまでの営業経験を活かし、お客様の深いニーズを汲み取り、将来計画に合った家づくりを提案することで成約率を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
特に、貴社であれば幅広い家づくりの選択肢をご提案できることが、お客様の喜びに直結するため、やりがいをもって仕事を全うできると感じております。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※人に喜んでもらうのが好き)

自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)
私はレンタカー会社でサービススタッフを務めました。きめ細やかな接客力を活かし、丁寧な受付対応や車両の説明に努め、顧客満足度とリピート利用率向上に貢献しました。今後は、接客力を十分に発揮できる環境でのキャリアアップを求め、転職を決意しました。
貴社は旅行代理店として顧客対応力を重視し、柔軟な旅行プランの選定や24時間体制の見守り対応により、顧客満足度向上を目指していることに感銘を受けました。
私は前職で培った接客スキルを発揮し、一人一人のお客様に合わせたきめ細やかな旅行プランのご提案により顧客満足度を高め、リピート利用率を向上させることで、貴社の更なる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
顧客対応力を重視する貴社だからこそ、お客様に寄り添うサービスを提供することで、お客様の喜びに繋がっていると実感しながら、仕事に邁進できると考えております。
※レンタカー会社サービススタッフから旅行代理店カウンターセールスへの転職
志望動機例文③(※人に喜んでもらうのが好き)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を担当しています。融資審査に必要な書類管理やデータ入力、電話応対を通して融資担当者をサポートしてまいりました。しかし、現職では分業化が進み、事務業務が大部分を占めるため、直接お客様と接する環境で事務スキルをさらに磨きたいと考え、転職を決意しました。
貴社は地域に根差した自動車ディーラーとして、既存顧客と長期的な信頼関係を築きながら、営業担当者と事務スタッフが連携して新車販売に取り組んでいると伺いました。
私は現職での事務経験を活かし、営業担当者を力強くサポートし、引き続き既存顧客との長い信頼関係を構築することで、車両販売台数の向上と貴社の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
貴社のように職員間が協力する風土であれば、お客様はもちろん、営業担当者が契約を果たしたときに喜びを共有できる仕事として、大きなやりがいを感じております。
※信用金庫後方事務職から自動車ディーラー営業事務職への転職
「人に喜んでもらうのが好き」に関する私の転職活動体験談

私も転職活動の面接で「人に喜んでもらうのが好き」と回答した経験があります。面接官に対して誠実に思いを伝えたつもりでしたが、想定外の質問が返ってきました。
企業の採用担当者からは、「具体的にどのようにして喜んでもらうのか?」と尋ねられました。この質問に対して、私は一瞬言葉に詰まってしまいました。
企業としては、お客様に喜んでもらうことはもちろん、それを実現するために応募者が自社で何を具体的にできるのかを知りたいのです。
その経験から私は、まずは採用担当者が納得する志望動機をしっかりと準備し、具体的なエピソードを含めた内容にすることで、説得力を持たせることができました。
例えば、「前職で顧客満足度向上のために実施したこと」といった具体例を交えて、「人に喜んでもらうこと」がどのようにキャリアに結びつくかを伝えました。
このように、まずキャリアを中心に建前の志望動機を作成し、そのうえで、「人に喜んでもらうのが好き」という本音を加えると、面接官にも共感してもらいやすくなります。
また、人に喜んでもらうことについて話す際には、企業の顧客対応方針と自分の経験が一致していることを強調し、さらに強みを活かして貢献したい思いを述べることで、具体性が増します。

皆さんもまずはキャリアを中心に志望動機を作成し、その上で「人に喜んでもらうのが好き」と加えることで、企業の共感を引き出すよう意識してみてください。
転職成功テクニック

「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機の例文に加えて、ホワイト企業に内定する転職成功テクニックをお伝えします。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「人に喜んでもらうのが好き」なことを加えた志望動機の例文3選と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・「人に喜んでもらうのが好き」と書かれた志望動機の印象調査の結果、採用担当者の25%が良い、54%がどちらでもない、21%が悪いと回答した。
・「人に喜んでもらうのが好き」だと志望動機に書くメリットは、顧客志向の印象、多様な業界・職種に対応、人間関係が得意な印象を与えられること。
・「人に喜んでもらうのが好き」という志望動機のデメリットは、自己犠牲的な印象、他者との差別化が難しくなる、仕事の理解度が低いと思われること。
・「人に喜んでもらうのが好き」なことは、キャリアを中心とした志望動機に加えて伝える。
・「人に喜んでもらうのが好き」なことを加えるため、自己分析で分かった強みをもとにキャリアの志望動機を作成する。
・「人に喜んでもらうのが好き」なことを加えるときは、志望動機に追記する、企業の特徴により人に喜んでもらえること、人に喜んでもらうことが仕事観に繋がることを述べる。
・転職成功テクニックを活用して、ホワイト企業の内定獲得を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。