
転職の面接で「学生時代のこと」を聞かれる理由は?

「学生時代のこと」を聞くのは、あなたの人柄を知るためです。志望動機との一貫性を示すことが面接突破のカギです。
転職の面接で「学生時代のこと」を聞かれるのは珍しくありません。私も実際に何度も経験しました。
面接官はこの質問を通して、あなたの人柄を確認していますが、ただ単に思い出話をするだけでは不十分です。
私は、志望動機との一貫性を示すことで、「信頼できる人材」と思ってもらい、内定を得ることができました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに、「学生時代のこと」を聞かれる理由と例文を解説し、採用される志望動機の作り方を解説します。
「学生時代のことを聞かれる」に関する独自のアンケート

当サイトで「学生時代のことを聞かれる」ことに関して、質問に回答できる応募者の印象について採用担当者にアンケートを実施しました。
「学生時代のことを聞いた」ときに回答できる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 37% |
良い | 39% |
どちらでもない | 21% |
悪い | 3% |
一般企業の採用担当者100名を対象にした調査で、70%以上の採用担当者は印象が「良い」と回答しました。

学生時代のことについて具体的に回答できれば、採用担当者により良い印象を与えられることが分かります。
・「学生時代のことを聞かれる」:具体的に回答できれば採用担当者の印象アップにつながる。
「学生時代のことを聞かれる」とき面接官が確認すること

転職面接で「学生時代のこと」を聞かれるとき、面接官が確認していることは、主に以下の3つです。
・一貫性のある人柄かどうか
・入社してから活かせる経験
・就活の方向性と仕事の適性
【1】一貫性のある人柄かどうか(※「学生時代のこと」を聞かれる理由)
面接官は、応募者が志望動機に書いてきたことと、「学生時代のこと」の内容に一貫性があるかを確認しています。
これが「学生時代のこと」を聞かれる最大の理由です。応募者の学生時代の価値観や行動が、仕事でも一貫しているかを知りたいのです。

一貫性のある人物かどうかは、信頼性や会社に馴染んで長く働いてくれるかを見極める上で重要です。
【2】入社してから活かせる経験(※「学生時代のこと」を聞かれる理由)
「学生時代のこと」を聞かれるとき、面接官は応募者の学生時代の経験に、入社後に役立つものがないかを見ています。
たとえば、学生時代にコミュニケーション力、問題解決力など、仕事に必要な資質を育んでいるか確認したいのです。

こうしたスキルがあるかどうかを知り、採用判断の材料にしているわけです。
【3】就活の方向性と仕事の適性(※「学生時代のこと」を聞かれる理由)
面接官は、特に学生時代の就活について尋ねることで、応募者が以前からどんな業界や職種に関心を持っていたかを確認しています。
どんな業界や職種に興味を持ち、その中でどのように自分の適性を見出したかを知りたいのです。

学生時代の職業選択や経験が、自社のキャリアの方向性と一致しているかどうかを確認したいわけです。
・「学生時代のこと」で面接官が確認すること:『学生時代のこと』と『志望動機』に一貫性があるか。
「学生時代のことを聞かれる」ときに避けた方が良い回答

「学生時代のことを聞かれる」のが一貫性の確認である一方で、それにそぐわない以下のような回答は避けましょう。
・志望動機と関連がない経験
・学歴が中心の学生時代の話
・長々と学生時代の話をする
【1】志望動機と関連がない経験(※「学生時代のこと」を聞かれるときは避ける)
面接官は、あなたがなぜ自社に応募したのか?を考えています。そこで志望動機と関連のない回答をすれば、一貫性を疑われます。
たとえ仕事に関係する経験でも、それが応募企業の仕事にどう関係するかを印象づけないと、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。

私も、志望動機と面接での回答内容の関連を意識しながら答えていました。
【2】学歴が中心の学生時代の話(※「学生時代のこと」を聞かれるときは避ける)
学歴は一部の職種や企業で問われるかもしれませんが、基本的に転職では実務経験の方が重視されます。
「学生時代のこと」でも、学んだことを実際の仕事でどう活かしてきたか?の方に面接官は関心があります。

学生時代という過去の華々しい経験ばかりに偏って語ることは、印象が良くありません。
【3】長々と学生時代の話をする(※「学生時代のこと」を聞かれるときは避ける)
面接では簡潔な回答が求められます。学生時代のことになると、ついつい話が長くなりがちです。
しかし、長話は悪印象しかありません。限られた時間で的確に質問に答えられるか、を面接官は見ています。
志望動機を頭に置いて話せば、余計な話題に触れず、面接官を惹きつけたまま回答できます。

私も、自分の関心が高いからと長々と話して失敗した経験があります。
・「学生時代のことを聞かれる」ときに避けること:志望動機と関連がない話、学歴中心の話、長々と話すこと。
「学生時代のことを聞かれる」ときは志望動機と合わせる

「学生時代のこと」を聞かれるときでも、面接官はなぜあなたが自社に応募したのか、つまり志望動機を常に考えています。
学生時代のことについて話す際は、志望動機に沿った内容で一貫性を示し、自身の信頼性を高めることに力を入れてください。

私も転職面接では、志望動機を念頭に置いて回答することで、あらゆる質問に対応できました。
・「学生時代のこと」を聞かれる⇒志望動機に沿った内容で一貫性を示す。
「学生時代のことを聞かれる」ときの志望動機のつくり方(※重要)

「学生時代のこと」を聞かれる際に、面接官に好印象を残すためには、ベースとなる志望動機が必要です。
ここからは、私が実際に多くの内定を獲得してきた採用される志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「学生時代のことを聞かれる」ときの志望動機と例文3選

志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機と「学生時代のこと」を聞かれる際の回答例文3選を紹介します。

「学生時代のこと」を聞かれる際は、以下の回答ポイントに注意しましょう。
・「強み」に繋がる学生時代の経験を話す。
・前職で「強み」を実践してきた事を話す。
・応募先でも「強み」を活かしたいと強調。
志望動機と質疑応答例文①(※「学生時代のこと」を聞かれる)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。顧客目線での共感性を活かした営業を心がけ、賃貸物件の成約において営業成績を積み上げてきました。しかし、より柔軟な不動産提案が可能な環境で、顧客ニーズに対応できる営業スキルを磨きたいと考え転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして住宅の施工だけでなく、住宅設備も同時開発しており、顧客の多様な要望に応えることに力を注いでいると伺っています。
私は現職で培った営業スキルを活かしながら、貴社の住宅提案営業職としてお客様の希望や要望を的確に引き出し、顧客満足度を高めることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職

「学生時代のこと」について聞かせてください。

はい。学生時代はサッカーサークルに所属し、熱心に練習に取り組んでいました。副会長として、会長やチームメンバーとの共感を大切にし、チームをまとめ上げる橋渡し役として信頼されていました。現職でも社内およびお客様との関係において、常に共感性を見出す営業スタイルを取り入れています。学生時代から養った共感性を活かし、営業スキルを更に高め、御社の発展に貢献したいと考えています。
志望動機と質疑応答例文②(※「学生時代のこと」を聞かれる)
【自己分析で分かった強み:サービス性(人あたり)】
私は紳士服専門店で販売職をしています。お客様へのサービス性を重視した丁寧な接客を通じて、お求めいただく商品以上の価値を提供することで、店舗売上に貢献してきました。今後は、サービス性を発揮できる業界でキャリアを築きたいと考え、転職を決意しました。
貴ホテルでは地元企業との協力による観光案内サービスや、独自のルームサービスの提供など、ホスピタリティを追求している点が大変魅力的です。
私は現職での接客経験を活かし、お客様のご要望に一歩進んだサービスを提供できる接遇スキルを身につけ、ご満足いただけるリピート顧客を獲得することで貴ホテルの発展に貢献したいと考え、応募いたしました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職

「学生時代のこと」について聞かせてください。

はい。学生時代はカフェでアルバイトをしていました。系列店の中で売上が思わしくなかったため、特別メニューが出た際には、真っ先にお客様におすすめし、他の店舗にはなかったハンガーラックを設置するなど、利便性を向上させる工夫をし、店舗の売上拡大を図りました。アルバイトで培ったサービス精神は現職の接客スキルにも生きていると感じています。貴ホテルでも接客スキルをさらに磨き、お客様にご満足いただけるサービスを提供したいと考えています。
志望動機と質疑応答例文③(※「学生時代のこと」を聞かれる)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は郵便局で事務を担当しています。窓口業務においてコミュニケーション力を発揮し、幅広いお客様に円滑に対応することで、局内で評価を受けてきました。しかし、窓口業務だけでなく、コミュニケーションを通じてお客様に寄り添える事務処理スキルを高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院は医療サービスの質向上を目指し、医療事務員にも患者との対話による信頼関係を築くことを重視していると伺っています。
私は現職で培ったコミュニケーション力を活かし、患者様との真摯な対話を通じて、患者様に安心感と信頼を提供できる事務処理スキルを磨き、貴院と地域医療の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※郵便局事務職からクリニック医療事務職への転職

「学生時代のこと」について聞かせてください。

はい。学生時代は公園清掃ボランティアに参加していました。清掃だけでなく、公園を利用する幅広い人々とコミュニケーションを取りながら、公園をきれいに利用してもらうよう促しました。その結果、所属していたボランティア団体は市から表彰を受けました。現在の窓口業務でも、学生時代の経験から得たコミュニケーション力が役立っています。貴院でも患者様との親切丁寧なコミュニケーションを通じて、患者サービスの向上に貢献したいと考えています。
「学生時代のことを聞かれる」経験をした私の転職体験談

「学生時代のこと」を聞かれる場面は、私も転職活動中に何度か経験しました。面接でこの質問が出たとき、答えに迷うこともありました。
転職活動では、学生時代の経験を積極的にアピールする必要はあまりありません。企業が重視するのは社会人としての実務経験です。
アピールが通用するのは、せいぜい第二新卒まででしょう。企業にとって価値がないと判断されれば、採用担当者の関心は向きません。
ただし、面接で「学生時代のこと」を聞かれたときは別です。私は自分の強みを繰り返し伝え、一貫性を示すことを意識してきました。
この質問が出るとき、担当者は経歴に問題はないと見たうえで、人柄や価値観を見ようとしていることが多いと感じます。
だからこそ、学生時代の話になったときはチャンスです。強みを意識し、志望動機とつなげて話しましょう。
私の経験でも、学生時代の話題が出たときの方が、内定に結びつくことが多かった印象があります。

転職で「学生時代のことを聞かれる」場面にも対応できるよう、自分の強みや価値観を整理して志望動機を書くことから始めてください。
転職成功テクニック

「学生時代のこと」を聞かれたときの面接対策に加えて、ホワイト企業の内定獲得率を上げる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに、「学生時代のこと」を聞かれる理由と例文、採用される志望動機の作り方について解説しました。
・独自アンケート調査で、「学生時代のことを聞かれる」ときに具体的な回答ができれば、採用担当者が応募者に好印象をもつことが分かった。
・「学生時代のことを聞かれる」とき面接官が確認したいことは『学生時代のこと』と『志望動機』に一貫性があるかどうか。
・「学生時代のことを聞かれる」とき避けるべき回答は、志望動機と関連がない経験、学歴が中心の学生時代の話、長々と学生時代の話をすること。
・「学生時代のことを聞かれる」ときは、志望動機の内容と合う学生時代のことを回答する。
・「学生時代のことを聞かれる」ときに備えて、自己分析ツールで分かった自分の強みを反映した志望動機を作成してください。
・「学生時代のことを聞かれる」際は、強みに繋がる学生時代の経験、前職で強みを実践したこと、応募先でも強みを活かしたいことを意識して回答する。
・転職成功テクニックを活用することで、ホワイト企業の内定獲得率アップが見込めます。

みなさんの転職成功を心から祈っております。