転職の志望動機が「社員の人柄」の場合どう書けば良い?
キャリアに沿った志望動機を書いたうえで、人柄を社風に言い換えればOK。
「社員の人柄」を転職の志望動機にしたいとき、どのように書くべきか悩んでいませんか?私も同じ経験があります。
「社員の人柄」は企業独自の特徴なので志望動機としては書きやすい一方、やや抽象的になることが問題です。
より好印象の志望動機にするためには、キャリアアップに焦点を当てた上で「社員の人柄」を「社風」に言い換えることが最も効果的です。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「社員の人柄」を志望動機に取り入れる際のポイントを解説し、採用される志望動機の作成法と例文を紹介します。
「社員の人柄」についてのアンケート
当サイトで「社員の人柄」を志望動機に書く応募者の印象について、企業の採用担当者100名に独自のアンケート調査を行いました。
調査の結果、最も多かったのは「どちらでもない」という回答で、「悪い」との回答も22%に達しました。
「社員の人柄」を引き合いに出すだけでは、採用担当者の注意を引くことが難しいと分かりますね。
・「社員の人柄」だけでは、採用担当者の注意を引けない。
「社員の人柄」を志望動機にする利点
転職で「社員の人柄」を志望動機にする最大の利点はその会社でなくてはならないことを強調できる点です。
志望動機では、企業の事業や商品、サービスを挙げて入社熱意を伝えますが、多くの場合、それは他の企業でもできることです。
その点、「社員の人柄」はその企業独自の特徴であり、他社の代わりにはならないので、採用担当者にとってもそれ以上は追求しにくいわけです。
・「社員の人柄」はその会社でなくてはならない理由にしやすい。
「社員の人柄」が志望動機の不利な点
一方で「社員の人柄」を志望動機にする場合、以下のようなデメリットがあります。
【1】人柄という表現が抽象的
「人柄」という表現はとても抽象的で、応募する企業の採用担当者にとっては評価することが難しいと言えます。
多くの社員がいるので、どの社員の人柄が魅力的なのか具体的に示す必要があり、さらに会社がその社員をどう評価しているかも分かりません。
【2】転職への熱意を疑われる
志望動機が「社員の人柄」だと、採用担当者は転職したい熱意が応募者に本当にあるのか疑問を持しやすくなります。
他の志望動機(企業の商品、サービス、業績、文化など)に比べて、感情的な要素が大きいからです。
【3】人間関係の退職を疑われる
志望動機を「社員の人柄」にすると、採用担当者は応募者が以前の職場で人間関係に問題があったから退職したのではないか?と疑念を抱く可能性があります。
人間関係による退職はネガティブな印象が強く、内定につなげるには工夫が必要です。
「社員の人柄」キャリアアップが中心
「社員の人柄」だけを志望動機にするのはデメリットが多く、避けた方が良いです。
リクナビNEXTの調査では、なんと38%が「キャリアアップしたかった」という建前の退職理由で転職に成功しています。
キャリアアップの志望動機にする方が圧倒的に採用されやすいということですね。「社員の人柄」は、この志望動機に付け加える形で書きましょう。
・志望動機は「キャリアアップ」を中心に書く
「社員の人柄」は社風に言い換えよう
「社員の人柄」を志望動機にしたい場合は「社風」に言い換えることをおすすめします。
社員個人の人柄に焦点を当てると説明が難しくなります。社風に言い換えることで会社の独自性を保ちつつ、解説したデメリットを全て克服できます。
私も個人あるいは少数の社員の人柄でなく、社風として表現することで面接対策を行い、無事に内定を得てきました。
・社員の人柄≒社風
「社員の人柄」志望動機のつくりかた(※重要)
「社員の人柄」について「社風」に言い換える前に、キャリアアップを中心とした軸となる志望動機のつくりかたを紹介します。
志望動機には「型」が存在し、型に当てはめれば、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業への調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと企業の追加調査で判明しました。さらに9割は面接で自己分析済かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映させるだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機が書けます。そもそも、強みが元になっているからです。
私は自己分析結果から志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職しました。これを試していただける2つの方法をご紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。ぜひ挑戦してみてください。
「社員の人柄」志望動機の例文集3選
転職理由をキャリアアップのためとし、社員の人柄を社風に言い換えた志望動機の例文3選を紹介します。すべて志望動機のつくりかたに沿って作成しています。
・キャリアアップを中心にした転職理由
・「社員の人柄」を「社風」と表現する
志望動機例文①(太字※社員の人柄⇒社風)
私は不動産会社の営業職として、共感性を活かして顧客の期待や不安に真摯に向き合い、物件の提案や価格交渉に取り組み、多くの成約を得てきました。しかし、現職では営業活動が終了すると、顧客への継続的なフォローアップの機会が限られています。そのため、お客様と長期的な関係を築ける環境で、営業スキルを高めたいという想いから転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、アフターサポートを重視し、顧客との持続的な関係を築くために自動車の整備や修理、アフターケアに積極的に取り組む社風だと伺っています。
私は現職で培った営業スキルを活かしつつ、貴社でお客様との継続的な営業活動を通じて関係を深め、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(太字※社員の人柄⇒社風)
私は百貨店の化粧品部門で販売員として従事しています。これまで、コミュニケーション力を活かし、商品知識に基づいた提案を通じて、個々のお客様に合ったアドバイスを提供し、部門の売上に貢献してきました。今後は、販売戦略にも関与できる環境でキャリアアップを目指すために、転職を決意しました。
貴社は精密機器メーカーとして、顧客満足度を徹底的に追求し、顧客の声を商品開発に活かす社風だと聞いています。
貴社の営業事務職において、電話受付やアンケート調査などを通じて、顧客の声を正確に捉え、営業部門をサポートしながら販売戦略に貢献できると考えています。現職の経験を活かし、貴社の顧客満足度向上に寄与し、貴社でのキャリアを築きたいと強く願い、応募しました。
※百貨店美容部員から精密機器メーカー営業事務職への転職
志望動機例文③(太字※職員の人柄⇒風土)
私は郵便局で事務職を務めており、迅速性を活かした事務業務に注力してきました。郵便業務や窓口業務において、正確かつ速やかな事務処理を行い、局内と顧客から信頼と高い評価を頂いています。しかし、郵便局の業務は物流に特化しており、より多様な事務業務を経験できる環境で事務処理スキルをさらに向上させたいと考え、転職を決意しました。
貴院は患者サービス向上を目指し、新たな医療支援システムを積極的に導入することで、事務業務の多様化と効率化に積極的に取り組む風土だと伺っています。
私は現職での経験を活かし、正確かつ迅速なレセプト請求処理や予約管理を通じて、職員同士の連携を図りながら事務処理スキルを向上させ、医療スタッフのサポートに貢献し、貴院の発展に寄与したいと考えて応募しました。
※郵便局事務職からクリニック医療事務職への転職
「社員の人柄」私の転職体験談
「社員の人柄」は志望動機として作りやすく、面接官に対して反論の余地を与えにくいことから、私も転職活動当初はよく使用していました。
しかし、新卒の場合はまだしも、中途採用では志望動機としての根拠があいまいで、説得力に欠けます。
実際、採用担当者や現職社員の人柄に触れて感銘を受け、志望動機や面接で話したことはありましたが、あまり良い反応は得られなかった記憶があります。
その点、社風に焦点を当てることは非常に有効でした。社風は企業が創業当初から培ってきた文化であり、経営陣にも好意的に受け入れられました。
社風に魅力を感じるという応募者は、入社後も社内で良好な人間関係を築ける可能性が高く、評価されやすいと感じます。
皆さんも個々の社員の人柄を強調してあえて難易度を上げるのではなく、社風に注目し、紹介した志望動機作成法に従って効果的な志望動機を作成してみてください。
転職成功テクニック
「社員の人柄」に関して、志望動機が完成したら内定獲得率を高める転職成功テクニックを実践してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「社員の人柄」を志望動機に取り入れる際のポイントと、具体的な志望動機のつくりかたについて例文を交えて解説しました。
・「社員の人柄」を志望動機にする利点は、その会社でなくてはならないことを強調できる点です。その他の志望動機と差別化できるからです。
・「社員の人柄」が志望動機の不利な点は、人柄という表現が抽象的、転職への熱意を疑われる
、人間関係の退職を疑われることがあり、デメリットは避けられない。
・「社員の人柄」を志望動機にしたい場合、まずはキャリアアップを中心とした内容を書くべきです。転職者の多くはキャリアアップを転職理由にすることで転職に成功しているからです。
・「社員の人柄」は「社風」に言い換えることで、独自性がありつつ、「社員の人柄」で挙げたデメリットをすべて克服できる。
・志望動機は、紹介した無料自己分析ツールを活用した方法でつくり、企業の特徴を「社風」に置き換えて書けば良い。
・内定獲得率を高めるため、転職成功テクニックを活用してみてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。