「転職活動の軸」の作り方は?
まずは自己分析で強みを発見し、キャリアアップに繋げればOK。例文も紹介します。
転職活動において「転職活動の軸」という言葉をよく聞きますが、作り方が分からずに悩んでいませんか?初めての転職活動なら、それも当然です。
私も転職軸が定まるまでは、やみくもに転職活動に取り組み、お祈りメールの嵐でした。
しかし、いったん転職活動の軸が明確になれば、非常に強い自信が生まれ、そのうえで志望動機の作成や面接対策に臨めます。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験から「転職活動の軸」の考え方と具体的な作り方を解説します。また、面接例文と採用される志望動機の作成法も紹介するので、参考にしてください。
「転職活動の軸と作り方」独自アンケート調査
「転職活動の軸と作り方」に関して、今回当サイトで独自アンケート調査を実施しました。
アンケートでは、転職活動の軸がある応募者の印象について、一般企業の採用担当者100名に尋ねました。
転職活動の軸がある応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 21% |
良い | 63% |
どちらでもない | 14% |
悪い | 2% |
その結果、63%の採用担当者が「良い」印象を持つと回答し、「大変良い」を含めると肯定的な回答は84%に達しました。
「転職活動の軸」がしっかりしている応募者ほど、採用担当者に評価されやすいということです。
「転職活動の軸と作り方」転職の軸は転職理由
「転職活動の軸」とは、転職する際に譲れない条件であると言われます。このように聞くと賃貸物件を探している時の条件みたいに思えますよね。
言い換えればあなたが転職を考えた理由、すなわち転職理由をもとに、どのような転職活動をしていくか定めることです。
転職活動の軸⇒転職理由をもとにした転職活動
分かりにくいため、転職理由と捉えても問題ありません。採用担当者は、即戦力になる実績やスキルを重視すると思われがちですが、それだけではありません。
私の経験から言えば、転職活動の軸が明確でない場合、優良企業に採用されることはまず期待できません。納得できる転職理由でないと、信頼の置けない人材と思われるからです。
転職活動の軸を定めることは、最低限の条件です。企業が応募者の転職活動の軸を何で確認しているかというと、それが志望動機です。
「転職活動の軸と作り方」キャリアアップが鍵
転職活動の軸(転職理由・退職理由)には本音と建前がある
リクナビNEXTの調査では、退職理由の本音ランキング1位は「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」というもの。次いで「労働環境」や「人間関係」が多いです。
一方で、応募先企業に伝える建前の退職理由1位は「キャリアアップしたかった」です。次いで「仕事内容」や、「労働環境」となっています。
このように、転職者の多くは本音と建前がありつつ、転職活動をしています。
キャリアアップの志望動機をつくることが転職成功のポイント
同調査が示す通り、建前の退職理由の1位はキャリアアップですが、注目すべきは38%もの転職者が建前の転職理由で転職に成功してるという真実です。
つまり、本音より「キャリアアップ」を志望動機にする方が圧倒的に採用されやすいということです。
私も転職の軸(転職理由)を「キャリアアップ」に定めて志望動機を書き、内定を手にしました。志望動機は建前でもキャリアアップを中心につくりましょう。
「転職活動の軸と作り方」本音は面接で話そう
そうは言っても転職活動の軸(転職理由)として、どうしても譲れない本音の転職理由があるのが普通ですよね。転職先で叶えたい本音があれば面接で伝えましょう。
建前(キャリアアップ)⇒応募時
本音(職場環境etc…)⇒面接で話す
私がホワイト企業に転職できたのは、転職活動の軸をキャリア中心にして、本音があれば面接で話すように使い分けたからです。
会社組織は社内、顧客、取引先など常に本音と建前の使い分けが求められます。キャリアアップの志望動機さえしっかり作れば、面接で本音を話しても評価して貰えます。
むしろ本音を誠実に話すことで、信頼性が増し、有利に働くこともありますよ。
「転職活動の軸と作り方」転職軸の作り方
「転職活動の軸」は実はとても簡単につくれます。自己分析で分かった強みや適性について、それが前職で活きた経験を思い出し、強みをさらに高めることを示せば良いだけです。
- ステップ1自己分析で強みを洗い出す
自己分析ツールなどを使って自分の強みを見つけます。自己分析を怠ると、本心が反映されないため、必ず行いましょう。
- ステップ2強みが表れた経験を思い出す
前職、現職で強みが表れた具体的な経験やエピソードを思い出します。
- ステップ3挑戦したいことを明確にする
強みが表れた経験こそ、あなたが今後のキャリアで実現したいことだと説明します。これが転職活動の軸(転職理由)です。
面接官に「あなたの転職活動の軸は何ですか?」と聞かれても、以上の方法で考えた内容を話すだけでOKです。
転職活動の軸(転職理由)が完成すれば、あとは企業研究を行い、企業と自身をマッチングするだけで、志望動機がつくれます。
志望動機の作り方は後半で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「転職活動の軸と作り方」面接の例文3選
今回は自己分析で以下の強みが分かったと仮定して、転職活動の軸にもとづいて作成した志望動機の面接例文を3つ挙げます。
【1】サービス性が強み(※転職活動の軸を明確にした志望動機例文)
私は不動産会社営業職として、お客様に丁寧なサービスを提供することを心がけてきました。お客様の物件探しに関する悩みや要望に真剣に向き合い、最適な物件をご提案することにやりがいを感じています。しかし、現職では、利益率の高い特定の地域を中心に物件の取り扱いを行うため、お客様のご希望によっては、ニーズを満たせないことも多く、提供できるサービスの幅に限界を感じています。そのため、よりサービス精神を活かし、お客様の多様なニーズに応えられる環境への転職を考えるようになりました。
貴社は、多様な地域を対象とした住宅提供だけでなく、顧客ニーズに合わせた省エネ設備の豊富なプランや、デザインの自由度が高いサービスを提供しています。
貴社であれば、私のサービス精神を十分に発揮し、アフターサポートやメンテナンスを通じて顧客と長期的な信頼関係を築くことで、貴社の発展に貢献できると考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
【2】機敏性が強み(※転職活動の軸を明確にした志望動機例文)
私は、信用金庫で後方事務職として、広範囲にわたる事務業務を担当しています。顧客から受け取った融資申請書に記入漏れがあった際も機敏に対応し、上司や顧客から好評を得ることができました。この経験を通じ、専門的業務を扱うスキルアップを図りたいと考えるようになりましたが、現職では、業務分担がなく、広範な業務を一人でこなすことが求められるため、スキルアップできる機会が限られることから転職を決意しました。
貴院では、保険請求についていち早いオンライン化に取り組み、医療スタッフの業務負担の軽減と患者サービス向上を追求しています。
貴院であれば、現職の経験を活かし、医療事務業務全般に精通しつつ、専門的業務のスキルアップを図り、より効率的かつ的確な業務遂行によって、貴院の医療サービス促進に貢献できると考えて志望しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
【3】社交性が強み(※転職活動の軸を明確にした志望動機例文)
私は現在、ホテルのフロント業務を担当しており、チェックイン・アウトの手続きや予約管理、お客様への案内業務など幅広い業務を担当しています。この中で、スタッフの指導など、管理業務にも取り組んできました。しかし、社内マニュアルにより、管理業務は上級職の専門業務と位置付けられており、原則的にはフロント業務担当者が役割を担うことはできません。そのため、私は、経験年数にとらわれず、アイデアを出し合いながら共に協力して目標に向かう環境で仕事がしたいと考え、転職を決めました。
貴社では、お客様に製品の魅力や使い方を実際に体験していただくデモンストレーションコーナーを設置し、社員同士が連携して企画案を出し合う風土があると伺っています。
現職で培ったマネジメント力を活かし、販売業務はもちろん、イベント企画等においても、チームメンバー同士の連携を深め、計画立案やスケジュール管理をスムーズに行うことで、貴社の売上向上に貢献したいと考えて応募いたしました。
※ホテルフロント業務職から家電量販店販売員への転職
「転職活動の軸と作り方」志望動機作成法(※重要)
転職活動の軸が定まれば、建前(キャリアアップ)の志望動機を書くことは簡単になります。ここでは、自己分析を含めて採用される志望動機を書く方法を紹介します。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことが自己分析です。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり自己分析をした結果の強みが反映されていないと、やはり採用につながる志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析結果を反映した志望動機をつくれば、面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。
私は無料自己分析ツールの結果から志望動機を書くことで、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下にこれを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
AIが書いた志望動機例文を貼っておきます。人間が書いたみたいですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
「転職活動の軸」私の転職活動体験談
私が転職活動を始めた当初は、軸を定めることの重要性についてあまり気づいていませんでした。そのため、最初はなかなか成果が上がらなかったです。
しかし、軸が定まると、なぜ転職したいのか根本的な理由まで踏み込んで考えるようになりました。
それ以降、応募企業に対して説得力ある志望動機を伝えることができ、面接での質疑応答にも揺らがないようになりました。このような自信が、結果的に採用に直結するわけです。
私ひとりで転職活動の軸や作り方を覚えたわけではありません。応募企業の社員の声を聞いたり、転職エージェントに相談しながら、徐々に具体化していきました。
また、自己分析は本当に大切ですよ。たかが自己分析、されど自己分析です。志望動機を書く以外にも、自己分析で分かった強みや適性を頭の隅に置いておくだけでも面接対策になります。
面接官は多くの応募者を見てきた人を見抜くプロですが、一見関係ない話題(趣味など)でも、応募者の人間性や適性を見ています。
そんな場面でも、自己分析をして転職活動の軸がしっかりしていれば、自然な形で適性を示すことができるわけです。
「転職活動の軸と作り方」転職成功テクニック
「転職活動の軸」が固まったら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。
しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
忖度なしの「転職相談サービス」を利用
私は転職活動の悩みをアドバイザーに相談して解決してきました。しかし、有料サービスや転職エージェントに抵抗がある方も多いでしょう。
そんな方に、無料で忖度のない転職相談が受けられるサービスをご紹介します↓↓
まとめ
以上、私の転職経験から「転職活動の軸」の考え方と具体的な作り方、面接例文と志望動機作成法について解説しました。
・「転職活動の軸」は転職理由をもとに、どのような転職活動をしていくか定めることです。「転職理由」と考えて問題ありません。
・「転職活動の軸」は、キャリアアップを中心にかくべき。転職者の多くは本音と建前があるが、転職成功者は建前(キャリアアップ)を志望動機に転職に成功している。
・「転職活動の軸」はキャリアアップを中心につくり、譲れない本音があれば面接で話そう。本音と建前の使い分けスキルが重要。
・「転職活動の軸」は、自己分析、経験を思い出す、挑戦したいことを明確にする3ステップで取り組めば簡単につくることができる。
・「転職活動の軸」を含め、採用される志望動機には、自己分析が必須。私が実践した無料自己分析ツールを活用する方法を実践してみてください。
・「転職活動の軸」が定まったら、転職成功テクニックを活用して内定獲得に前進してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。