転職面接で「譲れない条件」を聞かれたら?
志望動機を中心に、自分の強みを活かせることが条件だと伝えましょう。
転職面接で「譲れない条件」を聞かれた際、どう答えるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。私も同じ質問を受けた経験があります。
採用担当者が重視しているのは、条件そのものよりも、応募者が入社後に定着し、長く働けるかどうかという点です。
そのため、志望動機を中心に自分の強みを活かせることを譲れない条件として挙げ、長く安定して働けるとアピールすることが採用のカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功のノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験をもとに、転職面接で「譲れない条件」を聞かれた際の回答例文と、採用される志望動機の作り方を解説します。
「譲れない条件」に関連するアンケート調査
面接で「譲れない条件」を答えられる応募者の印象について、当サイトで、一般企業採用担当者100名を対象に独自アンケートを行いました。
その結果、印象が「大変良い」「良い」が合わせて62%となり最も多く、「どちらでもない」が35%、「悪い」は3%でした。
自分の「譲れない条件」を持つ応募者に対して、多くの採用担当者が好印象を抱くことが分かります。
・「譲れない条件」を答えられる応募者の印象:採用担当者の62%が「良い」と回答。
「譲れない条件」を転職面接で聞かれる理由
まず、転職面接で「譲れない条件」について聞かれる理由を考えてみましょう。
採用後の「ミスマッチ」を防ぐため
採用担当者が「譲れない条件」を聞く理由の一つに、採用後のミスマッチを防ぐことがあります。
譲れない条件を聞くことで、会社が応募者の期待に応えられるかを確認し、両者の間にどの程度のギャップがあるかを見ています。
このため、大きなギャップがある場合は、ミスマッチと判断されて採用見送りになることもあります。
私も転職活動を始めた当初、条件交渉に失敗して不採用になった経験があります。
応募者の「キャリア観」を知るため
また、「譲れない条件」を聞く理由には、応募者のキャリア観を知ることもあります。
譲れない条件を聞けば、応募者が転職活動で何を重視し、どのような基準で企業を選んでいるのかが分かるからです。
キャリア観がしっかりしていれば、転職活動への真剣さや応募企業への熱意も伝わります。
私も通常の質問だけでなく、条件を話す際にも常にキャリア観を意識しながら答えました。
志望動機との「一貫性」を見るため
さらに、「譲れない条件」を聞く理由には、志望動機との一貫性を見るという目的があります。
採用担当者は、応募者の履歴書や面接冒頭の志望動機と、その後の回答内容が一致しているかをチェックしています。
志望動機は面接における応募者の顔ともいえるため、条件について話す際も一貫性を示すことが信頼に繋がるのです。
私も志望動機と一貫性を持たせた回答を徹底し、採用担当者の信頼を得るよう心掛けてきました。
・「譲れない条件」を聞かれる理由:採用後のミスマッチを防ぐ、応募者のキャリア観を知る、志望動機との一貫性を見るため。
「譲れない条件」において避けるべき回答例
次に、転職面接での「譲れない条件」において避けるべき回答例を見てみましょう。
「待遇面の条件」のみの回答
転職面接で「譲れない条件」を聞かれた際に、待遇面の条件のみを回答することは避けましょう。
給与や労働時間、休暇などは大切な条件ですが、待遇面のみを条件として挙げるだけでは採用担当者にネガティブな印象を与えます。
待遇面さえ折り合いがつけば、条件に当てはまる企業は他にもあると受け取られるためです。
私も待遇については、採用担当者から尋ねられたときに限って話していました。
「キャリア」が一貫しない回答
「譲れない条件」として、キャリアが一貫していないと思われる回答も避けましょう。
例えば、前職と全く異なる仕事がしたいという条件や、勤務地にこだわるようでは、キャリアに一貫性がないと見なされます。
一貫したキャリア観を持つ人材でないと、採用後に早期退職するリスクがあると懸念されるのです。
当サイトの調査でも、採用担当者が最も心配することは「採用した人材が早期退職すること」でした。(※画像参照)
「志望動機と矛盾」している回答
最後に、「譲れない条件」が志望動機と矛盾しているような回答は絶対に避けましょう。
例えば、志望動機で専門性を高めたいと述べながら、幅広い業務に携われることが譲れない条件だと答えると、明らかに矛盾します。
企業の採用担当者は、面接中に履歴書のコピーを手元に置いて質問しています。回答内容に矛盾があれば、すぐに気付かれます。
一度矛盾した回答をすれば、採用担当者の信頼を失い、一度失った信頼は簡単には回復できません。
・「譲れない条件」で避けるべき回答例:待遇面の条件のみ、キャリアが一貫しない、志望動機と矛盾している回答。
「譲れない条件」は志望動機を中心に答える
「譲れない条件」を答える際は、志望動機を中心に自分の強みを活かせることが条件だと伝えましょう。
志望動機をもとに答えることで、明確なキャリア観を示し、矛盾を避けながら採用担当者を納得させる回答ができるからです。
私も、まず志望動機をしっかり作り込み、面接対策を行うことで複数の企業から内定を得ることができました。
次に、そのようなベースとなる志望動機を簡単に作る方法をご紹介します。
・「譲れない条件」⇒志望動機を中心に自分の強みを活かせることが条件と伝える。
「譲れない条件」に答える志望動機の作り方(※重要)
転職面接での「譲れない条件」に答えるため、自分の『強み』を理解する必要性と『強み』を反映した志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めている、と企業アンケートで回答しました。
つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割の面接官は「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「譲れない条件」の志望動機と転職面接例文
志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機と「譲れない条件」への面接回答例文3選を紹介します。
「譲れない条件」については、以下のポイントに気をつけながら答えましょう。
志望動機と面接回答例文①(※譲れない条件)
【自己分析で判明した強み:状況適応力】
私は不動産会社で賃貸仲介営業を務めています。お客様一人ひとりのご予算や生活の状況に応じて、物件の長所だけでなく周辺環境の情報等も提供することで契約率を高めることができました。しかし、既存物件に限られる提案では選択肢が少なく、より柔軟で多様な提案力を磨きたいとの思いから、住宅づくりに携わる営業職を目指し転職を決意しました。
貴社は、ハウスメーカーとして自社開発の住宅設備や高品質資材を活用し、お客様が安心して長く住める家づくりに注力されていることに感銘を受けました。
貴社であれば、現職で培った営業経験を活かし、お客様の生活や将来設計に合わせた幅広い住宅提案を行うことで契約数を増やし、貴社の更なる発展に貢献できると考え志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
あなたの「譲れない条件」を教えてください。
私が譲れない条件は、お客様の状況に適応して営業ができる職場で働くことです。現職では、転勤に伴い住まいを探すお客様に対し、物件の内見だけでなく交通アクセスや通勤時間も調査し、契約に結びつけた経験があります。このように、お客様の生活やご要望に寄り添う柔軟な対応力を御社でも発揮し、幅広い住宅提案を通じて、多くのお客様に「この家に住みたい」と思っていただけるよう尽力したいと考えています。
志望動機と面接回答例文②(※譲れない条件)
【自己分析で判明した強み:協調性】
私は紳士服専門店で販売を担当しました。社員同士で協力しながら、お客様の体型やビジネスシーンを想定した接客を模索し、リピーターを獲得することで店舗売上に貢献しました。しかし、個人の販売実績のみが評価される中、よりチームで仕事に取り組める環境で営業スキルを身につけたいとの思いから、転職を決意しました。
貴社は、整備スタッフと連携し、購入後の点検など手厚いアフターサービスを実施するなど、全社員が協力して顧客満足度向上を目指す自動車ディーラーだと伺いました。
私は、社員間で協力しながら新規顧客、既存顧客と長い信頼関係を築き、リピーターを増やすことで販売台数と顧客満足度の向上を実現し、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※紳士服専門店販売職から自動車ディーラー営業職への転職
あなたの「譲れない条件」を教えてください。
私が譲れない条件は、協調性を活かして働ける職場です。前職では、接客時に在庫管理担当の社員と協力し、迅速にお客様の希望に合う商品を見つけ出す体制を構築しました。その結果、接客からレジ対応、在庫補充までを一本化し、売上向上に貢献しました。このように社員同士で密に連携する力を、御社でも整備スタッフや事務職の方々との協力に活かし、お客様が安心して車を購入できる環境づくりに貢献したいと考えています。
志望動機と面接回答例文③(※譲れない条件)
【自己分析で判明した強み:サポート力】
私は食品メーカーで営業事務を務めています。受発注業務や顧客対応を通して、営業担当者が提案活動に集中できるようサポートし、社内で評価されてまいりました。しかし、現職では後方事務が中心で顧客と直接接する機会が少ないため、よりお客様に近い環境で事務処理能力を高めていきたいと考え転職を決意いたしました。
貴院は、医療事務職員にも丁寧な患者対応を求め、事務処理と患者対応を両立することで患者満足度向上を目指していると拝見しました。
私は、現職で培った事務経験を活かしつつ、迅速かつ丁寧な予約管理や会計事務を通じて患者対応の質を高め、医療スタッフが診察に専念できる環境を整えることで、貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※食品メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
あなたの「譲れない条件」を教えてください。
私が譲れない条件は、サポート力を発揮できる職場です。現職では、顧客からの細かな問い合わせを迅速に解決し、必要な資料を即日で準備することで、営業担当者が安心して商談に集中できる環境を整え、大型案件の契約率向上に貢献しました。このようなサポート力を御院でも活かし、患者様への丁寧な対応や予約管理、会計業務を通じて医療スタッフの業務負担を軽減し、患者様の満足度向上に貢献したいと考えています。
「譲れない条件」に関する私の転職活動経験
私も転職活動の面接で「譲れない条件」に関して質問を受けた経験があります。当初は待遇や労働条件について話していました。
しかし、ある企業の面接で、採用担当者の本音として「すぐに辞めないよね?」という直球の質問を受けたことがあります。
採用担当者の関心は、待遇や条件そのものではなく、いかに長く働き続けてくれる信頼できる人材を確保するかにあります。
採用担当者に安心してもらうため、譲れない条件として自分の強い信念を伝えた方が採用につながるのです。
そのため、私は自分の強みを反映した志望動機を中心に面接対策を進め、実際に採用されました。
皆さんも本記事で示した作成法や例文を参考にして、採用担当者の心をつかむ志望動機の作成から始めてみてください。
転職成功テクニック
「譲れない条件」について、面接例文を参考に対策ができたら、ぜひホワイト企業入社を叶える転職成功テクニックをお試しください。
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若手向けの「中規模転職サイト」を利用
実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。
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私は転職活動の悩みをアドバイザーに相談して解決してきました。しかし、有料サービスや転職エージェントに抵抗がある方も多いでしょう。
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まとめ
以上、転職面接で「譲れない条件」を聞かれた際の回答例と、採用される志望動機の作り方を解説しました。
・「譲れない条件」を聞かれる理由は、採用後のミスマッチを防ぐ、応募者のキャリア観を知る、志望動機との一貫性を見るため。
・「譲れない条件」で避けるべき回答は、待遇面の条件のみ、キャリアが一貫しない、志望動機と矛盾している回答。
・「譲れない条件」については、志望動機を中心に自分の強みを活かせることが条件と伝える。
・「譲れない条件」に答えるため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「譲れない条件」に答えるポイントは、強みを活かせることが譲れない条件であること、前職で強みを活かした経験、応募先企業で強みをどう活かせるか、を述べること。
・転職成功テクニックによって内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。