
「譲れない条件」を転職面接で聞かれたら?

志望動機で示した自分の『強み』を活かせることが条件だと答えましょう。
「譲れない条件」を聞かれた際、どう答えるべきか悩んでいませんか?私も実際に面接で条件を話した経験があります。
しかし、待遇面の条件を挙げたり、キャリアと一貫性のない答え方をすると、かえって企業の採用担当者の信頼を損ないます。
私は、志望動機で示した自分の『強み』を活かせることが条件だと伝え、長く働ける意欲をアピールしました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2,024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに、「譲れない条件」を面接で聞かれたときの答え方や、実際の回答例文3選を解説し、志望動機の作り方も紹介します。
「譲れない条件」の独自アンケート調査

「譲れない条件」を答えられる応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 17% |
良い | 45% |
どちらでもない | 35% |
悪い | 3% |
「譲れない条件」を面接で答えられる応募者の印象について、一般企業の採用担当者100名を対象に独自アンケートを実施しました。
その結果、印象が「大変良い」「良い」と回答した割合が合わせて62%で最も多く、「どちらでもない」が35%、「悪い」は3%でした。

しっかりと「譲れない条件」を持つ応募者に対して、多くの採用担当者が好印象を抱いているようです。
・「譲れない条件」を答える応募者の印象:採用担当者の62%が「良い」と回答。
「譲れない条件」を面接で聞かれる理由

「譲れない条件」について転職面接で聞かれる理由を考えてみましょう。
・採用後の「ミスマッチ」を防ぐため。
・応募者の「キャリア観」を知るため。
・志望動機との「一貫性」を見るため。
採用後の「ミスマッチ」を防ぐため
「譲れない条件」を面接で聞く理由の一つは、採用後のミスマッチを防ぐことにあります。
企業は譲れない条件を確認することで、自社が応募者の期待に応えられるか、ギャップがないかを見ています。
大きなギャップがあると、ミスマッチと判断されて採用見送りになることもあります。

私も転職活動を始めた頃、条件交渉がうまくいかずに不採用になった経験があります。
応募者の「キャリア観」を知るため
面接で「譲れない条件」を聞くのは、応募者のキャリア観を把握する目的もあります。
どんな基準で企業を選んでいるかが分かれば、応募者の考え方や転職に対する姿勢が伝わるからです。
キャリア観がしっかりしていれば、転職への本気度や応募企業への熱意も伝わります。

私も条件を話す際は、キャリア観を意識して答えていました。
志望動機との「一貫性」を見るため
「譲れない条件」を確認することで、志望動機との一貫性があるかどうかも見られています。
採用担当者は、履歴書や面接序盤の志望動機と、その後の回答が一致しているかをチェックしています。
志望動機は面接の顔とも言えるため、条件を話す際も一貫性を意識することが信頼につながります。

私も志望動機と一貫性のある回答を心がけ、信頼を得ることができました。
・「譲れない条件」を聞かれる理由:ミスマッチを防ぐ、キャリア観、志望動機との一貫性を見るため。
「譲れない条件」で避けるべきNG回答例文

「譲れない条件」において、転職面接で避けるべきNG回答例文も押さえておきましょう。
・「待遇面の条件」のみの回答。
・「キャリア」が一貫しない回答。
・「志望動機と矛盾」している回答。
「待遇面の条件」のみの回答
「譲れない条件」を聞かれた際に、待遇面だけを答えるのは避けましょう。
給与や労働時間、休暇は大切ですが、それだけを挙げると採用担当者にネガティブな印象を与えます。
待遇面の条件さえ合えば、他の企業でも良いと受け取られかねません。

私も待遇については、採用担当者に尋ねられたときだけ話すようにしていました。
「キャリア」が一貫しない回答

「譲れない条件」として、キャリアの一貫性がないような回答も避けましょう。
例えば、前職と全く異なる職種を条件にしたり、勤務地への強いこだわりを見せると、一貫性に欠けると見なされます。
一貫したキャリア観がない人は、採用後に早期退職するおそれがあると懸念されます。

当サイトの調査でも、採用担当者が最も懸念するのは「採用した人材の早期退職」でした。
「志望動機と矛盾」している回答
「譲れない条件」が志望動機と矛盾しているような回答は絶対に避けましょう。
例えば、志望動機で「専門性を高めたい」と言いながら、「幅広い業務に携われること」を条件にすると矛盾します。
採用担当者は面接中に履歴書を見ながら質問するため、矛盾にはすぐ気づきます。

一度でも矛盾した回答をすると、信頼を失い、不採用に繋がってしまいます。
・「譲れない条件」で避けるNG回答例文:待遇面の条件、キャリアが一貫しない、志望動機と矛盾する回答。
「譲れない条件」を転職面接で答える方法

「譲れない条件」を転職面接で聞かれたら、自分の『強み』を活かせることが条件だと答えるのがベストです。
自分の『強み』を示すことで、キャリア観が伝わり、採用担当者を納得させる回答になります。

私も面接では必ず自分の『強み』をアピールすることで、企業の採用担当者に印象を残しました。
・「譲れない条件」⇒自分の『強み』を活かせることが条件だと答える。
「譲れない条件」は志望動機で強みを示す

面接で「譲れない条件」を話す前に、志望動機で自分の『強み』を示すことを忘れないでください。
あらかじめ志望動機に『強み』を書いておけば、面接での回答と矛盾するのを防ぐことができるからです。

私も、まず志望動機をしっかり作り込み、一貫した回答で採用担当者の信頼を得ることができました。
・「譲れない条件」⇒志望動機で自分の『強み』を示しておく。
「譲れない条件」に答える志望動機の作り方(※重要)

「譲れない条件」に答えるため、自分の『強み』を示す志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで答えました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用者に大変好評です。
「譲れない条件」に答える転職面接例文3選

志望動機をつくる2つの方法で作成した志望動機と「譲れない条件」に答える転職面接の例文3選を紹介します。

「譲れない条件」については、以下のポイントに気をつけながら答えましょう。
【1】「強み」を活かせることが譲れない条件と述べる。
【2】前職で「強み」を活かした経験を具体的に述べる。
【3】応募先企業で「強み」をどう活かせるかを述べる。
志望動機と面接回答例文①(※譲れない条件)
【自己分析で分かった強み:状況適応力】
私は不動産会社で賃貸仲介営業を務めています。お客様一人ひとりのご予算や生活の状況に応じて、物件の長所だけでなく周辺環境の情報等も提供することで契約率を高めることができました。しかし、既存物件に限られる提案では選択肢が少なく、より柔軟で多様な提案力を磨きたいとの思いから、住宅づくりに携わる営業職を目指し転職を決意しました。
貴社は、ハウスメーカーとして自社開発の住宅設備や高品質資材を活用し、お客様が安心して長く住める家づくりに注力されていることに感銘を受けました。
貴社であれば、現職で培った営業経験を活かし、お客様の生活や将来設計に合わせた幅広い住宅提案を行うことで契約数を増やし、貴社の更なる発展に貢献できると考え志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職

あなたの「譲れない条件」を教えてください。

私が譲れない条件は、お客様の状況に適応して営業ができる職場で働くことです。現職では、転勤に伴い住まいを探すお客様に対し、物件の内見だけでなく交通アクセスや通勤時間も調査し、契約に結びつけた経験があります。このように、お客様の生活やご要望に寄り添う柔軟な対応力を御社でも発揮し、幅広い住宅提案を通じて、多くのお客様に「この家に住みたい」と思っていただけるよう尽力したいと考えています。
志望動機と面接回答例文②(※譲れない条件)
【自己分析で分かった強み:協調性】
私は紳士服専門店で販売を担当しました。社員同士で協力しながら、お客様の体型やビジネスシーンを想定した接客を模索し、リピーターを獲得することで店舗売上に貢献しました。しかし、個人の販売実績のみが評価される中、よりチームで仕事に取り組める環境で営業スキルを身につけたいとの思いから、転職を決意しました。
貴社は、整備スタッフと連携し、購入後の点検など手厚いアフターサービスを実施するなど、全社員が協力して顧客満足度向上を目指す自動車ディーラーだと伺いました。
私は、社員間で協力しながら新規顧客、既存顧客と長い信頼関係を築き、リピーターを増やすことで販売台数と顧客満足度の向上を実現し、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※紳士服専門店販売職から自動車ディーラー営業職への転職

あなたの「譲れない条件」を教えてください。

私が譲れない条件は、協調性を活かして働ける職場です。前職では、接客時に在庫管理担当の社員と協力し、迅速にお客様の希望に合う商品を見つけ出す体制を構築しました。その結果、接客からレジ対応、在庫補充までを一本化し、売上向上に貢献しました。このように社員同士で密に連携する力を、御社でも整備スタッフや事務職の方々との協力に活かし、お客様が安心して車を購入できる環境づくりに貢献したいと考えています。
志望動機と面接回答例文③(※譲れない条件)
【自己分析で分かった強み:サポート力】
私は食品メーカーで営業事務を務めています。受発注業務や顧客対応を通して、営業担当者が提案活動に集中できるようサポートし、社内で評価されてまいりました。しかし、現職では後方事務が中心で顧客と直接接する機会が少ないため、よりお客様に近い環境で事務処理能力を高めていきたいと考え転職を決意いたしました。
貴院は、医療事務職員にも丁寧な患者対応を求め、事務処理と患者対応を両立することで患者満足度向上を目指していると拝見しました。
私は、現職で培った事務経験を活かしつつ、迅速かつ丁寧な予約管理や会計事務を通じて患者対応の質を高め、医療スタッフが診察に専念できる環境を整えることで、貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※食品メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職

あなたの「譲れない条件」を教えてください。

私が譲れない条件は、サポート力を発揮できる職場です。現職では、顧客からの細かな問い合わせを迅速に解決し、必要な資料を即日で準備することで、営業担当者が安心して商談に集中できる環境を整え、大型案件の契約率向上に貢献しました。このようなサポート力を御院でも活かし、患者様への丁寧な対応や予約管理、会計業務を通じて医療スタッフの業務負担を軽減し、患者様の満足度向上に貢献したいと考えています。
「譲れない条件」を話した転職面接経験談

私も転職活動中の面接で、「譲れない条件」に関する質問を受けた経験があります。当初は待遇や労働条件について話していました。
しかし、ある企業の面接で、採用担当者から「すぐに辞めないよね?」という本音の質問を投げかけられたことがありました。
このとき気づいたのは、採用担当者の関心は条件そのものではなく、信頼できる長期就業者を見ることにあるという点でした。
企業側は、条件を満たすだけでなく、長く働いてくれる人材かどうかを「譲れない条件」の回答から判断しています。
そのため私は、譲れない条件として待遇ではなく、自分の強みや信念を伝えるように意識を変えました。
以降は、自分の強みを反映した志望動機を中心に面接対策を行い、その結果、無事に採用されました。
譲れない条件は、志望動機との一貫性を持たせることで、採用担当者の信頼を得るための武器になります。

皆さんも本記事の作成法や例文を参考に、「譲れない条件」で信頼される志望動機を準備してみてください。
転職成功テクニック

「譲れない条件」に関する転職面接の例文に加えて、ホワイト企業入社を叶える転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに「譲れない条件」を面接で聞かれたときの答え方や実際の回答例文3選を解説し、志望動機の作り方も紹介しました。
・「譲れない条件」を聞かれる理由は、ミスマッチを防ぐ、キャリア観を知る、志望動機との一貫性を見るため。
・「譲れない条件」で避けるべき回答は、待遇面の条件のみ答える、キャリアが一貫しない、志望動機と矛盾している回答。
・「譲れない条件」については、自分の強みを活かせることが条件だと答える。
・「譲れない条件」を答えるときは、前もって志望動機で自分の強みを示しておく。
・「譲れない条件」に答えるため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「譲れない条件」に答えるポイントは、強みを活かせることが譲れない条件であること、前職で強みを活かした経験、応募先企業で強みをどう活かせるかを述べること。
・転職成功テクニックによってホワイト企業の内定獲得を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。