「昇進できない」ことが転職・退職理由なら、どう伝えるべき?
まずは、一貫したキャリアアップの志望動機を作成することがカギ。
「昇進できない」ことが前職の転職・退職理由だと、応募先にどう伝えるべきか悩みますよね。私も前職では昇進の道が閉ざされていました。
しかし、単に昇進できないことだけを伝えると、間違いなく採用担当者にネガティブな印象を与えます。
そのため、一貫したキャリアアップが中心の志望動機を作成し、「昇進できない」ことは前向きな理由に言い換えて伝えましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「昇進できない」ことが転職・退職理由のときの面接例文3選と、採用される志望動機を簡単に作成する方法を紹介します。
「昇進できない」が転職理由の独自調査
「昇進できない」ことが転職理由である応募者の印象について、当サイト独自のアンケート調査を行いました。
一般企業採用担当者100名のうち印象が「悪い」が40%で最多、「大変良い」「良い」は合わせて35%に収まりました。
「昇進できないこと」をいかにうまく言い換えて伝えるか?が採用担当者に与える印象を左右しそうですね。
・「昇進できない」という退職理由の印象:採用担当者の40%が「悪い」と回答。
「昇進できない」ことが転職理由の割合
昇進できないことが転職・退職理由である人の割合について、リクナビNEXTが実施したアンケート結果をご紹介します。
転職者のうち『昇進・評価が不満だった』という退職理由の人は全体の4%で、退職理由の10位にランクインしています。
上司との関係や労働環境、給与といった問題が多くを占める転職理由の中で、4%という数字は少なくありません。
私も前職では、別企業からの出向者が上司を務めており、昇進が望めず悶々としていたことを思い出します。
・「昇進できない」ことが転職理由の割合:全体の4%、退職理由の10位。
「昇進できない」という転職理由の欠点
転職・退職理由として「昇進できない」ことを挙げる際の欠点(デメリット)について解説します。
キャリア観に疑いを持たれる
「昇進できない」ことを転職・退職理由として挙げると、キャリア観に疑いを持たれる可能性があります。
採用担当者には昇進できるか、できないか、といった価値観だけで応募者が仕事選びをしているように見えるからです。
近年、出世したくない若者が多いと話題ですが、それでも昇進だけにフォーカスした転職理由は良い印象を与えません。
そのため、私は自身のキャリア観を反映した志望動機をもとに面接対策を行っていました。
単なる不満だと受け取られる
「昇進できない」ことが転職・退職理由だと、前職に対する単なる不満だと採用担当者に受け取られる可能性があります。
昇進などの評価に関わる転職理由は、前職の職場を知らない採用担当者にとっては不満に聞こえてしまうものです。
転職面接では、前職に対する不満はタブーです。面接官から質問された場合を除き、前職の不満を述べることには何らメリットがありません。
私も面接では極力不満にならないように、前職の良い点ややりがいも含めながら回答していました。
課題解決力がないと思われる
「昇進できない」ことが転職・退職理由だと、応募者自身に課題解決力がないと思われる可能性があります。
そもそも昇進できないことは、前職ではなく応募者自身の問題であり、その原因は応募者に課題解決力がないから、と考えるわけです。
課題解決力がない人材は、結局自社に入社しても同じ理由でまた転職を繰り返す、会社に定着しない人材と見なされてしまいます。
会社に長く定着して働けるかは、企業の採用担当者にとって採用可否に関わる重要ポイントです。
・「昇進できない」という転職理由の欠点:キャリア観に疑いを持たれる、単なる不満だと受け取られる、課題解決力がないと思われること。
「昇進できない」ことは志望動機に追記
「昇進できない」という転職・退職理由は、正当な評価を受けたいという表現に言い換え、一貫性のあるキャリアアップの志望動機に追記しましょう。
まず、志望動機で応募者のキャリア観をしっかりと示すことで、採用担当者の信頼を得られるからです。
そのうえで、「昇進できない」という転職理由を工夫して付け加えることで、欠点(デメリット)を避けることができます。
私もまず、建前の志望動機で面接官の関心を引き、本音の転職理由も伝えて信頼を得ることで複数の企業から内定を頂きました。
・「昇進できない」という転職理由:一貫したキャリアアップ中心の志望動機に追記。
「昇進できない」が転職理由の言い換え
転職・退職理由として「昇進できない」という言葉をそのまま用いると、採用担当者に不信感を与える原因になります。
このため、前職でなぜ昇進できなかったのか?を深掘りし、その理由を前向きな言葉に言い換える必要があります。
採用担当者としても、自社に入社してからすぐに辞められては困るため、前職で昇進できなかった理由を詳しく知りたいのです。
昇進できない理由と併せて、正当に評価されたいといった前向きな言い換えが有効です。
・「昇進できない」:前職で昇進できなかった理由と前向きな言い換えが肝心。
「昇進できない」志望動機のつくりかた(※重要)
「昇進できない」という転職・退職理由を伝えるために、まずはベースとなる志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析で分かった強みで志望動機をつくり、倍率1000倍の企業に転職できました。これを試せる2つの方法を紹介します↓↓どちらか選んで書いてみてください。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「昇進できない」の転職理由を含む例文
志望動機のつくりかたの方法で書いた志望動機に、「昇進できない」という転職理由を含む例文3選を紹介します。
以下の回答ポイントに注意しながら志望動機を完成させましょう。
志望動機例文①(※昇進できない転職理由を含む)
【応募者の強み:共感性】
私は不動産会社で営業を担当しています。顧客の要望やライフスタイルに深く共感する営業によって最適な物件提案を行い、多数の契約を重ねてきました。しかし、既製品としての物件提案から、住宅そのものをお客様と作り上げる環境で営業力を発揮したいと考えて転職を決意しました。
また、現職は年功序列であり、勤続年数が長い社員が優先的に評価される傾向がありました。そのため、貴社のように実力や実績に応じた評価を受けられる企業でキャリアを築いていきたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は業界を牽引するハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や、デザイン性と耐震性を両立する資材を使用した住宅づくりに取り組む姿勢に感銘を受けました。
私は、お客様のご要望をじっくりと伺い、共に住宅を作り上げる共感性を発揮した営業で成約率を高め、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※昇進できない転職理由を含む)
【応募者の強み:人当たり】
私は旅行代理店でカウンターセールスを担当しておりました。人当たりの良い丁寧な接客によって最善の旅行プランをご提案し、リピーター客の獲得と業績向上に貢献してまいりました。今後は、商品を直接手に取るお客様との接客を通して顧客満足度を追求したいと考えて転職を決意しました。
また、前職では支店運営を任せられる人材のポジションが本社社員だけに限られていました。そのため、貴社のように店長候補を採用する実力主義の企業で成果を出し、接客力を高めながら店舗運営にも関わりたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は紳士服専門店として手ごろな国産ブランドから海外高級ブランドまで多岐に渡る商品を提供し、常に顧客満足度向上を目指す姿勢に魅了されました。
私は前職の販売経験を活かし、深い商品知識に裏付けられた接客を通してお客様の信頼を得ることでリピート利用率を高め、顧客満足度の向上と貴社の発展に貢献したいと考えて志望致しました。
※旅行代理店のカウンターセールスから紳士服専門店販売職への転職
志望動機例文③(※昇進できない転職理由を含む)
【応募者の強み:サポート力】
私は専門学校で事務員を務めています。学生の在籍管理や成績管理を通して学業や生活をサポートし、事務業務の効率化に取り組んでまいりました。しかし、学校の運営業務から、より直接的かつ継続的に人々の生活に貢献できる環境で事務処理能力を高めたいという思いから、転職を決意しました。
また、現職では仕事内容よりも上司や同僚との関係性が重視され、管理職に就ける機会が限られていました。そのため、貴院のように個々の職員の能力によって評価される職場でマネジメント力を磨きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴院は地域に根差した総合病院として、患者一人ひとりに対する丁寧な診察を理念に、チーム医療の円滑化や予約、レセプトの電子化を進め、患者満足度向上を目指していると伺いました。
私は、現職で培った丁寧なサポート力を活かし、患者様に寄り添う窓口対応や医療事務業の効率化を通して医療スタッフを支え、貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※専門学校学校事務員から総合病院医療事務員への転職
「昇進できない」私の転職活動の体験談
私も昇進できないことが直接的な転職理由ではありませんでしたが、昇進に対する不満は持っていました。
直属の上司が他企業からの出向者に決まっていて、昇進のためには出向が無くなるか、他部門に異動して実績を残すしかありませんでした。
自分で決めることができないため、生え抜き社員にとっては昇進が厳しい職場だったと思います。
しかし、転職面接で昇進について聞かれた時は、前職の昇進制度の構造については話しましたが、不満と受け取られないよう注意しました。
転職面接では本音を正直に話すことと、ビジネスパーソンとしての振る舞いが面接官に信頼を与え、採用に繋がるカギだからです。
昇進できない理由と前向きな言い換えを通じて、採用担当者の信頼を得ることを第一に面接対策を行ってくださいね。
「昇進できない」転職成功のテクニック
「昇進できない」という転職・退職理由対策ができたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
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しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことのアピールで信頼性と定着性を示すことができます。
アピール方法は、以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「昇進できない」ことが転職・退職理由のときの面接例文3選と、採用される志望動機を簡単に作成する方法を紹介しました。
・「昇進できない」ことが転職理由である人の割合は、全体の4%で退職理由の10位。
・「昇進できない」という転職理由の欠点(デメリット)は、キャリア観に疑いを持たれる、単なる不満だと受け取られる、課題解決力がないと思われること。
・「昇進できない」ことは、一貫したキャリアアップ中心の志望動機に追記する。
・「昇進できない」ことが転職理由の場合、前職で昇進できなかった理由と前向きな言い換えが肝心。
・「昇進できない」ことを含む志望動機は、自己分析で分かった自分の強みをもとに作成する。
・「昇進できない」という転職理由を伝えるときは、昇進できないことは主な転職理由に含める、昇進できない理由と前向きな言い換えを述べる、昇進できないことは転職理由のひとつと述べることがポイント。
・転職成功のテクニックを活用し、内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。