「上司と合わない」ことが退職理由なら、面接でどう伝える?
面接ではキャリアアップを中心とした志望動機に上司と合わなかったことも加えて話せばOK。
退職理由が「上司と合わない」という場合、面接でどう話すべきか悩んでいる方も多いでしょう。私も前職の上司とは合いませんでした…。
「上司と合わない」という退職理由だけをそのまま伝えるとまず採用されません。人間関係に問題があると判断されるからです。
私はまず、キャリアアップ中心の志望動機を書き、採用担当者の信頼を得た上で、上司と合わなかったことも加えて説明し内定を得ました。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験をもとに退職理由が「上司と合わない」場合の面接例文3選を解説し、併せて最強の志望動機作成法も紹介します。
「上司と合わない」という退職理由の印象を調査
「上司と合わない」という退職理由の印象について、一般企業の採用担当者100名にアンケートを実施しました。
その結果、最も多かったのは印象について「どちらでもない」で45%となり、「悪い」も37%でした。「大変良い」「良い」と回答は合わせて18%でした。
やはり、「上司と合わない」という退職理由だけでは、採用担当者の印象は思わしくないようですね。
・「上司と合わない」という退職理由の印象:採用担当者の45%が「どちらでもない」、37%が「悪い」と回答。
「上司と合わない」が退職理由である人の割合は?
そもそも「上司と合わない」という理由で退職する人はどの程度いるのでしょうか。面接対策を行う前に退職理由ランキングをご紹介します。
リクナビNEXTの調査によれば「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」ことが理由で退職した人は23%になります。
ランキングとしては、他の理由を圧倒して1位です。上司を理由に退職する人はかなり多いと言えますね。
他の応募者も同じように上司との悩みを抱えて転職に臨んでいることは理解しておきましょう。
・「上司と合わない」ことが退職理由である人は非常に多い。
「上司と合わない」という退職理由のデメリット
「協調性」がないと判断される
退職理由として「上司と合わない」ことを伝えると、採用担当者に協調性がないと判断されるデメリットがあります。
上司と合わなかったのは、上司が問題ではなく応募者のコミュニケーション能力が欠けていたからという印象を持たれる可能性があるからです。
協調性がないと判断されると、新しい職場でも周囲に馴染むことができず採用してもすぐに退職する人材だと見なされます。
私は退職理由を伝えるときはもちろん、通常の質疑応答でもコミュニケーション能力をアピールしていました。
「定着性」がないと判断される
「上司と合わない」ことを伝えると、定着性がない人材だと判断される恐れがあります。
企業の採用担当者は離職率を重視します。早期退職者が出ると採用担当としての評価も下がり、採用にかけたコストや労力が無駄になるからです。
どんなに素晴らしい経歴やスキルがあっても、企業に定着しない人材が採用されることはありません。
私が面接を受けていたときも、会社に定着しやすい人材かどうかは常に注意深く探られていました。
「信頼性」がないと判断される
退職理由として「上司と合わない」ことを伝えると、人材として信頼性がないと判断される可能性があります。
上司と合わないのは応募者の主観であって、前職の不満と受け止められると信頼の置けない人という印象を与えます。
信頼性に欠けることは採用において致命的です。面接はお互いの信頼関係を確認する場でもあるからです。
もし、あなたが採用担当だとしても信頼の置けない人と働きたいとは思わないでしょう。
・「上司と合わない」と伝えるデメリット⇒協調性、定着性、信頼性がないと判断される。
「上司と合わない」ではキャリアアップを中心に
退職理由として「上司と合わない」と伝えることはデメリットが多いです。ですから、基本的には避けた方が良いでしょう。
しかし、上司と合わなかったことが前職を辞めた理由ですから、今回の転職ではより合う上司の下で働きたいのが応募者の本音でしょう。
このため、面接ではまずキャリアアップを中心とした志望動機を作成し、本音の退職理由を加えて伝えれば良いのです。
キャリアアップを志望動機にすれば採用担当の信頼を得られ、採用の可能性がグッと高まります。
・「上司と合わない」⇒キャリアアップ中心の志望動機に加えて説明する。
「上司と合わない」志望動機のつくり方(※重要)
退職理由として「上司と合わない」ことを伝えるため、キャリアアップを中心とした志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない「志望動機」を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析の結果で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
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「上司と合わない」志望動機の面接例文
志望動機の作り方に沿って書いた志望動機の面接例文3選を紹介します。
「上司と合わない」ことは、以下のポイントに注意しながら加えてください。
志望動機例文①(※「上司と合わない」が退職理由)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。お客様の隠れたニーズを見極め、最適な物件を提案することで成果を上げてまいりました。しかし、既存物件の提案に留まらず、より柔軟にお客様のご要望に応えられる環境での営業力を求め、転職を決意しました。また、現職の空室対策に伴う成果主義により、お客様の真のニーズに応えきれない会社方針が私に合わないと感じたことも転職理由のひとつです。
貴社がハウスメーカーとして自社開発の住宅設備や高品質資材にこだわり、お客様一人ひとりの要望に合わせた柔軟な住宅提案を実現している点に、感銘を受けました。
現職で培った営業経験を活かし、貴社の高品質な住宅提案に努めることで、更なる成約率の向上を図り、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※「上司と合わない」が退職理由)
【自己分析で分かった強み:人当たり】
私はゴルフ用品専門店で販売を担当しておりました。お客様に対する人当たりの良い丁寧な接客でリピーター購入率を促進し、店舗売上に貢献しました。今後は、接遇を通じてお客様にさらなる価値を提供できる環境でキャリアアップを図りたいと考え、転職を決意しました。また、前職では接客よりも商品の売り上げが重視され、お客様との信頼関係よりも売り上げ目標が優先される社風が私には合わないと感じたことも転職理由の一つです。
貴社ホテルが観光案内サービスの充実と接遇研修の徹底によりホスピタリティを追求し、宿泊客の満足度を高めている点に魅力を感じました。
前職での販売経験を活かしつつ、接遇スキルをさらに磨き、宿泊客に心地良い滞在体験を提供することでリピート利用率を高め、貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募しました。
※ゴルフ用品専門店販売職からホテリエへの転職
志望動機例文③(※「上司と合わない」が退職理由)
【自己分析で分かった強み:サポート力】
私はレンタカー会社で営業事務を務めています。サービススタッフが迅速に車両を手配できるようサポートし、業務の効率化に貢献してまいりました。しかし、より多くのお客様と接する環境で事務処理能力を培うことを求め、転職を決意しました。また、現職では業務の効率化やスピード感の意識が低く、スタッフ同士が連携する企業風土ではないことが私には合わないと考えたことも転職理由の一つです。
貴院では、事務作業の効率化を進めるとともに、医療事務員がチーム医療の一員として患者様と積極的に接することを求め、患者満足度の向上を目指していると伺いました。
現職での事務経験を活かし、チーム医療の一員として効率的な事務業務に尽力し、医療スタッフを力強く支えることで医療サービスの質を向上させ、患者満足度の向上と貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※レンタカー会社営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「上司と合わない」私の転職活動体験談
私も転職活動中の面接で、勤めていた会社の「上司と合わない」ことについて回答した経験があります。
いつも上司や同僚との関係を聞かれると、問題ないと回答していました。しかし、ある企業の面接で、上司の尊敬できない点を聞かれました。
私はつい、上司の性格が合わないことを話しました。面接官の反応は悪かったですが、志望動機がしっかりしていたおかげで、面接は通過しました。
中途採用の面接は1時間以上に及ぶこともあります。採用担当者はタイミングを見計らって、応募者の本音を知ろうとします。
時には本音で話すことが必要です。しかし、本音を話すときこそ、キャリアに対するしっかりとした考えが必要なのです。
まずは、キャリアアップを中心とした志望動機をしっかりと作り込み、その上で面接に臨んでください。
転職成功テクニック
「上司と合わない」という退職理由の志望動機が書けたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールするだけで、採用担当者に対して信頼性と定着性を示すことができます。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
・「上司と合わない」という退職理由の印象について、一般企業の採用担当者の45%が「どちらでもない」、37%が「悪い」と回答した。
・「上司と合わない」ことが退職理由である人の割合は非常に高い。
・「上司と合わない」ことを伝えるデメリットは、採用担当者に協調性、定着性、信頼性がないと判断されること。
・「上司と合わない」ことは、キャリアアップを中心とした志望動機に加えて説明する。
・「上司と合わない」ことを伝えるために、自己分析で分かった強みを反映した志望動機を作成する。
・「上司と合わない」ことを加える際は、上司のことをポジティブに言い換える、転職理由を述べた後に伝える、転職理由のひとつであることを伝えることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、採用内定率アップを図ってください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。