
志望動機に「地域密着」だから、と書いて良い?

問題ありません。ただし、自分の『強み』を企業でどのように活かせるかを伝えましょう。
転職の志望動機を考える中で、志望企業が「地域密着」である点に触れるべきか悩んでいませんか?
「地域密着」、つまり地域貢献は企業の経営理念に関わるため、志望動機に書いても問題ありません。しかし、地域密着型の企業は多く存在します。
私は、自分の『強み』を反映した志望動機を述べたうえで、その地域や企業にどう貢献できるかを示し、内定を勝ち取りました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験をもとに「地域密着」を志望動機でアピールする転職例文3選を解説し、あわせて強みを反映した志望動機の作成法も紹介します。
「地域密着」を含む志望動機のアンケート

志望動機に「地域密着」を含めて書く応募者の印象について、当サイトで企業の採用担当者に独自アンケートを実施しました。
志望動機に「地域密着」を書く応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 28% |
良い | 45% |
どちらでもない | 20% |
悪い | 7% |
採用担当者100名を調査したところ、「大変良い」が28%、「良い」が45%で全体の70%以上を占めました。

一般的には採用担当者にとって「地域密着」を志望動機に書くことは、良いイメージを持たれているようです。
・志望動機に「地域密着」を書く応募者の印象:70%以上の採用担当者が「良い」と回答。
「地域密着」を志望動機に書くメリット

まずは、転職の志望動機に「地域密着」を書くメリットについて解説します。
・「定着性」を示せる
・「貢献意欲」を示せる
・「価値観の一致」を示せる
「定着性」を示せる
地域密着を志望動機に書くことで、定着性があることを示せます。定着性とは、一つの会社で長く働き続けることです。
すぐに退職せず、一つの企業で長く働く意思がある人材は、企業にとって大変魅力的と言えます。
採用には多大な費用がかかるため、早期退職のリスクが低い人材を企業は求めているからです。

私も転職活動の中で、企業が定着性を重視していることを強く感じました。
「貢献意欲」を示せる
次に、地域密着を志望動機に書くことで、貢献意欲を示すことができます。
地域社会への貢献意欲が高い人材は、社内でもチームワークをもって働き、組織全体の成長にも貢献できると評価されます。
ただし、地域への貢献意欲だけでなく、企業に対する直接的な貢献意欲についてもアピールする必要があります。

私も、地域密着ばかりに目を向けるのではなく、どう貢献できるかを意識して志望動機を書きました。
「価値観の一致」を示せる
最後に、地域密着を志望動機に書くことで、企業の価値観との一致を示すことができます。
特に地域密着型の企業においては、地域貢献を企業の大きな理念として掲げることが多いです。
そのため、地域貢献をアピールすれば、企業と価値観が一致していることを強調できます。

価値観の一致は採用の決め手になりますから、面接では自分と企業の価値観がどう一致しているかを意識しましょう。
・「地域密着」のメリット⇒定着性、貢献意欲、価値観の一致を示せる。
「地域密着」を志望動機に書くデメリット

一方で、転職の志望動機に「地域密着」を書く際のデメリットについても解説します。
・「自己分析」の不足
・「企業研究」の不足
・「利益意識」の不足
「自己分析」の不足
「地域密着」を志望動機に加えただけでは、自己分析が不足していると受け取られるデメリットがあります。
志望動機が地域密着のみでは、応募者が自分の強みや経験をどのように企業で活かせるかを理解していない印象を与えるからです。
面接官は、応募者の仕事で活かせるような強みを知りたいのです。

このため、私は事前に自己分析を行い、自分の強みをしっかり把握しておきました。
「企業研究」の不足
志望動機に「地域密着」を書くだけでは、十分な企業研究ができていないと思われるデメリットがあります。
地域密着はその企業の特徴の一つに過ぎず、他にも目を向けるべき事業内容や企業文化があるはずです。
地域密着以外の企業の特徴もしっかり取り入れることで、志望動機に説得力が生まれます。

私も企業のホームページ以外に口コミサイト等も利用して、企業の特徴を探りました。
「利益意識」の不足
「地域密着」を志望動機にすると、企業に対する利益意識が不足していると思われるデメリットがあります。
地域密着か否かに関わらず、企業の本来の目的は利益を追求し、企業の規模を拡大することです。
そのため、どのように企業の利益に貢献できるかも志望動機に含める必要があります。

私も地域貢献だけではなく、企業のビジネスとしての成功にも貢献する意欲をアピールしました。
・「地域密着」のデメリット⇒自己分析、企業研究、利益意識が不足している。
「地域密着」の志望動機では強みを伝える

「地域密着」を志望動機に書く場合は、自分の『強み』を含めて伝えることが、採用内定につながります。
自分の『強み』を活かして企業の利益に貢献できると示せば、「地域密着」を伝える際のデメリットを克服できるからです。
そのため、まずは自分の『強み』を反映した志望動機を作成しましょう。

私も、自分の『強み』で志望動機を作成し、複数企業の内定を獲得しました。
・「地域密着」の志望動機⇒自分の『強み』を含める。
「地域密着」を書く志望動機のつくり方(※重要)

「地域密着」を志望動機に書くため、まず自分の『強み』を反映した志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが自分の『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「地域密着」を含めた志望動機の例文3選

志望動機をつくる2つの方法を使って「地域密着」を含めて書いた志望動機の例文3選を紹介します。

「地域密着」を志望動機に書くポイントは、以下の通りです。
1.「転職理由」で強みを活かしたことを述べる。
2.地域密着を含めた「企業の特徴」について述べる。
3.「マッチング」で企業、地域の発展に貢献したいと述べる。
志望動機例文①(※地域密着)

自己分析ツールで分かった強み:共感性
私は不動産会社で営業職を務めています。お客様のご要望に深く共感し、ライフスタイルに適した物件を提案することで実績を積み上げてきました。今後は、お客様の住宅に関する多様な要望に更に柔軟に対応し、営業力を高めたいという思いから転職を決意しました。
貴社は地域密着の工務店として、細やかなアフターサービスや独自の住宅設備を提供している点に、非常に大きな魅力を感じています。
私は、顧客一人ひとりのご要望に細かく寄り添い、高い精度の提案で顧客の信頼を獲得し、成約率の向上によって貴社と地域社会のさらなる発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職から工務店営業職への転職
志望動機例文②(※地域密着)

自己分析ツールで分かった強み:人あたり(気配り)
私は家電量販店で販売を担当しておりました。きめ細やかな接客と、お客様のニーズを先読みする商品提案を通じて売り上げの拡大に貢献してきました。前職の経験を生かしながら、より価格帯の高い商品を扱う業界で営業スキルを磨くことを目指し、転職を決意しました。
貴社は地域密着型の中古車販売店として、手厚い整備や修理サポートに注力し、いつでも気軽に相談できる街の販売店として車両販売台数を増やしていると伺いました。
私はこれまでの販売経験をもとに、顧客の心に寄り添う営業を通じて顧客満足度の向上に努め、販売台数の増加と貴社及び地域のクルマ社会の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※家電量販店販売職から中古車販売店営業職への転職
志望動機例文③(※地域密着)

自己分析ツールで分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)
私は食品メーカーで営業事務を務めています。迅速かつ正確な受注管理や顧客対応により、顧客および社内から高い評価を頂いております。しかし、バックオフィス中心の現職に対して、よりお客様との接点が多い環境で事務処理スキルをさらに伸ばしたいと考え、転職を決意しました。
貴院は地域密着のクリニックとして、予約管理システムや電子レセプトの導入による医療業務の効率化を進め、患者満足度向上を目指していると伺いました。
私は現職での事務経験を生かし、新しい事務システムへ迅速に対応し、医療スタッフを支えることで患者満足度の向上と貴院および地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※食品メーカー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「地域密着」を書いた私の転職活動体験談

私も転職活動中、地元企業に応募した際に「地域密着」を志望動機に書いたことがあります。
面接でも、地域密着型であることや地域貢献について話しましたが、面接官の反応はあまり良くありませんでした。
「地域密着」や「地域貢献」という言葉は聞こえは良いですが、企業としてはまず利益を上げなければ地域に貢献することもできません。
そのため、志望動機で地域密着をアピールする場合は、自分の強みがどのように企業の利益に貢献できるかを明確に伝える必要があります。
「地域に貢献したい」という思いだけでは不十分であり、企業にとってメリットのある人材だと感じてもらう工夫が欠かせません。
また、面接では「地域密着」を強調するよりも、「自分が地域に根ざして働きたい」という姿勢を伝えるほうが効果的だと感じました。
企業は、長く定着して働いてくれる人材を求めています。その企業でなぜ自分が長く働けるのか、という視点を持って話しました。

地域密着を志望動機に取り入れるなら、「強み」「貢献意欲」「定着性」の3点をセットで伝えることが、内定への近道だと実感しました。
転職成功テクニック

「地域密着」の志望動機の例文に加えて、ホワイト企業の採用内定率を上げる転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、「地域密着」を志望動機でアピールする転職の例文3選と『強み』を反映した志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケート調査では、志望動機に「地域密着」を書く応募者の印象について、70%以上の採用担当者が「良い」と回答した。
・「地域密着」を志望動機に書くメリットは、定着性、貢献意欲、価値観の一致を示せること。
・「地域密着」を志望動機に書くデメリットは、自己分析、企業研究、利益意識が不足していると思われること。
・「地域密着」を志望動機に書く際は、自分の強みを含めて伝えることが、採用内定につながる。
・「地域密着」を志望動機に書くため、まずは自己分析ツールで分かった強みを反映した志望動機を作成する。
・「地域密着」を志望動機に書く際は、転職理由で強みを活かしたこと、地域密着を含めた企業の特徴、マッチングで企業や地域の発展に貢献したいことを述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用してホワイト企業の内定率アップを実現してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。