中途採用の筆記試験がボロボロだった…
筆記試験がボロボロだと内定は出ない?
とんでもない。筆記試験では測れないあなたの魅力が伝われば内定はもらえます。
志望企業の筆記試験(能力検査、性格検査、一般常識試験など)がボロボロだった…こんなとき、もう「内定を貰える気がしない」と落ち込みますよね。
私も筆記試験がボロボロでずいぶん落ち込んだ経験があります。しかし、新卒と違い、中途採用では職歴やスキル、そして「人柄」も極めて重要な要素です。
さらに、筆記試験の開発会社も「筆記試験は面接における応募者の人物理解のための参考資料程度」と回答しています。特に人物重視の企業なら筆記試験がボロボロでも内定するケースは沢山あります。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験から「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも内定を獲得する方法について解説し、採用される採用される志望動機の作成法も紹介します。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」独自アンケート
一般企業採用担当者100名に「筆記試験がボロボロ」だった応募者の印象について独自アンケート調査を実施しました。
「筆記試験がボロボロ」の応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 1% |
良い | 1% |
どちらでもない | 77% |
悪い | 21% |
「悪い」という回答が2割あるものの、意外にも「どちらでもない」という回答が77%に達しました。
中途採用の筆記試験がボロボロでも、企業の採用担当者にとって概ね問題はなさそうです。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」筆記試験の種類
中途採用の筆記試験がボロボロに感じる原因に、中途採用の筆記試験の基礎知識がないことも挙げられます。中途採用の筆記試験の概要を説明します。
企業が実施する筆記試験には様々なものがあります。リクナビNEXTによる「受験者が経験した筆記試験の種類」調査から、代表的な下記試験を解説します。
・能力検査
・性格検査
・一般常識試験
【1】能力検査(筆記試験がボロボロだと感じやすい)
能力検査はSPI試験の「非言語分野」「言語分野」のように数学的処理能力や国語力を測定し職務遂行に必要な基礎的学力や思考力を確認するものです。
試験内容は料金計算や、同じ意味の語句を選択するといったものが良く見られます。
「中高レベルの問題」らしいですが、筆記試験がボロボロだった…と感じる方も多いのではないでしょうか。
【2】性格検査(筆記試験がボロボロだと感じにくい)
短い質問に対して、自分の考えの度合いを回答するものです。
「ストレスを感じたことは一度もない」という質問に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」といった選択肢から選びます。
名前の通り、応募者の性格測定が目的で向いている業務や組織への適性、適応性の確認、応募者の信用性も測ります。
アンケート形式なので、この試験がボロボロだった…と感じる方は少ないでしょう。
【3】一般常識試験(筆記試験がボロボロだと感じやすい)
一般常識試験は国語、数学、英語、理科、社会の基礎知識や時事問題が問われます。
応募者が会社で仕事をしていける最低限の社会人としての常識力を確認するものです。
しかし、結果によっては潜在能力(職歴や面接では分からない得意なこと)を示せる場合もあります。
こちらもボロボロだった…と感じる方の多い試験だと言えます。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」筆記試験の意味
中途採用を行っている企業の約半数(51%)が筆記試験を実施しています。技術系職は高い傾向にありますね。
これだけの企業が採用していると、筆記試験がボロボロという方が一定数いるのは当然のことです。
私の経験上、大手企業ほど実施しているイメージがあります。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」という方へ、企業が筆記試験を採用している意味・理由を解説します。
・面接では分からない能力を見るため
・求人内容に合う人材か判断するため
・データとして入社後に活用するため
・応募者が多い場合に足切りするため
【1】面接では分からない能力を見るため
筆記試験は主に面接では分かりにくい応募者の基礎知識や論理的思考力を測るために用いられます。
筆記試験の結果に採用基準を設けていて、それに達しないと不採用にする企業も確かにあります。
しかし、中途採用では応募者の能力や性格を筆記試験で測っておいて面接で整合性の確認をする企業も多いです。単に筆記試験がボロボロだったと思い悩む必要はありません。
【2】求人内容に合う人材か判断するため
企業は中途採用の筆記試験で分かる応募者の能力や性格が企業の社風や募集している職種にマッチした人材であるか確認したいと考えています。
例えば営業職に応募しても、性格検査で「営業適性がまったくない」結果の場合はやや不利に働くかも知れません。
筆記試験がボロボロでも、うまくいっても、性格検査で求人内容の適性がないと判断されれば企業側も採用に消極的になる可能性があります。
入社しても適性のなさで早期退職されては、企業がかけた採用コストが無駄になってしまいますからね。
【3】データとして入社後に活用するため
筆記試験では、書類や面接で分からない応募者の適性や強みが新たに発見されることがあります。
これを入社後に社員のデータとして用いる企業もあります。
例えば配属やその後の配置転換、任せる業務を決定するときの参考にします。
【4】応募者が多い場合に足切りするため
大手企業など人気の高い求人に対しては、大量の応募が殺到します。
中途採用では、企業は様々な職歴をもった応募者のなかで選考を進めます。
そのため筆記試験によって、一定の基礎的な能力を測って、それに満たない応募者を足切りすることもあります。
人気求人に応募する場合、やはり筆記試験の事前対策は最低限必要と言えます。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」お祈りになる場合
「中途採用の筆記試験がボロボロ」と感じていて、本当にお祈りになってしまうケースについて確認します。
・能力検査や一般常識試験の結果が異常に低い
・性格検査で嘘をついている可能性が判明した
・提出書類と筆記試験の結果に大きな差がある
【1】能力検査や一般常識試験の結果が異常に低い
本人が筆記試験がボロボロだと思っても、問題そのものが難しいと、相対的にはボロボロどころか良い結果だったなんてケースはざらにあります。
しかし、例えば中学レベルの漢字がほとんど読めないなど、本当にボロボロの筆記試験結果だった場合、やはり不採用は濃厚になります。
「この人はどうやって前職で仕事をしてきたのだろう」と疑われるレベルで筆記試験がボロボロだった場合、仕事をするための基礎的能力がないと判断されてしまうんですね。
【2】性格検査で嘘をついている可能性が判明した
中途採用の筆記試験結果がボロボロと感じても、実は性格検査の方で嘘をついていると判定されることで信用度が下がり不採用になることがあります。
・「ストレスを感じたことは一度もない」といった設問に「はい」と答える。
・「この質問さっきもあった?」など、同内容の設問で異なる回答を連発する。
現在の性格検査はかなり高精度で嘘が見抜けるようです。良く見せようとせず「正直」に回答するのがベスト。
【3】提出書類と筆記試験の結果に大きな差がある
履歴書や職務経歴書に書いた実績やスキルと、筆記試験の能力検査や性格検査の結果に相関性がない場合不採用になる可能性があります。
応募者の輝かしい実績やスキルは、確かに企業にとって大きな魅力です。
しかし、筆記試験で能力や人格に難アリと判定されてしまえば、逆効果になります。反対に筆記試験がボロボロでも応募書類と試験結果に相関性があれば評価が下がることはないでしょう。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも内定する場合
「中途採用の筆記試験がボロボロ」だと感じても内定をもらえるケースについて解説します。
・能力、一般常識試験より性格検査の結果が良かった
・筆記試験よりもスキルが優れていると判断された
・筆記試験よりも実績が優れていると判断された
・筆記試験よりも面接での人物評価を重視した
【1】能力、一般常識試験より性格検査の結果が良かった
筆記試験のなかでも能力検査、一般常識試験は論理的思考力や知識を測ります。
この筆記試験がボロボロと感じても、性格検査の結果が企業が求める人材とマッチしていて、面接も問題なければ内定する可能性は十分にあります。
性格検査では応募者の人間性や信用度を測りますから、こちらを重視する企業も多く存在します。
中途採用では能力検査や一般常識試験の結果にむらがでることはある程度許容されている、と言えます。
【2】筆記試験よりもスキルが優れていると判断された
筆記試験の結果がボロボロでも、持っているスキルに魅力を感じて内定を出す企業もあります。
ただし、積極的なスキルのアピールは過度な期待を抱かれる可能性があります。
あくまでも入社後にスキルを発揮しなければ、評価してもらえないことを念頭に置きましょう。
【3】筆記試験よりも実績が優れていると判断された
スキルと同様に、筆記試験の結果がボロボロでも、職務経歴の実績が評価され内定を貰える可能性はあります。
しかし、前職の実績と同等かそれ以上の成果を転職先企業で出すことが求められるでしょう。
変化した職場環境で同様の実績が出せるかは、個人の力量にゆだねられます。
【4】筆記試験よりも面接での人物評価を重視した
株式会社パーソルキャリアのアンケートによれば、採用担当者が面接で重視しているのは以下のような点です。
「第一印象」
「受け答えの仕方」
「誠実さ・素直さ」
これらはどの職種でも共通して求められており、職種によっては「スキル」よりも重視される場合があります。
第一印象は応募者の「人柄」や「意欲」などの人物評価で判断されるものであり、筆記試験がボロボロでも、面接での人物評価が高いと内定を貰える可能性は十分にあります。
人物重視の採用はお互いにとってメリット大
筆記試験の結果や、目先の実績やスキルよりも、人物評価で採用されることは会社で長く働くことにつながります。
「採用した人材が長く定着して働く」ことは企業にとってもメリットが大きいのです。
実際に私も採用試験を通して長く働く定着性を示し、相互理解によって複数の内定を獲得してきました。
「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも逆転する方法
「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも志望先企業に逆転内定を貰える内定獲得のテクニックについて私の転職経験をもとに紹介します。
【1】志望動機を見直す(※重要)
中途採用の筆記試験がボロボロでも、「つくりこまれた志望動機」があれば、必ず熱意と定着性が伝わります。そんな志望動機のつくり方について解説します。
志望動機には転職業界が考えた【型】が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けてしまうことになります。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても絶対にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからですね。
私はそのために自己分析してから志望動機を作成することで、実際倍率1000倍の企業にも転職できました。これには以下2つの方法があるので、良かったら試してください。
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
AIが書いた志望動機例文を貼っておきます。人間が書いたみたいですよね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
採用試験において採用担当者は転職理由や退職理由そのものよりも、志望動機に一貫性があるかないかに注目します。
【2】若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
【3】「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「中途採用の筆記試験がボロボロ」私の転職体験談
私も中途採用の筆記試験がボロボロで落ち込んだ経験が何度かあります。私が受けた中途採用試験では、ほとんどで筆記試験が実施されていました。
転職開始当初は新卒以来の筆記試験でかなり苦戦したのを覚えています。特に能力検査と一般常識試験は「何だこれは…」状態でした。
しかし、転職活動を続けるにつれて、個人的意見ですが、能力検査と一般常識試験の結果はさほど選考に影響しないように思えました。
ただ内田クレペリン検査(数字をひたすら足していくやつ)を受けて、お祈りされた経験があります。この検査や性格検査は結構採否に関わる?というのが肌感です。
転職エージェントに相談すると…
中途採用における内田クレペリン検査と性格検査について、お世話になっていた転職エージェントに対策を聞いたことがあります。
そこで、裏技と言うか対策を教えてもらいました。もう一度内田クレペリン検査を受ける機会があったんですが、問題なく通過しました。
以上の経験から、筆記試験の能力検査と一般常識試験は最低限準備し、性格や心理検査は、ある程度対策すれば有利になる、が私の見解です。
しかし、転職経験で学んだ何より大切な要素は、やはり応募者の人柄の重要性。自分の価値をいかに魅力的に伝えられるかがカギです。
まとめ
以上、「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも内定を獲得する方法について解説しました。
・「中途採用の筆記試験がボロボロ」とは能力検査、性格検査、一般常識試験のうち、能力検査や一般常識試験ができなかったとき。
・「中途採用の筆記試験がボロボロ」の方に知って欲しい企業が筆記試験を実施する理由は「面接では分からない能力を見る、求人内容に合う人材か判断する、データとして入社後に活用する、応募者が多い場合に足切りするため」
・「中途採用の筆記試験がボロボロ」で不採用になる理由は「能力検査や一般常識試験の結果が異常に低い、性格検査で嘘をついている可能性、提出書類と筆記試験の結果に大きな差がある」
・「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも内定をもらえるケースは「性格検査の結果が良かった、筆記試験よりも実績やスキルが優れていた、筆記試験よりも人物評価を重視した」とき。人物評価による採用が理想的であり、そのためには定着性を意識する必要がある。
・「中途採用の筆記試験がボロボロ」でも逆転する方法として「志望動機を見直す(※重要)、
若手向けの「中規模転職サイト」の利用、「人柄」特化の転職エージェントの利用がおすすめ。
みなさんの転職成功を心から祈っております。