「会社の将来が不安」が退職理由なら面接でどう伝える?
まずはキャリアアップ中心の志望動機を書き、「会社の将来が不安」であることも加えればOK。
「会社の将来が不安」であることが退職理由の場合、応募先企業にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も前職の将来に不安を感じて退職しました。
一般的に会社の将来に不安を感じて退職する人に対して、企業の採用担当者はネガティブな印象を持ちます。採用しても同じ理由で辞めるのでは?と思われるからです。
会社の将来性が退職理由の場合は、キャリアアップ中心の志望動機を書いた上で会社の将来が不安で退職したことも含めて答えましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「会社の将来が不安」が転職・退職理由である場合の面接例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法を紹介します。
「会社の将来が不安」が退職理由の印象調査
当サイトで「会社の将来が不安」という退職理由に関して、企業の採用担当者が持つ印象を独自調査しました。
一般企業の採用担当者100名を対象としたアンケートによると、印象に関して「どちらでもない」が最多で47%、「悪い」は33%となりました。
3人に1人の採用担当者は、「会社の将来が不安」という退職理由に対して悪い印象を抱いていることが分かりました。
・「会社の将来が不安」という退職理由:採用担当者の33%が「悪い印象」を持つ。
「会社の将来が不安」が退職理由の人の割合
会社の将来が不安で退職を選ぶ人は、全退職者の中でどれくらいの割合を占めるのでしょうか。
リクナビNEXTの調査によると「会社の経営方針・経営状況が変化した」ことが退職理由である人の割合は6%で、7位にランクインしています。
不確実な経済状況の中、会社の将来性に不安を持って退職を考える、またはすでに退職した人は少なくありません。
・「会社の将来が不安」で退職する人⇒全退職者のうち約6%。
「会社の将来が不安」を伝えるデメリットは?
退職理由が「会社の将来が不安」であることを伝える際のデメリットについて解説します。
「協調性」がないと思われる
退職理由が「会社の将来が不安」である場合、採用担当者からは協調性がない人材と思われるデメリットがあります。
「企業は人なり」と言われるように、会社の将来性は社員一人ひとりの協力によって築かれるものとも言えます。
そのため、あなたに協調性がないから将来性に不安を感じているだけでは?と疑われるリスクがあります。
「定着性」がないと思われる
退職理由が「会社の将来が不安」の場合、採用担当者に定着性がない人材だと思われるデメリットがあります。
自社に入社しても将来性に不安を感じたらすぐ辞めてしまうのではないか?と、ネガティブな先入観を持たれるからです。
そのため、志望企業でどう貢献できるか、将来に向けてどんな役割を果たせるかを、面接官が理解できるように説明する必要があります。
「課題解決能力」がないと思われる
「会社の将来が不安」が退職理由だと、課題解決能力がない人材と思われるデメリットもあります。
会社の将来性というある種の課題に対して、何か行動を起こす姿勢が採用担当者にとって重要だからです。
そのため、将来的な会社の不安に対して自分なりにとった行動や考えを説明し、面接官を納得させる必要があります。
・「会社の将来が不安」が退職理由のデメリット⇒協調性がない、定着性がない、課題解決能力がないと思われる。
「会社の将来が不安」はキャリアアップが中心
退職理由が「会社の将来が不安」である場合、まずはキャリアアップを中心に志望動機を書くことがカギです。
リクナビNEXTの調査では、転職者の約38%がキャリアアップを志望動機にすることで転職に成功しています。
つまり建前としてキャリアアップを中心にした志望動機を書いた方が圧倒的に採用されやすいということです。
キャリアアップ中心の志望動機を書き、「会社の将来が不安」であることも転職理由に加えることがポイントです。
・「会社の将来が不安」が退職理由⇒キャリアアップ中心の志望動機に加える。
「会社の将来が不安」志望動機のつくり方(※重要)
「会社の将来が不安」という退職理由を加えるため、まずは採用に直結するキャリアアップ中心の志望動機を簡単につくる方法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケート調査の結果分かりました。
つまり強みが反映されないといつまでも採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果から志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「会社の将来が不安」の志望動機例文3選
志望動機のつくり方で書いたキャリアアップ中心の志望動機に「会社の将来が不安」の退職理由を加えた例文を3選紹介します。
「会社の将来が不安」という退職理由を伝えるポイントは、以下の通りです。
志望動機例文①(太字:事業方針における会社の将来が不安)
【強み:共感性】
私は不動産会社で賃貸仲介営業をしています。お客様に共感し、ニーズを先読みして最適な物件を提案することで実績を積み重ねてきました。しかし、既存住宅の仲介に留まらず、お客様と共に理想の住まいを創出する営業力を高めたいという思いから、転職を決意しました。また、現職は長年にわたり築き上げられた事業方針を重んじ、近年の高齢化社会に伴う市場ニーズに対応しない風潮がありました。私がリノベーションを含む住宅の幅広い仲介に関するアイデアを提案しても、残念ながら受け入れられることはありませんでした。会社の将来性に不安を感じ、変化する社会のニーズに応え、より多様な住まいの選択肢を提供したいと考えたことも転職を考えた理由のひとつです。
貴社はハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や高品質な素材にこだわり、お客様の夢を形にする理念を体現していることに、感銘を受けました。
私は、お客様の細かいニーズを深く理解し、貴社独自の強みを活かした最適な住空間を提案する営業で成約率の向上に貢献し、貴社のさらなる発展に寄与したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(太字:経営状態における会社の将来が不安)
【強み:人当たりの良さ】
私は百貨店にて美容部員として勤務しておりました。人当たりの良い接客態度と化粧品に関する丁寧な説明で売上の向上に貢献してきました。今後は、商品を売るだけでなく、接遇を通じてお客様に価格を超える価値を提供できる環境でキャリアを積みたいと考え、転職を決意しました。さらに、前職の実店舗では来客数が減少傾向にありました。私はお客様との会話を大切にし、話をじっくり聞く傾聴姿勢を実践したものの、限られた商品の中でしかお客様の要望に応えることができませんでした。百貨店業界の将来性に対する不安と、商品に縛られない幅広いサービスでお客様に喜んでもらいたいと考えたことも、転職を決めた理由のひとつです。
貴社のホテル経営における観光案内サービスや、接遇研修の徹底により宿泊客に高水準のホスピタリティを提供しようとする姿勢に深く魅了されました。
私は前職での販売経験を生かし、洗練された接遇サービスを提供することにより、顧客のリピート利用率を高め、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※百貨店美容部員からホテリエへの転職
志望動機例文③(太字:経営理念における会社の将来が不安)
【強み:迅速性】
私は自動車ディーラーで営業事務を務めています。丁寧かつ迅速な事務処理と顧客対応により顧客満足度の向上に尽力してきました。しかし、バックオフィス業務の増加に伴い、顧客と直接関わりながら事務能力をさらに向上させたいという思いが強くなり、転職を決意しました。また、現職ではお客様からの貴重な意見を仕事の改善や効率化に生かそうとする理念がありませんでした。私はお客様の声をもっと業務に反映させ、事務作業を効率化する提案をしたものの、変化に消極的な姿勢で受け止められ、提案は採用されませんでした。このような状況で、会社の将来性に対する不安が募り、私の事務スキルをもっとお客様の満足度を高める仕事で活したいと考えたことも転職を決めた理由のひとつです。
貴院が予約管理システムや電子レセプトを導入して業務効率化を図り、チーム医療の実践を通じて患者満足度の向上を目指していることに大変魅力を感じています。
私は現職での事務経験を活かし、新しいシステムに迅速に適応すると共に、医療事務の効率化を通じて医療スタッフを支え、患者満足度の向上を図ることで貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「会社の将来が不安」私の転職活動体験談
私も「会社の将来が不安」で前職を退職した一人です。将来に対して一切の不安がなければ、転職活動を始めることもなかったでしょう。
しかし、前職の不満を口にする人は採用されにくいというのも事実です。理由は単純で、不満を感じやすい人は、早期退職に繋がると企業は考えるからです。
ですから、今回の例文でも示したように、志望動機には前職での貢献ややりがいを感じた瞬間を必ず含めてください。
意外に思われるかもしれませんが、前職を円満に退職した人ほど転職に成功しやすいというのが、私が実体験から得た教訓です。
「会社の将来が不安」なことは一見ネガティブですが、仕事に対する真剣な思いをしっかりと示せば、受け入れられます。将来に不安を感じて転職することは極めて自然だからです。
まずは自己分析を行い、あなたの強みを反映しつつ仕事に対する思いを込めた「志望動機」を作成することから始めてみて下さい。
転職成功テクニック
「会社の将来が不安」が退職理由の志望動機が完成した方へ、さらに内定獲得率を高めるテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールするだけで信頼性と定着性を示し内定獲得率を高めることができます。私も実践しました。
より詳しいアピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上「会社の将来が不安」が転職・退職理由である場合の面接例文と採用される志望動機の作成法を解説しました。
・独自アンケート調査によると「会社の将来が不安」という退職理由に対して、採用担当者の33%が「悪い印象」を抱いていることが分かった。
・「会社の将来が不安」で退職する人の割合は、全退職者のうち約6%。
・「会社の将来が不安」を退職理由として伝えるデメリットは、協調性がない、定着性がない、課題解決能力がないと思われること。
・「会社の将来が不安」の退職理由は、キャリアアップを中心に書いた志望動機に加える。
・「会社の将来が不安」の退職理由を加えるため、まずは自己分析を行い自分の強みを反映した志望動機を作成する。
・「会社の将来が不安」という退職理由は、自己分析で診断した強みをもとにした転職理由、会社の将来が不安な理由と改善策、会社の将来が不安なことは転職理由の一つであること、の順に述べる。
・転職成功テクニックを活用して、内定獲得率アップを目指して下さい。
みなさんの転職成功を心から祈っております。