転職面接で「仕事で嬉しかったこと」にはどう答えるべき?
自分の強みを反映した志望動機を中心に嬉しかったことを話せばOK。
転職面接で「仕事で嬉しかったこと」の答え方に悩んでいませんか?私も転職活動中に同じ質問を受けた経験があります。
企業の採用担当者の目的は志望動機との一貫性や、応募者の人柄、価値観を確認することにあります。
私は自分の強みを反映した志望動機を中心に答えることで、一貫した姿勢を示し、複数の内定を獲得してきました。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験にもとづいて「仕事で嬉しかったこと」の面接例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「仕事で嬉しかったこと」のアンケート結果
「仕事で嬉しかったこと」に答える応募者の印象について、当サイトで企業の採用担当者に独自アンケートを行いました。
一般企業の採用担当者100名を調査した結果、印象が「大変良い」が38%、「良い」が53%で合わせて91%に達しました。
仕事で嬉しかったことが語れる応募者は、採用担当者にとって大変魅力的なことが分かります。
・「仕事で嬉しかったこと」を語れる応募者:採用担当者の91%が「印象が良い」と回答。
「仕事で嬉しかったこと」を聞かれる理由は?
転職面接で「仕事で嬉しかったこと」を聞かれる理由は、下記の通りです。
志望動機との「一貫性」の確認
採用担当者は「仕事で嬉しかったこと」を聞いて、志望動機との一貫性を確認しています。
採用担当者は、応募者が述べた志望動機と、実際に仕事で感じた喜びが一致しているかを確認し、転職活動に対する真剣度を見極めたいのです。
志望動機と一貫性がある回答は採用担当者に信頼感を与え、採用を決める大きなポイントになります。
私も面接に臨む前は、志望動機をしっかりと作り込みました。
応募者の「人柄」の確認
採用担当者は「仕事で嬉しかったこと」を聞いて、応募者の人柄を探っています。
ここでいう人柄とは、単に性格だけでなく、応募者がどのような強みや適性を持っているかということです。
採用担当者は、応募者がどんな状況で喜びを感じるかを通じて、強みや仕事に対する適性を評価したいと考えています。
このため、前もって自己分析を行い、強みや適性をしっかり伝えられるよう準備しておきましょう。
応募者の「価値観」の確認
さらに、採用担当者は「仕事で嬉しかったこと」を通じて、応募者の価値観を確認しています。
応募者がどのようなことに喜びを感じるか聞いて、仕事で大切にしていることや仕事に対する姿勢といった価値観を知りたいわけです。
企業側としては、応募者と自社の価値観が合うかを見極め、企業文化に溶け込み、やりがいを持って長く働けるかを判断したいのです。
私が転職活動で学んだことは、採用担当者は早期退職せずに長く働いてくれる人材を高く評価するということです。
・「仕事で嬉しかったこと」を聞かれる理由⇒志望動機との一貫性、応募者の人柄、応募者の価値観の確認。
「仕事で嬉しかったこと」についてのNG回答
転職面接における「仕事で嬉しかったこと」についてのNG回答は、以下の通りです。
志望動機と「一貫性」がない回答
「仕事で嬉しかったこと」に対して、志望動機と一貫性がない回答は避けましょう。
例えば、志望動機でチームワークを強調したのに、仕事で嬉しかったこととして個人的な達成や競争に勝ったことを挙げると、一貫性がないと言えます。
志望動機と「仕事で嬉しかったこと」の回答内容で矛盾があると、採用担当者の信頼を失います。
矛盾した回答を続けると、将来のキャリアや転職活動について深く考えていないと思われるデメリットがあります。
「人柄」が分からない回答
「仕事で嬉しかったこと」に対して、応募者の人柄が分からない回答は避けましょう。
例えば、嬉しかったことについて、具体的な経験やエピソードがないと、面接官は応募者にどんな強みや適性があるのか理解できません。
そのため、まずは自己分析を行い、自分の強みや適性を診断し、それをもとにエピソードを思い出してみてください。
「価値観」が合わない回答
「仕事で嬉しかったこと」に対して、企業の価値観と合わない回答は避けましょう。
例えば、個人の成績や成果を重視する企業で、チームでの成功を嬉しかったこととして話しても、価値観が一致するとは言えないでしょう。
企業の価値観と合わないと判断されれば、早期退職しやすい人材として一気に採用候補から遠のいてしまいます。
企業研究によって、応募先企業の文化を調べた上で、企業の価値観を意識した回答が求められます。
・「仕事で嬉しかったこと」のNG回答⇒志望動機と一貫性がない、人柄が分からない、価値観が合わない回答。
「仕事で嬉しかったこと」は志望動機を中心に
転職面接で「仕事で嬉しかったこと」を聞かれたら、自身の強みを反映した志望動機を中心に回答することがカギです。
志望動機をもとに仕事で嬉しかったことについて前職のエピソードを織り交ぜながら述べることで、NG回答を避けることができます。
実際に私も、志望動機をもとに面接準備を進めることで、複数の企業から内定を得ることができました。
・「仕事で嬉しかったこと」⇒自分の強みを反映した志望動機を中心に答える。
「仕事で嬉しかったこと」志望動機のつくり方(※重要)
面接で「仕事で嬉しかったこと」に回答するため、ベースとなる志望動機のつくり方と「強み」を反映させる大切さを解説します。
志望動機には、転職業界が考えた「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことが「強み」の理解です。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートの結果で分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析しているか」を見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析結果で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度ですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「仕事で嬉しかったこと」志望動機と回答例文
志望動機のつくり方に従って書いた志望動機と「仕事で嬉しかったこと」の回答例文を3選紹介します。
「仕事で嬉しかったこと」に回答するポイントは、下記の通りです。
志望動機と回答例文①(※仕事で嬉しかったこと)
【強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。顧客のニーズに寄り添い、最適な物件を提案することで多くの契約実績を築き上げてきました。しかし、不動産取引の多くが一時的な関係で終わることに限界を感じ、顧客とより長きにわたる関係を築き、持続的な営業力を発揮できる環境を求めて転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして、車検や整備案内を通じて既存顧客と長い信頼関係を築き、新車販売へと繋げる戦略を取っていると伺いました。
私は、現職での営業経験を活かし、深い顧客理解にもとづく営業スキルを磨き、新車販売率の向上に努めることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
仕事で嬉しかったことは何ですか?
はい。私が仕事で嬉しかったことは、お客様に共感する営業活動を通じて、夢を売る、ことを理解したことです。現職では「この町に住んでいると実感できる物件が良い」という特殊なご要望を持つお客様がいらっしゃいました。非常に難しい要求でしたが、私は地元のランドマークが見える景観の良い物件を丹念に選び、ご提案した結果、お客様にご満足頂ける物件を見つけ、ご成約に結びつけることができました。単に条件の良い物件を売るのではなく、お客様の夢や希望に寄り添う提案が、営業活動の本質であると改めて認識しました。新車販売においても、お客様のカーライフを豊かにする夢に対して様々な角度から営業方法を探求し、お客様との信頼関係を深め、御社の新車販売率の向上に貢献したいと思います。
志望動機と回答例文②(※仕事で嬉しかったこと)
【強み:人当たりの良さ】
私は紳士服専門店で販売職を務めておりました。人当たりの良い丁寧な接客を通じてリピート購入率を向上させ、店舗売上に貢献してまいりました。今後は単に商品を販売する以上に、接遇によって顧客満足度を実現できる環境でキャリアアップしたいと考えて転職を決意しました。
貴社が地域に根ざしたホテルとして、観光案内サービスの充実や接遇研修に力を入れ、高いホスピタリティを追求していることに強く惹かれました。
私は、前職で培った販売経験を活かし、ホテルの顔として一人ひとりのお客様に寄り添う接遇を提供し、顧客満足度を高め、リピート利用率の向上を図ることで、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職
仕事で嬉しかったことは何ですか?
はい。仕事で嬉しかったことは、人当たりの良い接客がリピート購入に繋がった経験です。前職で、購入後のネクタイにほつれがあるというクレームを受けました。私はすぐにお詫びし、新しい商品のご案内だけでなく、紳士服全体のコーディネートもして差し上げました。この対応がお客様に好評で、お客様はその後もリピート顧客となり、「あなたがいるから買いに来る」という嬉しいお言葉もいただきました。クレーム対応を通じてさえ、誠実で心温まる接客がお客様と深い関係を築き、リピート顧客を生み出すきっかけになると知った経験でした。御社でも、細やかな接遇でお客様の期待を超えるサービスを提供し、リピート利用率の向上に貢献したいと考えています。
志望動機と回答例文③(※仕事で嬉しかったこと)
【強み:迅速性】
私は信用金庫で後方事務を担当しております。迅速かつ丁寧な文書管理と窓口対応に努めることで、顧客、庫内の双方から高い評価を受けています。しかし、業務の分業化が進む中で、より直接的にお客様と関わる環境で、事務処理能力を活かしたい思いが強くなり転職を決意しました。
貴院が新しい予約管理システムの導入やチーム医療による診療サービスを実施し、患者満足度の向上を目指している点に大きな魅力を感じています。
私は、現職での事務経験を活かし、新しい事務システムを迅速に覚え、即戦力として医療スタッフを力強くサポートすることで、患者満足度の向上に貢献し、貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
仕事で嬉しかったことは何ですか?
はい。私が仕事で嬉しかったことは、緊急事態でも冷静さを保ち迅速に対応したことで、お客様から感謝された経験です。現職で、重要な取引先から突然、融資の判断を求められたことがあります。私は、日頃から文書管理を徹底していたため、すぐさま前回の資料を参考に、申請書類のチェックを進めることができました。その結果、限られた時間内に全ての書類を正確にチェックし終わり、取引先の部長からは大変感謝され、お礼状を頂きました。日頃の準備と管理によって、緊急時でも高品質な顧客サービスを提供できると学んだ経験でした。御院でも、患者情報の管理を徹底し、いかなる状況でも迅速かつ適切に対応できる体制を整えることで、医療スタッフの仕事をサポートし、患者様の満足度向上に貢献したいと思います。
「仕事で嬉しかったこと」私の転職活動体験談
私も転職活動中の面接で「仕事で嬉しかったこと」について何度か聞かれた経験があります。
転職活動で感じたことは、面接官が特に前職を辞める理由を知りたいとき「仕事で嬉しかったこと」を聞く傾向があるという点です。
面接官は、前職に対して何か不満があるのか?なぜ辞めてまで自社に入りたいのか?本当の転職理由を知りたいわけです。
そのため、志望動機との一貫性や人柄、価値観をチェックしています。ですから、単に嬉しかった経験を話してもあまり意味はありません。
「仕事で嬉しかったこと」では、自己分析で分かった自分の強みや適性をもとに、転職活動への本気度や入社したい気持ちをしっかり伝えましょう。
本記事で紹介した志望動機のつくり方を参考に、まずは転職の意志をハッキリと伝える一貫性のある志望動機の作成から始めてみてください。
「仕事で嬉しかったこと」X(旧Twitter)の意見
転職面接における「仕事で嬉しかったこと」についてX(旧Twitter)の意見を紹介します。
面接対策としてだけでなく、普段から「仕事で嬉しかったこと」について考えておくことが転職理由を固めるために役立つという意見もありますね。
転職成功テクニック
「仕事で嬉しかったこと」について面接対策ができたら、ぜひ実践して欲しい転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓このテクニックの活用で、他の転職者と圧倒的な差をつけて下さい。
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」とアピールするだけで信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
具体的なアピール方法は、以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、転職面接における「仕事で嬉しかったこと」についての回答例文と採用される志望動機の作成法を解説しました。
・独自アンケート調査では「仕事で嬉しかったこと」を語れる応募者について、企業の採用担当者の91%が印象が良いと回答。
・「仕事で嬉しかったこと」を聞かれる理由は、志望動機との一貫性、応募者の人柄、応募者の価値観の確認。
・「仕事で嬉しかったこと」についてのNG回答は、志望動機と一貫性がない、人柄が分からない、価値観が合わない回答。
・「仕事で嬉しかったこと」は、自分の強みを反映した志望動機を中心に答える。
・「仕事で嬉しかったこと」に回答するため、まずは自己分析によって分かった自分の強みをもとに志望動機を作成する。
・「仕事で嬉しかったこと」は、強みを活かして嬉しかったこと、嬉しかったことでの学び、志望先企業で強みを活かしたいこと、の順番で述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得率の向上を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。