転職面接で「どんな職場で働きたいか」と聞かれたら?
自分の強みを反映した志望動機をベースに回答すればOK。
転職面接で「どんな職場で働きたいか?」と質問された際に、どのように答えたら良いか悩んでいませんか?私も同じ悩みを抱えたことがあります。
自分が理想とする職場についてそのまま話してしまうと、転職理由などと矛盾が生じて採用担当者に悪印象を与える可能性があります。
そのため、自分の強みを反映した志望動機をベースに回答することで、面接官に一貫した態度を伝えることが採用内定のカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職に成功するノウハウを発信しています。
この記事では、転職面接の「どんな職場で働きたいか?」に対する回答例文3選を解説し、併せて一貫性を示す志望動機の作成法をご紹介します。
「どんな職場で働きたいか?」の独自アンケート調査
転職面接の「どんな職場で働きたいか」という質問にしっかりと答えられる応募者の印象について、独自アンケート調査を実施しました。
一般企業採用担当者100名対象の調査で、印象が「大変良い」「良い」が72%でトップ、以下「どちらでもない」が27%、「悪い」が1%でした。
「どんな職場で働きたいか」をはっきりと示すことができれば、採用担当者の印象アップに繋がることが分かります。
・「どんな職場で働きたいか?」に答えられる応募者の印象:採用担当者の72%が「良い」と回答。
「どんな職場で働きたいか?」と面接で聞かれる理由
まず、転職面接において「どんな職場で働きたいか?」と聞かれる理由は、下記の通りです。
「転職理由」との比較
転職面接で「どんな職場で働きたいか?」と聞かれる理由の一つは、採用担当者が応募者の転職理由と比較するためです。
質問に対する回答と、前職の転職・退職理由を比較することで、応募者の転職活動に対する一貫性や真剣度を確かめているわけです。
私も、転職理由から企業の志望動機まで一貫した姿勢を見せることで、採用担当者の信頼を得ることに努めていました。
応募者の「仕事観」の確認
次に、「どんな職場で働きたいか?」と採用担当者が質問する理由は、応募者の仕事観を確認するためです。
どんな職場で働きたいかを聞くことで、採用担当者は応募者が仕事に対してどのような考え方や価値観を持っているのか?を知ることができます。
このような仕事観を知ることで、入社後も他の社員と協調性を持って仕事ができる人材かどうかを判断しているのです。
応募企業との「適性」の確認
さらに、採用担当者は「どんな職場で働きたいか?」と質問することで、応募者と応募企業との適性を確認しています。
応募者が望む職場環境と実際の自社の職場環境が一致しているかを確認し、応募者が早期退職せずに長く働けるかを判断するためです。
企業にとって、早期退職は採用における最大のリスクです。私も数々の面接で離職率を気にする採用担当者の気持ちを実感してきました。
・「どんな職場で働きたいか?」と聞かれる理由:転職理由との比較、応募者の仕事観、応募企業との適性の確認のため。
「どんな職場で働きたいか?」で避けた方が良い回答
一方で、「どんな職場で働きたいか?」という質問で避けた方が良い回答は、以下の通りです。
「転職理由」と矛盾する
まず、「どんな職場で働きたいか?」と聞かれた際に、転職理由と矛盾する回答は避けましょう。
例えば自己成長を求めて転職したいと言いながら、伝統的な社風の職場で働きたいと回答すればやや矛盾します。
転職・退職理由と働きたい職場に矛盾があると、応募者が本当は何を求めているのかが分からず、転職活動の真剣度を疑われます。
「仕事観」を疑われる
次に、「どんな職場で働きたいか?」と聞かれて、仕事観を疑われるような回答は避けましょう。
例えば、評価制度が整っている、残業が少ない、といった職場の待遇面ばかりの回答であれば、仕事そのものへの意欲や価値観が薄いと判断されます。
私は自分の強みを活かしてどのように貢献できるかをアピールし、採用担当者の印象に残るよう工夫していました。
企業と「適性」がない
最後に、「どんな職場で働きたいか?」と聞かれた際に、応募企業との適性がないと判断されるような回答も避けましょう。
自分にとって理想的な職場環境でも、応募企業が提供できるとは限りません。そして、企業とのミスマッチは不採用に直結します。
企業研究を行い、応募企業の文化や働き方を事前に調べた上で回答を考えましょう。
・「どんな職場で働きたいか?」で避けた方が良い回答:転職理由と矛盾、仕事観を疑われる、企業と適性がない。
「どんな職場で働きたいか?」では一貫性を示すことが肝心
転職面接の「どんな職場で働きたいか?」に回答するときは、転職・退職から応募までの一貫性を示すことが肝心です。
一貫性を示すことで、転職理由や仕事観、企業との適性において採用担当者の印象を損なうことなく応募企業にアピールできるからです。
転職活動における一貫した態度が採用担当者の信頼獲得につながります。
・「どんな職場で働きたいか?」という質問では一貫性を示すことが肝心。
「どんな職場で働きたいか?」は志望動機をもとに回答する
「どんな職場で働きたいか?」に対して一貫性を示すために、自分の強みを反映した志望動機をベースに回答しましょう。
リクナビNEXTの調査でも、採用担当者が履歴書で重視している項目として「志望動機」が1位(70%)に挙げられています。
あらかじめ強みを反映した志望動機を用意しておき、それをもとに回答することで採用担当者に一貫した態度を伝えることができます。
私も自身の強みを反映した志望動機をもとに面接対策を行うことで、複数の企業に内定してきました。
・「どんな職場で働きたいか?」という質問で一貫性を示すため、自分の強みを反映した志望動機をもとに回答する。
「どんな職場で働きたいか?」志望動機のつくり方(※重要)
「どんな職場で働きたいか?」という質問に回答するため、ベースとなる自分の強みを反映した志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり、応募者の「強み」が反映されないと採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映すれば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析の結果(強み)から志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「どんな職場で働きたいか?」を含めた志望動機と回答例文
志望動機のつくり方をもとにした志望動機と、「どんな職場で働きたいか?」という質問への模範回答例文3選をご紹介します。
「どんな職場で働きたいか?」という質問に答える際のポイントは次の通りです。
志望動機と回答例文①(※どんな職場で働きたいか?)
【応募者の強み(自己分析の結果):共感性】
私は不動産会社において賃貸仲介営業を担当しております。お客様のライフスタイルに深く共感し、物件提案を行うことで顧客満足度と契約率を高めてきました。しかし、既存の物件を仲介する不動産営業から、お客様とより長い信頼関係を築ける環境で営業力をさらに高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、デザイン性と機能性を兼ね備えた自社開発の住宅設備を揃え、お客様に継続して高品質な住まいを提供し続けていることに感銘を受けました。
私は現職で培った営業経験を活かし、お客様の生活スタイルや隠れたニーズを掘り起こす営業活動を行い、長期的な信頼関係を築くことで契約率の向上と貴社のさらなる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社賃貸仲介営業職からハウスメーカー営業職への転職
どんな職場で働きたいですか?
はい。私が働きたいのは、お客様の声に耳を傾け、共感し、信頼関係の構築を第一とする社風の職場です。御社はその点において、まさに理想とする職場環境を実現されていると感じます。御社が注力している自社開発の住宅設備を通じて、お客様の価値観に寄り添い、お客様に長く愛される住まいのご提案ができる環境は、私が働きたい職場そのものです。ぜひ、御社においてより多くのお客様に満足していただける住宅提案に努め、住宅商品を取り扱う喜びを感じながら、御社の一員として貢献したいと思っております。
志望動機と回答例文②(※どんな職場で働きたいか?)
【応募者の強み(自己分析の結果):人当たり】
私は旅行代理店でカウンターセールスを務めておりました。人当たりの良い丁寧な接客を心がけ、お客様に最適な旅行プランを提案することでリピーターを獲得してきました。しかし、旅行計画に限らず、その後の宿泊サービス提供やフォローにも携わりたいと考え、転職を決意しました。
貴社のホテルでは観光案内サービスの充実やスタッフに対する接遇研修を徹底することで、常にホスピタリティを追求している姿勢に大変魅力を感じました。
私は前職で培った接客経験を活かし、宿泊客一人ひとりに寄り添ったホスピタリティ溢れる接遇スキルを磨き、リピート利用率を高めることで貴社ホテルの発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※旅行代理店カウンターセールスからホテリエへの転職
どんな職場で働きたいですか?
はい。私が働きたいのは、持ち前の人当たりの良い接客力が活かせるような、お客様に対するホスピタリティ精神が根付いている職場です。御社ホテルであれば、この理想を叶えることができると考えています。特に、御社の観光案内サービスや接遇研修を通して、実践的な接遇スキルを身につけ、発揮できる環境は他にはないと感じています。ぜひ、御社ホテルのような職場で、お客様に心地よい接遇と温かいおもてなしのサービスを提供し、リピート客を何度も迎えられる喜びを感じつつ働きたいと考えています。
志望動機と回答例文③(※どんな職場で働きたいか?)
【応募者の強み(自己分析の結果):サポート力】
私は信用金庫で後方事務を担当しております。電話応対や融資書類のチェックを通じて融資担当者をサポートし、庫内で高く評価されてきました。しかし、今後は後方事務にとどまらず、直接お客様と対面して接する中で事務処理能力を培っていきたいと考え、転職を決意しました。
貴院は医療事務員もチーム医療の一員として患者との積極的な関わりを推進し、患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職で培った事務経験を活かしながら、チーム医療の一員としての自覚を持ち、患者様一人ひとりに対する細やかな事務対応を通じて、貴院の患者満足度向上に貢献したいと考え、志望いたしました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
どんな職場で働きたいですか?
はい。私は職員がサポートし合える職場で働きたいと考えています。御院のチーム医療を重視する姿勢を拝見し、まさに職員が一丸となって協力し合う風土があると感じています。御院のように医療事務員がチーム医療の役割を担い、患者様とのコミュニケーションを大切にする職場であれば、事務業務の側面から医療スタッフを力強くサポートできると考えています。ぜひ、御院において迅速かつ丁寧な事務処理と患者様に対する対応を両立し、患者様の満足度向上に大きく貢献したいと考えています。
「どんな職場で働きたいか?」に関する私の転職活動体験談
私も転職活動中の面接で「どんな職場で働きたいか?」「理想的な職場は?」と問われた経験があります。
一見、転職理由や志望動機から離れた質問に思えるため、このようなケースでは素直に理想的な職場を話していました。
しかし、どうしても自分の理想像を語るばかりになってしまい、採用担当者に刺さる回答はできなかったことを思い出します。
どのような質問にも、必ず採用担当者の質問意図があります。今回は転職理由との比較や仕事観、適性を問うものです。
意図を汲み取った上で、志望動機をベースに回答することで「どんな職場で働きたいか?」に対する回答に説得力を持たせることができます。
皆さんもまずは志望動機の作成から始め、一貫した回答ができるように何度か練習してみてください。
転職成功テクニック
「どんな職場で働きたいか?」の例文を参考に面接対策ができたら、転職成功テクニックを試してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接において「家族のために転職する」ことをアピールするだけで信頼性と定着性を示すこともできます。
アピール方法の詳細は、以下の記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、転職面接の「どんな職場で働きたいか?」に対する回答例文3選と、一貫性を示す志望動機の作成法について解説しました。
・「どんな職場で働きたいか?」と面接で聞かれる理由は、転職理由との比較、応募者の仕事観、応募企業との適性を確認するため。
・「どんな職場で働きたいか?」で避けた方が良い回答は、転職理由と矛盾する、仕事観を疑われる、企業と適性がない回答。
・「どんな職場で働きたいか?」という質問では、一貫性を示すことが肝心。
・「どんな職場で働きたいか?」という質問で一貫性を示すため、自分の強みを反映した志望動機をもとに回答する。
・「どんな職場で働きたいか?」という質問に回答するため、無料自己分析ツールで分かった強みから志望動機を作成する。
・「どんな職場で働きたいか?」には、強みを発揮できる職場で働きたいこと、応募先企業でなら強みを発揮できること、改めて応募先企業で働き貢献したいことを述べる。
・転職成功テクニックの活用で、早期内定を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。