
転職面接後の「お礼メール」を送らないのは良くない?
どうせなら面接官に刺さる「お礼メール」を書きたい…

送らなくても不利にはなりません。しかし、優良企業ほどお礼メールを評価してくれます。
面接後に「お礼メールを送らないとまずい?」と不安な方もいるでしょう。私も同じように悩んでいました。
結論から言うと、お礼メールを送らなくても、不利にはなりません。しかし、実際にはお礼メールを送ることで得られるメリットは多いです。
私は面接後に必ずお礼メールを送り、その結果、手応えを感じたこともありました。また、お礼メールにより自分の「強み」をもう一度アピールできます。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに、面接後に「お礼メールを送らない」ことの影響や、お礼メール・お礼状の書き方を例文付きで解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「お礼メールを送らない人」の独自アンケート調査

当サイトで、一般企業の採用担当者100名に対し、転職における面接後のお礼メールを送る応募者の印象についてアンケート調査を行いました。
「面接後のお礼メールを送る」応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 13% |
良い | 74% |
どちらでもない | 12% |
悪い | 1% |
「大変良い」「良い」が87%を占め、「どちらでもない」は12%程度でした。圧倒的に良い印象を持つ採用担当者が多い結果となりました。

お礼メールは採用担当者の迷惑になるので送らない方が良い、という意見の信ぴょう性は、やや疑わしいものがあります。
「お礼メールを送らない人」でも不利にはならない

面接後にお礼メールを送らないことで、選考に不利になることはほとんどないと言えます。
また応募者が多い企業では、お礼メールが負担になるという意見もあります。
しかし、私の経験では「お礼メールが迷惑になった」という話は聞いたことがありません。

むしろ、お礼メールにはメリットが多く、私は面接後には必ず送っていました。
転職面接後にお礼メールを送るメリット
お礼メールを送ることで得られるメリットを紹介します。

送らないと以下のメリットを逃すことになります。
・ビジネスマナーを示すことができる
・採用担当者の背中を押すこともある
・人物重視の企業に採用されやすくなる
ビジネスマナーを示すことができる(転職面接後にお礼メールを送るメリット①)
お礼メールを送ることで、面接では伝えきれないビジネスマナーや常識力を示せます。
特に転職先では、社内外でのコミュニケーションが重視されるため、好印象を与えられます。

ただし、内容には注意が必要です。ビジネスマナーに沿った適切な文章を心がけましょう。
採用担当者の背中を押すこともある(転職面接後にお礼メールを送るメリット②)
特に転職の最終面接では、社長や役員が採用を担当することがあり彼らの判断で採用が決まることもあります。
お礼メールを送るだけで、熱意が評価され彼らの印象が変わることもあります。

特に社長や役員レベルになると、「あいさつやマナー」など、古いしきたりを重視する場合もあるからです。
人物重視の企業に採用されやすくなる(転職面接後にお礼メールを送るメリット③)
人柄を重視する企業では、お礼メールを送るという単純な行動でも、常識力や人間力が伝わり評価されることもあり得ます。
入社後に良好な人間関係を築ける人材が求められるなか、人間力が伝わるお礼メールには大きな意義があります。

お礼メールを送ることで、より良い人間関係を築ける企業に入社できるメリットもあります。
「お礼メールを送らない人」が知りたい書き方と例文

面接後に「お礼メールを送らないこと」は不利にならず、多くのメリットがあることを解説しました。

ここでは、お礼メールの書き方一覧について例文を交えて解説します。お礼メールを送らない人必見です。
・書類選考通過後のお礼メールの書き方
・一次二次面接後のお礼メールの書き方
・最終面接後のお礼メールの書き方
・お礼状の書き方
【1】書類選考通過のお礼メールの書き方(※お礼メールを送らない人必見)
転職活動でお礼メールを送らない人も多いと思われる書類選考の通過連絡が来た際の返信メールの例です。
【書類選考通過お礼メール例文】
件名:面接のご案内へのお礼/鈴木太郎
株式会社〇〇〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。鈴木太郎と申します。
この度は面接のご案内を頂きまして誠にありがとうございます。面接にてお話しできることを心より楽しみにしております。
当日は何卒宜しくお願い致します。まずは面接のご案内へのお礼とさせていただきます。
氏名:鈴木太郎
住所:東京都〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Email:〇〇〇@〇〇〇

書類選考通過後の「面接のご案内」に返信する場合は件名(Re:)の削除変更を忘れず行いましょう。
【2】一次二次面接のお礼メールの書き方(※お礼メールを送らない人必見)
一次二次面接後はできる限り早くお礼メールを送りましょう。最低でも日付が変わる前にお礼メールを送信するように心がけてください。
【一次二次面接お礼メール例文】
件名:面接のお礼/鈴木太郎
株式会社〇〇〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。鈴木太郎と申します。
本日はお忙しいところ、面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
面接を通して、貴社の〇〇〇〇について理解が深まり、貴社に入社したいという思いがより一層強くなりました。
ぜひ、次回の選考の機会を頂ければ幸甚に存じます。
略儀ながら本日の面接へのお礼とさせていただきます。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:鈴木太郎
住所:東京都〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Email:〇〇〇@〇〇〇
文中の〇〇〇〇については面接中に話題になったこと、明らかになったことなどを記載すると良いです。
例えば、応募企業の営業方法や、事務業務の進め方、逆質問をした際の答えなどがベターです。

どうしても思い浮かばない場合は、面接官の人柄や業務内容が理解できたと述べると良いでしょう。
【3】最終面接のお礼メールの書き方(※お礼メールを送らない人必見)
最終面接後もすぐに送信しましょう。こちらも早めにお礼メールを送らないと印象が良くありません。
【最終面接お礼メール例文】
件名:面接のお礼/鈴木太郎
株式会社〇〇〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。鈴木太郎と申します。
本日はお忙しいところ、面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
貴社が大切にされている〇〇〇〇という企業理念を肌で感じ、業界をリードする姿勢に大変感銘を受けました。
ぜひとも貴社に入社し、今後の発展に貢献したいと強く志望しております。
末筆ながら、本日の面接へのお礼とさせていただきます。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:鈴木太郎
住所:東京都〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Email:〇〇〇@〇〇〇
文中の〇〇〇〇は、企業が掲げる企業理念、経営理念の柱となる事柄を述べることがおすすめです。

最終面接は社長や役員が担当することが多いため、企業理念など会社の社会的意義や方向性に共感するお礼メールが刺さります。
【4】お礼状の書き方(※お礼メールを送らない人必見)

私は転職の最終面接後には、お礼メールに加えてハガキのお礼状を送っていました。内容はお礼メールと同じで構いません。

面接後に「お礼メール」を送らない場合でも、お礼状は出しておくことをオススメします。
【ハガキのお礼状例文】
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本日はお忙しいところ、面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
貴社が大切にされている〇〇〇〇という企業理念を肌で感じ、業界をリードする姿勢に大変感銘を受けました。
ぜひとも貴社に入社し、今後の発展に貢献したいと強く志望しております。
末筆ながら、本日の面接へのお礼とさせていただきます。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具
令和〇年〇月〇日
鈴木太郎
拝啓、敬具などの結び、挨拶など手紙特有の書き方に留意してください。
お礼状のポイント
選考が進むにつれて候補者は減っていきます。転職では、終盤の面接こそお礼状を出すチャンスです。
他の候補者が送らない中でお礼状を送れば差別化できます。郵送でも「できるだけ早く」送りましょう。
私も面接後すぐに郵便局でハガキを購入し、その場でお礼状を書いて送っていました。

倍率1000倍の企業に内定した際もお礼ハガキを送りました。決定打ではなかったかもしれませんが、確実に効果はありました。
「お礼メールを送らない人」が見るべきメール失敗例

一方で、転職の面接後に送らない方が良い失敗のお礼メールもあります。

ここでは、お礼メールの失敗例について具体的に解説します。
・面接後の遅い送信
・複数のメール送信
・誤字脱字やビジネスマナーに欠ける文章
・お礼メールで面接の続きをしようとする
【1】面接後の遅い送信(※送らない方が良いお礼メール)
面接後のお礼メールは、遅れて送るくらいなら送らない方が良いです。面接後すぐにスマホでさっと送りましょう。
日付が変わってからの送信は、「志望度が低いのでは?」とネガティブに受け取られる可能性があります。

お礼状は、面接日の消印があればベストですが、少々遅れても問題ありません。
【2】複数のメール送信(※送らない方が良いお礼メール)
面接後のお礼メールは複数に分けて送らないようにしましょう。まれに企業から返信が来ることもあります。
この場合、返信すべきか意見が割れますが内容によって返信すべきか判断してください。

つまり、選考の確認事項などがある場合は返信し、それを除けば原則として返信する必要はありません。
【3】誤字脱字やビジネスマナーに欠ける文章(※送らない方が良いお礼メール)
面接後のお礼メールに誤字脱字があったり、ビジネスマナーに欠ける文章では、かえって送らない方が良いこともあります。
「入社後が不安な印象」を企業に与えてしまうからです。挨拶や言い回しは、転職サイトや書籍を参照して書いてください。

ネット上に誤字脱字チェッカーや音声読み上げソフト等の無料サービスがあるので、チェックすることもおすすめです。

【4】お礼メールで面接の続きをしようとする(※送らない方が良いお礼メール)
面接で緊張してうまく話せなかったからと言って、お礼メールで挽回しようと面接の続きをするのはNGです。
【お礼メールNG例文】

特に人気企業では、採用担当者の仕事を増やす長いお礼メールは厳禁です。
「お礼メールを送らない人」が知るべき強みの示し方

面接後に「お礼メールを送らない人」の中には、面接で十分にアピールできなかった…と感じる方もいるでしょう。

そんなとき、お礼メールに自分の「強み」を添えると、強い印象を残せます。
【お礼メールで「強み」を示す例文】
件名:面接のお礼/鈴木太郎
株式会社〇〇〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。鈴木太郎と申します。
本日はお忙しいところ、面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
貴社が大切にされている〇〇〇〇という企業理念を肌で感じ、業界をリードする姿勢に大変感銘を受けました。
貴社であれば私が現職で培ってきた法人営業における顧客目線の親身な対応力、さらに営業部と管理部にわたって部門の業務を越えた連携力を発揮し、貴社の今後の発展に大きく貢献できると自負しております。
末筆ながら、本日の面接へのお礼とさせていただきます。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:鈴木太郎
住所:東京都〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Email:〇〇〇@〇〇〇
お礼メールに強みを入れる際は、80~120字程度にまとめましょう。また、履歴書や面接で伝えた志望動機と矛盾しないよう注意が必要です。

お礼メールで強みを伝えるには、その強みを支える志望動機が欠かせません。
「お礼メールを送らない人」と志望動機のつくり方(※重要)

転職面接で「お礼メールを送らない人」に、強みをお礼メールに書くための志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで答えました。

つまり、志望動機に『強み』を反映する必要があります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と答えました。9割の面接官は応募者が「自己分析済」かも見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。。文字数指定で『履歴書用』も書けます。
「お礼メールを送らない人」だった転職活動体験談

私は転職活動で、面接後に「お礼メールを送らない」こともあれば、「送った」こともあります。
転職活動を始めたばかりの頃は、お礼メールをあまり意識しておらず、面接後に送らなかったり、送っていてもテンプレ通りの内容ばかりでした。
お礼メールを意識するようになったのは、転職活動の中盤でした。転職エージェントからお礼状を書くことを勧められ、その大切さを教わったのがきっかけです。
それからは、書類選考通過後や一次・二次面接後には必ずお礼メールを送るようにし、最終面接後にはお礼メールに加えて「お礼状」を出すよう心がけました。
もちろん、お礼メールやお礼状を書いたことが直接内定に結びついたわけではないと思います。
しかし、内定をもらった会社の採用担当者が「お礼状を書いていたことを覚えている」と話してくれたことがありました。
そのとき、採用担当者の印象に残っていたことで、志望動機や職務経歴に注目されやすくなったのだと感じました。

お礼メールを送らないことで必ずしも不利になるわけではありませんが、送ることで採用担当者の記憶に残り、採用につながることもあります。
転職成功テクニック

面接後に「お礼メールを送らない」だけで採否が決まることはありません。しかし、ホワイト企業への内定を本気で目指す方に、今すぐ実践できるテクニックがあります。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験をもとに、面接後に「お礼メールを送らない」ことの影響や、お礼メール・お礼状の書き方を例文付きで解説し、採用される志望動機の作成法も紹介します。
・「お礼メールを送らない」からといって不利になることはありません。
・「お礼メールを送る」場合は、選考過程や送信内容に十分注意する必要があります。
・「お礼メールを送らない」場合でも、お礼状を出すことをおすすめします。
・「お礼メールを送る」場合で強みを書きたいときは、志望動機を作り込むことが大切です。
・「お礼メールを送らない」ことで採否が決まることはありませんが、転職成功テクニックを活用することで内定獲得にグッと近づきます。

みなさんの転職成功を心から祈っております。