転職面接の自己紹介で話せる「実績」がない…。
志望動機で示す自分の強みをもとに、「実績」を作り出せばOKです。
転職面接の自己紹介で、堂々と話せるような実績がないと悩んでいませんか？私も、実績がないと感じたことがあります。
しかし、数字で表せることだけが実績ではありません。実績とは行動の結果であり、その背景にある価値観（強み）が大切です。
私は「実績がない」と感じたとき、志望動機で示す自分の強みをもとに実績を作り出し、内定を得ました。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍（2,024名エントリー、採用2名）の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験から「自己紹介で話せる実績がない」ときに強みから実績を作り出す方法と例文を紹介し、併せて志望動機の作成法を解説します。
「自己紹介で実績がない」と考える典型的なパターン３例
転職面接の自己紹介で「実績がない」と考えてしまう典型例を3つ紹介します。
・数字や表彰歴がない
・事務業務が多かった
・若手で職歴が浅い
数字や表彰歴がない
転職面接の自己紹介で「実績がない」と思い込むもっともありがちな例が、数字や表彰歴がないことです。
例えば、「営業成績〇％アップ」や「社内表彰」といった、数字や肩書きがないと実績にならないと感じるのです。
利益を重視する企業では、こうした成果が評価されるという先入観もあるでしょう。
私も転職活動を始めた当初は、実績がなければ面接にすら進めないと考えていました。
事務業務が多かった
また、事務業務が多かったことで、自己紹介で「実績がない」と感じることもよくあります。
サポート業務が仕事の中心だと、目に見えて語れるような実績がない…と感じてしまうからです。
特に事務職は、数字に直結しにくいため、自分の貢献が実績として見えづらくなります。
私も事務系の業務を担当していましたが、面接で実績をどう伝えるかに悩みました。
若手で職歴が浅い
さらに、若手で職歴が浅いという場合も、自己紹介で「実績がない」と考えやすいパターンのひとつです。
若手や第二新卒であれば、任される仕事も少なく、実績を作る前に退職してしまったという人も多いでしょう。
その結果、「実績はすごいものでなければいけない」と、ハードルを必要以上に上げてしまうのです。
私も若手なりに実績を伝えたつもりでしたが、面接ではあまり手応えを感じられませんでした。
・自己紹介で「実績がない」と考える典型例：数字や表彰歴がない、事務業務が多い、若手で職歴が浅いなど。
「自己紹介で実績がない」のは数字にとらわれているから
転職面接で、自己紹介で話せる「実績がない」と感じてしまう原因の多くは、実績＝数字という思い込みにあります。
確かに営業成績や売上アップなどの実績は説得力がありますが、実績とは数字だけで示せるものに限らないのです。
私も転職活動を始めた頃は、実績とは売上や達成率といった数字のことだと思い込んでいました。
・「実績がない」と感じる主な原因⇒数字にとらわれていること。
「自己紹介で実績がない」ことよりも企業は価値観を見る
実績とは、行動の結果であり、その背景にある応募者の価値観（強み）を企業は見ています。
例えば、「ミスを防ぐための工夫」や「クレーム対応の経験」など、数字で表せない行動も立派な実績なのです。
「実績がない」と感じる人ほど、数字に頼らず、自分の価値観（強み）がにじみ出る行動を自己紹介で伝えましょう。
・企業が自己紹介の実績で見ているもの⇒応募者の価値観（強み）。
「自己紹介で実績がない」なら志望動機で示す強みで考える
自己紹介で話せる「実績がない」と感じている方は、志望動機で示す自分の『強み』をもとに考えてください。
志望動機に「○○力を活かしたい」と書くなら、自己紹介でもその○○力が表れた行動を「実績」として伝えれば良いのです。
また、自己紹介と志望動機の内容に一貫性があり、企業を選んだ理由がはっきりしていれば、採用担当者も信頼します。
私も、志望動機で示す『強み』をもとに実績を作り出したことで、説得力のある自己紹介ができました。
・自己紹介で実績がない⇒志望動機で示す自分の『強み』で実績を作り出す。
「自己紹介で実績がない」ときの志望動機の作り方（※重要）
自己紹介で「実績がない」と感じている方に向けて、自分の『強み』を伝える志望動機の作り方を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
８割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで答えました。
つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者が「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、９割が「自己分析済」かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「自己紹介で実績がない」ときの志望動機と自己紹介の例文
志望動機をつくる２つの方法で作成した志望動機と、転職面接における自己紹介の例文を紹介します。
「実績がない」と不安な方も、以下のポイントを押さえて自己紹介を考えてみてください。
【１】初めに自分の「強み」を伝える志望動機を作成しておく。
【２】前職の業務と「強み」が表れた行動を実績として述べる。
【３】最後に応募企業を「選んだ理由」について簡潔に伝える。
志望動機と自己紹介の面接例文①（実績がない方向け）
【自己分析で分かった強み：状況適応力】
私は不動産会社にて賃貸仲介営業を担当しております。お客様の希望される家賃や条件に合わせて、最適な物件をご提案することに努めてまいりました。現職で、住宅設備の機能性や間取りに関するお客様の声に日々向き合う中で、住宅を選ぶだけでなく理想の住まいを一から創る仕事に携わりたいという想いが強まり、転職を決意いたしました。
貴社はハウスメーカーとして、土地選定から設計・施工・アフターサービスまでを一貫して手がけられており、お客様の希望を細部まで形にできる体制に魅力を感じています。
これまで培ってきた提案力を活かし、お客様に「任せてよかった」と思っていただけるような営業として、貴社の家づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職の転職を希望
自己紹介をしてください。
〇〇〇〇と申します。私は△△不動産にて賃貸仲介営業を担当しておりました。お客様の希望に沿って物件をご提案する中で、ご要望が変わる場面でも状況に応じて最適な住宅提案を重ね、納得してご契約いただけるよう努めてまいりました。住まいを選ぶ提案から創る提案へと営業の幅を広げたいと考えるようになり、理想の住まいをかたちにできる御社に強く惹かれ、志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。
志望動機と自己紹介の面接例文②（実績がない方向け）
【自己分析で分かった強み：サポート力】
私は自動車ディーラーにて営業事務職を担当しています。契約書類の確認や納車準備、お客様対応などを通じて、営業担当者をサポートしてまいりました。その中で、事故や故障によって不安を抱えるお客様と接する機会があり、事務職であってもお客様の安心を直接支えられる仕事に携わりたいと感じるようになり、転職を決意いたしました。
貴社の支払い査定部門では、チームで連携しながら、お客様一人ひとりに寄り添った保険金支払いを実現していると伺い、その姿勢に深く感銘を受けました。
これまでに培ってきた正確な書類処理と丁寧な顧客対応の経験を活かし、支払い査定業務を通じて、お客様に安心を届けられる存在になりたいと考え、貴社を志望いたしました。
※自動車ディーラー営業事務職から損害保険会社支払い査定員の転職を希望
自己紹介をしてください。
〇〇〇〇と申します。私は△△自動車にて営業事務を担当しておりました。契約業務や納車準備に加え、お客様の事故対応も行っておりました。なかでも、保険手続きに不安を感じるお客様に落ち着いた対応を心がけ、事務職でもお客様を直接支えられることを実感いたしました。より専門的にお客様に寄り添える支払い査定に携わりたいと考え、御社を志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。
「自己紹介で実績がない」と感じていた私の転職面接体験
私も転職活動中、面接での自己紹介に「話せるような実績がない」と悩んでいました。何をアピールすれば良いのか迷うことも多かったです。
前職は金融業界だったため、数字で語らなければならないという思い込みがあり、成果や効率性など、数字に偏った自己紹介をしていました。
最初は、わずかな営業成績や事務処理のスピード向上などを必死に話していましたが、面接官にうまく伝わっていないと感じていました。
どの企業でも反応はいまひとつで、今振り返ると、前職の専門用語や数字だけでは面接官に響かなかったのだと思います。
そんな中、ある面接で「その実績をどうやって出したのか？」と聞かれ、具体的な行動や背景を深掘りされる場面がありました。
その時、企業が見ているのは数字ではなく、実績の背景にある行動や強みだと気づきました。
それ以降は、自分の強みをどう生かして実績を出したのかを話すようにした結果、面接官の反応が変わり、内定につながりました。
実績がないと感じる方も、まずは志望動機で示す強みに立ち返ってください。その強みが表れた経験こそ、自己紹介にふさわしい実績です。
転職成功テクニック
自己紹介で話せる「実績がない」ことの対処法に加えて、ホワイト企業の内定を決める転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
実は、私も含め転職成功者の32％は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。
しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。
アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、私の経験から「自己紹介で話せる実績がない」ときに強みから実績を作り出す方法と例文、志望動機の作成法について解説しました。
・「自己紹介で実績がない」と考える典型的なパターンは、数字や表彰歴がない、事務業務が多い、若手で職歴が浅いこと。
・「自己紹介で実績がない」のは、主に数字にとらわれていることが原因。
・「自己紹介で実績がない」ことよりも企業は応募者の価値観（強み）を見ている。
・「自己紹介で実績がない」なら志望動機で示す自分の強みで実績を作り出せば良い。
・「自己紹介で実績がない」と感じている方は、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「自己紹介で実績がない」と感じている方は、初めに自分の強みを伝える志望動機を作成しておくこと、前職の業務と強みが表れた行動を実績として述べること、最後に応募企業を選んだ理由を簡潔に伝えることがポイント。
・転職成功テクニックを使い、ホワイト企業の転職を叶えてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。
