
今の仕事の「休みが少ない」ことが転職理由なら、どう伝えれば良い?

まず建前の志望動機を示し、本音(休みが少ない)を話しましょう。面接例文を紹介します。
「休みが少ない」「休日が少ない」ことが転職・退職理由の場合、応募先にどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も前職で半月休みなしの経験があります。
休みが少ないということは、あなたが仕事に真剣に取り組んできた証です。決して転職理由として悪いことではありません。
ただし、「休みが少ない」だけで企業を納得させるのは難しいため、私は建前(キャリアアップ)の志望動機を作成し、面接で本音を伝えました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「休みが少ない」という転職・退職理由を面接で伝える例文3選と、面接官を納得させる建前の志望動機の作成法を紹介します。
「休みが少ない」のアンケート調査結果

一般企業採用担当者100名に「休みが少ない」ことが転職理由の応募者の印象についてアンケート調査を行いました。
「休みが少ない」ことが転職理由の応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 3% |
良い | 18% |
どちらでもない | 71% |
悪い | 8% |
その結果、「どちらでもない」が7割以上を占め、「良い」との回答は2割程度でした。一方で「悪い」印象を持つ採用担当者は8%にとどまりました。
「休みが少ない」「休日が少ない」という転職理由は、ある程度採用担当者に理解されているようです。

会社に入ってどう貢献できるのか?という応募者の採用メリットを伝えることで、印象は大きく変わるでしょう。
「休みが少ない」という転職理由の割合

「休みが少ない」ことが転職理由である人はかなり多い
実は、「休みが少ない」ことが転職理由である人はかなり多いです。
退職理由の本音ランキングでも、「労働時間・環境が不満だった(14%)」が2位にランクインしています。
「休みが少ない」という場合、主な原因は労働時間の長さです。普段の労働時間は短くて、休日出勤が多いことはほとんどないでしょう。

そのため、「休みが少ない」という転職理由は、「労働時間が長すぎる」と言い換えて応募先企業に伝えるとよいでしょう。
・「休みが少ない」⇒「労働時間が長すぎる」に変換
ワークライフバランスの実現によって仕事に打ち込む姿勢が大事
「休みが少ない」ことが転職理由であるのは、あなたが真剣に仕事に取り組んできた証です。
一方で、「休みが少ない」ことを改善できれば、私生活と仕事を両立させ、仕事力を向上させるワークライフバランスの実現につながります。
仕事と休みのバランスを保ちながら、仕事にさらに打ち込める姿勢も大事だと覚えておいてください。

「休みが少ない」という本音を伝える際は、より良い働き方を実現したいという前向きな転職理由として伝えることが大切です。
「ワークライフバランス」については、以下の記事で解説しています↓↓
「休みが少ない」ことは面接で伝えよう

建前(キャリアアップ)の志望動機が転職成功のポイント
リクナビNEXTの調査によると、転職者の38%が本音の転職理由とは別に、建前として「キャリアアップ」の志望動機で転職に成功しています。
つまり、「休みが少ない」という本音をそのまま伝えるより「キャリアアップ」の方が、圧倒的に採用されやすいのです。

私も転職活動では、毎回「建前(キャリアアップ)」の志望動機を用意していました。
本音(休みが少ない)と建前(キャリアアップ)を使い分け面接で話す

アンケート結果からも分かるように、転職理由が「休みが少ない」だけでは、企業が採用メリットを感じにくいのが現実です。
しかし、実際には「休みが少ないから転職したい」というのが転職するに至った本音のはずです。
そこで、まずは建前(キャリアアップ)の志望動機で採用メリットを示し、面接では本音を伝えれば良いのです。

これにより、本音と建前を使い分けるスキルを持ったビジネスパーソンであることもアピールできます。
・「休みが少ない」という本音は、建前(キャリアアップ)の志望動機に加えて面接で話す。
「休みが少ない」の志望動機のつくり方(※重要)

「休みが少ない」という転職理由には建前(キャリアアップ)の志望動機が欠かせません。
採用可否は建前の志望動機をどれくらい作り込んでいるかにかかっています。
ここからは、このような建前の志望動機を作成する方法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職しました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「休みが少ない」の志望動機面接例文3選

志望動機をつくる2つの方法で書いた建前の志望動機に続けて、「休みが少ない」という本音の転職理由を伝える面接例文3選を紹介します。
建前の志望動機で採用担当者を納得させた上で、「休みが少ない(長時間労働)」という本音を伝えます。

「休みが少ない」ことを伝える際は、以下の5ステップがおすすめです。
- ステップ1現職・前職の業務は好きなことを示す。
前職の業務は好きでやりがいをもっていたことを伝え、面接官に好印象を与える。
- ステップ2不可抗力(業務上の問題)であると示す。
休みが少ない原因は人間関係ではなく、会社の業務体制にあると説明する。
- ステップ3通常業務にまで影響があることを示す。
長時間労働により、通常業務に悪影響が出ていることを伝える。
- ステップ4長時間労働を減らすための努力を示す。
不満だけでなく、労働時間の改善に向けて努力したことを伝える。
- ステップ5転職理由のうちのひとつであると示す。
休みが少ないのは転職理由のひとつであり、志望動機はあくまで建前(キャリアアップ)だと強調する。

当社を志望した理由は何ですか?
【1】人手不足だから
【2】企業風土だから
【3】非効率的業務だから
【1】人手不足だから(休みが少ない)
私は現在不動産会社で営業職として働いています…(中略)以上の理由で貴社を志望しました。
なお、現職では、顧客ニーズに合わせた物件の提案にやりがいを感じていますが、人員補充のための積極的な採用活動がなく、社員の負担が増し、人員不足が常態化している状況です。そのため長時間の労働もやむを得ず、通常業務にまで悪影響が出るようになりました。私は状況改善のため、業務管理やタスクの優先順位の設定など、工夫を重ねましたが、根本的解決には至りませんでした。適切な労働時間内で、スキルアップできる環境で能力を発揮し、会社の発展に貢献したいと考えたことも、転職を決意した理由です。
※不動産会社営業職からの転職
【2】企業風土だから(休みが少ない)
私は携帯電話会社で販売職員として勤務しています…(中略)以上の理由で貴社を志望しました。
現職では、携帯電話の機能や特徴について知識を高め、お客様のお役に立てる仕事に楽しみを感じています。しかし、販売実績のみで評価される企業風土のため、高い売上目標の達成が求められ、長時間労働と休暇が取りにくい状況です。そのため、仕事効率そのものが低下することがありました。店舗内レイアウト、販売マニュアルの改善などに尽力しても、実績のみを追求する現職の企業風土と相いれないことが多く、この点も私が転職を決意するに至った理由のひとつです。
※携帯電話会社販売職からの転職
【3】非効率的業務だから(休みが少ない)
私は現在、機械メーカーの営業事務職で働いています…(中略)以上の理由で貴社を志望しました。
現職では納品書の作成や発注業務など、迅速かつ正確さが求められる業務にやりがいをもって取り組んでいます。しかし、データ入力に多くの時間がかかるため、業務全体のスピードが遅いと感じています。納期が近づくと、残業や休日出勤が必要になり、日常の業務にも集中できない状況が続きます。私は業務効率を上げるため作業を自動化したり、注文の受付作業では入力項目を限定し、情報収集のスピードを向上させました。しかし、業務プロセスを根本的に改善することはできず、個人の努力では限界があると感じました。このように現職では業務効率を上げて職場環境の改善に貢献できないと感じたことも、転職を考えた理由のひとつです。
※機械メーカー営業事務からの転職

建前(キャリアアップ)の志望動機があることで、「休みが少ない」という転職理由にも納得感があります。
「休みが少ない」と私の転職面接体験談

私は直接の転職・退職理由が「休みが少ない」ことではありませんでしたが、前職では残業や休日出勤が多く、その話題が応募先の面接で何度も出ました。
特に繁忙期には2週間連続勤務もありました。しかし、知人の中には1か月休みなしという人もおり、私より過酷な環境で働いている方も大勢いるでしょう。
だからこそ、限られた転職の機会を活かして、今の仕事に対する不満を改善しないと、転職そのものの意味が薄れてしまうと思うのです。
「転職理由はポジティブに言い換えよう」とよく言われますが、それだけでは本当の思いが伝わりにくいこともあります。
だから私は、面接の場で「休みが少ない」という本音をきちんと伝えることを強くおすすめしています。
最近はワークライフバランスが重視されるようになったとはいえ、それを本気で実現している企業はまだまだ少数です。
また、転職時の休暇や働き方に関する交渉は、結局のところ個人の責任に委ねられ、企業側の都合が優先されてしまうことも多いです。

ぜひ、建前の志望動機をうまく使いながら本音も伝え、自分を理解してくれる、相性の良い優良企業との出会いを目指してください。
転職成功テクニック

「休みが少ない」という転職理由の対策に加えて、ホワイト企業入社に繋がる転職成功テクニックもお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、「休みが少ない」という転職・退職理由を面接で伝える例文3選と面接官を納得させる建前の志望動機の作成法について解説しました。
・「休みが少ない」が転職・退職理由の転職者割合は14%(2位)で、本音の転職理由としてはかなり多い。「休みが少ない」ことは労働時間が長いことに変換して伝える。
・「休みが少ない」が転職・退職理由の方は、「休みが少ない」という本音は、建前(キャリアアップ)の志望動機に加えて面接で話し、本音と建前の使い分けスキルをアピールすることがカギ。
・「休みが少ない」という転職・退職理由を納得してもらうため、自己分析ツールで分かった強みをもとに建前(キャリアアップ)の志望動機を作成する。
・「休みが少ない」ことを面接で話す場合、現職・前職の業務は好き、不可抗力(業務上の問題)、通常業務に影響がある、長時間労働を減らす努力、転職理由のうちのひとつ、だと示すことがポイント。
・紹介した転職成功テクニックを実践して、内定獲得に前進してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。