「業績不振」で転職するなら、どう伝えれば良い?
まずは、キャリアを中心とした志望動機を書き、「業績不振」の転職理由は面接で話せばOK。
転職・退職理由として「業績不振」「業績悪化」を伝えるべきか迷いますよね。私の前職も経営不振の時期があったので、同じ悩みがありました。
しかし「業績不振」を転職理由にするメリットはあまりありません。「業績が悪化したら辞める人」という印象を与えるからです。
私は自身のキャリアに合った志望動機を書き、本音(業績不振で退職)は面接で話すことで内定を得ました。面接官が転職理由に納得することと、採用とは別なのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験から「業績不振」が転職・退職理由の面接例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法もご紹介します。
「業績不振」アンケート調査
当サイトで独自に「業績不振」が転職・退職理由の印象について、採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
「業績不振」が転職・退職理由の応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 1% |
良い | 9% |
どちらでもない | 68% |
悪い | 22% |
「どちらでもない」が7割弱を占める結果となりました。一方で、「悪い」と回答した採用担当者も22%程度存在します。
業績悪化や経営不振に関する退職理由に対し、ネガティブに捉える採用担当者も一定数いるようです。
そもそも「業績不振」で退職する人は、どの程度いるのでしょうか。
「業績不振」で退職する割合
リクナビNEXTのアンケート調査では、本音の退職理由として「会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)」が7位にランクインしています。
会社の業績不振や業績悪化が不安で転職する人は増加傾向にあると言えますね。
私も前職の業績や将来的な経営不振に不安を感じていた一人なので、業績不振で転職・退職したい人の気持ちが良く分かります。
しかし、自己都合退職には変わりないので、転職理由の説明には細心の注意を払う必要があります。
「業績不振」の転職は要注意
業績不振が転職理由の場合、積極的に志望動機として書くことはあまりお勧めしません。なぜなら企業側の採用メリットが見いだせないからです。
業績不振は、十分正当な退職理由です。ただ、それと採用したい人材とは別の話で、面接官に納得されても採用には繋がりにくいです。
採用担当者にすれば、うちの会社の業績が悪くなれば、また辞めるのでは?という懸念を与えかねません。
だから、業績不振の転職理由は面接で話したときに話せば十分です。
「業績不振」は面接で伝える
本音(業績不振)と建前(キャリアアップ)を使い分ければ良い
同調査で38%の転職者は「キャリアアップしたかった」という建前の転職・退職理由で転職に成功していることが分かっています。
志望動機では、本音(業績不振)より、建前(キャリアアップ)を強調する方が、転職成功には遥かに有利なのです。
本音(業績不振)は面接時に話せば十分で、応募時の志望動機は建前(キャリアアップ)で書きましょう。要は本音と建前の使い分けです。私もこうして内定を貰いました。
・本音(業績不振)⇒面接で話す
・建前(キャリアアップしたい)⇒応募時の志望動機
「業績不振」の面接例文3選
面接で「業績不振」を回答する流れ
「業績不振」が転職・退職理由で、面接官に退職理由を問われた際の例文を紹介します。回答する流れは、以下のステップを参考にしてください。
- ステップ1業績不振になった理由を詳しく述べる
会社が業績不振になった理由は詳しく伝える方が望ましいですが、特に顧客満足度に焦点を当てることがお勧めです。経営陣の仕事である業績判断に関しては、あまり触れない方が良いです。
- ステップ2業績不振への自己の取り組みを述べる
業績不振に陥ってから転職するというイメージはあまり良くないので、自分が努力した業務について話しましょう。業務は何でも良いです。努力したかどうかで、面接官に与える印象が大きく変わります。
- ステップ3業績不振は退職理由のひとつと述べる
最後に、会社の業績不振が転職を決意した理由のひとつであることを説明しておきます。転職したいのは、あくまでも建前(キャリアアップ)のためだと強調するためです。
「業績不振」の面接例文3選
業績不振を伝える際は、以下のような個人的な視点から考えた理由付けをした上で、努力したことを話しましょう。
退職理由は何ですか?
①扱う商品やサービスに多様性がない(から業績不振)
現職の不動産会社では、マンションや一戸建てなどの不動産物件の取り扱いに特化しており、他の不動産会社と差別化できないことで、顧客ニーズに対応できず、競合他社に比べて売上が大幅に減少していました。私は顧客満足度の向上のために、物件の内覧や手続きなどの手間を減らすオンライン化を進めたり、リピーターや紹介者を増やすために、既存顧客のアフターケアの充実にも取り組みましたが、売上に貢献することはできませんでした。売上が低迷したことは、転職を決意した理由のひとつではありますが、貴社の魅力的な商品ラインナップを拝見し、現職での経験を活かして貴社で顧客ニーズの汲み取りと、顧客満足度の向上に取り組みたいと考えています。
※不動産会社営業職から生命保険会社営業職への転職
②顧客へのアフターサービスが不十分(だから業績不振)
現在勤めている家電量販店では、修理や点検などのサービスが遅れがちで、保証期間中の修理や返品に対する対応にも課題があり、これらが積み重なって顧客へのアフターサービスが不十分であることが、売上低迷の大きな要因となっています。私は顧客からの問い合わせには迅速に対応し、修理や点検の手配をスムーズに行えるように、サポートスタッフと密に連携するよう心がけましたが、改善には限界があると感じ、この点が転職を考えるようになったきっかけでもあります。貴社では、私が培ってきたアフターサービスの知識や経験を活かし、修理や点検のスムーズな手配、保証期間中の対応の迅速化などを通じて顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
※家電量販店販売職から自動車ディーラー営業職への転職
③顧客のフィードバックを活用しない(から業績不振)
現在の食品メーカーの営業事務職では、営業部門をサポートすることが主な職務です。しかし、営業部門では、顧客のフィードバックを活用する体制が整っておらず、例えば、顧客から商品パッケージに関する「わかりにくい」という意見が寄せられた際、営業部門はその意見を開発部門に伝え、改善提案をすることもなく、結果として顧客満足度の低下と売り上げの低迷につながっていました。私は顧客からの問い合わせやご意見を収集する窓口の設置を通じて、営業部門をサポートする業務に積極的に取り組みました。しかし、業績改善には至らず、転職を考えるきっかけのひとつとなりました。貴行では、このような課題に対し、私の経験やスキルを活かし、営業部門のさらなる成長や、貴行の顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
※食品メーカーの営業事務職から地方銀行の後方事務職への転職
「業績不振」志望動機作成法(※重要)
「業績不振」という転職・退職理由に説得力を持たせられるかは、建前(キャリアアップ)の志望動機のつくりこみにかかっています。しかし、作成法は簡単です。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書いたみたいですね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「業績不振」私の転職体験談
「業績不振」が転職理由の場合、積極的に話すべきではなく、聞かれたら話すスタンスでOKだと解説してきました。
私も面接で前職の将来性や安定性の話題になったことがありますが、前職の業績を褒めても、不満点を話しても、会社の経営に関する話自体が好まれない印象です。
一方で、応募先企業の経営状況を知りたい場合、自己資本比率や貸借対照表を分析するなど、色々と方法があると思いますが、複雑で難しいです。
私は基本的に、志望動機をつくる方法で紹介している企業の口コミサイトで社員の声を拾ったり、転職エージェントに調べてもらったりしてました。
採用する企業側が一次面接で確認したいことは、何より会社に入ってもすぐに辞めない人材かどうかということです。
その意味で、業績悪化という転職理由はとても扱いが難しいです。十分注意して臨むようにしてくださいね。
「業績不振」転職成功テクニック
「業績不振」が転職・退職理由の面接対策に加え、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、私の転職経験から「業績不振」が転職・退職理由の面接例文について解説し、私が実践した志望動機作成法について紹介しました。
・「業績不振」が本音の退職理由の人は多く、7位にランクインしている。
・「業績不振」が転職・転職理由は良い印象を持たれるにくく、応募時の志望動機にするのは基本的にNG。
・「業績不振」の転職理由については面接で応募先企業に聞かれたら回答するスタンスでOK。その他にキャリアアップの志望動機を作成できるかがカギ。
・「業績不振」について面接で話題に挙がったら、詳しい内容と自己努力について必ず答えましょう。また「業績不振」は転職理由のうちのひとつでしかないことを強調しましょう。
・「業績不振」の転職理由に説得力を持たせるためには、建前(キャリアアップ)の志望動機が必要。自己分析結果から志望動機を作成する方法を実践してみてください。
・私が実践した転職成功テクニックを活用し、内定獲得に前進してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。