
「ホームページを拝見して」と志望動機に書くのはNG?

問題ありません。ただし、キャリアを中心とした志望動機を書くことが前提です。
転職の志望動機に「ホームページを拝見して」と書くべきか悩んでいませんか?私も面接でホームページについて触れたことがあります。
ホームページで分かる企業情報は表面的なため、単に「ホームページを見た」というだけでは、志望動機としての説得力に欠けます。
私はまずキャリアを中心とした志望動機を用意し、そのうえでホームページを見て考えた自分の意見を含めて書きました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに、「ホームページを拝見して」を含めた転職の志望動機例文3選と、採用される志望動機の作成法をご紹介します。
「ホームページを拝見して」と書いた志望動機の印象

「ホームページを拝見して」と志望動機に書く応募者の印象について、当サイトで一般企業の採用担当者100名を対象にアンケートを行いました。
「ホームページを拝見して」と書かれた志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 10% |
良い | 33% |
どちらでもない | 51% |
悪い | 6% |
その結果、印象について「大変良い(10%)」「良い(33%)」との回答が43%で「どちらでもない(51%)」との回答が最多でした。

「ホームページを拝見して」という文言自体は、採用担当者にとって特に違和感はないようですね。
・「ホームページを拝見して」と志望動機に書く印象:採用担当者の43%が「良い」、51%が「どちらでもない」と回答。
「ホームページを拝見して」と志望動機に書くのはOK

まず、「ホームページを拝見して」と志望動機に書くこと自体に、大きな問題はありません。
企業のホームページは、求人広告以外で企業について正確な情報を得られる手段のひとつだからです。
また、企業によっては、あえて「ホームページを見てどう感じたか?」を面接で尋ねることもあります。

企業ホームページの確認は面接対策にもなるため、むしろ積極的に読み込むようにしてください。
・「ホームページを拝見して」と志望動機に書くことは問題なく、面接対策にもなる。
「ホームページを拝見して」と志望動機に書く注意点

「ホームページを拝見して」と志望動機に書く際は、以下のような注意点があります。
・表面的な印象しかない
・他者と差別化できない
・貢献意欲が伝わらない
表面的な印象しかない
「ホームページを拝見して」と志望動機に書くと、採用担当者に、企業に対して表面的な印象しか持っていないと思われます。
採用担当者は、応募者が企業の文化や価値観といった、より深いレベルで企業に共感している姿勢を見たいと思っています。

私はホームページの表面的な情報に頼らず、そこにある「企業の特徴」に対して、自分の考えを含めて伝えました。
他者と差別化できない
「ホームページを拝見して」という志望動機では、他に企業へ応募してくる候補者と差別化できない恐れがあります。
中途採用においては、他の応募者と比べて自分を採用するメリットを示し、どのように差別化できるかがカギです。

私はホームページを他の応募者も見ていることを考え、いかに独自性のある志望動機を書けるかに努めました。
貢献意欲が伝わらない
「ホームページを拝見して」という志望動機では、応募者の「企業で働き、貢献したい」という貢献意欲が伝わらない可能性があります。
採用担当者は、当然ながら企業に貢献したいという気持ちが強い応募者を採用したいと考えています。

私も、ホームページ上の企業の製品やサービスの知見を示すだけでは、貢献意欲の高い応募者とは見なされませんでした。
・「ホームページを拝見して」を志望動機に書く注意点⇒表面的な印象のみ、差別化できない、貢献意欲が伝わらない。
「ホームページを拝見して」はキャリアに加えて書く

転職の志望動機に「ホームページを拝見しました」と書く場合は、キャリアを中心とした内容の方が採用確率は高まります。
リクナビの調査によると、約38%の人が「キャリアアップをしたかった」ことを退職理由に挙げ、転職に成功しています。
これは、キャリアを中心とした志望動機の方が、はるかに採用されやすいことを示しています。

私もキャリアを中心に志望動機を作成し、ホームページを見て考えた自分の意見を加えることで、内定につなげました。
・「ホームページを拝見して」⇒キャリアを中心とした志望動機に加えて伝える。
「ホームページを拝見して」を加える志望動機作成法(※重要)

「ホームページを拝見して」を加えるために、まずはキャリアを中心とした志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業調査で分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「ホームページを拝見して」を含む志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法に沿って「ホームページを拝見して」を書き加えた志望動機の例文3選を紹介します。

志望動機に「ホームページを拝見して」を加える場合、以下の順に書いてください。
・自己分析をして分かった強みをもとに『転職理由』を述べる。
・ホームページを見て分かったことを『企業の特徴』で述べる。
・転職理由と企業の特徴を『マッチング』し貢献意欲を伝える。
志望動機例文①(※「ホームページを拝見して」を含む)

自己分析で分かった強み:共感性
私は不動産会社で営業を担当しています。顧客ニーズに深く共感する物件提案によって、お客様の信頼を得ることで成約につなげてきました。しかし、短期的な取引に留まりがちな不動産業界から、より長くお客様と関係を築ける環境で営業スキルを高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社のホームページを拝見し、貴社が整備や車検などのアフターサービスを重視し、既存顧客との長い信頼関係を通じて新車販売につなげていることに感銘を受けました。
現職での営業経験を生かし、アフターサービスを通じてお客様と長い信頼関係を築き、新車販売の契約率を高めることで、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車販売会社営業職への転職
志望動機例文②(※「ホームページを拝見して」を含む)

自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)
私はゴルフ用品専門店で販売職を務めていました。初心者から上級者まで、幅広い客層に対して人あたりの良い接客を心がけ、リピート購入を促すことで店舗売上に貢献してきました。今後は、商品やサービスを超えた価値を提供できる環境で接遇スキルを磨きたいと考えて、転職を決めました。
貴社のホームページを拝見し、観光案内サービスや接遇研修を通じて宿泊客に対するホスピタリティを追求する姿勢に深い感銘を受けました。
前職の販売経験を生かし、接遇スキルの向上に努めながら、宿泊客に寄り添ったサービスを提供し、リピート利用率を高めることで貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募しました。
※ゴルフ用品専門店販売職からホテリエへの転職
志望動機例文③(※「ホームページを拝見して」を含む)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は百貨店で美容部員として勤務しています。お客様に合わせた化粧品の選び方やメイクアップ技術のサポートを通じて顧客満足度を高め、美容部門の売上に貢献してきました。しかし、商品販売に留まらず、お客様を支える環境で事務処理能力を身につけたいと考え、転職を決意しました。
貴院のホームページを拝見し、医療事務員をチーム医療の一員と位置づけ、患者サービスの充実を図っている点に大きな魅力を感じました。
前職での接客経験を生かし、チーム医療の一員として、患者様だけでなく医療スタッフを力強くサポートし、事務処理能力を向上させることで、貴院の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※百貨店美容部員からクリニック医療事務職への転職
「ホームページを拝見して」と話した私の転職体験談

私も転職活動の面接で、「ホームページを拝見して…」と話したことがあります。しかし、面接官の反応はあまり良くありませんでした。
通常、ホームページに記載されている内容は、その企業の顧客向けであるため、どうしても表面的な情報にとどまりがちです。
企業の採用担当者は、「ホームページを拝見して」という言葉自体に悪印象を持つわけではありません。ただ、積極的な印象を持つことも少ないのが現実です。
そのため私は、企業ホームページだけでなく、企業口コミサイトなども併せて活用し、企業で働く人々のリアルな情報を探りました。
企業がホームページで謳っている内容が、なぜ現場で実現できているのか。その裏にある社員の姿勢や価値観に注目しました。
「ホームページを拝見して」という言葉を使うなら、そこから何を感じ取ったのか、自分なりの考えを加えて伝えることが大切だと感じたからです。
そうすれば、表面的な印象だけではない、あなただけの視点や企業への理解が伝わり、志望動機としての説得力も高まります。

志望動機の作成法を参考に、ぜひ「ホームページを拝見して」の一言に、あなたの考えを取り入れた独自の志望動機を作ってみてください。
転職成功テクニック

「ホームページを拝見して」を含む志望動機とあわせて、ホワイト企業の内定獲得率を高める転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに、「ホームページを拝見して」を含めた転職の志望動機例文3選と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケート調査によれば、「ホームページを拝見して」と志望動機に書く印象について、企業採用担当者の43%が「良い」、51%が「どちらでもない」と回答。
・「ホームページを拝見して」と志望動機に書くこと自体は問題ない。
・「ホームページを拝見して」と志望動機に書く際の注意点は、表面的な印象しかない、他者と差別化できない、貢献意欲が伝わらないこと。
・「ホームページを拝見して」は、キャリアを中心とした志望動機に加えて伝える。
・「ホームページを拝見して」と加える際は、自己分析で分かった強みをもとにキャリアアップの志望動機を作成する。
・「ホームページを拝見して」と加える志望動機では、自己分析をして分かった強みをもとにした転職理由、ホームページを見て分かった企業の特徴、転職理由と企業の特徴のマッチングについて書くことがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業の内定確率アップを目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。